昆虫以外の動物

2018年7月29日 (日)

ツクツクボウシ初鳴き(2018年7月28日)

 昨日の午後、台風の襲来に備え、お雨が降る前にと、柴犬さくらを連れて津偕楽公園に散歩に行った。こちらでは、クマゼミ、ニイニイゼミ、アブラゼミが盛んに鳴いている。「一昨日、イシモリさんから東京ではツクツクボウシの鳴き声が聞こえたというメールが来たよ」と一緒にいた妻に言ったちょうどその時、ツクツクボウシが一声鳴いた。今年の初鳴きである。
 記録を取り始めてから一番早いツクツクボウシの初鳴きは一昨年の7月22日だから、とりたてて早いほどでもないが、8月になって初めて鳴き声を聞く年が多いので、まあ早い方である。
 津偕楽公園には柴犬さくらを連れて時々来ているが、ちょうどアオバズクが子育てをしている。昨日も見に行ったのだが、子供が3羽もいることに初めて気がついた。これまで、子供は1羽しか見ていなかった。
 昨日の夜から今朝にかけて、台風12号が通過し、そこそこ強い暴風雨だったが、アオバズク親子は大丈夫だっただろうか。見に行きたいと思うのだが、急激な気圧と気温の変化のせいか、おそらく自律神経のバランスが崩れて、頭痛が酷く、体が重くて外出する元気がない。
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2017年7月 8日 (土)

いしもりよしひこ(石森愛彦)著『昆虫って、どんなの?』

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 著者の石森さんと初めてお会いしたのは、今から10年以上前のこと。ハサミムシの話を訊きたい、とのことでわざわざ拙宅まで出版社の方と一緒においでいただいた。
 そのときいろいろお話をしたのだが、自然と接する感覚がボクと近い感じで、気軽にお話できる方だと思った。
 仕事をしている世界が違うので、お会いする機会はそれほど多くないのだが、7年前には子供向きの月刊誌の付録で初めて一緒にお仕事をさせていただいた。

 今年になってから、本の内容をチェックして欲しいと依頼されたのが本書。
 ラフを読ませていただいての最初の印象は、「絵本で昆虫形態学の基礎をやってしまおうという本だな!」ということ。石森さんにそのことをお話したところ、ご本人はそのような目論見でやったわけではなかったとのこと。しかし、ボクの印象が石森さんの無意識の部分を言葉にしたものだとご自身も納得された。

 ボクと石森さんの自然に対する感覚が近いと書いたけれど、見方はかなり違っていて、ボクが虫の暮らしぶりに興味の重点を置いているのに対して、石森さんは虫の形に重点を置いている。
 この本(に限らず石森さんのほかの本も)の虫のイラストは、虫の形を抽象化したものには違いが無いのだけれど、石森さんのイラストは現物に忠実で、基本的な形をデフォルメしたりしていない。だから(だと思うけれど)、精密画ではなくイラストなのだけれど、たいていの場合、種まで同定できる。だからこそ、「昆虫形態学の基礎」の教科書になりえるのではないかと思ったのだと思う。子供向きの本ではあるけれど、だからこそオトナにも役に立つと思う。

 この本には様々な昆虫が登場している。日本産昆虫の目(もく)のレベルで登場していないのはシロアリモドキ目ぐらいではないかと思う。ありとあらゆる昆虫が登場している本は他に例が無いのではないかと思う。虫オタクを自認される方にもオススメする。

 出版社のサイトはこちら

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2015年4月26日 (日)

シカが飛び出して来て驚いた(2015年4月26日)

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今日は休日だが、苗の水遣りのため職場に出かけた。いつものようにスーパーカブを走らせていたところ、安濃川の橋を渡ってしばらくしたところで突然田圃の中からシカが3頭飛び出して来て目の前の道路を横切った。最初の2頭は歩道と田圃を隔てるガードレールの隙間をくぐり抜けて田圃の中に飛び込んだが、最後の1頭は体が大きく、前の2頭と同じようにガードレールの隙間をくぐり抜けようとしていたのだが、体がひっかかり苦労していた。これはチャンスと思ってカメラを取り出したのだが、その間にくぐり抜けるのを止めて、飛び跳ねて上を通り抜けて田圃に飛び込んだ。そこで何とか撮れたのが上の写真(トリミングされている)。
職場の近くではニホンザルの群は何度も見たことがあるし、このあたりでもイタチは見たことがあったのだが、シカを見たのは初めてである。それにしても驚いた。

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2015年4月19日 (日)

近所のツバメ(2015年4月19日)

近所のキタガワさんの車庫には毎年ツバメが営巣している。今年も数日前からツバメが飛ぶのが見られるようになった。

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2014年9月30日 (火)

セアカゴケグモとツクツクボウシ(2014年9月30日)

 最近、鈴鹿市のやや山寄りの地域で発見されたという報道があったので、身近な場所で見ることができるようになるのは時間の問題だと思ってたが、今日ついに職場で同僚が発見し、初めて見ることができた。セアカゴケグモ。
 思ったよりも大きかった。
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 これとは別に、今日も辛うじてツクツクボウシの鳴き声を聞くことができた。さすがに少なくなってきたので、鳴き声を聞くことができるのは、あと数日か?

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2014年4月30日 (水)

カエルの鳴き声(2014年4月30日)

夕方暗くなってから、カエルの鳴き声に気が付いた。昨日は一日中雨で、雨量もそこそこ多かった。すぐ近所の田圃ではまだ田植えがされていないが、昨日の雨で少しは水がたまっていたはずである。カエルの鳴き声は、その田圃から聞こえてきているのではないかと思った。
夕食後、犬の散歩に出かけたついでにカエルの鳴き声の場所を確認しようと思ったのだが、なぜか既に鳴き止んでしまっていた。
【5月1日追記】
朝の犬の散歩のとき、すぐ近くの田圃でカエルの鳴き声を確認した。たぶんニホンアマガエルなんだろうが、よくわからない。

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2014年4月17日 (木)

シラス漁(2014年4月17日)

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 このブログには書いていなかったが(Facebookにはいっぱい書いているが)、去年の秋に雌の柴犬の仔犬を譲ってもらって飼っている。もう7か月ぐらいになるので、体の大きさはほとんど成犬と同じだと思う。しかし、まだ落ち着きがないので子供だと思う。そういうわけで、朝夕の散歩は家族の誰かの仕事になっている。
 今日の夕方はボクが散歩に連れ出した。朝夕あまり関係なく、ボクはだいたい志登茂川の堤防の道を歩くことが多い。
 これまでそのような人に会ったことはなかったのだが、今日の夕方は川で何かを獲ろうとしている人が何人も居た。話しかけてみると(犬を連れていると話しかけやすい気がする)、シラス漁ということだった。漁期は今月いっぱいとのこと。
 まず思ったことは、こんな所でもシラスが獲れるのか、ということだった。話をさらに聞いてみると、今年は豊漁とのことだった。最近は稚魚不足でウナギの値上がりが激しいが(津市内では並丼なら1,000円でお釣りが来るのが普通だったが、今はそんな値段では食べることができない)、しばらくすると少しは下がるのではないかと思った。具体的な値段は書かないが、今年のシラスの値段は去年より1桁以上安いそうだ。志登茂川でどれぐらい獲れるか知らないが、かなりたくさん獲らないと全然儲けにならないから、それはそれで大変だと思う。
 いずれにせよ、いくら豊漁とは言え、ウナギが少ないというのは当たっていると思うので、資源が枯渇しないような獲り方をしないといけないだろうな、と思う。

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2014年3月13日 (木)

ヒヨドリ(2014年3月12日)

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昨日は仕事の調査で有機栽培農家さんの畑を訪ねた。防虫ネットを掛けられたキャベツのところに行くと、中に鳥が入っていて、羽をバタバタさせていた。ヒヨドリである。キャベツを食べにきたのか、キャベツについていた虫を食べにきたのか知らないが、中に入ったのは良いが、出られなくなってしまったようだった。
中から取り出して、記念撮影をしてから逃がしてやった。

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2014年2月25日 (火)

ヒバリさえずる(2014年2月25日)

朝はまだ寒いが、日中は暖かさが感じられるようになった。空も霞んで春のようだ。
そんな中、ヒバリのさえずりを聞いた。

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2013年11月24日 (日)

川道美枝子・岩槻邦男・堂本暁子 編『移入・外来・侵入種』

川道美枝子・岩槻邦男・堂本暁子 編『移入・外来・侵入種−生物多様性を脅かすもの』

築地書館
ISBN4-8067-1234-5
2,800円+税
2001年12月25日発行
321 pp.

目次
まえがき(岩槻邦男)
1 生物多様性はなぜ守られなければならないか−移入種問題の視点から(堂本暁子)
2 移入種、何が問題なのか(川道美枝子)
3 世界自然保護連合(IUCN)の侵略的な外来種に対する取り組み(M・デポーター、M・クラウト)
4 二一世紀の植物相と移入種(デビッド・ビッフォード)
5 侵入する水生植物(角野康郎)
6 昆虫の世界で起こっていること(森本信生)
7 魚類における外来種問題
8 両生爬虫類の世界で起こっていること(太田英利)
9 絶滅か分布拡大か−鳥たちの明日(竹下信雄)
10 移入哺乳類はどこまで世界を変えたか(川道武男)
11 法律による移入種からの防衛(高橋満彦)
12 水際で病害虫の侵入を防ぐ
植物検疫の現状(森本信生)
動物検疫の現状(川道美枝子)
13 日本は現状の防疫対策で狂犬病の再発を防げるのか(源 宣之)
14 水際の防衛、危険予測は可能か(小池文人)
15 移入生物とわが国の生態系保全(岩槻邦男)
コラム
・輸入牧草や穀物がもたらす非意図的導入(黒川俊二)
・貝類の世界で起きている異変(中井克樹)
・ノヤギ、マングース、アライグマ、タイワンザルの現状(常田邦彦)
・ニュージーランド・検疫犬の活躍(川道美枝子)
用語解説
あとがき
資料・世界の外来侵入種ワースト100
種名索引
事項索引

 生物多様性に関する理解がまだ足りないので、いろいろな本を読んでいろいろな考え方があることを知りたいと思っている。本書は2001年と出版年がやや古いが、生物多様性と外来種の問題は深く関連しているので読んでみることにした。
 ボクは「外来種によって在来種が駆逐されてしまうことがどのように問題なのか」ということを第三者を納得させることができない。ボク自身は外来種はいない方が良いと思っているし、これ以上外来種が増えて欲しくないと思っていることは、最初に書いておきたい。
 外来種が入ってきて在来種を駆逐してしまうということは、生態系の中である在来種は占めていた地位がある外来種と入れ替わってしまうことだと理解して良いと思う。そのことで何か「人間にとって」都合が悪いことがあれば、それは問題として認識され、それなりの対策がとられることになると思うが、そうでなければ気付かずに済んでしまうかも知れない。要するに、生態系としてそれまでどおりに機能していれば、問題にはならないのではないかと思う。
 生態系のバランスが崩れることによって、ある特定の種の個体数が異常に増えたりすることは、何も外来種だけに関係することではない。もちろん、そのような現象は外来種の方が目立つのは確かだと思う。ここ数年のこと、青森県の落葉樹林でアカシジミというかわいらしい在来種の蝶が異常なほど多数発生していることは愛好家の間ではよく知られている。生物の異常発生という観点から、このアカシジミの大量発生はまさに滅多にない出来事だと思うが、これを問題だと捉えている人はいないと思う。これはアカシジミが在来種だからというわけではなく、経済的にはほとんど価値がない種だからということなのだろうと思う。ニホンザルやニホンジカなどが問題にされているのは、経済的な被害が発生しているからである。
 本書を十分に納得できないままずっと読み進めていたが、最後の岩槻氏が「・・・100万年単位の種形成を基本に進む自然の進化にはマイナスの要因を抱え込んでいると論じても、今日の経済的な功罪でしか物事を判断できない現代人には夢を食うような話にしか聞こえないようである。実際は、孫子の世代まで生物多様性を持続的に利用しようとすれば、生物多様性の総体の未来を予測しなければならないのに、そのような話は現実離れしていると、現実を直視しない人たちが一蹴してしまう。だから、移入種の問題を論じる場合も、今すぐ死ぬ、今すぐ資源が枯渇するというような、大袈裟な話を持ち出さないと聞いてもらえないのである。」と書いている文章に出くわして、環境保全の問題が理解されていない理由がわかっていないわけではないことがわかった。伝染病の問題を出す事は「脅し」になるとボクは感じていたので、科学的な態度ではないと思っていたが、そこまでしなければ理解されない世の中は「どうしようもない」ところまで来ているようにも思える。「脅し」と「騙し」が横行する世の中は嫌なものだ。
 最後まで読んでこの本の印象がちょっと変わったが、本書は読む価値がある本だと思えた。ただし、「移入・外来・侵入種」という言葉自体もひとつの「脅し文句」だと思う。移入・外来・侵入種に限らず、生態系のバランスを崩すことすべてが問題だと思うから。

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