Odonata

2009年8月13日 (木)

山の方は少しは涼しいと思ったのに・・・セミの鳴き声には満足

 特に用もないので、家でゴロゴロしながら本でも読んでいるつもりだったが、何処かに行こう、という家族の声。それで「落合の郷」へ行くことに。
 「落合の郷」は安濃川の上流の安濃ダムの奥にある。少しは涼しいと期待して、図書館で借りた本を持参して出かけた。
 ところが、ちっとも涼しくなかったのだ。これにはアテが外れたが、セミの鳴き声には満足した。期待したとおり、ニイニイゼミとアブラゼミの鳴き声に混じってミンミンゼミの鳴き声も聞こえた。3時を過ぎた頃からヒグラシも鳴き出し、やがてヒグラシの大合唱になった。なぜかクマゼミの鳴き声も一声聞こえた。ツクツクボウシの鳴き声も聞こえたので、セミの鳴き声は6種も聞いたことになる。
 トンボもたくさんいるのだが、ウスバキトンボ以外の種はよくわからない。
 セミの鳴き声の中で読書するのは良かったが、やはりもっと涼しくないと、と思った。

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2009年7月15日 (水)

いしもりよしひこ(石森愛彦)著『うちの近所のいきものたち』

いしもりよしひこ(石森愛彦)著『うちの近所のいきものたち』
2009年6月29日発行
ハッピーオウル社
ISBN978-4-902528-34-3 C0045
1500円+税

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もくじ
 はじめに
4月 春です。チョウがさかんにとびはじめました!
 アブラムシ退治はテントウムシの幼虫で!
5月 カメムシいろいろ
 クズの虫たち
 このアオムシはなんの幼虫でしょうか?
 カマキリ誕生!
6月 ビオトープで見られるトンボ
 コウガイビルってしってる?
 アゲハの羽化を見よう!
7月 虫はだいすきヤブガラシ
 カナヘビを飼ってみました
 ヤモリは夜、でてきます
8月 セミがなきたててこそ、日本の夏!
 8月は虫にとっても暑い!
 夕方、コウモリがとびまわります
9月 夜、コオロギたちの合唱です
 ガガンボ出現
10月 赤トンボが急にふえます!
 この時期のカマキリ
11月 晴れた日には、まだチョウがとぶけれど
12月 ベランダに小鳥をよんでみました
1月 冬の虫さがし
 冬、カモの集まるところ
2月 「メスしかいない?」冬のヒゲジロハサミムシ
 こんな鳥が1羽だけ、いました
3月 ヒキガエルの卵とオタマジャクシの観察


 著者の石森愛彦さんから新刊を贈っていただいたので紹介したい。
 著者の石森愛彦さんは多才な方なので、なんという肩書きにしたら良いのか迷うのだが、とりあえずイラストレーターであることは確かだ。昆虫関係では、吉村仁先生の著書『素数ゼミの謎』の挿画を描かれている。
 石森さんには、出版社の方と一緒に、一昨年の4月に我が家を訪ねていただいた。子供向きにハサミムシの本を作りたいということで、ハサミムシの生態について色々お話をしたのだった。それだけでは十分ではなく、その年の7月には電話をいただいて、またハサミムシの話をした
 結局、ハサミムシの話だけで本を作るという計画は立ち消えになってしまった、とその後伺っていたのだが、その代わりに(というわけでは無いと思うのだが)ハサミムシの話が盛り込まれてできたのが本書『うちの近所のいきものたち』だと思う。
 石森さんは、東京都板橋区の街中にお住まいだ。本書には、石森さんのお宅の近所の生き物が、一年を通して描かれている。板橋区には大きな公園もあるとのことだが、ここに登場するのは、石森さんのお宅と、その近所にある学校のビオトープで見られる生き物だ。だから、特別に珍しい生き物が登場するわけではなく、ごく普通に見られる生き物が主役となっている。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類も登場するが、主役はやはり昆虫だ。描かれている昆虫の種類も多岐にわたっているが、冒頭に書いたように、無視されることが多いハサミムシ(ヒゲジロハサミムシ)についても、きちんと描かれているところが嬉しい。
 季節は4月から始まり3月で終わっている。この一年を通して、"石森流"の観察術が描かれている。添えられている言葉も、"石森流"だ。アゲハの幼虫の飼育のところでは、『さなぎからこんな虫がでてくることもよくあります。寄生バチと寄生バエです。さまざまないきものがすんでいる地球、しかたありません。』とか『羽がきれいにのびないこともあります。「目の前で見る」とは「成功の保証がない」ということ。だからこそ感動するんだと思います!』とか書かれているが、これは自然の捉え方や感じ方としては極めて正しいと思う。様々な普通に見られる生き物に対して、しっかりした観察がなされており、それが"石森流"の表現で、実に効果的に描かれていると思う。
 都会で生き物の観察をするのは難しいような気もするが、この本を読んでいると、どこに住んでいても生き物の観察はできるものだと感じさせられる。
 本書はイラスト満載の本で、写真は一切載っていない。しかし、イラストは丁寧な観察に基づいて実物に忠実であるので、下手な写真よりもよほど説得力があると思う。生き物の観察のためのガイドブックとしても、本当にお薦めだと思う。

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2008年6月 1日 (日)

初めての豊田市昆虫調査

 豊田市史編さん室から依頼されている昆虫調査にやっと出かけることができた。ハサミムシ目を主担当としており、カメムシ目も担当することになっているのだが、全く土地勘の無い場所での調査は、本当にどうして良いのかわからない。当てずっぽうに行っても外れるに決まっているので、まずはMさんに調査すべき場所をいくつか提示していただいた。
 この時期なので、コブハサミムシの幼虫とクロハサミムシに狙いを絞った。コブハサミムシは谷筋、クロハサミムシは枯れてヒトクチタケが生えているアカマツが狙い目となる。
 ところが、結果的には、ハサミムシは全く見る事ができず、惨敗だ。でも、ヒトクチタケはほどほどに生えている場所が見つかった。
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 副産物だが、何十年ぶりかでハッチョウトンボを見ることができたのは嬉しかった。山の中の森に囲まれた湿地に見つかったのだが、昔見た愛知県犬山市の環境とはかなり異なる印象だった。
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 それはともかく、調査に車で行かないわけにはいかず、津市から豊田市はぼくにとっては大変遠いので移動するだけで疲れてしまった。あと何度か行かないといけないわけだが、ちょっと憂鬱だ。

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2008年4月 5日 (土)

コブハサミムシの孵化はじまる

 飼育実験中の虫を見に職場にでかけたついでに、ちょっと足を伸ばしてコブハサミムシを見に行くことにした。そろそろ卵が孵化して、仔虫に食われた母親が見られるかも知れないと思ったからだ。
 職場からそれほど遠くないコブハサミムシの棲息地はスギの植林地の中にある。まだまだ花粉が飛んでいるはずなので、厳重にマスクをして現場に向かう。
 3月に観察に行ったときは、まだ寒かったが、今日はかなり暖かくなった。暖かくなると体調も良いので、観察に集中できる。
 河原に降り、これぞと思う石を持ち上げると、すぐにコブハサミムシが見つかった。次々と見つかるのだが、まだ孵化していなかった。今年は冬が寒かったので、孵化が遅れているのかも知れない。それでも、気を取り直してさらに探すと、何とか孵化がはじまっている卵塊を見つけることができた。まだ色が白く、今日孵化したばかりという雰囲気だった。孵化したばかりの幼虫は、まだ動きもぎこちないが、あと1週間もすれば、母親を食べてしまうほど頑丈になっているはずだ。
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 3月に来たときにはまだ雄も生きていたが、今日は既に死んでしまっていたのを2頭見つけることができただけだった。やはり、雄は卵が孵化するまでに「野垂れ死に」してしまうようだ。
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 これまでに書いていなかったが、コブハサミムシが見つかる場所はこんなところだ。谷川が少し幅広くなっていて陽当たりが良く、礫がゴロゴロとした砂地の河原や中州ができているような場所だ。慣れれば、国土地理院の1:25,000の地形図を見れば、コブハサミムシがいるかどうか、だいたい見当をつけることができる。
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 スーパーマーケットで買ってきた調理パンを食べながら辺りをながめていると、テングチョウが飛んできたり、キブシの花にはルリシジミが飛んできたりしていた。食事も済ませ、そろそろ帰ろうかと思ったとき、イトトンボの仲間が目についた。この時期に見られるイトトンボの仲間はオツネントンボの仲間に違いない。子供の頃から今に至るまで、トンボの仲間はどうも苦手で、なかなか名前が憶えられない。でも、このトンボは青色っぽいので、おそらくホソミオツネントンボだろう。
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 この場所にはそれほど長い時間いたわけではないが、色々な虫や花を見て、満足する事ができた。良い季節になってきたものだ。

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2006年9月 2日 (土)

近所で散歩再び

 いちばん下の息子に誘われて、この前の日曜日と同じような経路を辿って散歩した。今週の半ばにかなり雨が降って、ゴミが流されたためか、美濃屋川の水が奇麗になっていた。水量も随分少なくなって、水底まではっきり見える。コイ Cyprinus carpio L. はいるだろうか?
20060902blog_1  美濃屋川を下ってもう少しで安濃川への合流点という場所にある堰堤の手前は、やや水深が深くなっていたが、そこには50cm近くはありそうなコイがたくさんいた。是非とも釣ってみたいと思うが、冷静になって考えれば、これほどの大きさのコイをつり上げようと思ったら、それなりの装備が必要だ。
20060902blog_2  美濃屋川から分かれて用水路に入ると、水は申し訳程度にしか流れていなかった。前から気になっていた果実をつけたアカメガシワ Mallotus japonicus (Thunb. ex Murray) Mueller-Arg. を見てみると、期待していたとおりオオホシカメムシ Physopelta gutta (Burmeister, 1834) が見つかった。幼虫が多いが成虫もいた。自宅の前にもアカメガシワの雌株があるが、果実はわずかにしかついておらず、まだオオホシカメムシも見られない。
20060902blog_3_1 20060902blog_4_1  さらに用水路を進むと、ギンヤンマ Anax parthenope julius Brauer, 1865 の産卵に出くわした。美濃屋川の本流でもギンヤンマはよく見られるのだが、いつも活発に飛び回っているので、写真撮影も容易ではない。ところが、ここで産卵中のギンヤンマは近づいても逃げること無く、じっくりと観察することができた。このあたりはさらに水量が少なく、ウキクサの仲間が溜まっている。そこには力尽きたナガサキアゲハ Papilio memnon thunbergii von Siebold, 1824 が仰向けになって浮いていた。鱗粉はまだかなり奇麗に残っていたが、何故死んでしまったのだろう?

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