沖縄慰霊の日(2020年6月23日)
今日は沖縄慰霊の日、いつまでも平和でありますように。
石垣島のK嶺さんから送られてきたパイナップルを妻が切っていたところ、「ハサミムシが出てきた」というので見に行ったら、それはハサミムシではなくシロアリモドキだった。
シロアリモドキは石垣島でしか見たことがないので、見たのは本当に久しぶりである。紡脚目(Embioptera)に分類される昆虫で、名前は似ているがシロアリとは関係は薄い。紡脚目の名の由来は、巣を作るための糸を前脚から出すことができることによる。
石垣島でシロアリモドキを見たのはバンナ公園の森の中であった。しかし、今回送られてきたパイナップルは、もうちょっと開けた場所である川原というところのS盛さんの農場で穫れたものである。他の場所で混入する可能性は少ないから、川原のS盛さんの農場に棲息していたものだろうと推察される。意外に開けた場所にも棲息しているものだと認識を新たにさせられた気がする。
シロアリモドキの一種
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1997年に石垣島に転居するまでは沖縄慰霊の日のことは知らなかった。いまでは6月23日と言えば思い出さないわけがないほどである。テレビのニュースなどでも、むかし以上に取り上げられることが多くなったような気がする。
沖縄慰霊の日になると「月桃の花」の歌が思い出される。一昨年のブログにも書いたが、今年も「月桃の花」の歌にリンクを張っておこうと思う。
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年が明けてから先週の金曜日まで、長男が石垣島の成人式や「半成人式」のときに埋めた「タイムカプセル」の発掘式に行っていたのだが、そのときに友人にお土産を持っていったところ、そのお返しの贈り物が今日届いた。なつかしい「かみやーき小(ぐゎー)」の蒲鉾である。嬉しい。
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名城大学で開催された日本鱗翅学会東海支部第148回例会に出席した。
例によって、名古屋に出たついでに、買い物もしようと思い、朝は早めに出発した。江戸橋8:15発の急行に乗ったのだが、何とこの列車は桑名で何と8分も停車し、そこで特急列車2本に追い抜かれた。気分はよろしくない。近鉄蟹江で普通列車に乗り換え近鉄八田で降り(これだと近鉄名古屋まで乗るより60円安くなる)、名古屋市営地下鉄の八田駅から「ドニチエコきっぷ」(600円)を利用して、あとは途中下車し放題である。栄で降りて「名古屋わしたショップ」で買い物し、「上前津」で降りて「沖縄宝島にらい」で買い物した。無事に「八重山手帳2012」を入手。その他、「ミキ」、「沖縄そば」など。小雨がパラつくような天気であったが、気温はそれほど低くないどころか、けっこう高い感じで、歩いていると汗をかき、コートとセーターを脱がなければ我慢できない状態になった。(帰宅してから調べたら、気温はそれほど高くなかったが湿度が極めて高かった)
ボクは日本鱗翅学会の会員ではないのだが、ネット上で案内があり、本田計一先生が特別講演で「マダラチョウの謎」という演題でお話されることを知ったので参加することにした。本田先生はマダラチョウ類とピロリジジンアルカロイドとの間の関係を精力的に研究されていて、ボクが石垣島に住んでいたときにお知り合いになり、研究材料もわずかばかりではあったが提供させていただいた。
本田先生の特別講演のほか、一般講演が5題。
本田先生のお話からは、様々なマダラチョウが様々な植物からピロリジジンアルカロイドを摂取し、配偶の際の化学的交信物質として利用されていることが紹介されたが、細かいところを見れば、これが種によってすべて異なるといいったような様相なので、単純な理解が難しいという状況であることが理解された。オオゴマダラのような比較的原始的な形質を持つ種は、幼虫の寄主植物の中にピロリジジンアルカロイドが含まれているので、成虫になってから植物からの吸蜜の際、ピロリジジンアルカロイドを摂取する必要がないが、より「進化した」マダラチョウでは、幼虫がピロリジジンアルカロイドを含まない植物を寄主植物に寄主転換することにより、成虫になってからピロリジジンアルカロイドを摂取しなければ、交尾することもままならない状況に追い込まれてしまっているということである。
本田先生は今年度末をもって大学を退職されるので、本格的な研究はこれ以上望めないかも知れないが、マダラチョウとピロリジジンアルカロイドの関係は、まだまだ研究の余地がたくさんあり、他の人が研究を引き継いで欲しいものだと思った。
本田先生はこの講演に加えて、チョウの実験観察用の植物としてルー(Ruta graveolens)の紹介もされた。この植物では、様々なアゲハチョウ(ナミアゲハ、オナガアゲハ、カラスアゲハなどに特に適しているように思われた)が飼育可能であり、葉の量も多く、背丈も高くならないので、ミカン類やサンショウなどを使用するよりも遥かに容易にアゲハチョウ類が飼育できるとのことである。我が家でも栽培してみたいと思った。
一般講演の内容もそれぞれ面白いものだと思ったが、プレゼンテーションの巧さ拙さが出ており、大学院の学生さんの発表では、ボソボソと喋って、何を言いたいのかはっきりわからないようなものもあり、それは残念であった。
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ふと思い立って検索してみたら、「Yahoo!トラベル・旅の知恵袋」に「石垣島から与那国島は見えますか?」という質問があり、それに対して、「残念ながらどんな晴れた日でも見えません。/また、見えたということを聞いたことがありません。/与那国島は石垣島と台湾のちょうど中間にあり、与那国島から台湾は見えることがあるのですが、石垣島が見えたという話は聞いたことがありませんね。/途中の西表島が邪魔していることと、石垣島に標高の高い場所が少ないことが理由だと思います。」という回答がついていた。この回答は想像だけで書いた「ウソ」である。その証拠を示したいと思う。
1998年8月16日の夕方のこと、イシガキヒグラシの調査のため、ボクは石垣島の於茂登岳の山頂に居た。ふと西の方を見ると、西表島の上に何か島影のようなものが見えた。方向から察すると与那国島だということに疑いはなかった。とりあえず写真を撮った。
使用していたフィルムがコダクローム200(KL)という、あまり粒状性のよくないフィルムだったが、出来上がった写真には何とか島影が映っていた。ここに示す写真は、それをトリミングしたものである。
【クリックすると拡大します】
あとで計算してみると、石垣島の於茂登岳と与那国島の宇良部岳の間の距離は約125kmで、於茂登岳の山頂の標高が525m、宇良部岳の山頂の標高が231mだから、お互い見通し範囲内であることがわかった。ボクが見た島影は宇良部岳の山頂付近だったわけである。
このように計算上は石垣島の於茂登岳と与那国島の宇良部岳の間は見通し範囲だが、いつも見られるわけではないというどころか、よほど空気が澄んでいないと見ることはできないので、これは滅多に無いチャンスだったことがわかった。
その後に与那国島を訪れたとき、与那国空港の待ち合いロビーには与那国島から見えた台湾の写真が掲げられていた。その撮影日は1998年8月17日だった。ようするに、ボクが石垣島から与那国島を見た翌日のことである。与那国島から台湾が見える日は年に数日しかないというから、その頃の八重山地方は大変空気が澄んでいたということがわかる。
石垣島の於茂登岳は歩いて登らなければいけないので、石垣島から与那国島を見ることは大変難しいことだと思うが、与那国島の宇良部岳には山頂付近まで車で行けるので、与那国島から石垣島を見ることは、比較的容易ではないかと思う。
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一昨日収穫したヘチマを妻に料理してもらった。ナーベーラーのンブシー。ナーベーラーとはヘチマのことであり、ンブシーとは味噌煮のことである。ナーベーラーの独特の食感と、かすかな土臭さがたまらない。
ゴーヤーはポピュラーになって入手が容易になったが、沖縄以外では食べるためのヘチマを入手するのは今でも極めて困難なので、日よけも兼ねて今年は自宅で栽培した。栽培した甲斐があったというものだ。まだいくつか収穫できそうなので楽しみだ。
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今年もやってきました、沖縄物産展@松菱デパート。今日も雨模様でフィールドに出ようという気は起こらない。ということで、松菱へ。
まずは腹ごしらえ。三枚肉とソーキが入っている沖縄そば。840円とやや高いが仕方がない。でも美味しかった。
そのあと会場をグルグル回るが、去年に比べると出展がやや少ない気がする。昨日、名古屋わしたショップに行ったばかりなので値段をいろいろ覚えているのだが、それに比べると値段は3〜4割も高い感じ。購買意欲が薄れるが、それでもそれなりに散財。
本当は沖縄に行きたい。
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