河川敷の昆虫観察(2021年3月6日)
このブログをほったらかしにしていたのには理由がないわけではない。
他にももっと重要な理由はあるが、なかなか観察に出かけられないというのも一つの理由である。
数年前から、2月から3月はじめにかけて、フチグロトゲエダシャクを追いかけていたが、去年やっとオス成虫を採集することによって発生地と思われる場所を確認した。
今年はさらに写真撮影を企んで、2月に入った頃から、津市の端を流れる雲出川やその支流の長野川の河川敷や堤防を探索した。
2月のある日、調査場所で出会ったのが名古屋のI氏であった。その日は、去年自分が採集した場所を案内した。
彼はその後再び津市を訪れ探索し、多くのオスが見られた場所を発見した。その時、三重昆虫談話会のN氏にも遭遇したとのこと。
彼の情報をもとに2回その場所と思われえる場所を訪れたのだが、気温が低かったり、日が射さなかったりで、オス成虫を1匹目撃しただけだった。
3月6日は天気が悪いと予想されていた上に、午後から所用があったので、調査に出かける予定を立てていなかった。
しかし、朝起きたら気温が比較的高く、日も差していたので、急遽調査に出かけた。現地に着いたら、日が射せばオスが何匹か飛び、条件は悪くないと感じた。
そこに登場したのが前述のN氏であった。雑談しながら探索していると、1匹のオスが飛び、それを追いかけて行ったら地表近くに舞い降りようとしていたので、その場所をよく見たら翅の無いメスが見つかった。すぐに交尾が始まり、その間はオスも飛ばないので撮影し放題であった。交尾時間は約20分。ガの交尾時間としては、比較的短いように思えた。
ただ写真を撮影できただけでなく、交尾の様子も観察することができて、満足できる日になった。
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