Dermaptera

2009年9月 9日 (水)

ハサミムシに噛まれた・・・という話

 日本に住むアメリカ人から英語の長文の電子メールが届いた。それには、富士山に登ったときに山小屋の中でハサミムシに噛まれて痛かった、とその様子が詳細に書かれていた。どうやら、このアメリカ人は、コウモリやネズミに寄生するハサミムシがいるという知識を中途半端に持っているらしく、自分が噛まれたのは寄生性のハサミムシで、病気を媒介するのではないかと心配しているようだった。
 長文の英語を書くのは大変なので、簡潔に返事をした。「日本には寄生性のハサミムシ記録されていません。もしあなたが富士山で寄生性のハサミムシを見たとしたら、それはとてつもない大発見です。私の想像では、あなたはハサミムシ以外の何かの虫を見たのだと思います。もし本当のことを知りたければ、同定のためにその虫の標本が必要です。」
 いわゆる「虫屋」でも、「見た事の無いハサミムシを採りました」と言ってハネカクシを持ってくる人が少なくない。おそらくハネカクシでも見たのではないかと思う。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年7月15日 (水)

森上信夫著『樹液に集まる昆虫ハンドブック』

森上信夫著『樹液に集まる昆虫ハンドブック』
2009年7月17日発行
文一総合出版
ISBN978-4-8299-1025-2 C0645
1400円+税

Moriue_001

目次
 樹液酒場の魅力とは
 本書の使い方
 用語解説
 ギャラリー
 チョウ目
 ・チョウ
 ・ガ
 甲虫目
 ハチ目・ハエ目
 そのほかの昆虫
 樹液の出るおもな樹木
 索引
 おもな参考文献
 おわりに

コラム
1. 樹液に接近するときは、直進してはいけない
2. 樹液派?花派?チョウたちの正餐
3. 古つわものの勲章
4. 樹液酒場の「番付表」は正しいか
5. 吸う口・なめる口
6. 樹液酒場は出会いの場?
7. 人気樹種・不人気樹種は、何がちがう?
8. 樹液酒場のハンターたち

 著者の森上信夫さんから新刊を贈っていただいたので紹介したい。
 『樹液に集まる昆虫ハンドブック』は文一総合出版から出版されているハンドブックのシリーズの1冊だ。このシリーズのハンドブックは『昆虫の食草・食樹ハンドブック』(森上信夫・林 将之 著)と『朽ち木にあつまる虫ハンドブック』鈴木知之 著)の2冊を見ているが、どちらもポイントを絞って、対象が明確になっている気がした。『朽ち木にあつまる虫ハンドブック』は、某雑誌に書評を書くために熟読したが、実にマニアックで楽しそうな本だった。
 本書も、樹液に集まる昆虫に焦点を当てたもので、対象は明確だ。
 今ちょうど、樹液に集まる虫の種類が増え、楽しみが多い季節だ。昨日、本ブログに書いたように、ぼくもときどき近所の樹液の出ているクヌギの木に観察に出かけている。カブトムシ、コクワガタ、モコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、モンスズメバチ、フクラスズメ、ベニスズメ、キシタバなどが夜の樹液で観察できる目立つ種だ。ぼくが近所の樹液で観察できる種は、本書にはほぼ網羅されており、それ以外にもたくさんの種の写真が掲載されている。
 著者の森上信夫さんは昆虫写真家だ。さすが、ぼくのような素人とは違って、写真の技術は確かだ。このシリーズは、「ハンドブック」ということもあり、手軽に持ち運びできる大きさにまとめられており、そのために個々の写真が小さいのは残念だと思う。
 それはともかく、本書は眺めているだけでも楽しそうな本だし、本書を持って樹液酒場を観察に行くにはうってつけのハンドブックになると思う。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

いしもりよしひこ(石森愛彦)著『うちの近所のいきものたち』

いしもりよしひこ(石森愛彦)著『うちの近所のいきものたち』
2009年6月29日発行
ハッピーオウル社
ISBN978-4-902528-34-3 C0045
1500円+税

Ishimori_001

もくじ
 はじめに
4月 春です。チョウがさかんにとびはじめました!
 アブラムシ退治はテントウムシの幼虫で!
5月 カメムシいろいろ
 クズの虫たち
 このアオムシはなんの幼虫でしょうか?
 カマキリ誕生!
6月 ビオトープで見られるトンボ
 コウガイビルってしってる?
 アゲハの羽化を見よう!
7月 虫はだいすきヤブガラシ
 カナヘビを飼ってみました
 ヤモリは夜、でてきます
8月 セミがなきたててこそ、日本の夏!
 8月は虫にとっても暑い!
 夕方、コウモリがとびまわります
9月 夜、コオロギたちの合唱です
 ガガンボ出現
10月 赤トンボが急にふえます!
 この時期のカマキリ
11月 晴れた日には、まだチョウがとぶけれど
12月 ベランダに小鳥をよんでみました
1月 冬の虫さがし
 冬、カモの集まるところ
2月 「メスしかいない?」冬のヒゲジロハサミムシ
 こんな鳥が1羽だけ、いました
3月 ヒキガエルの卵とオタマジャクシの観察


 著者の石森愛彦さんから新刊を贈っていただいたので紹介したい。
 著者の石森愛彦さんは多才な方なので、なんという肩書きにしたら良いのか迷うのだが、とりあえずイラストレーターであることは確かだ。昆虫関係では、吉村仁先生の著書『素数ゼミの謎』の挿画を描かれている。
 石森さんには、出版社の方と一緒に、一昨年の4月に我が家を訪ねていただいた。子供向きにハサミムシの本を作りたいということで、ハサミムシの生態について色々お話をしたのだった。それだけでは十分ではなく、その年の7月には電話をいただいて、またハサミムシの話をした
 結局、ハサミムシの話だけで本を作るという計画は立ち消えになってしまった、とその後伺っていたのだが、その代わりに(というわけでは無いと思うのだが)ハサミムシの話が盛り込まれてできたのが本書『うちの近所のいきものたち』だと思う。
 石森さんは、東京都板橋区の街中にお住まいだ。本書には、石森さんのお宅の近所の生き物が、一年を通して描かれている。板橋区には大きな公園もあるとのことだが、ここに登場するのは、石森さんのお宅と、その近所にある学校のビオトープで見られる生き物だ。だから、特別に珍しい生き物が登場するわけではなく、ごく普通に見られる生き物が主役となっている。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類も登場するが、主役はやはり昆虫だ。描かれている昆虫の種類も多岐にわたっているが、冒頭に書いたように、無視されることが多いハサミムシ(ヒゲジロハサミムシ)についても、きちんと描かれているところが嬉しい。
 季節は4月から始まり3月で終わっている。この一年を通して、"石森流"の観察術が描かれている。添えられている言葉も、"石森流"だ。アゲハの幼虫の飼育のところでは、『さなぎからこんな虫がでてくることもよくあります。寄生バチと寄生バエです。さまざまないきものがすんでいる地球、しかたありません。』とか『羽がきれいにのびないこともあります。「目の前で見る」とは「成功の保証がない」ということ。だからこそ感動するんだと思います!』とか書かれているが、これは自然の捉え方や感じ方としては極めて正しいと思う。様々な普通に見られる生き物に対して、しっかりした観察がなされており、それが"石森流"の表現で、実に効果的に描かれていると思う。
 都会で生き物の観察をするのは難しいような気もするが、この本を読んでいると、どこに住んでいても生き物の観察はできるものだと感じさせられる。
 本書はイラスト満載の本で、写真は一切載っていない。しかし、イラストは丁寧な観察に基づいて実物に忠実であるので、下手な写真よりもよほど説得力があると思う。生き物の観察のためのガイドブックとしても、本当にお薦めだと思う。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年4月11日 (土)

2009年初めてのコブハサミムシの観察

 ここ数日暖かい。職場からバイクで10分ほどしかかからないのに、忙しくてなかなか見に行けなかったのだが、やっとコブハサミムシの観察に行けた。今年は例年(と言ってもまだ2年分ぐらいしか知らないのだが)より見つかるコブハサミムシの個体数が少ないように思える。やっと見つけたコブハサミムシは、幼虫は既に孵化しており、まだ成虫を食べていなかった。実に微妙なタイミングに思えた。
20090411blog1
 帰り道、途中に墓地があり、便所があるので、そこを覗いてみた。別に変な趣味があるわけではない。この便所は、冬場のカメムシの越冬場所になっているのだ。さすがにもう暖かくなっているので、外に出てしまった個体も多いだろうと思うのだが、まだ便所の中にも生きているクサギカメムシがいた。床にはクサギカメムシのほか、フクラスズメの死骸も落ちていた。冬の間に力尽きてしまったのだ。
20090411blog2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月17日 (金)

ハサミムシの同定の実習を行う

 今日は受講者が持参した材料の同定の実習だ。ハサミムシは種類数が少ないので同定に困るような種が出て来るとそれはそれで楽しみなのだが、幸か不幸か同定ができないような材料を持参した受講者はいなかった。予想したとおり、初心者にはヒゲジロハサミムシ、コバネハサミムシ(キアシハサミムシ)、コヒゲジロハサミムシの3種の間の同定が難しいようだという感触を得たが、十分に理解していただける説明ができたと思う。
 実習は忙しすぎることもなく、ヒマすぎることもなく、充実した時間を過ごせたと思う。このような充実感は、これまでのツクバ出張では感じたことは無かった。
 実習が終わり、他の講師や受講者の8名ほどで、果樹研究所の前の「天将」という店で昼食をとった。聞くところによれば、この店は、その昔果樹研究所の前身の園芸試験場が神奈川県の平塚にあった頃には園芸試験場の前で店を開いており、試験場のツクバ移転(昭和50年代前半頃のことだ)とともにツクバの果樹研究所(当時は果樹試験場)の前に移転してきたとのことだ。天ぷら定食840円。際立った特徴はなかったが、御飯と味噌汁は特に美味しいと感じられ、それなりの満足感はあった。
 その後、一緒に食事をしたMさんの車で受講者のYさんと一緒にみどりの駅まで送ってもらったら、すぐに電車が来た。すると目の前に現れたのはツクバの某研究所のYさん。受講者のYさんとぼくの間に席を移ってもらい、某研究所のYさんとぼくの共通の前任地(任期は重なっていないが)の石垣島の話などをしたので、電車の中で飽きることはなかった。
 例によって秋葉原で電車を降りてから、電気街の電子部品屋を数軒ハシゴした。そして自動販売機のペットボトル入りのドクターペッパーを土産にするために入手しようと思ったのだが、ペットボトル入りは無く、350ml入りの缶入りだけしかなかった。仕方がないので、帰りの新幹線の中で飲むために1本だけ買った。ペットボトル入りのドクターペッパーが入手できなかったことに落胆しながらJRに乗り、東京駅で土産を入手し、新幹線に飛び乗った。名古屋からは18:30発の快速みえ。列車を待つ人の列の後ろの方に並んだが、珍しく4両編成だったので、難なく座ることができた。
 新幹線と快速みえの中では持参した池田清彦氏の著書を読んだ。最近、氏の他の著書も読んだので、このブログには近いうちにその読後感を書こうかと思っている。
 風邪の症状の咳がまだ残っており、体調は万全ではないはずなのだが、今回の出張では、思いのほか疲れが残らなかった。今回は、これまでのツクバ出張のうちでは、もっとも充実感があるものだったが、その充実感が気分に影響して、疲れが残らなかったのではないかと思う。もっとも、昨日たくさん歩いた後遺症の筋肉痛が出そうな気がするのだが。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年10月16日 (木)

あてにならないバス時刻表

 某プロジェクトの研修会の講師を依頼されて、ツクバにある果樹研究所に出かけた。ハサミムシの同定法についての講演だ。ハサミムシは、ぼくの研究生活の出発点における材料だったので、それをネタに話をする機会を作っていただいたことは、やはり嬉しい。
 インターネットで列車やバスの時刻を調べ、津駅7:21発の近鉄の急行(この列車は名古屋に到着するまでに特急に1回も追い抜かれない数少ない急行の一つだ。途中で2本の特急に抜かれる急行も少なからずあるので、1回も追い抜かれないのは気分が良い。)に乗り、つくばエクスプレスのみどりの駅に11:45分に到着し、みどりの駅の近くで食事をとって土浦行きのバスに乗って榎戸バス停で降りて、そこから果樹研究所まで歩いて行く計画を立てた。
 ところが、朝予定より早く準備ができたので、その1本前の7:11発の急行に乗る事ができた。すると名古屋では予定より10分早い新幹線に乗ることができ、しかもそれはN700系だった。東京で京浜東北線に乗り換え、日暮里で常磐線に乗り換え、北千住でつくばエクスプレスに乗り換えてみどりの駅には予定より30分早い11:15に着いてしまった。ちょっと時間は早いが食事にすることにした。入った店は駅から歩いて数分のところにある「にんたまラーメン」という看板が出ている店。津市にもあるチェーン店だが、興味惹かれる店だったので当初からチェックしていた。チェーン店なので大きな期待はしていなかったが、それなりに美味しく、スープも飲み干してしまった。と言うことは、ぼくにとっては合格点だった。
 20081016blog1

 そこであらかじめ調べておいたバスの時刻までしばらくあったので、店の中で持参した新書を読んで時間をつぶし、バス停に向かった。するとどういうことか、インターネットに出ていたのとは時刻表が全く異なっており、バスは出たすぐあとだった。目的地の近くまで行く次のパスまでに40分近く待たなければいけないことがわかり唖然とした。そこで気を取り直し時刻を計算すると、歩いて行っても開始時刻に余裕で間に合うことがわかったので、黙々と歩き始めた。天気が良く気温もやや高かったが、幸い荷物も軽かったので、足取りも軽かった。歩き始めてしばらくすると、何やら誰かに後を付けられているような気がして後ろを振り向いた。すると、長身の若い女性が日傘をさして歩いていた。やがて間は徐々に縮まり、ついには追い抜かれてしまった。足を動かす速度はほとんど同じなのに、歩く速度が違うのだ。どうやらぼくの歩幅が小さいらしい。はっきり言って悔しかった。その女性も同じ方向に歩き、女性が交差点で信号に引っかかる度に、ぼくが少しずつ追い付くなどして、差が開いたり縮まったりした。その女性がサイエンス大通りの信号に引っかかったときに何とかまた追い付いた。女性はサイエンス大通りを渡ったところで方向を変え、ぼくと別れることになった。みどりの駅から歩いてきたとしたら、その女性もかなりの距離を距離を歩いたことになる。ぼくと同じ酔狂な人だったのだろうか。ぼくはそのまままっすぐ歩き、上横場の信号の少し手前で脇道に入り、目的地の果樹研究所に向かった。ラーメン屋を出てから約45分で着いた。かなり早足で歩いたつもりなので、距離は4kmぐらいあったのではないかと思う。それにしても良い運動になった。
 目的地に着いてから地元の人にバスの時刻が変わっていた話をすると、「関東鉄道バスはちょくちょくダイヤが変わるのに、それを知る方法がバス停に行かなければわからないんですよ」とのこと。それにしても、とんでもない目にあったと感じた。みどりの駅に着いたときに、ちゃんとバス停で時刻表を確認すべきだった。
 今回の出張では、ぼくのハサミムシのほか、寄生蜂、クモ、ゴミムシ、トンボの同定法の講演があった。ぼくのハサミムシは他の分類群と較べると、種数が遥かに少ないので、十分に余裕のある話ができたと思う。
 夜は研究所の中での懇親会。この類の懇親会はあまり好きではない。何故かと言えば、ぼくの体は食べ物として汁物を要求するのだが、この類の懇親会では汁物が出る事は決してなく、水分を摂ろうと思えば、ビールかジュースかウーロン茶を飲むしか無いのだ。懇親会を終えてホテルに行っても、体が汁物を欲していたのだが、そんなものはなく、我慢して寝ることにした。
 明日は受講者が持参した材料を見る実習だ。どんな材料が見られるか楽しみだ。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年4月19日 (土)

コブハサミムシの「母親殺し」のさらにその後

 昨日までの雨が上がって朝から晴れていたのだが、強い西風が吹きまくっている。それでもやはり、コブハサミムシが気になったので、職場の近くの谷に出かけた。そのついでに、職場で飼育している虫の様子も見てきた。
 昨日までの雨で川の水量が増えていることが予想されたので、職場でゴム長靴に履き替えて出かけたのは正解だった。流れの中に足を入れなければ、目的地に向かう事が不可能だったからだ。
 水が増えているせいか、これまで見てきた場所がどこだかわからなくなってしまい、コブハサミムシの「母親殺し」が行われている場所を見つけるのに苦労しなければいけなかったのは意外だった。今は「研究」をしているわけではないので、その必要は無いのだが、やはり学生時代にやっていたように、コブハサミムシがその下にいる石にはペイントでマークをつけておくべきだと思った。
 この前観察に来たときと比べると、幼虫が既にいなくなってしまった巣の数が増えた。それでも、仔虫はちょうど母親の腹部の外骨格の中に頭を突っ込んで中身を食べている現場も確認することができた。その一方、まだたくさんの仔虫に囲まれている母親も見つけることができた。この母親も、あと数日で仔虫の餌になってしまうのだろう。
20080419blog1
 そろそろ観察を終えようかと思った頃、目の前にカメムシがいるのに気が付いた。見慣れない色だが、形はチャバネアオカメムシだ。越冬するとき、生理状態がかわって色がわかるということを話には聞いていたが、実際に色が変わったチャバネアオカメムシを見たのは初めてで、珍しいものを見たという気持ちになれた。チャバネアオカメムシ自体はどこにてもいる普通種なのだが。
20080419blog2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月15日 (火)

コブハサミムシの「母親殺し」のその後

 今日もコブハサミムシの観察に出かけた。昨日観察したばかりだが、幼虫に食われてしまった母親の数が着実に増えてきている。
20080415blog1
 だが、食われている最中かと思ったものの中には、まだ食われていないものもあった。
20080415blog2
 中には、食われた母親にコメツキムシの一種が来て、母親の残骸に頭を突っ込んで中身を食べていると思われるものもあった。
20080415blog3
 このコメツキムシは、昨日までは気が付かなかった。今日はずいぶんたくさん見たような気がする。コブハサミムシの仔虫が母親を食ったのを察して集まってきたのだろうか?ちょっと気になる。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年4月14日 (月)

コブハサミムシの「母親殺し」はじまる

 そろそろコブハサミムシの幼虫による「母親殺し」が始まる頃かと思って観察に出かけた。いつもの場所に出かけたのだが、谷川がさらに増水していて、川の向こう側の河原に渡るときにズボンを濡らしてしまった。
 さて、どうなっているかな、と思って石を持ち上げると、まさに母親殺しが行われている最中の現場に出くわしたと思った。
20080414blog2
 ところがよく見てみると、仔虫が母親の体の上にたかっているものの、まだ母親は五体満足だった。
 さらに他を探すと、既に母親が食い尽くされ、仔虫がほとんど分散してしまったものが見つかった。
20080414blog1
 残念ながら、まさに母親殺しの最中と言えるような現場には出会うことはできなかったが、まあ満足できる結果だった。明日も時間がとれれば観察に行ってみようと思う。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年4月 9日 (水)

コブハサミムシの孵化が本格的にはじまる

 今日は穏やかな日になったので、先週の土曜日に観察したときに孵化がはじまっていたコブハサミムシを見に行った。一昨日かなり雨が降ったせいで、川がやや増水しており、コブハサミムシがいる河原に渡るのに少し苦労しなければいけなかったが、何とか足を濡らすことなく目的地にたどり着くことがきた。
 早速石を起こすと、すぐに孵化しかばかりのたくさんのコブハサミムシの幼虫が見つかった。母親も一緒だ。まだ幼虫に食われている母親は見つからなかった。石を起こすと、コブハサミムシの母親は、あわてて幼虫をくわえて巣穴の奥に潜り込もうとする。あまり邪魔をしても申し訳ないので、ひとしきり観察したあとは、石を元に戻しておいた。あと数日もすれば、母親殺しが始まるのだろう。
20080409blog1

| | コメント (4) | トラックバック (0)