昆虫

2009年11月 3日 (火)

日本のアカヘリカメムシは誤同定かも知れない

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【写真は波照間島で撮影したコフウセンカズラ(ムクロジ科)の上のアカヘリカメムシ(ヒメヘリカメムシ科)】

 最近、下記の文献(河野・高橋,2006)を読んだと思われる外国人研究者二人から立て続けに電子メールが届いた。一人はアカヘリカメムシとフチベニヘリカメムシの標本が見たいと言ってきている。もう一人はアカヘリカメムシのLeptocoris augurLeptocoris vicinusの誤同定ではないかと言っている。台湾ではLeptocoris augurはもっと明るいオレンジ色のような色でタイワンモクゲンジに寄生し、Leptocoris vicinusはコフウセンカズラに寄生しているという。ここに示した写真はコフウセンカズラに寄生していたもの。八重山諸島でみられるアカヘリカメムシはコフウセンカズラとアカギモドキに寄生しているのを確認している。タイ国に出張したとき、アカヘリカメムシだと思われるものを見たが、それは赤色というよりはオレンジ色と言える色だったが、単なる色彩変異だと思っていた。ぼくは分類学に関しては素人なので、事の真偽はわからない。今後の研究の進展の経過を見守りたい。

文献
・河野勝行・高橋敬一 (2006) 八重山諸島におけるアカヘリカメムシとフチベニヘリカメムシ(カメムシ目:ヒメヘリカメムシ科)の生態と分布.Rostria (52): 72-74.(英文要約付き)

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2009年11月 1日 (日)

養老孟司・河野和男著『虫のフリ見て我がフリ直せ』

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養老孟司・河野和男著『虫のフリ見て我がフリ直せ』
明石書店
ISBN978-4-7503-3045-7
1,800円+税
2009年9月25日発行
228 pp.

目次
第I部 虫の目で世界を眺めて
 人はなせ虫を集めるのか
 「種」や「属」は存在するのか
 進化論者たち
 発生遺伝子と遺伝率
 種の分布と分化の関係性
  コラム
   個体発生と系統発生
    −クワガタムシの大顎のパターンによる属の記述(河野)
   高位分類群とホックス遺伝子(河野)
   内部選択説(養老)
   バベルの図書館(河野)
   進化は末広がりではなく先細り(河野)
   ネオダーウィニズム(河野)
   工業暗化(河野)
第II部 生き物たちのつどう社会
 人為的な生態系
 文化と地形
 「お国のため」と「愛国心」
 日本人と森
 世界と日本−大気、海洋資源、森林
 進化と進歩
 生物は遺伝子の「乗り物」なのか?
 生物学は情報学だ
  コラム
   愛国心か「お国のため」か(養老)
   ダーウィンの図(河野)
   似ているということの異端児−並行進化(河野)
対談のあとで(河野)

 解剖学者の養老孟司氏と熱帯作物であるキャッサバの育種家の河野(かわの)和男氏との対談である。両者とも、昆虫の収集家でありアマチュアの昆虫研究者としてよく知られている。
 「対談のあとで」で河野氏が「この対談は好みと思考パターンが初めから一致している仲良し子供会的な話し合いではなかったのは当然度して、またもう一方の極端である思い込みと見解の表示様式に初めから全く共通点のないすれ違いの意見交換でももちろんなく、知的緊張感がバランスよく保たれた議論の時間だったと思う。」と書いているように、これまでの養老氏を交えた虫屋どうしの対談(例えば、「虫屋」である池田清彦氏や奥本大三郎氏などとの)とはひと味もふた味も違うものだったように思えた。これまでの養老氏による虫屋との対談は、学問的なものというよりも、放談に近いものだったが、本書では、生物進化という現象に対する考え方についてかなり真面目に議論していると感じられた。
 ぼくは学生時代に出現したネオダーウィニズムの洗礼を受けないわけにいかなかったが、その後ずっと生物を見てきていると、ネオダーウィニズムだけでは大進化を説明できないということが徐々にわかっていた。育種家として仕事をしてきた河野氏は、生物進化は先細りである、という考え方を肌で感じてきているようだが、この対談を読んでいると、確かにそのように思えてくる。
 原理主義的なネオダーウィニストが読めば、滅茶苦茶けなす対象になるかも知れないが、目の敵にせずに読んでみると良いと思う。
 面白い本だったが、ちょっと残念なのは、写真の印刷が悪いこと。本文と同じ紙にモノクロで印刷されているので仕方がないのかも知れないが、もうちょっと鮮明な写真を載せて欲しかった、というのが本音だ。できればクワガタムシの写真だけでも、アート紙にカラーで印刷して欲しかった。
 それともう一つ。『虫のフリ見て我がフリ直せ』という表題は編集者が付けたものだろうと思うが、本書での対談の内容から全くひねりだせないような表題だと思う。だからと言って、どんな表題が良いかと言われても困るが、もう少し内容に即した表題の方が親切だと思う。『虫のフリ見て我がフリ直せ』の方が本がよく売れるかも知れないが。

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2009年10月20日 (火)

2009年・秋に鳴く虫も寂しくなってきた

 日は短くなってきたが、まだ「秋の夜長」というような季節でもない。「秋の夜長を鳴き通す、ああ面白い虫の声」と歌う歌があるが、既に我が家の周辺で鳴く虫は寂しくなってきた。
 あれほど騒々しく鳴いていたアオマツムシの鳴き声は、いつの間にか聞こえなくなってしまった。聞こえてくるのはオカメコオロギの仲間やエンマコオロギの鳴き声だ。数日前には、辛うじてマツムシの鳴き声も聞こえていたが。場所を変えればツヅレサセコオロギやミツカドコオロギは鳴いていると思う。通勤経路の途中にはクツワムシがたくさんいる場所があるのだが、もうだいぶ前から鳴き声を聞かない。
 こうやってあらためて見直してみると、上に示した歌は、どうやらウソくさい気がしてくる。本当の秋の夜長を鳴き通す虫は、それほど多くはないのではないだろうか。

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2009年10月16日 (金)

コカマキリが交尾しようとしていた

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 帰宅しようとして職場の自転車置場のところに来たら、建物の壁にカマキリがいるのが見えた。眼鏡の度があまり合っていないので、カマキリだということはすぐにわかったのだが、それ以上はわからなかった。近くに寄って見てみると、コカマキリが交尾しようとしていた。残念ながら、その後どうなったかは見届けていない。うまく交尾できあのか、雄はうまく逃げられたのか、雌に食われてしまったのか。

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ヒヨドリバナにイカリモンガ

 今日は代休なので出勤する必要は無かったのだが、ピットフォールトラップに入っている虫を見たくなったのと、給与明細をもらうために、ちょっとだけ出勤した。
 結局ピットフォールトラップには何も入っていなかったが、ピットフォールトラップを仕掛けてある場所の近くに種名まではわからないがヒヨドリバナの仲間(Eupatoriumであることは確か)が生えていて、ちょうど開花していたので、アサギマダラでも来ていないかと思って探してみた。もっとも、このあたりはアサギマダラの渡りの経路からはかなり外れており、渡りの時期であるこの季節にアサギマダラを見たことはほとんど無いので、それほど期待をしていたわけではなかった。予想通り、アサギマダラなどは見られないばかりか、ヒヨドリバナの仲間を訪れている昆虫も少なかった。そのなかで辛うじて見つけたのがイカリモンガ。口吻をしきりに動かして蜜を吸っているようだった。
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2009年10月15日 (木)

職場の庭にミイデラゴミムシ

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 こちらに転勤して2か月ほどした頃から続けているので、もう5年半近くも職場の庭でピットフォールトラップの調査を行っている。始めた当初の研究は一応終了しているので、もう続ける必要は全くないのだが、どんな虫が活動しているのかを知ることができるという利点もあるので、惰性で調査を続けている。将来的には、何らかの形で報告としてまとめられたら良いと思ってはいるが。
 今日、調査をしたところ、ほとんど何も入っていなかったのだが、ミイデラゴミムシが1頭だけ入っていた。ミイデラゴミムシは、どちらかと言えばこの庭よりも畑の方に多く見られるので、ミイデラゴミムシだけが入っていたというのはちょっと珍しいことだ。今の時期なら、例年オオクロナガオサムシの方がずっと普通に見られるのだ。
 ミイデラゴミムシは「おなら」をするゴミムシということでよく知られているが、やはりこういう「有名人」が採れると気分が良い。

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2009年10月12日 (月)

日本昆虫学会第69回大会・3日目

 今日は昆虫学会も最終日。少し疲れも溜まってきた。それでも、いつものように8時半ぐらいには会場の大会本部に着く。今日は特に本部に詰めている必要はなく、朝一番の一般講演の講演の座長をすれば、ほぼ仕事はこなしたことになる。
 ということで、今日は一般講演をかなり自由に聴くことができた。朝一番は分類学の発表がある会場の座長をして、いくつか講演を聴いたあと、害虫管理の講演の会場に移った。桐谷圭治・湯川淳一・藤崎憲治の大御所3名の連名による「地球温暖化のミナミアオカメムシのこれから」。50年も前に採られたデータと、近年のデータを比較して、ミナミアオカメムシの今後を予想したものである。50年も前のデータが今の発表に活用できるということ自体、大変驚くべきことである。聴衆はそれほど多くなかったが、今回ぼくが聴いた一般講演の中では、もっとも印象が強かったとも言える。80歳にもなる桐谷さんが、まだ元気に発表されるということも素晴らしい。
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 そのあと、ナミハグモの種分化の発表があるのに気付き、その会場へ。今の仕事の中で出てきたクモが、先日の同定会でナミハグモの仲間と同定されたので、聴いておくべきだと思ったのだ。
 昼は大会本部で昼食をとった後、天気が良いので外に出た。すると、ニホンミツバチの巣があるという人がいたので、後をつけて現場に向かった。現場は会場のすぐ近くのマツの木の根元にあった。すぐ近くにジョロウグモか何かの網があり、そこにひっかかたミツバチがかなりいたらしく、クモの網にはミツバチが運んできたと思われる花粉団子がたくさん引っかかっていた。
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 午後は2コマの小集会だ。1コマ目は「カマキリ学の解明に向けて−季節適応.防衛戦略.繁殖戦略からの生態学的アプローチ」に出席。ここでは、近年ずっとぼくが「追っかけ」をしている安藤喜一先生が『仰天科学「カマキリの雪予想」はなぜ信じられたのか?』という演題で講演された。もう何度も話を聞いているので、酒井與喜夫氏の「カマキリの雪予想」がデタラメであるこことは十分に理解しているつもりだが、未だに巷では「カマキリの雪予想」が信じられているという話を聞き、マスメディアの宣伝力の怖さをあらためて感じさせられた。面白ければその話がデタラメであったもかまわない、というマスメディアの態度は極めて危ないものだと感じさせられる。
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 2コマ目は「日本半翅類学会」の小集会に出た。例年と同じく、会務報告のあと、一人一話形式で話題提供が行われた。ぼくが話したのは、近い将来に出版されるはずのカメムシ図鑑でのシロジュウジカメムシ類の扱いについての話など。いつもどり、アットホームな感じのする会だった。
 そのあとは、津駅前の居酒屋に場所を移してさらに話をした。駅前ではハサミムシの分類のNさんが合流した。半翅類学会の世話役のTさんが所用で東京に帰られたので、驚くべきことに、Nさんがいなければ、ぼくはそのメンバーの中の最年長だった。それだけ若い人が多かったということで、喜ばしいことである。しかし、若い人たちの就職のことを考えると、明るい材料は少ないので、喜んでばかりもいられない。8時過ぎにはお開きになり、ぼくは帰宅したが、Nさんと若い人たちは二次会に向かったようだった。
 これで、今年の昆虫学会の予定はすべて終了したが、プログラム編成という仕事も経験することができ、昆虫学会の範疇に限れば、充実した年だったように思える。

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2009年10月11日 (日)

日本昆虫学会第69回大会・2日目

 昆虫学会2日目である。今日の午前中は大会本部に詰めていなければならなかったので、朝一番の講演の座長をした以外は一般講演を聴けなかった。まあ仕方が無い。
 本部で弁当を食べて、午後からのシンポジウムの会場に向かおうとしたら、ウスバツバメガが飛ぶのが見えた。なかなか見る事ができなかったウスバツバメガだったが、思わぬところでお目にかかったものだと思った。ウスバツバメガの幼虫は桜の葉を食べるが、付近をざっと見たところ、桜の木は目につかなかった。
 午後からは2コマ×2会場のシンポジウムがあった。1コマ目は「フェロモン利用による害虫防除の現状と展望」、2コマ目は「土着天敵の評価と利用技術の展望」に出席した。1コマ目のシンポジウムでは、しょうもない勘違いをして、見当はずれの質問をしてしまった。恥ずかしい。日頃、害虫防除のコストをあまり意識していないという事がバレてしまったと思う。しかし、フェロモン利用の現状の一面を知ることができ、有益なシンポジウムだった。2コマ目は自分でも話をしなければいけなかった。「土着天敵類に対する農薬の影響評価と今後の展望」という演題で、自分の仕事の一部も紹介したのだったが、オチらしいオチのない話で、あまり受けは良くなかったのではなかったかと思う。まあ、あまり明瞭な結果の出ている仕事ではないので、仕方が無い面もあると思う。ほかの3名の話題提供は大変勉強になった。特に天野先生のカブリダニの話は、研究の考え方についても突っ込んだ話をされていて、大変勉強になったと思う。
 夜の部は「第11回昆虫の季節適応談話会」の小集会に出席した。ここ何年かの昆虫学会では、だいたいこの小集会に参加していて、いろいろ勉強させていただいていたが、大変嬉しいことに、今年はこの小集会での話題提供を依頼されていた。「亜熱帯の植物種子食性カメムシの生活史戦略・・・アカホシカメムシ類を例として」という演題で、石垣島で勤務していた頃に研究していたカメムシの話を紹介した。細かく突っ込んだ話ではなく、まだほとんど研究されていない亜熱帯の昆虫の生活史の概略を紹介しただけだったが、それなりに受けた話だったように思えた。亜熱帯の昆虫の生活史はまだほとんど研究されていない宝の山である、と結んで話を終えた。
 そのあとは、小集会に参加したメンバーで、三重大学の近くの居酒屋に流れ込み、話し足りなかったことを話した。これまで名前を知っていても顔を知らなかったりする人と話しをすることができ、楽しい時間を過ごす事ができた。隣に座ったのは、セルビアから北大に留学している女子学生。日本に来て1年半だということだが、日本語は達者だった。これまで全く縁のなかったセルビアの話しを聞く事ができて面白かった。11時頃にはお開きになり、明日に備えることになった。明日はいよいよ最終日だ。

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2009年10月10日 (土)

日本昆虫学会第69回大会・1日目

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 今日から三重大学で日本昆虫学会第69回大会始まった。
 今回は運営スタッフなので、全ての講演を聴く訳にはいかないが、今日は生物多様性関係の講演をいくるか聴き、午後は生物多様性関係のシンポジウムに参加した。今、仕事で「生物多様性」に関わっているわけだが、未だに「生物多様性」とどのように向き合っていくか、という感覚がつかめない。時間が解決してくれるだろうとは思うのだが、仕事の方はそれを待ってくれないのが辛い。生物多様性関係の講演は、今ひとつピンとこないものばかりで、うまい感想が書けない。生物多様性関係以外では、元弘前大学の安藤喜一先生のカマキリの卵寄生蜂の話を聞いたが、これは面白かった。まだ生態には未解明の部分が多く、これからの展開が楽しみだ。
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 夜は懇親会があった。料理の質、量とも、最近の昆虫学会の懇親会の中ではもっとも良かったのではないかと思う。三重大名物の「三重大カレー」は噂どおり美味しかった。デザートも充実していたと思う。懇親会の準備をしていただいた、三重大学のY先生、T先生には感謝したい。
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 懇親会のあとは、京大の昆虫学研究室のOBや在学生の集まりに参加した。上は85歳のS先生から下は25歳ぐらいの現役の大学院生まで、10数名が集まった。この集まりは、学会が開催されるときに時々開催され、ぼくが参加するのは2回目だ。初めて参加したのは、まだ大学院生のときだったかも知れないので、25年以上前だったかも知れない。この集まりが始まったころに会を盛り上げていただいていたハサミムシの酒井清六先生は数年前に亡くなられ、ぼくは農林生物学教室のOB会のウェブサイトに追悼文を寄せたのだが、直接面識の無かった大先輩のMさんが、ぼくが書いた追悼文に甚く感激されていたようで、ぼくは恐縮してしまった。4年上のI先輩にも25年ぶりぐらいにお会いすることができ、大変嬉しかった。85歳のS先生は大変お元気で、ぼくも少しエネルギーを分けていただきたいぐらいに思えた。こういう会も学会ごとにやっていたらマンネリ化してしまうと思うが、たまにはこういう会も良いと思った。
 明日はシンポジウムと小集会で話をすることになっている。十分に準備ができたか、と言われるとあまり自信はないが、考えていることはうまく話せるようにしたいと思う。

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2009年10月 8日 (木)

明後日から日本昆虫学会第69回大会

 明後日から、三重大学で日本昆虫学会第69回大会が開催されます。このブログを読んでおられる方にも参加を予定されている方もおいでだと思います。学会でお目にかかれることを楽しみにしています。
 ぼくは、大会2日目の公開シンポジウムの後半と、夜の小集会で話をする予定になっています。その日の午前中は、受付か大会役員の控え室に詰めていると思います。もちろん、大会初日の懇親会にも出席します。
 大会とは直接の関係はありませんが、大会の前日の9日(金曜日)夜に、津駅西口から徒歩3分ぐらいのところにある「ホテル ザ・グランコート津西」1階のレストランで、三重昆虫談話会の有志によるサロンが開催されます(たまに貸し切りで使えないこともあり、そのときは「コメダ珈琲店津県文前店」に変更になります)。20:00ぐらいには何人かのメンバーが集まっているはずです。オープンな会ですので、おヒマな方はこちらにもどうぞ。

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2009年9月30日 (水)

つくばへ・・・同定研修会に参加

 津市内に住む虫屋のOさんやAさんからウスバウバメガを見たという話を聞いたが、津に来てからは、まだ一度も見たことが無い。昨日の朝、出張でつくばに出かけるために桜(ウスバツバメガの寄主植物だ)の名所の偕楽公園の中を通ったが、やはり姿を見ることができなかった。
 昨日はまだ疲れが抜けておらず、名古屋まで立ちっぱなしというのもかなわないと思ったので、本当に久しぶりに名古屋まで近鉄特急に乗った。名古屋に行くのに近鉄特急を使ったのは、ほぼ2年ぶりだ。津7:15発の特急に乗ったら、名古屋8:20発ののぞみにギリギリで乗れた。N700系。時間に余裕があったので、何も慌てて乗ることは無かったのだが、ついつい階段を上がってすぐ、目の前のドアから乗ってしまった。そこはグリーン車だったが、そこから自由席車輌まで、けっこう歩かなくては行けなかった。予想通り、自由席にはほどほどに空席があり、問題無く着席できた。
 東京には10時過ぎに着き、すぐ上野に向かい、上野駅で少し時間を潰して早めの昼食もとった。常磐線の列車に乗り、牛久駅に着いたのは昼前だった。ここでもバスの時刻までベンチで一休み。
 午後1時前につくばの現地に着いたら、天気はあまり良くなかったが、ツクツクボウシとアブラゼミの鳴き声が聞こえた。
 昨日から今日まで、現在行っているプロジェクト研究の同定研修会だ。去年はハサミムシを担当して講義をする側だったが、今回は受ける側だった。昨日は午後半日で講義を受け、夕方は懇親会。農林水産省の施設の中の食堂で行われたのだが、量も質も質素だった。かなり不満は残ったが、食べ過ぎで具合が悪くなるような危険性はなかったので良かったのかも知れない。普段ならこの施設の中の宿泊施設に泊まるところだが、満室だと言うことだったので、近所(と言ってもバスで4〜5分ぐらいの所だ)のホテルを予約しておいた。このホテルも質素だった。その割には、値段はそれほど質素ではなかった。
 今日は実際のサンプルをもとに同定の実習。ゴミムシやクモのサンプルを持参したのだが、専門家の目で見てもらうと、同定間違いがたくさんあった。特にクモがひどい。そのうち慣れてくると思うのだが、科のレベルで間違っているのだから話にならない。しかし、今回の研修を受けたことで、着実に同定能力はスキルアップされたと思う。
 研修は昼までで、施設の食堂で昼食をとったが、やはり味は不満が残る。バスで牛久駅に向かったら、ちょうど1時間に1本の特別快速が来て幸運だった。特別快速ならつくばエクスプレスにも見劣りしない。日暮里で山手線に乗り換え、秋葉原で途中下車し、しばし秋葉原見物(若干の買い物も)。
 東京駅に向かい、ちょうど発車する新幹線に乗ったら、またN700系だった。名古屋で降り、久しぶりに「想吃担担面エスカ店」に行く。最近は比較的出張が多かったのだが、列車(快速みえ)の時間の都合で食べそびれていた。しかし、今日はちょうど良い具合の乗り継ぎ時間だった。汁なし担々麺とマンゴープリンを食べる。うまい。
 食事を終え、名古屋駅の関西線のホームに行くと、既に快速みえには乗客が乗り込んでおり、座ることはできなかった。まあ、これも桑名までの辛抱と思って乗ったところ、予想したとおり、桑名では相当数の客が降り、座ることができた。
 東京でも雨が少し降っていたが、こちらでは傘をささずに歩くには無理がある程度の雨が降っていた。このところ、長い間雨らしい雨が降っていなかったので、しばらくは雨が降ってくれた方が良いのではないかと思う。

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2009年9月23日 (水)

栗拾いにはまだ早かったが・・・昼間でもアオマツムシの鳴き声が

 昼食後、三男坊と一緒に近所の墓地に栗拾いに出かけた。ほんのわずかに収穫はあったが、まだほとんどが緑色の毬のままで木についており、まだ栗拾いの季節にはなっていないと思った。
 別の栗の木に向かう途中、墓地に生えるソメイヨシノの木の比較的低い場所からアオマツムシの鳴き声が聞こえてきた。昼間にアオマツムシの鳴き声が聞こえるようになると、本格的な秋になったような気になる。鳴き声の場所を探してみたところ、三男坊が鳴いているアオマツムシをソメイヨシノの葉の上に発見した。すると、そのすぐ隣に接している葉の上にはアオマツムシの雌が見つかった。おそらく鳴いている雄は、すぐ近くに雌がいることを知っていて鳴いていたのではないかと思う。しばらく観察していたが、雌は雄の鳴き声にあまり反応するようでもなかった。

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2009年9月19日 (土)

小学校の校庭で見かけた虫・・・ヨコヅナサシガメなど

 今日は三男坊の運動会だったので小学校に出かけた。天気は良かったが、台風14号のせいか、風が非常に強く、乾燥していて、砂埃が舞って大変だった。
 昼食は桜の木の木陰で弁当を広げた。ふと桜の木の幹を見ると、イラガの幼虫らしきものが妙な格好で引っ付いていた。近くに寄ってみると、ヒロヘリアオイラガと思われる幼虫が、ヨコヅナサシガメの幼虫3頭の口吻に刺されてぶら下がっていた。ヨコヅナサシガメは集団で狩りをするハンターだ。詳しい事は井上弘さんが京都大学の大学院生だった頃に研究している。このイラガの幼虫も、1頭のヨコヅナサシガメでは仕留められなかったかも知れない。
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 他の桜の木の下では何人かの小学生が「毛虫だ!毛虫だ!」と騒いでいた。よく見てみると、モンクロシャチホコの終齢幼虫がたくさん地面を這っていた。イラガの幼虫を触るとえらい目に遭うが、毛が生えていてもモンクロシャチホコの幼虫は手で触っても何ともない。勇気ある小学生は、モンクロシャチホコの幼虫を手で掴んでいた。
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2009年9月12日 (土)

中江裕司監督作品『真夏の夜の夢(さんかく山のマジルー)』

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 伊勢市の「進富座」という映画館中江裕司監督の『真夏の夜の夢』(沖縄では『さんかく山のマジルー』という表題で公開されているとのこと)が公開され、中江裕司監督がやってきてトークライブがあるというので、妻と二人で伊勢市まで出かけた。映画を見にわざわざ伊勢市まで出かけるのは、例によって例のごとく沖縄の空気に浸りたいからだ。
 中江裕司監督を見るのは『ナビィの恋』と『ホテル・ハイビスカス』に次いで3作目だ。他にも見たい作品があったが、津市の映画館では上映されなかったので、まだ見る機会を得ていない。『白百合クラブ東京へ行く』や『恋しくて』なども見てみたい。
 沖縄はヤマトと較べると、現実世界と精神世界の境界が遥かに曖昧だ。『真夏の夜の夢』は、そのあたりを表現した作品のように思われた。『真夏の夜の夢』は、もちろんシェークスピアの作品だと言うことは知っているが、作品は読んだことは無く、表題を知っているだけだ。中江作品の『真夏の夜の夢』では、マジルーというキジムン(木の精)が人間の世界の恋を混乱させて騒動を起こす。この部分がシェークスピア作品との共通点ということらしい。中江作品では『ホテルハイビスカス』にも少し精神世界が描かれていたが、この『真夏の夜の夢』では、作品の核心部分になってると言っても良いと思う。沖縄の自然観とか精神世界についての知識がないと理解しにくい作品かも知れないが、ぼくにとっては大変楽しめる作品だと思ったし、後味が良い作品だとも思った。ホテルハイビスカスの美恵子を小学校3年生のときに演じた蔵下穂波が高校生になりマジルーを演じたが、性を感じさせないマジルーをうまく演じていたと思う。平良とみが男性を演じ、平良進が女性を演じていたのは面白かったし、照屋政雄、玉城満、川満聡など、沖縄には欠かせない俳優の演技も味があった。
 映画の中の結婚式の宴会の場面で、弘前大学の城田安幸先生にそっくりの人が一瞬出てきた。アンコー先生は大阪出身だが、ルーツは沖縄だということなので、ロケ地の伊是名島に似た人がいても不思議ではない。まさか本人ではないと思う。それから、映画の中で気付いたセミの鳴き声はクマゼミだけだったので、その点での違和感はなかった。
 映画のあとの中江監督のトークライブでは、作品そのものや作品作りについての話を聞く事ができて、映画の背景などを理解するのに役に立ったともう。また、出演した俳優さんについての裏話も、なるほど、と思わされることが多く、楽しむ事ができた。中江監督の話を聞くのは、石垣島で『ナビィの恋』が上演されたときに聞いて以来だが、その時の中江監督の話はただ面白い話だったというだけだったように思うが、今日の話は、それに較べるとかなり深みを増した話だったように思う。『ナビィの恋』から10年も経っているわけだし、中江監督も自分もそれだけ齢を重ねているわけだから、それも当然だと思う。最近の映画に対する批判は本音だったと思うし、中江監督が「約束事」を敢えて入れない映画を作ったのは一つの冒険だと言っていたが、ぼくにとっては『真夏の夜の夢』が素直に受け入れられる作品だと感じられたのは、そのようなところに原因があったかも知れない。
 進富座という映画館は今時の映画館と違って小さな映画館で、主人というか席亭というかの水野昌光さんの魂が感じられるような映画館だと思った。似たような映画館がついこの前まで津にもあったが(大門シネマ)、主人が高齢になり営業を止めてしまった。小さな映画館をやっていくのは大変だと思うが、映画館の古き良き遺伝子を引き継いでいる映画館(もう82年続いているとのこと)をずっと続けて欲しいと思う。

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2009年9月 9日 (水)

ハサミムシに噛まれた・・・という話

 日本に住むアメリカ人から英語の長文の電子メールが届いた。それには、富士山に登ったときに山小屋の中でハサミムシに噛まれて痛かった、とその様子が詳細に書かれていた。どうやら、このアメリカ人は、コウモリやネズミに寄生するハサミムシがいるという知識を中途半端に持っているらしく、自分が噛まれたのは寄生性のハサミムシで、病気を媒介するのではないかと心配しているようだった。
 長文の英語を書くのは大変なので、簡潔に返事をした。「日本には寄生性のハサミムシ記録されていません。もしあなたが富士山で寄生性のハサミムシを見たとしたら、それはとてつもない大発見です。私の想像では、あなたはハサミムシ以外の何かの虫を見たのだと思います。もし本当のことを知りたければ、同定のためにその虫の標本が必要です。」
 いわゆる「虫屋」でも、「見た事の無いハサミムシを採りました」と言ってハネカクシを持ってくる人が少なくない。おそらくハネカクシでも見たのではないかと思う。

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2009年9月 7日 (月)

間近から聞こえてくるマツムシの鳴き声

 帰宅したときには既に暗くなっていた。今日はこれまでになく近くからマツムシの鳴き声が聞こえてきていた。昨日までは気づかなかったので、どうやら今日になって庭にマツムシがやってきたか、庭で羽化したらしい。庭に面した縁側は網戸になっているので、庭で鳴く虫の声は間近から聞こえる。
 まだ夜が浅いうちは遠くから聞こえてくるアオマツムシの合唱が耳についたが、夜10時半ぐらいになったらアオマツムシの鳴き声はぴったりと止んでおり、マツムシの鳴き声だけが際立つようになっていた。やや遠くから時折ツヅレサセコオロギやハラオカメコオロギと思われる鳴き声が聞こえてくるが、庭で鳴いているマツムシの鳴き声はいつまでも続いている。
 子供の頃は本当の街中に住んでいたのでマツムシは憧れの虫だったが、居ながらにしてマツムシの鳴き声を聞く事ができるのは幸せだと思う。

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2009年9月 6日 (日)

2009年・我が家の裏にミンミンゼミ再び登場

 昼食後、居間のソファーに寝転がって本を読んでいたらミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきた。12:53頃のことだ。この状況は、ちょっと時刻が違うが、8月15日の状況とほぼ同じだ。
 鳴き声の場所を確かめようとすると、やはり家の裏の斜面の家の方だった。鳴き終わったら飛び出すのが見られるのではないかと思ったが、残念ながら確認できなかった。
 今年はこれで自宅に居ながらにして2回もミンミンゼミの鳴き声を聞いた。少ないながら発生しているということなのだろうと思う。
 

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2009年9月 4日 (金)

2009年・ニイニイゼミがまだ鳴いている

 九月に入ったが、職場の庭ではまだニイニイゼミの鳴き声が聞かれた。今日はそのほか、クマゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシの鳴き声が聞かれた。普段の行動範囲にヒグラシは少ないので、ヒグラシがまだ鳴いているのかどうかはわからない。
 もちろん、鳴き声がもっとも目立つのはツクツクボウシだ。

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2009年8月30日 (日)

我が家の庭のトノサマバッタの成長

 ちょっと前に我が家の庭にトノサマバッタの幼虫が発生しているのに気が付いた。その後、草や芝を刈ってしまったので、どうなったかと思ったのだが、今朝見たところ、数は少ないながら、終齢幼虫や成虫が見られた。意外なほど成長が早い。
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2009年8月29日 (土)

2009年・養殖研究所一般公開

 こちらに引っ越してきてから毎年行っているのだが、今年も行ってきた。養殖研究所の一般公開。養殖研究所は海水の生物を対象としている南勢庁舎と淡水の生物を対象にしている玉城庁舎があるが、一般公開は南勢と玉城で交代に開催されており、今年は南勢の方だった。
 今年は我が家にホームステイしているアレクス君も一緒に出かけた。一昨年は出足が遅れて船に乗る事はできなかったが、今年は何とか船に乗る事もできた。
 五カ所湾の海は、津の海よりも遥かに奇麗で、気持ちが良い。
 研究所は五カ所湾に突き出した半島にあるのだが、この半島にもミンミンゼミが鳴いていた。未だにミンミンゼミが好む棲息環境のことがわからない。
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2009年8月28日 (金)

海の近くでもミンミンゼミの鳴き声

 昨日は朝から一日中会議だったが、今日は現地の見学だ。静岡県の果樹研究センターは静岡市清水区の海のすぐ近くの山裾にあった。そこでいきなりミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきて驚いた。ぼくの印象では、ミンミンゼミは山の中のセミだからだ。鳴いていたのは1匹や2匹ではなかった。
 そのほかにも、クマゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシの鳴き声を聞いた。
 午後は浜松市の海岸近くにあるエシャレットや白ネギの畑にも行ったが、こちらでは海岸の松林からアブラゼミの鳴き声が聞こえただけで、他のセミの鳴き声は聞こえなかった。おそらくクマゼミのいたのだろうと思うのだが、既にクマゼミが鳴く時間ではなかった。

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2009年8月26日 (水)

いつもの調査地でもミンミンゼミの鳴き声

 今日は水曜日でいつものように調査に出た。最初の調査地は山に近いのだが、これまでにミンミンゼミの鳴き声を聞いたことがなかった。ところが、今日、初めてミンミンゼミが鳴くのを聞いた。ミンミンゼミは、季節的にちょっと遅れて出現するセミなので、個体数が増えてきたということなのかも知れない。
 今日はこれから出張で出かけなければいけない。調査を済ませてから出張というのは、ちょっと忙しい。

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2009年8月23日 (日)

ドイツ人学生と一緒に奈良観光

 今日は我が家にホームステイしているドイツ人学生アレクス君と一緒に奈良に行った。外国人を古都に案内するのは悪くないと思ったこともあるし、奈良には子供の頃に行った記憶があるのだが(そのときは、唐招提寺と薬師寺に行った記憶があるが、それ以外は全く記憶に残っていない)、ぼくにとってもほとんど初めて行くようなものだからだ。今回の目的地は法隆寺と東大寺に定めた。
 まずは法隆寺。
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 ぼくは歴史には興味が向いていなかったし、今でも向いていないので、法隆寺は聖徳太子が建立したことぐらいしか知らなかった。興味がある人が見たら、さぞ面白いものがたくさんあるのだろうと思うのだが、やはりあまり興味が向かないので、やはり退屈だった。ただ一点、玉虫厨子はタマムシの鞘翅が使用されているということで、若干興味があったが、それが法隆寺にあることは、実は知らなかった。実際の玉虫厨子を見たが、さすがに古いものだけに、タマムシの鞘翅がどこに使われているのかわからない状態になっていた。
 法隆寺で鳴き声や姿で確認できたセミは、アブラゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシの3種。境内のクスノキにはアオスジアゲハも来ていた。
 法隆寺の前の店で昼食をとり、東大寺のある奈良公園の向かう。車の数が多く、けっこう時間がかかった。奈良公園で駐車場を探すのにも一苦労。
 奈良公園にはやたらにシカが多い。よく見てみると、やはり人が多いところにシカが多いようだ。あちこちでシカ煎餅が売られているのだが、誰かがそれを買うと、シカは目敏く見つけてやってくる。シカ煎餅を持っている人はシカにたかられて大変だ。シカはそれほどシカ煎餅が好きなのだろうが、店で売られていてまだ人に買われていないシカ煎餅の手を出す(口を出す?)シカがいないのは意外だ。永年の慣習でそういう行動パターンになったのかも知れない。
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 東大寺の大仏殿のある庭は奇麗だったし大仏殿は立派だった。もちろん中の大仏も立派だった。こんなに大きな大仏をどうやって造ったのだろうかと想像するが、なかなか想像できない。
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 二月堂は山の斜面にあり、そこからの眺めは良かった。ここで「お水取り」が行われることは知っているが、それがいかなる行事なのかはほとんど知らない。
 そのあと、正倉院が近いというので行ってみたのだが、休日は開いていないということで、塀の隙間から建物を少し拝んだだけだった。この中にも、興味がある人には面白いものがいっぱい入っているのだろうが、やはり興味がわかない。
 最後は、東大寺の参道にある店でアイスを買ってちょっと一休みしてから帰途に着いた。東大寺界隈で確認できたセミはアブラゼミとツクツクボウシの2種。
 結論だが、やはりぼくにはお寺巡りは向いていないということがよくわかった(将来はわからないが)。学生時代を思い返してみても、古いお寺がいっぱいある京都に住んでいながら、お寺なんぞにはほとんど行かず、反対方向にある山ばかりに登っていた。やはり、山にある自然物の方が、ぼくにとっては興味を刺激されるようだ。

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2009年8月21日 (金)

2009年・ツヅレサセコオロギ初鳴き

 アオマツムシの鳴き声が賑やかになってきた。と思っていたところ、今日、庭からツヅレサセコオロギの鳴き声が聞こえてきた。この鳴き声を聞くと、秋を感じてしまう。今日は夜になっても蒸し暑い日だが。

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2009年8月19日 (水)

フェロモントラップの誘引剤が消えた

 先週の調査の時、調査地のうちの一か所に5個設置してあるフェロモントラップのうち、ハスモンヨトウ用の誘引剤を設置したトラップの誘引剤が無くなっていたので、一旦研究所までもどって新しい誘引剤を持って再設置した。ここまでは片道約30分の道程なので1時間ちょっとの時間を無駄に使わされた。誘引剤は粘着板にくっついているので、風で飛ばされたという可能性はまず考えられない。考えられるとすれば、鳥(カラスが疑わしい)が誘引剤をくわえて何処かに持ち去ったという可能性も考えられるが、もしそうだとすれば、粘着板に羽毛のひとつぐらいくっついていてもおかしくない。いずれにしても、謎であった。
 今日は、先週そういうことがあったので、誘引剤を交換する予定の日ではないが、あらかじめ誘引剤を持参して(4週間ごとに交換しているので、交換しない日には持ち歩いていない)調査に出た。
 早速、先週誘引剤がなくなっていたトラップを見てみると、何と今日も同じトラップの誘引剤がなくなっていた。粘着板にくっついているハスモンヨトウも、脚の数の割には胴体の数が少ない。このことから判断すると、粘着板にくっついていたハスモンヨトウを鳥(おそらくカラス)がハスモンヨトウを食べたついでに、誘引剤も持ち去ってしまったと考える妥当性が高くなったような気がする。しかしながら、今回も鳥の羽毛は確認できなかった。
 あらかじめ誘引剤を持参していたので、無駄な時間を使わされることはなかったが、困った事だ。研究費に困っているわけではないが、誘引剤1個の値段も1000円近いので、バカにならない。気休めかも知れないが、今日はトラップの配置を隣のヨトウガ用のものと入れ替えてみた。来週見るのが楽しみだ(などと暢気なことを言っていてはいけないが)。
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これが初期状態のフェロモントラップ。粘着板の中央にある赤いゴム製のキャップが誘引剤。普通はハスモンヨトウを調査する場合、専用のトラップ(この写真のものは汎用のもの)を使うのだが(おそらく、汎用のものではオーバーフローしてしまうため)、厳密な調査ではないので、汎用品を使っている。来週見るときには、おそらくビッシリとハスモンヨトウがくっついているはず。

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2009年8月15日 (土)

2009年・我が家の裏にミンミンゼミ登場

 つい今しがた、ソファーに寝転がって本を読んでいたら、近くでミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきた。三男坊も飛び出してきて家の裏を眺めた。すると三男坊が「そこにいる」という。何とそのミンミンゼミは、我が家の裏に立っている電柱に止まって鳴いていた。ちょうどそのとき、車が通りかかり、ミンミンゼミは鳴くのを止めて飛び去ってしまった。
 しばらくしたら、ちょっと遠くの方で、もう一度ミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきた。
 毎年鳴き声を聞くわけではないが、我が家の近所には少ないながら確実にミンミンゼミが棲息しているようだ。

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2009年8月14日 (金)

意外な時刻にヒグラシの鳴き声が聞こえた

 今朝、寝坊をしてゆっくり起きて、コンピュータの前に座っていたら、思いがけずヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。時刻は8:20頃。こんな時刻にヒグラシの鳴き声を聞くとは思わなかった。クマゼミとアブラゼミの鳴き声はいっぱい聞こえる。ヒグラシは6回鳴いたら鳴き止んだ。
 今日は朝から快晴だが、湿度はやや低めのようで、それほど不快感はない。

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2009年8月13日 (木)

山の方は少しは涼しいと思ったのに・・・セミの鳴き声には満足

 特に用もないので、家でゴロゴロしながら本でも読んでいるつもりだったが、何処かに行こう、という家族の声。それで「落合の郷」へ行くことに。
 「落合の郷」は安濃川の上流の安濃ダムの奥にある。少しは涼しいと期待して、図書館で借りた本を持参して出かけた。
 ところが、ちっとも涼しくなかったのだ。これにはアテが外れたが、セミの鳴き声には満足した。期待したとおり、ニイニイゼミとアブラゼミの鳴き声に混じってミンミンゼミの鳴き声も聞こえた。3時を過ぎた頃からヒグラシも鳴き出し、やがてヒグラシの大合唱になった。なぜかクマゼミの鳴き声も一声聞こえた。ツクツクボウシの鳴き声も聞こえたので、セミの鳴き声は6種も聞いたことになる。
 トンボもたくさんいるのだが、ウスバキトンボ以外の種はよくわからない。
 セミの鳴き声の中で読書するのは良かったが、やはりもっと涼しくないと、と思った。

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2009年8月12日 (水)

アオマツムシの鳴き始めは意外にも耳に心地よい

 昨日ぐらいからアオマツムシが鳴き始めた。最盛期になると、アオマツムシの鳴き声は騒々しくて耳に障るほどだが、まだ1匹1匹の鳴き声が聞き分けられるうちは、けっこう耳に心地よく響くものだと思った。

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2009年8月 9日 (日)

瀬戸口明久著『害虫の誕生−虫からみた日本史』

瀬戸口明久著『害虫の誕生−虫からみた日本史』
ちくま新書793
ISBN978-4-480-06494-3
720円+税
2009年7月10日発行

目次
プロローグ
第一章 近代日本における「虫」
1 日本における農業の成立
2 江戸時代人と「蝗」
3 虫たちをめぐる自然観
第二章 明治日本と<害虫>
1 害虫とたたかう学問
2 明治政府と応用昆虫学
3 農民vs明治政府
4 名和靖と「昆虫思想」
第三章 病気−植民地統治と近代都市の形成
1 病気をもたらす虫
2 植民地統治とマラリア
3 都市衛生とハエ
第四章 戦争−「敵」を科学で撃ち倒す
1 第一次世界大戦と害虫防除
2 毒ガスと殺虫剤
3 マラリアとの戦い
エピローグ
主要参考文献
図版出典一覧
あとがき

 著者の瀬戸口明久氏は1975年生まれで、生命科学と社会の界面に生じる諸問題について、科学技術史と環境史の両面からアプローチしている、と紹介されている。
 この本は、日本の歴史の中で「害虫」という概念がどのようにして成立し、その後どのような変遷を遂げて来たかについて書かれている。著者の言うところによれば、「害虫」という概念が成立したのは明治以降で、それ以前の日本には「害虫」という概念はなく、虫による被害は天災として扱われていたということである。言われてみればなるほどと思うのだが、これまでこういうことをぼくは意識したことが無かった。害虫の研究でメシを食っているのに。
 「害虫」という概念に対する瀬戸口氏のようなアプローチはこれまでになされておらず、書かれていることすべてが新鮮に感じられた。「害虫」という言葉に少しでも興味を持つ人であれば、なるほど、と思わされることが多いのではないかと思う。
 ぼく自身の個人的な経験と関連するところでは、名和昆虫研究所について、これまで何も知らなかった、ということをこの本を読んで実感した。ぼくが子供だった頃、確か祖母に連れられて、岐阜公園の中にある名和昆虫博物館を訪れた。その後、夏休みに採集した昆虫の同定会で名和昆虫博物館の4代目館長の名和秀雄氏(故人)にお世話になったこともある。ぼくが高校生だった頃(だと記憶しているが)、名和秀雄氏は、東海ラジオのミッドナイト東海という深夜放送のパーソナリティを務めるなど、博物館の外での活動も多かった。だから、ぼくが知っている名和昆虫博物館の活動は、博物館での展示や、自然観察会や同定会の開催など、自然に親しむための啓蒙活動がほとんどだ。石垣島に住んでいた頃、石垣島に調査においでになった5代目館長の名和哲夫氏にもお会いしたことがある。しかし、名和昆虫博物館がどのような基盤の上に成り立っていたかということについて、深く考えたこともなかった。この本によれば、名和昆虫研究所は大正時代までは農業害虫の研究では、日本の中心的存在だったということだ。これはぼくにとって予想もしなかったことで、今の名和昆虫博物館の姿からは想像もできないことだ。農業害虫研究の中心的存在からの凋落の原因としては、初代所長の名和靖氏の死去と、帝国大学に興ったアカデミズムに基づいた昆虫学研究室の成立などがあげられるとのことだ。こういう歴史も知らないより知っていた方が良い。
 まあ、それはともかく、この本は応用昆虫学の歴史をうまくまとめてあるので、少なくとも応用昆虫学を学んでいる人にとって、読む価値のある本だと思う。

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我が家の庭にトノサマバッタが発生

 昨日は天気が良かったが、今朝は明け方に雨が降り、今も曇っている。気温はそれほど高くはないが、湿度が高く、体調の管理が難しい。
 朝食後、何気なく庭に出てみたら、小さな虫がピョコピョコ跳ねるのが目についた。よく見てみると、どうやらトノサマバッタの幼虫である。それも、けっこうたくさんいる。
 トノサマバッタの幼虫がどこか他所から飛んでくるわけはないから、どうやら我が家の庭に卵が産まれていたということになる。トノサマバッタは、基本的には原っぱに発生する種なので、何で我が家の庭のような場所に発生したのはか謎だ。
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2009年8月 8日 (土)

産卵しようとしていたヤマトタマムシ

 某虫の調査のため、松阪市の某所まででかけた。某虫のことは期が熟したら書きたいと思う。
 某所はちょっとした公園のようになっていて、木が植えられており、クマゼミが盛んに鳴いていた。灌木の植え込みの近くを歩くと、灌木の中からもクマゼミが飛び出してくる。そのような灌木の中にいたのは、ほとんどが雌だった。おそらく産卵しようとしていた個体も多かったのではないかと思う。ツクツクボウシの鳴き声や姿も見られ、夏も本番という感じだ。
 そこでふとソメイヨシノの老木の幹に目をやると、ヤマトタマムシが見つかった。そのヤマトタマムシは、産卵管をしきりに動かして幹を歩き回っていた。おそらく、産卵しようとしていたのだと思う。その産卵管の動きは普段の行動からは想像しにくいほど素早いもので、産卵管の先に感覚器官でもあり、それで産卵場所を探っているようにも見えた。
 ヤマトタマムシの成虫が何月頃から見られるようになっていたのかはわからないが、産卵しようとする個体がいるということは、もう発生の盛期を過ぎたということなのだろうと思う。
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2009年8月 6日 (木)

学会のプログラム作成作業がほぼ終わる

 10月10日から12日まで三重大学で開催される第69回日本昆虫学会大会のプログラムを作成する作業をしていたが、一昨日の大きな山を越え、自分がやらなければいけない仕事はほぼ終わったような感じがする。それにしても色々あった。
 プログラムは近々公表されると思うので、ここに細かいことは書かないし、ここで質問されても答えるつもりはないが、今回の大会は、シンポジウムと小集会に使う時間が多くなったことだけは書いておこうと思う。
 一般講演は全部で177題で、5会場使用し、3日間とも9:00から12:00まで。シンポジウムは1日目の午後のはじめに1コマ、2日目の午後に2コマ、それぞれ2会場各2時間半。小集会は2日目の夕刻に1コマ、3日目の午後に2コマ、それぞれ5会場各2時間割り当てた。一般講演の申し込みが思ったより少なかったので、小集会に多くの時間を割り当てることができたわけだ。
 ぼくの仕事はほぼ終わったが、大会事務局のT先生の仕事はまだいっぱい残っているはずだ。
 まだ参加費を払っていないアナタ。T先生が困っているので、早く振り込んで下さいね。

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2009年8月 5日 (水)

2009年ツクツクボウシ初鳴き

 今日は週に一回の調査の日。一か所目の調査を終え、二か所目の調査地点についたら、アブラゼミやクマゼミの鳴き声に混じってツクツクボウシの鳴き声が聞こえた。これは今年のツクツクボウシの初鳴きの観測になる。去年は7月25日にツクツクボウシの鳴き声を聞いているので、今年はかなり遅い初鳴きになる。これまで天候不順が続いているので、発生が遅れているのかも知れない。
 今日は天気がいまひとつ良くないせいか、一か所目の調査地では、まだ午前中だというのに、ヒグラシもけっこう鳴いていた。

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2009年7月22日 (水)

今日は日蝕

 今朝、職場に着くと、職場の前のケヤキ並木で鳴くクマゼミの声がやたらに大きくなったように感じられた。昨日までとは明らかに異なる騒々しさだ。曇っていて、決して良い天気ではないのだが。ま、要するに、クマゼミの個体数がそれだけ増えてきたということなのだろうと思う。
 今日は日蝕の日だったが、全天雲に覆われ、日蝕を体感するのは無理ではないかと思われた。今日は週に1回の調査の日で、研究所の外に出ていたが、途中で雨もポツリポツリと落ちてきたりもした。
 ところが、10時半を過ぎたあたりから、ところどころに雲の切れ間が見え、何となく期待させられるほどになってきた。3か所目の調査地点に着いて空を見上げたら、ちょうど太陽の部分に雲が薄くなっている場所が動いてきた。薄雲を通してだったが、肉眼ではっきりと太陽が欠けているのが見えた。このあたりで蝕の最大になるのは11時過ぎぐらいで80%強が欠けるとのことだったが、普段の曇りの日とはちょっと違うような、妙な薄暗さになっていた。人間の目には、明るさが1桁異なると、明るさの違いが実感できるということらしいが、明るさが80%減少しただけでも、何となく実感できたような気がした。
 日蝕の時間中、ずっと曇りだったので、欠けた太陽を見られたのはほんの僅かな時間だけだったが、全く見られなかったわけではないので、一応満足した。
 思い返せば、この前に日蝕を見たとはっきり記憶があるのは1987年9月23日のことだ。その後にも見ていると思うのだが、はっきりとした記憶が残っていない。そのときは沖縄で金環日蝕があったと記憶しているが、天気が良かったので、遠く離れた盛岡に住んでいても、部分日蝕をはっきりと見る事ができた。
 次に日本で皆既日蝕があるのは26年後の2035年9月2日とのことだ。無駄に長生きしたいとは思わないが、人生に一度ぐらいは皆既日蝕を体験したいものだ。

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2009年7月19日 (日)

2009年・明け方にヒグラシの鳴き声が聞こえた.ついでにニイニイゼミも

 いつもは窓を閉めて寝ているのだが、昨日は開けたままで寝てしまった。風が無く蒸し暑く、寝苦しい夜だった。
 昨日の夕方、自宅に居ながらにしてヒグラシの鳴き声を聞いたばかりだったが、今朝は早速ヒグラシの鳴き声で起こされることになった。変な夢をいろいろ見ていたので熟睡できていなかったということなのだろうが、それでヒグラシごときか弱い鳴き声でも起きてしまったのだろう。時計を見たら4時40分ごろだった。天気はあまりよくないらしく、まだかなり薄暗かった。
 このとき、ヒグラシの鳴き声は聞こえたわけだが、ニイニイゼミも鳴いていた。ニイニイゼミは昼間にももちろん鳴いているし、夕方も遅くまで鳴いている、鳴く時間帯が大変長いセミだ。
 今はクマゼミがもっとも盛んに鳴いているが、ニイニイゼミとアブラゼミも鳴いている。

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2009年7月18日 (土)

2009年・自宅で初めてヒグラシの鳴き声が聞こえた

 日に日にクマゼミが鳴き始める時刻が早くなってきた。これからももっと早くなっていくのだろう。ニイニイゼミは相変わらずたくさん鳴いているが、アブラゼミの鳴き声も増えてきた。
 さて、今日の夕食後、居間でくつろいでいたら、外からヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。午後7時過ぎのことだ。自宅でヒグラシの鳴き声を聞くのは、今年はこれが初めてだ。
 これからは、朝早く起きたら、早朝に鳴くヒグラシの鳴き声を聞けるかも知れない。

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2009年7月16日 (木)

2009年・既にヒグラシがいっぱい鳴いていた

 今朝職場に着いたら、職場の前のケヤキ並木でクマゼミが鳴いていた。このケヤキ並木でクマゼミの鳴き声を聞くのは今年初めてだ。相変わらずニイニイゼミが一番の優占種になっている。午後になったらアブラゼミの鳴き声も聞こえてきたので、アブラゼミの個体数も増えてきているのだろう。
 まだヒグラシの鳴き声を聞いていないので、仕事が終わってから、職場の端っこにあるスギ林に行ってみた。すると、あちらからもこちらからもヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。既にいっぱいヒグラシが鳴いていたのだ。要するに、普段の行動範囲とヒグラシの棲息域が重複していないとうことだけだ。
 自宅の近所にもヒグラシがいないわけではないが、個体数が少ないので、自宅でヒグラシの鳴き声を聞くことができるのは、まだ先のことだろうと思う。

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2009年7月15日 (水)

森上信夫著『樹液に集まる昆虫ハンドブック』

森上信夫著『樹液に集まる昆虫ハンドブック』
2009年7月17日発行
文一総合出版
ISBN978-4-8299-1025-2 C0645
1400円+税

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目次
 樹液酒場の魅力とは
 本書の使い方
 用語解説
 ギャラリー
 チョウ目
 ・チョウ
 ・ガ
 甲虫目
 ハチ目・ハエ目
 そのほかの昆虫
 樹液の出るおもな樹木
 索引
 おもな参考文献
 おわりに

コラム
1. 樹液に接近するときは、直進してはいけない
2. 樹液派?花派?チョウたちの正餐
3. 古つわものの勲章
4. 樹液酒場の「番付表」は正しいか
5. 吸う口・なめる口
6. 樹液酒場は出会いの場?
7. 人気樹種・不人気樹種は、何がちがう?
8. 樹液酒場のハンターたち

 著者の森上信夫さんから新刊を贈っていただいたので紹介したい。
 『樹液に集まる昆虫ハンドブック』は文一総合出版から出版されているハンドブックのシリーズの1冊だ。このシリーズのハンドブックは『昆虫の食草・食樹ハンドブック』(森上信夫・林 将之 著)と『朽ち木にあつまる虫ハンドブック』鈴木知之 著)の2冊を見ているが、どちらもポイントを絞って、対象が明確になっている気がした。『朽ち木にあつまる虫ハンドブック』は、某雑誌に書評を書くために熟読したが、実にマニアックで楽しそうな本だった。
 本書も、樹液に集まる昆虫に焦点を当てたもので、対象は明確だ。
 今ちょうど、樹液に集まる虫の種類が増え、楽しみが多い季節だ。昨日、本ブログに書いたように、ぼくもときどき近所の樹液の出ているクヌギの木に観察に出かけている。カブトムシ、コクワガタ、モコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、モンスズメバチ、フクラスズメ、ベニスズメ、キシタバなどが夜の樹液で観察できる目立つ種だ。ぼくが近所の樹液で観察できる種は、本書にはほぼ網羅されており、それ以外にもたくさんの種の写真が掲載されている。
 著者の森上信夫さんは昆虫写真家だ。さすが、ぼくのような素人とは違って、写真の技術は確かだ。このシリーズは、「ハンドブック」ということもあり、手軽に持ち運びできる大きさにまとめられており、そのために個々の写真が小さいのは残念だと思う。
 それはともかく、本書は眺めているだけでも楽しそうな本だし、本書を持って樹液酒場を観察に行くにはうってつけのハンドブックになると思う。

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いしもりよしひこ(石森愛彦)著『うちの近所のいきものたち』

いしもりよしひこ(石森愛彦)著『うちの近所のいきものたち』
2009年6月29日発行
ハッピーオウル社
ISBN978-4-902528-34-3 C0045
1500円+税

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もくじ
 はじめに
4月 春です。チョウがさかんにとびはじめました!
 アブラムシ退治はテントウムシの幼虫で!
5月 カメムシいろいろ
 クズの虫たち
 このアオムシはなんの幼虫でしょうか?
 カマキリ誕生!
6月 ビオトープで見られるトンボ
 コウガイビルってしってる?
 アゲハの羽化を見よう!
7月 虫はだいすきヤブガラシ
 カナヘビを飼ってみました
 ヤモリは夜、でてきます
8月 セミがなきたててこそ、日本の夏!
 8月は虫にとっても暑い!
 夕方、コウモリがとびまわります
9月 夜、コオロギたちの合唱です
 ガガンボ出現
10月 赤トンボが急にふえます!
 この時期のカマキリ
11月 晴れた日には、まだチョウがとぶけれど
12月 ベランダに小鳥をよんでみました
1月 冬の虫さがし
 冬、カモの集まるところ
2月 「メスしかいない?」冬のヒゲジロハサミムシ
 こんな鳥が1羽だけ、いました
3月 ヒキガエルの卵とオタマジャクシの観察


 著者の石森愛彦さんから新刊を贈っていただいたので紹介したい。
 著者の石森愛彦さんは多彩な方なので、なんという肩書きにしたら良いのか迷うのだが、とりあえずイラストレーターであることは確かだ。昆虫関係では、吉村仁先生の著書『素数ゼミの謎』の挿画を描かれている。
 石森さんには、出版社の方と一緒に、一昨年の4月に我が家を訪ねていただいた。子供向きにハサミムシの本を作りたいということで、ハサミムシの生態について色々お話をしたのだった。それだけでは十分ではなく、その年の7月には電話をいただいて、またハサミムシの話をした
 結局、ハサミムシの話だけで本を作るという計画は立ち消えになってしまった、とその後伺っていたのだが、その代わりに(というわけでは無いと思うのだが)ハサミムシの話が盛り込まれてできたのが本書『うちの近所のいきものたち』だと思う。
 石森さんは、東京都板橋区の街中にお住まいだ。本書には、石森さんのお宅の近所の生き物が、一年を通して描かれている。板橋区には大きな公園もあるとのことだが、ここに登場するのは、石森さんのお宅と、その近所にある学校のビオトープで見られる生き物だ。だから、特別に珍しい生き物が登場するわけではなく、ごく普通に見られる生き物が主役となっている。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類も登場するが、主役はやはり昆虫だ。描かれている昆虫の種類も多岐にわたっているが、冒頭に書いたように、無視されることが多いハサミムシ(ヒゲジロハサミムシ)についても、きちんと描かれているところが嬉しい。
 季節は4月から始まり3月で終わっている。この一年を通して、"石森流"の観察術が描かれている。添えられている言葉も、"石森流"だ。アゲハの幼虫の飼育のところでは、『さなぎからこんな虫がでてくることもよくあります。寄生バチと寄生バエです。さまざまないきものがすんでいる地球、しかたありません。』とか『羽がきれいにのびないこともあります。「目の前で見る」とは「成功の保証がない」ということ。だからこそ感動するんだと思います!』とか書かれているが、これは自然の捉え方や感じ方としては極めて正しいと思う。様々な普通に見られる生き物に対して、しっかりした観察がなされており、それが"石森流"の表現で、実に効果的に描かれていると思う。
 都会で生き物の観察をするのは難しいような気もするが、この本を読んでいると、どこに住んでいても生き物の観察はできるものだと感じさせられる。
 本書はイラスト満載の本で、写真は一切載っていない。しかし、イラストは丁寧な観察に基づいて実物に忠実であるので、下手な写真よりもよほど説得力があると思う。生き物の観察のためのガイドブックとしても、本当にお薦めだと思う。

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2009年7月14日 (火)

今日は小さい雄のカブトムシ

 先日は例のクヌギに雌のカブトムシが来ていたが、今日は雄が来ていた。かなり小さな個体で、角も貧弱だった。今日は残念ながら大型の蛾は見られなかった。その他は、この前にもいたモンスズメバチとかヤマトゴキブリとか。写真を撮ろうと思ってじっとしていると蚊に刺されて大変だった。
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2009年7月13日 (月)

2009年・ニイニイゼミの発生のピークはまだのようだ

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 職場の庭に、毎年ニイニイゼミの抜け殻がたくさん付くウバメガシの木がある。そこを見に行ったところ、ニイニイゼミの抜け殻はまだ1つしか付いていなかった。ニイニイゼミは盛んに鳴いているが、発生のピークにはまだ至っていないのだろうと思う。
 職場の前のケヤキの並木でもニイニイゼミは盛んに鳴いているが、クマゼミはまだ鳴いていない。市街地ではクマゼミの鳴き声も普通に聞かれるようになっているが、こちらは若干標高が高いせいか、少し発生が遅いようだ。

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2009年7月10日 (金)

2009年・カブトムシ初見

 今日は三重昆虫談話会のサロンの日。津駅近くの某ホテルの喫茶店に出かけた。
 その帰り道、いつものクヌギを見るとカブトムシの雌が2頭来ていた。今年のカブトムシの初見だ。普通は雄が先に見られるようになるので、毎日見ていれば、もっと早く見ることができたのだろうと思う。20090710blog1
 カブトムシと一緒に写っているのはオオシマカラスヨトウか?
 別の場所にはフクラスズメも来ていた。

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2009年7月 6日 (月)

2009年・ヒグラシとアブラゼミも鳴いたらしい

 相変わらず体も頭が重いが、片付けなければいけない仕事があったので職場へ。
 昼食時の研究室のメンバーとの雑談で、ヒグラシが鳴いていたとかアブラゼミが鳴いていたとかの話を聞いた。このあたりにいるセミは、あとはツクツクボウシぐらいだが、これが鳴くのはさすがにまだ先の話だろうと思う。

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2009年7月 5日 (日)

2009年クマゼミ初鳴き

 最近暫くの間、なかなか疲れが取れず、体はだるく、頭痛もある。そんなわけで、今日は朝から食事とトイレ以外は寝床で過ごしている。
 すると午前10時20分頃、クマゼミの鳴き声が1声聞こえてきた。近くにいた家族全員から「あ、クマゼミだ!」という声が上がった。
 その後、今に至るまで、再びクマゼミの鳴き声が聞こえることはなかった。
 去年は7月11日一昨年は7月8日その前は7月13日に初めてクマゼミの鳴き声を聞いているので、今年はやや早いということになる。

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2009年7月 1日 (水)

産卵しようとしていたラミーカミキリ

 今日は週に1回の外回りの調査の日。毎週同じ場所を見ているわけだが、気温が高くなってきて、草が伸びる速度がどんどん速くなっているのが実感できるようになった。
 最初の調査地点のいつも車を停める場所にはカラムシが生えている。カラムシも大きくなってきたらラミーカミキリが目につくようになっていた。
 今日もいつものようにラミーカミキリを探していると、茎を齧っている雌を見つけた。どうやら産卵しようとしているところのようだった。あまりじっくり観察するヒマも無いので、とりあえず写真を撮った。
 地面からの高さは80cmほどだったか。おそらく幼虫は地下部に向かって降りて行くので、もっと低い所に産卵するのかと思っていたが、意外に高いと思った。
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2009年6月25日 (木)

2009年ニイニイゼミ初鳴き

 今日の午後15:45頃、職場の前のケヤキ並木からニイニイゼミの鳴き声が聞こえてくるのに気が付いた。いよいよ夏だ。

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2009年6月22日 (月)

2009年キリギリス初鳴き

 今日の午前中は雷も鳴り、かなり激しい雨も降ったが、お昼頃には雨も上がり、舗装された場所が乾くほどになった。
 午後から畑に調査に出たら、先週収穫したキャベツの跡地からキリギリスの鳴き声が聞こえた。今年の初鳴きだ。
 キリギリスと言えば、やはり真夏の暑い日に鳴くという印象が強いので、夏も近いということなのだろう。ニイニイゼミが鳴き始めるのももうすぐかも知れない。

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2009年6月19日 (金)

クヌギの樹液にて・・・ボクトウガの幼虫とスズメバチ

 夕食後、今年はじめてのクワガタ目的の観察に出かけた。いずれも自宅の近所だ。
 最初の場所は、我が家から津駅に向かう途中にある。ちょっと前に昼間に通りかかった時、樹液が醗酵する良い匂いがしていたので、期待できる場所だった。
 まず見つかったのはスズメバチ。よく見てみると、そのすぐ先にボクトウガの幼虫が頭を出しているのに気が付いた。ボクトウガの幼虫が樹皮を齧って、そこから滲み出した樹液が醗酵し、ボクトウガの幼虫が醗酵した樹液に集まる昆虫を捕獲して食べるのを発見したのは、香川大学の市川俊英先生だが、その発表を初めて聞いたときには大変驚いた。その驚異的な事実も、こんな身近な場所で行われているわけで、それに気付くか気付かないか、というところで観察能力が問われるように思う。
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 場所を変えて、我が家の裏の崖の上にあるクヌギに向かったが、そのクヌギには樹液が出ておらずダメだったが、その近くのコナラの木から僅かに樹液が出ていたらしい。近づくとポトッと何か音がしたので下を探すと、見つかったのはヒラタクワガタだった。もちろん、今年の初物だ。小さいコクワガタもいた。
 さらに別の場所を回り、最初の場所に戻ると、スズメバチはいなくなり、ボクトウガの幼虫がもっと外まで出てきていた。スズメバチがいたときには、多少は遠慮していたのかも知れない。ここまで出てきていると、けっこう大きな個体だと実感できる。
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 家に持ち帰ったヒラタクワガタを測定したら、体長は46mmあった。それほど大きいわけではないが、まあまあヒラタクワガタらしい体形をしている。
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2009年6月 6日 (土)

出張のあとで・・・初めて国立科学博物館へ

 昨日は職場である研究所が主催する某プロジェクト研究の成果発表会である研究会が東京で開催された。今日は休日なので、東京に泊まって、これまで「行きたい!行きたい!」と思いながら果たせていなかった国立科学博物館に行くことにした。
 上野駅の公園口を出ると、すぐ前が東京文化会館で、その北隣が国立西洋美術館だ。国立西洋美術館では「ルーブル展」が開催されており、入館を待つ長蛇の人の列ができていた。さすが東京である。人が多い!
 国立西洋美術館の入館を待つ人の列を見ながら歩くと国立西洋美術館の裏手にあるのが国立科学博物館だ。こちらは人はまばらだった。これを見ただけでも、日本人の科学への興味の低さを実感できる。
 国立科学博物館の建物は風格のあるものだった。
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 内部は奇麗に改装されているが、建物そのものは歴史を感じさせる荘厳なものだった。
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 この風格のある建物は地下1階、地上3階建ての「日本館」で、その奥にある「地球館」は地下3階、地上3階建ての比較的新しい建物だった。「地球館」3階から「日本館」を見るとこんな感じ。
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 国立科学博物館を訪れるのは初めてだが、さすがに「国立」というだけあって規模は大きく、とても1日ですべてを観ることは不可能のように思われた。とにかく、自分が特に興味を持っている自然環境と天文に関するところを重点的に観て、その他はざっと流して全体像を把握できるように努めた。
 入館した時刻は開館直後だったので人もまばらだったが、徐々に人が増えてきて、やはり東京は人が多いと感じさせられた。昼食は館内のレストランで食べたが、ちょっと遅めに時間を外したつもりだったにもかかわらず30分ほども待たされた。100食限定、という言葉に釣られて「オムハヤシ」を食べたのだが、ちゃんとしたレストランと較べれば、遥かに凡庸な味だった。700円という値段ではそんなものかも知れない。
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 展示を観て気になることがひとつあった。学名が問題になっているナナホシキンカメムシとハラアカナナホシキンカメムシのことだが、「日本館」に展示されていたこの2種の学名が、図鑑に掲載されているものとは逆になっていた。ぼくもこの扱いが正しいと思うのだが、ちゃんと論文で訂正されたのかどうかは不明のままだ。この展示の責任は国立科学博物館のT部長に違いないと思うので、一度質問してみたいと思う。
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 最後にミュージアムショップで少し買い物をして、午後2時半頃に館を後にした。中身もかなり濃いものだったので、肉体的にも気分的にも疲れを感じた。
 そのあとは秋葉原に出て、月に1回開催されているアマチュア無線家の懇親会に出席した。もちろん、この集まりに出るのは初めてのことだ。ネット上で名前(コールサイン)だけを知っている人に直接お会いすることができ、直接情報を交換することができ、楽しい時間を過ごすことができた。
 この会合が行われているのは秋葉原駅ビルに隣接する電波会館内の「炭火珈琲庵 古炉奈」という喫茶店の「会議室」だが、この店が今月中旬に閉店することになり、来月からは場所を変えて行われることのことだ。「炭火珈琲庵 古炉奈」はぼくが結婚したばかりの頃、妻と二人で一度だけ入ったことがあり、秋葉原の喧噪の中にありながら、落ち着いた雰囲気で美味しいコーヒーが飲めるオアシスのような場所だと感じたのだが、閉店するというのは大変残念なことだ。会合に出席するひとは席が予約されていたので問題なかったのだが、一般の人は入店待ちの列を作っていた。3階まで登る階段の1階まで列ができていて驚いた。閉店前にもう一度入っておこうという人が多いのだろうか?

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2009年5月31日 (日)

いつもの里山へ・・・ウラゴマダラシジミやササユリなど

 今日は明け方にはかなり激しい雨が降り、午前中は天気が悪かったのだが、午後からは晴れてきたので、いつも(と行っても、最近はご無沙汰していることが多いのだが)の里山に出かけた。晴れてはいるが北西の風がやや強く乾燥気味で、生き物の観察にはあまり良い条件ではなかった。でも、家にじっとしているよりはマシだ。
 コアオハナムグリやクロハナムグリなどが集まるイボタノキの花はとうに終わっており、ハナムグリ類は全く見られなかった。咲き残りのイボタノキの花の近くで生き物を物色していると、1頭の蝶が飛んできた。ルリシジミかウラゴマダラシジミかどちらだろうと見当を付けたのだが、止まってくれないと確認できない。運良く目の前のイボタノキの葉の上に止まり、ウラゴマダラシジミだということがわかった。ゼフィルス(ウラゴマダラシジミを含むミドリシジミの仲間の総称)を見るのは、今年はこれが初めてだ。
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 何かいないかとウロウロしていると、何かは見つかる。コナラの葉の裏で交尾しているコイチャコガネ、地面にじっとしているニホンアカガエルなど。
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 この里山は、あるNPOが管理している。里山の自然を守ろう、という趣旨で運営されている。ところが、このNPOが行っている里山への手の入れ方は、どう見ても適切なものだとは思えない。
 林の下草を全部刈り取ってしまったり、特定の種の植物を管理して「保護」しようとしたり・・・・・。『「自然との共生」というウソ』でうまく説明されているように、特定の種を管理して保護しようという考え方は、ある個人なり、ある集団なりの「趣味」に過ぎない。
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 このササユリは、木製の杭に支えられている。ここからは「ササユリを保護しよう」という意思が読み取れる。しかし、杭に支えられているササユリは哀れであると同時に、これを見ていると滑稽に思えないだろうか?自然に存在するものは、たとえ傾いたり倒れたりしていても、やはり自然のままの姿の方が美しいと思えるのだが。

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2009年5月15日 (金)

2009年アサギマダラ初見

 今朝8時前のことだ。出勤のためにバイクを田圃の中を走らせていたら、田圃の上をフラフラと飛ぶ大型の蝶が目についた。場所は津市河辺(こうべ)町の伊勢自動車道の高架をくぐってちょっと西側に行った場所だ。近くに行ってみると、何とアサギマダラだった。平地の、しかもこんな回りが田圃ばかりのところでアサギマダラを見るのは意外だった。やや肌寒いほど気温は低い。ともあれ、今年のアサギマダラの初見だ。
 一応アサギマダラの移動には興味を持っているので、常に携帯しているネットを使って捕獲してマーキングしようと思ったのだが、やや強い北西の風に煽られて、田圃の上をフラフラと飛ぶばかりで、とても手の届くような所に飛んで来てくれない。しばらく見ていたのだが、逆風に逆らって北西の方角に飛び去り、視界から消えてしまった。
 この時期に三重県中部で見られるアサギマダラは何処から飛んで来たものだろうか?紀伊半島南部なのか、それとももっと遠くの南の島なのか、興味は尽きない。

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2009年5月 4日 (月)

ハルゼミの鳴き声を聞く・・・2009年

 南紀・湯ノ口温泉に行った帰り道、紀和鉱山資料館に立ち寄ったところ、近くの山からハルゼミの鳴き声が聞こえた。ぼくにとって、今年初めて聞くセミの鳴き声だ。Zikadeさんによれば、東広島の方では4月30日に鳴き声を聞いたとのことだが、こちらでも少し遅れて鳴き声を聞くことができたということだ。
 もっとも、自宅近辺ではハルゼミの個体数自体が非常に少ないので、今年自宅近辺でハルゼミの鳴き声を聞けるという保証はない。

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南紀湯ノ口温泉へ

 今日は家族揃って南紀湯ノ口温泉に行くことにしていた。トロッコ列車に乗って温泉に入るのだ。
 現地までどれだけ時間がかかるかわからないが、瀞流荘11:15発の列車に乗る事を目標として6時半頃に出発した。ところが、途中小休止を数回したにもかかわらず、3時間ほどで到着してしまった。おのおかげて、一つ早い9:55発のトロッコ列車に乗る事ができた。
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トロッコ列車は2つのトンネルを通り、10分ほどで湯ノ口温泉に到着。
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 列車を降りて、温泉に向かう。湯治場を絵に描いたような鄙びた温泉だ。単純泉のようで、あまりクセの無いお湯だった。道は繋がっているので、車でも来れるが、正面から見ると、こんな感じ。
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 ゆっくりお湯に浸かって、売店で売られていたサンマ寿司を買ってお昼御飯にすることにした。まずは、それを持ってもう一度トロッコ列車に。ぼくらが乗ったトロッコ列車は大して混んでいなかったが、瀞流荘駅に着くと、多数の観光客が待っていた。11:15発のトロッコ列車に乗ろうとしている客だ。乗り切れないの判断されたためか、1両のトロッコが追加連結された。この混雑では、ゆっくり湯に浸かることもできないので、早く着けて良かったと思った。
 瀞流荘駅の近くには遊歩道があり、展望台があるようなので、そこに登ってお昼を食べることにした。すると途中にニホンミツバチの巣を発見。自然巣ではない。紀州ではニホンミツバチを飼う伝統があるという話を聞いていたので、なるほど、と思った。
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 昼食を食べてもまだお昼前。地図を見てみると、熊野本宮大社はそれほど遠くないことがわかった。せっかくなので、熊野本宮大社にも行ってみることにした。
 熊野本宮大社はかなり混雑していた。流石連休だ。一応参拝する。
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 そこから瀞流荘方面に戻り、その近くにあった紀和町鉱山資料館に入ってみた。紀和町は旧くからの鉱山があったらしく、それが解説されている。午前中に乗ったトロッコ列車も、その鉱山で使われていたものだ。
 資料館のすぐ隣に足湯があり、しばらく足を湯に浸けて横になる。ちょっと疲れが溜まってきてきたので、ちょうど良い休憩になった。この時点で時刻は15:00。
 地図を見ると、丸山千枚田がすぐ近くにあることがわかった。せっかくなので、こちらにも行くことにした。
 山道を登ると、突然田圃が出現した。テレビでは何度か見たことがあったが、現物をみると、それなりに感動する。ちょうど田植えの季節で、一部の田圃では田植えが終わっていた。まだこれから田植えになる田圃も多かった。
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 ここまで見たら、あとは帰るだけ。途中、小休止と夕食をとり、混雑していると思われる高速道路を避けて、下道を走って帰った。我が家の車にはETCは付いていないのだ。帰着したのは20:00頃。走行距離約380km。燃費は16.4km/l。
 それなりに疲れた。

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2009年4月29日 (水)

この春も堀坂山へ・・・2009年

 運動不足で体が鈍っているので、山に行こうということになった。妻が誘ってくれたのだ。こういう時に一緒に付いて来てくれるのは、一番下の息子だけ。というわけで3人で出かけた。
 手軽に行ける、ということで、去年の5月6日にも登った堀坂山(ほっさかさん)に行くことになった。おにぎりを持って、熱いお湯を入れたポットを持って、途中でカップヌードルを買って行くことになった。
 登山口までは、車で一時間弱。良い天気で気持ちが良い。
 本当に体が鈍っていたので、登り始めてすぐに息切れするような状態だった。そのような時に目を楽しませてくれるのは植物や昆虫。登り始めてすぐにウラシマソウが目についた。
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特徴のある植物なので、つい気になる。
 さらに目についたのは、シリアゲムシの仲間。去年も見たのだが、去年はそれほど個体数も多くなく雌がほとんどだった。今日は個体数も多く、雄も多かった。去年より多少時期が早いので、ちょうどこのシリアゲムシの発生時期のピークに当たったのだろうと思う。名前は・・・・・まだ調べていない。
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 山頂にはちょうどお昼ぐらいに着いた。家で食べるカップヌードルは美味しいとも何とも思わないのだが、山の上で食べると美味しく感じられる。
 山頂はこんな感じ。登山者はけっこう多かった。結構年配の方も多かったが、それだけ手軽な山だということなのだろう。
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 去年に較べると、山頂の虫は少ない感じだ。去年たくさん見られたウスチャコガネはほんの僅かに見られただけ。蝶はミヤマセセリが見られたぐらいだ。

 せっかくなので、今日はアマチュア無線の無線機を持参した。交信できるとは全くあてにしていなかった自分で組み立てた50MHzのAMのたった10mWしか出ない無線機。受信部も非常にシンプルな超再生式。
 ところが、聴いてみると、交信している局の声が聞こえてくる。交信している局の一方は大台ケ原の日出ガ岳で、もう一方の局は伊豆半島の万三郎岳。大台ケ原の局ははっきり聞こえたが、伊豆半島の局はかすかに存在が確認できる程度で、話す内容はわからない。交信が終わるのを見計らって、こちらからCQ呼び出しをする。すると、その大台ケ原の局が応答してくれた。直線距離にして約45kmぐらいだ。それにしても、おもちゃのトランシーバと大して変わらない無線機で何十キロも先の局と交信できたのには感激した。何かアマチュア無線に復帰するきっかけになりそうな出来事になったような気がする。
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 無線機を持ったボク。

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2009年4月15日 (水)

2009年・ジャコウアゲハ初見

 出張開けだが、今日も毎週1回恒例の調査の日。今日もIさんと一緒だ。
 収穫が終わったキャベツなどの畑では、ブロッコリーなどの花が咲いている。そこでIさんが、「良いものが居ますよ」というので見てみたら、ジャコウアゲハだった。ブロッコリーの花に止まっているが、風が強くて飛べない様子。ゆっくり写真を撮ることができた。
 ジャコウアゲハが出て来るのは、例年なら4月下旬だという印象があるのだが、そうだとすれば、例年よりちょっと早い初見ということになる。
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2009年4月11日 (土)

2009年今年初めていつもの里山へ行く・・・エサキモンキツノカメムシ

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 この場所へはちょくちょく通っていたのだが、今年になってから来たのは初めてだ。NPO法人の人が手を入れていて、それなりに管理されている。今日行ってみたところ、下草が見事に刈り払われていた。ちょっと手を入れ過ぎのように思えた。写真に写っている木の多くはクヌギで、いつもクヌギカメムシを見に来ていたのだが、いくら探してもクヌギカメムシは見つからなかった。もう産卵されていた場所から移動してしまったのかも知れない。
 ちょっと離れた場所で何気なくヤツデの木を見ると、エサキモンキツノカメムシがヤツデの果実から吸汁していた。さすがに暖かくなったので、エサキモンキツノカメムシも越冬場所を離れて活動を始めたのだろう。
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2009年初めてのコブハサミムシの観察

 ここ数日暖かい。職場からバイクで10分ほどしかかからないのに、忙しくてなかなか見に行けなかったのだが、やっとコブハサミムシの観察に行けた。今年は例年(と言ってもまだ2年分ぐらいしか知らないのだが)より見つかるコブハサミムシの個体数が少ないように思える。やっと見つけたコブハサミムシは、幼虫は既に孵化しており、まだ成虫を食べていなかった。実に微妙なタイミングに思えた。
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 帰り道、途中に墓地があり、便所があるので、そこを覗いてみた。別に変な趣味があるわけではない。この便所は、冬場のカメムシの越冬場所になっているのだ。さすがにもう暖かくなっているので、外に出てしまった個体も多いだろうと思うのだが、まだ便所の中にも生きているクサギカメムシがいた。床にはクサギカメムシのほか、フクラスズメの死骸も落ちていた。冬の間に力尽きてしまったのだ。
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2009年4月 9日 (木)

ヘリグロホソハマキモドキが盛んに飛ぶ

 今日も暖かい日になった。しかも、風もほとんど無い。暖かい陽射しに誘われて職場の庭に出ると、ヘリグロホソハマキモドキがたくさん飛んでいた。年に一度、この季節に成虫が現れ、その個体数は大変多い。しかし、なにせ小さいので、その気にならないと全く気付くことなく終わってしまいそうだ。
 小さいが、なかなか奇麗な斑紋の蛾だ。
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2009年4月 8日 (水)

オビカレハの天幕と卵嚢を付けたウヅキコモリグモ

 今日も週1回の調査の日だった。先週も調査地に向かう途中の職場からそれほど遠くないところでニホンザルを見たのだが、今日は行きも帰りもニホンザルに出会った。まあ、山に近いから、猿も簡単に里に下りてくるのだろう。
 先週の調査のときには気付かなかったが、調査地の近くの藪に生えているノイバラに、オビカレハの幼虫集団の天幕が見つかった。一緒に行ったIさんが見つけたのだ。子どもの頃にはオビカレハの幼虫をよく見た気がするのだが、最近ははっきり見た記憶がないので、ずいぶんご無沙汰していたような気がする。ちょっと離れた場所に2か所見つけた。
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 やはり、これも先週も見つけたのだが、卵嚢を付けたウヅキコモリグモ。今日も何匹も見つけた。職場にもウヅキコモリグモはいるのだが、調査に出かけている畑には、比較にならないほどたくさんのウヅキコモリグモがいる。
 ウヅキコモリグモは老齢の幼体で越冬するという説があるようだが、ぼくの観察では冬の間にも継続して成体が見られたので、越冬態が決まっていないのではないかというような気がする。
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2009年4月 1日 (水)

2009年ベニシジミ初見

 今日は4月1日だ。気の効いたウソを言いたいと思って色々考えたが、結局自分にはそういう才能は無いことがわかったので、ウソはしゃべらなかった。
 それはともかく、今日の朝は良い日和だった。職場の庭に調査に出ると、ベニシジミがいた。今年の初見だ。もっと前から出ていたのだろうと思うのだが、モンシロチョウなどと較べると、ずっと小さいので、目に付きにくい。
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 ところが昼前頃から天気が不安定になり、一時的に雨も降り、雨が上がったかと思ったら気温が下がった。
 春は寒暖の差が激しいので、体には気を付けたい。

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2009年3月31日 (火)

第53回日本応用動物昆虫学会大会・終了後

 昨日は珍しくアルコールを飲んでしまったのでどうなるかと思ったが、札幌に来て以来同じように6時頃に目が覚めてしまった。あまり早く動き出す必要もないので、テレビをぼんやり観ながら過ごし、しばらくしてから朝食のためにロビーに降りて行った。
 するとE大学のHさんとK大学名誉教授のH先生が食事をしながら雑談(もちろん虫の話)をしておられた。ぼくも話の仲間に入れていただいた。さらに農水省OBのSさんも加わった。
 H先生は退官後も精力的に昆虫の卵寄生蜂の生態を調べておられ、今回、樹皮の下で集団越冬するカメムシの卵寄生蜂に関する講演をされた(ぼくはその時間帯にはカンキツグリーニング病関係の講演を聴いていたのでH先生の講演は聴いていなかった)。その話を伺い、さらに「まだ寄主がわかっていない卵寄生蜂がいっぱいいるから、地表徘徊性のゴミムシの卵なんかも調べると面白いですよ」と言われ、確かに卵寄生蜂の生態を調べるのは面白いと思ったのだが、実際に調査するのは厄介なことが多いとも思った。今年の10月に三重大学で開催される日本昆虫学会の大会で再会することをお約束して別れを告げる。
 荷物をまとめて札幌駅に向かう。快速エアポートは特急スーパーカムイがそのまま折り返し運転で快速になる列車だった。特急用車輌なので、気分が良い。昨日の晩、アルコールを飲んでしまったので疲れており、座り心地の良い車輌は助かる。
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 北海道土産は行く前から決めていたので、それを探す。ターミナルビルの中をウロウロするのだが、なかなか見つからなかった。新千歳空港はけっこう広いのだ。やっと見つけた場所がここ。
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 「ハスカップジュエリー」を買う。けっこういい値段だ。飛行機の中で食べる昼食も調達。
 かなり疲れが溜まった感じだったので、早目に出発ロビーに入り、椅子に腰掛けて半分居眠りをする。飛行機の中でも、ただひたすらグッタリとする。
 帰りも名古屋経由。またミュースカイに乗る。快適で速い。名古屋駅界隈で少し買い物をして、例によって快速みえで帰る。いつものように12番線で待っていたら、13番線から発車するとのアナウンス。どうやら、この前のダイヤ改正で発着番線が変わったらしい。快速みえの中でも半分居眠り。疲れていたので、妻に迎えの車を頼み、車で帰宅した。
 とにかく疲れているが、やはり昨日飲み過ぎたのが原因だと思う。

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2009年3月30日 (月)

第53回日本応用動物昆虫学会大会・3日目

 ぼくが泊まっているホテルは北海道大学の正門のすぐ前だ。学会の会場は、ここから歩いて20分ほどかかる「高等教育機能開発総合センター」なのだが、さすがに大学に近いこともあり、学会参加者がたくさん泊まっているらしい。1日目はつくばの某研究所のKさんと一緒に雑談をしながら会場に向かった。
 今朝も食事を摂るためにロビーに行ったら、某A名誉教授と農水省研究機関のOBの某Sさんが雑談しておられた。ぼくもそれに少し混ぜていただいた。公的機関の厚生経費はどこもバッサリ切られて余裕がなくなるから鬱になる人が多いんだ、とか、期間を切られたプロジェクト研究ばかりになるし、短期間に成果(≒論文)を出さないといけないし、だからと言ってプロジェクトを取らなければ研究費も無いし、プロジェクトを取ったは良いが、書類書きで研究などはできなくなるからポスドクを雇って仕事をやらせなければいけないし、そういうポスドクも年齢が上がって行くとますますパーマネントのポストに就けなくなるし、とか、だから何十年もデータを取らなくては結果が出ない研究など現役世代ではできないから、こういう研究は定年になったOBがやったら良いんではないか、とか。まあ、ようするに、将来を見た政策がとられていない状況では、現状は決して良くないという話が多かった。実感として納得できる話が多かった。下手な学会講演を聴くより大切なことかも知れない。現状は決して良い状況ではないと思うが、公務員試験に通って今の職に就いて、ちゃんと給料を貰っている自分は、ポスドクを渡り歩いて、なかなかパーマネントの職に就けない若い人よりは幸せなのだろう。
 某A名誉教授と某Sさんが部屋に戻られたあと、コーヒーを飲んでいたら某県の研究員のMさんもおいでになった。今日、朝一番での講演があるとのこと。
 今朝はまず「高等教育機能開発総合センター」ではなく農学部に向かう。農学部は正門を入った正面にあり、北海道大学の中でも一番良い場所にあるように思える。さすが、札幌農学校からの伝統のある大学だ。
 農学部は風格のある建物だ。2004年の9月の昆虫学会の時にも農学部にいたかつての同僚を訪ねてこの建物に入ったのだが、その時は大変古い歴史が感じられる内装だった。ところが、今日入って驚いた。玄関こそ古めかしさを感じさせるものだったが、内装は近代的に改装されていた。
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 目指す場所は昆虫学教室。そこにある松村コレクションのカメムシを見るのだ。松村とは、言うまでもなく、昆虫学教室初代教授の松村松年(まつむら・しょうねん)のことだ。まずは、連絡を取っておいたYさんを訪ねて標本室に案内していただく。意外なほど狭い場所だったが、標本の大部分は総合博物館に移されたとのことだった。鱗翅目や甲虫など、目立つものは総合博物館に移され、残っているのは言わばマイナーな分類群であるとのことだ。
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 そこでしばし標本箱を物色し、目指すカメムシを探す。ほどなく見つかり、いろいろ写真を撮る。タイプ標本の箱も見るが、今ではシノニムとなって無効名になったものも多い。
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 色々見ていたらお昼近くになってしまい、Yさんに挨拶をして、昆虫学教室を後にして「高等教育機能開発総合センター」に向かう。
 学食で昼食をとり、午後からは「カンキツグリーニング病小集会~虫媒伝染と防除~」に出る。3題の話題提供があり、どこまでカンキツグリーニング病の実体の迫ることができているのか、ということをだいたい理解することができた。日本からのカンキツグリーニング病の根絶は難しいのではないかと思っていたが、地域(島)レベルでの根絶は不可能ではない、という力強い発言もあり、今後の進展に期待させられた。
 小集会が終わったあとは、一旦ホテルに戻って休憩したあと、カンキツグリーニング病小集会のメンバーとの懇親会に参加した。串焼きの店だったが、水を使わずに蒸し焼きにする鍋もあり、それなりに美味しかった。言葉で説明するより、写真で見せた方がわかり易いと思うので、鍋の料理の手順を示す。
 まず、土鍋に奇妙な形の蓋をして中火で蒸し焼きにする。
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 火が通ったところで火を止めて、布巾をかけて蒸らす。(後ろに写っているのは、某研究所のOさん)
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 蓋をあけると、奇麗に出来上がり。
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 料理はともかく、昼間の小集会では話しきれなかったことを議論する。アルコールが入ると、いろいろ本音も出て来るので、やはりこういう機会も必要だ。もうミカンキジラミとカンキツグリーニング病の研究から離れて5年にもなるので、新しい人は知らない人も数名おり、名刺を交換する。問題が大きいだけに、研究に携わっている皆さんの意気込みが十分に感じられた。カンキツグリーニング病の問題は早く片付けたい問題だが、来年もこのテーマでの小集会をもち、盛り上げて欲しいものだ。
 会もお開きになり、二次会に向かうメンバーもいたが、ここで失礼してホテルに戻った。

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2009年3月29日 (日)

第53回日本応用動物昆虫学会大会・2日目

 今日は学会二日目だ。昨日の懇親会の疲れがまだ残っている感じ。昨日と同じように、朝一番の講演に間に合うようにホテルを出る。天気は良いが、相変わらず寒い。風が吹いていないのが唯一の救いか。
 学会の会場に入ると、昨日の懇親会のジンギスカンの臭いが感じられた。自分のズボンについていた臭いなのかも知れないが、他人の衣服についていた臭いであることも否定できないと思った。
 今日は色々な講演を聴いたが、まず一つはうちのボスの娘さんの講演。学会デビューだ。専門外なので内容は理解できなかったが、初めての講演としては落ち着いていて立派な発表をしていたと思った。
 昼休みを挟んだ8題はミカンキジラミとカンキツグリーニング病関係の講演。これは全部聴いた。5年前まで関わっていた問題だが、なかなか大きな進展が無いと感じられた。しかし、やはり問題自体が難しいことが大きいということなのだろう。それでも、着実に前に進んでいるという実感は得られた。
 そのちょっとあとには、キムネクロナガハムシ関係の講演が4題並んでいたので、それも聴いた。石垣島に住んできたころには馴染みのあった虫だ。東南アジアではココヤシの害虫として、かなり問題になっているらしい。これも、葉の中に潜り込む性質がある虫なので、問題を解決するのはけっこう厄介に感じられる。
 そのあといくつか講演を聴いて、休憩室で紅茶を飲んでいたら、「カマキリの雪予想はウソ」と断言されている安藤喜一先生がおいでになり、しばしカマキリ談義。「カマキリが雪予想をする」という迷信が未だに世間に広く定着してしまっていることを嘆いておられた。科学的なデータがあっても、マスメディアの前には無力であると。
 そのあと、昨日の奨励賞の講演をした弘中さんの一般講演を聴いた。ベニツチカメムシのナビゲーションの問題だが、昨日の受賞記念講演を聴いた限りにおいては「ホンマかいな」と思われたことの一部は理解できた。やはり面白い話だ。
 さらにそのあといくつか講演を聴いて、最後は小集会「新害虫の発生生態およびその適応戦略」に出席した。ネギアザミウマとニセタマナヤガの話だったが、いずれも野菜の害虫であるので、情報収集の意味合いが大きい。ネギアザミウマは今後問題が大きくなりそうな感じがするし、ニセタマナヤガも生態に関して理解しずらい部分が多く、今後問題になるかも知れないと思った。
 このあと、小集会のメンバーで懇親会をやるということだったが、疲れが溜まってきているので、先に失礼してホテルに戻った。
 今日聴いた講演では、やはりミカンキジラミとカンキツグリーニング病関係の講演が心に響くものが多かったが、生物学的な観点では弘中さんの講演も面白いと思った。

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2009年3月28日 (土)

第53回日本応用動物昆虫学会大会・1日目

 第53回日本応用動物昆虫学会大会は今日が初日だ。
 案の定、というか、昨日の夜に食べた辛いカレーの結果が、トイレに座ったときに出た。それでも、やっぱり唐辛子の辛さは止められない。美味しいものは美味しいのだ。
 午前中は総会と学会賞と奨励賞の受賞講演。とりあえず、総会の開始に間に合うようにホテルを出た。寒い。さすが北海道だ。
 ホテルの目の前が北海道大学の正門。そこにも学会の立て看板が出ていた。
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 学会の会場は旧教養部の「高等教育機能開発総合センター」という長い名前の場所で、正門からかなり離れた場所にあるので、けっこう時間がかかる。2004年の秋に日本昆虫学会の大会が開催された場所なので、少しは記憶が残っている。20分ほど歩いて現地に到着。
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 総会の開始にはゆっくり間に合った。議事のあとは奨励賞と学会賞の受賞講演。
【奨励賞】
・弘中 満太郎(浜松医科大学)「亜社会性カメムシ類の視覚依存的なナビゲーション・定位行動についての研究」
・上地 奈美(農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所)「ゴール形成害虫類の形態、生態と防除に関する一連の研究」
【学会賞】
・新垣 則雄(沖縄県農業研究センター)「オキナワカンシャクシコメツキの交信撹乱法などによる防除技術開発と亜熱帯害虫と天敵の生態解明に関する研究」
・城所 隆(宮城県古川農業試験場)「寒冷地における稲作害虫の発生予察法とIPMに関する研究」

 今年は学会賞の二人とも、国や大学ではなく、県の農業試験場で研究をしている研究者に贈られたということで、これまでに例のないことだと思う。二人とも、農業の現場に密着した研究課題に永年地道に取り組んできた結果としての受賞であり、中身も濃く、いずれは学会賞が贈られると持っていたので、至極妥当な結果だったと思う。
 奨励賞は若手に贈られるものだが、上地さんのタマバエを中心とした研究は、大学院生時代からしっかりしていて目立っていたし、応用現場でに役立つ研究も多いので、これも至極妥当なものだと思った。弘中さんの研究は、ベニツチカメムシのナビゲーションに関するもので、これまでに大学入試問題としても取り上げられたことがあるように、内容的には大変面白いと思うのだが、ぼくにとってはまだ何となく「ホンマかいな」と思わせられるような部分もあり、受賞講演を聴いてもやはりその疑問は晴れなかった。まだ研究途中のことも多いようなので、今後さらに真実に近づく研究をしてくれるのだろうと期待する。
 昼食は生協の食堂に行った。そこでバッタリつくばの某研究所のKさんと出会ったので、一緒に話をしながら食事をした。昨日の夜、辛いカレーを食べたのに懲りず、カツカレーを食べた。マイルドなカレーだったので、今朝のような問題は起こらないと思う。
 午後からは一般講演。休憩室で油を売ることもなく、ずっとどこかの講演会場に詰めていたが、心に響く講演は特に無かった。自分の講演は、キャベツの害虫として名高いコナガの性フェロモン誘引剤に誘引されるコナガ以外の鱗翅目の昆虫の話。これを主目的として行った研究ではないのだが、応用上いろいろと問題がある話なので、一度は学会で話をしておかなければいけないと思っていたことだ。会場の聴衆の数は、自分が予想していた以上だったので、興味を持ってくれた人の数は、それなりに多かったのだと思う。まあまあ良かったのではないかと自己判断した。

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 一般講演が終わったあとは、会場を「サッポロビール園」に移して懇親会。1986年6月に北海道大学で行われた大会のときも、懇親会はどこかのビール園だったが、今日と同じ場所だったかどうかは全く記憶にない。そのときは、料理がジンギスカンだったことと、自分の席の前にちょっと前に亡くなった河野義明さんが座っていたことだけは憶えている。
 懇親会の参加者だけで600人ほどということなので、大会の参加者は相当数になると思う。会場も広いので、どこに席を決めたら良いのか迷ってしまう。
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 結局、沖縄県のメンバーと沖縄県に所縁のあるメンバーが数名座っている場所があり、たまたま一つ席が空いていたので、そこに居場所を決めた。普段話をしている人たちと札幌まで来て話をするのも間が抜けているし、かと言って、全く知らない人の中に入っても話題に困る。だから、ぼくにとって沖縄に所縁のあるメンバーはちょうど居心地が良い場所になるのだ。

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 料理は予想通りのジンギスカン。それなりに美味しい。外は寒かったが、中はほどほどに暖かかったので、今日はビールも飲んでしまった。乾杯のときは普通のビール。黒ビールも注文できることがわかったので、最初のジョッキを飲み干すことはできなかったが、黒ビールも注文して飲んだ。トータルで中ジョッキ1杯分ぐらいだ。普段これほど飲むことはないのだが、今日は調子はそれほど悪くなく、これぐらいは飲んでも大丈夫だと思われたのだ。
 会が終わる頃、「懇親会を当日申し込もうとしたのだが締切が過ぎて断られた」と言っていた某Kさんがいたので、「何で?」と訊いたところ、同日キャンセルができたので、申し込むことができたとのこと。一緒に札幌駅北口までバスに乗り、そこで別れてそれぞれのホテルに向かった。
 ホテルの部屋に戻るまで気が付かなかったが、部屋に戻ったらジンギスカンの臭いが気になる。上着などはビール園が用意してくれたビニル袋に入れてあったのだが、それだけでは不十分だったかも知れないし、無防備だったズボンに臭いが染み付いてしまったのかも知れない。明日学会の会場に行ったら、ジンギスカンの臭いがするかも知れない。

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2009年3月27日 (金)

第53回日本応用動物昆虫学会大会・前日

 明日から北海道大学で開催される第53回日本応用動物昆虫学会大会に参加するために、今日は札幌へ移動した。まずは「快速みえ」で名古屋へ。トイレに行くために近鉄の乗り場の近くに行くと、先日近鉄と阪神が繋がったためか、津駅の表示にも「神戸」の文字が書き加えられていた。今年の関西病虫害研究会の大会は神戸で開催されるので、近鉄と阪神を乗り継いで行くことになるだろう。
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 春休みになったせいか、「快速みえ」は大変混雑していて、名古屋まで座れなかった。腰が辛い。名古屋で中央線に乗り換え金山へ。金山からは楽をしようと思って、名鉄の特別車輌(名鉄ではこういう言い方をするらしいが、ようするに座席指定だ)で行くことにした。ミューチケット(座席指定券)を買ったら、全車特別車輌の「ミュースカイ」だった。座席はゆったりしていて快適だ。金山を出ると、次の神宮前に停まると中部国際空港まで停まらない。所要時間はたったの24分だ。
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 昼食は空港のなかの「若鯱屋」で味噌煮込みうどんを食べた。味はまあまあ。
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 「快速みえ」で座れなかったせいか、疲れてしまって飛行機の時間までしばし居眠り。搭乗ゲートを通ったところで、G大学のT先生とバッタリお会いして、ちょっとご挨拶。行く先が同じ人には誰かに会うのではないかと思ったが、予想通りだった。
 飛行機の中でも「JAL名人会」を聴きながら半分居眠り。春風亭柳好の「崇徳院」は大阪の落語家さんがやる大阪の高津さんではなく、東京の上野が舞台。ぼくが今まで聴いた「崇徳院」は、やっぱり桂雀三郎のが好きだ。大瀬ゆめじ・うたじの漫才と、桂小春団治の「職業病」も悪くはなかったが、心にはあまり響かず。
 今日は雲が多く、あまり下界を望むことはできなかったが、佐渡島や北海道の亀田半島は望むことができた。
 新千歳空港に着いたら雪がチラチラ舞っていた。やはり寒いようだ。新千歳空港をサッと後にしてJRに乗り込み、新札幌駅へ。そこから地下鉄東西線に乗り換え、南郷7丁目駅へ。
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 目指すは「マジックスパイス」。今では札幌の名物にもなったスープカレー発祥の地だ。駅からほど近い住宅街の一角にある、一風変わった怪しい雰囲気の建物。一見レストランには見えない。17:30開店のはずが、17:30を過ぎてもまだ中でミーティングが行われている様子。結局17:45頃まで待たされた。
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 注文したのはチキンのスープカレー。辛さは、覚醒(一番辛くない)、瞑想、悶絶、涅槃、極楽、天空、虚空(一番辛い)の7段階ある中の、ちょうど真ん中の涅槃にした。自分なりに、これを一番基本的なものだと判断したのだ。
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 辛さはちょうど良いぐらい。辛いのだが、辛すぎて我慢できないほどではないギリギリのところで絶妙だ。骨付きの鶏肉がひとつゴロンと入っていて、野菜もたっぷり入っている。
 開店して時間も経っていなかったので、客も少なく、マスターやスタッフの人がいろいろ話しかけてきてくれた。店を出して16年になるとのことだった。4年半ほど前にも一度札幌に来たことがあり、そのときにもスープカレーを食べたのだが、その頃には既にいくつものスープカレーの店はできており、札幌の新しい名物として定着している感があった。東京の下北沢と大阪の難波にも店を出しているのだが、名古屋にも近々出店するとのこと。場所はどこかと訊いたのだが、ヒミツ、と言って教えてくれなかった。栄からそう遠くないところだというヒントだけはもらった。大須あたりではないかと思うが、それもおいおい明らかになっていくことだろう。
 とにかく、スープカレー発祥の地でスープカレーを食べられたことには満足した。4年半ほど前に食べたスープカレーと較べると、明らかに複雑な味をしており、完成度が高いと思った。メニューも豊富でいろいろ食べてみたいと思ったのだが、札幌に来ることはそうないだろうから、名古屋の店に期待したいと思う。
 南郷7丁目の駅から再び地下鉄に乗り、大通駅で乗り換えてさっぽろ駅へ。ここから今日の宿に向かおうと思ったのだが、ホテルのすぐ近くの古書店の南陽堂書店が開いていたので、ホテルに行く前にまずここに立ち寄った。自然関係、特に昆虫の古書が充実している店だということは知っていたが、入るのはもちろん初めてのことだ。2階が昆虫関係の本の売り場。見てびっくり、とても短時間では見きれないほどの量だ。学会を抜け出してまた来なければ、と思って、2階の主の若旦那さんに定休日を訊ねたところ、日曜日とのこと。これで会話が始まったのをきっかけにして、雑談を始めてしまった。石垣島の蝶の話などをして長話になってしまったら、気が付いたら閉店時刻をとうに過ぎてしまった20:30頃だった。閉店時刻は19:00なのに。ま、ともかく、仕事とはあまり関係のない虫の話をすることができて、楽しい時間を過ごすことができた。若旦那さんにはご迷惑だったかも知れないが。
 南陽堂書店を出たらホテルに直行。チェックインを済ませてから、飲み物を調達しようと、すぐ近くのコンビニエンスストアへ。コーヒー、お茶等を買う。

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2009年3月24日 (火)

高橋敬一著『「自然との共生」というウソ』

高橋敬一著『「自然との共生」というウソ』
2009年4月5日発行
祥伝社新書152
ISBN978-4-396-11152-6
760円+税

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目次
はじめに
1.何かおかしいと思わないか—「自然との共生」への疑問—
2.過去への郷愁—里山保全—
3.公金をつぎ込んでまで守ろうとしているものの正体—レッドレータブックとは何か—
4.では、私たちは薬を飲まないのか—農薬とは何か—
5.私たちが見つめている自然は本物の自然なのか—自然とは何か—
6.私たちはほとんど何も見てはいない—人間が持つ認識能力の限界—
7.私たちをつき動かすもの—人間は思慮深い存在か—
8.生物の宿命からの解放がもたらしたもの—人間の生存戦略—
9.なんでもんかんでも取っておきたい人ごころ—生物多様性とは何か—
10.イネも仏教も外来種—外来種への敵意—
11.人間は寒さと戦いながら生きのびてきた—地球温暖化とは何か—
12.正義の押し売りと免罪符—エコツアーとは何か—
13.最も有効な倫理基準は利益—本能と倫理—
14.お城のシャチホコ—キーストーン種とアンブレラ種—
15.いいわけなんかいくらでも—ケラマジカ—
16.ファーブルの世界—アルマス(荒地)—
17.科学者は単なるサラリーマン—科学者は聖人か—
18.種の大量絶滅—そして人間も絶滅するのだろうか—
19.心と遺伝子の対立—少子化と長寿命化—
20.「自然との共生」というウソ—自分保護としての自然保護—
21.人間の運命—未来—
あとがき

この本の半分ぐらいは既に雑誌等として出版されたものであり、その中でも多くは山の雑誌「岳人」に掲載されたものだ。しかし、ほとんどは大幅に加筆修正されている。「岳人」に掲載されたものについては既に読後感を書いているので、ここここここをご覧いだたきたい。

 「自然との共生」とは、いかにも心地よい響きの言葉だ。ところが、この本では「自然との共生」という言葉が欺瞞に満ちた言葉であるという主張が全編を通して貫かれている。人間が「自然との共生」をすることなど現実的には不可能である、と。
 この本に書かれていることは、ぼくが常々疑問に感じていることに対する回答になっていることがたくさん書かれており、うなずきながら読むことになった。
 自然を守ることは大切なことだとは思う。だがしかし、自然を守るという目的については、一見わかっているようで、考えれば考えるほどわからなくなってしまう。筆者の見解では、自分の原体験への郷愁に基づいた自己防衛本能のようなものであるということだ。そう考えると、自然を守るということについて納得できることは多い。外来種に対する考え方も同じだ。
 批判は、特定の種の保護を目指した活動家にも向けられている。活動家は正義感をもって行動し、その正義感を他人に押し付けようとする。これは「第二種の正しさ」に基づいているに過ぎないと。「第二種の正しさ」とは、ある人にとっては正しくても、他人にとっては正しいとは限らないことである。これに対して「第一種の正しさ」とは、誰が見ても正しいことである。「第一種の正しさ」として、筆者は、アゲハチョウやカブトムシが蛹の時期を経過したり、日向に洗濯物を干せば乾いたり、物を放せば落下することなどを上げて説明している。
 さらに批判は科学者に対しても向けられている。科学者=研究者は必要以上に不安を煽る。不安を煽れば研究費が得られ易いからだ。こういう批判は、研究して給料を貰っている自分にとっては耳が痛い話だが、批判に対して反論するのは難しい。
 この本の主題は「自然との共生」という点に間違いはないと思うが、書かれていることはそれに留まらず、遺伝子と人間との対立の問題にも触れ、人間はいかにして生き、いかにして死ぬべきか、という点についても触れている。
 全編を通して感じられることだが、前著「昆虫にとってコンビニとは何か」と同様に、筆者の思いを前面に押し出すのではなく、一歩引いたところから眺めたような態度で書かれている。かなり多方面に対する批判が書かれているので、この著書に書かれていることに対して反感を持つ人が多数存在するだろうことは容易に想像できるが、この筆者の一歩引いた立場に対して正当に反論するのは難しいだろうと思う。
 自然保護に関わる研究者や活動家の皆さんにも是非読んでいただきたい本だと思うし、そういう皆さんから建設的な反論が出ることを期待したいと思う。

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2009年3月18日 (水)

調査日和・・・モンシロチョウ・モンキチョウ・キタテハが飛ぶ

 今日は晴れて風もなく、いい天気になった。今日はいつものように、毎週1回の調査の日だ。これまで他の研究課題を担当していたIさんが、4月からぼくと一緒に仕事をすることになり、今日はその予行のような意味合いで、一緒に調査に同行してもらった。
 いつもは一人で調査に出かけているので、自分が写真に写ることは無いのだが、今日はIさんにカメラを持ってもらって、仕事をするふりをしている写真を撮ってもらった。この前植え付けられたばかりのキャベツの苗が並んでいるところにピットフォールトラップを仕掛けている。この畑は回りが広々としていて気持ちが良いところで、3か所の調査地点の中で一番好きな場所だ。
 このあたりで、モンシロチョウ、モンキチョウ、キタテハが飛んでいるのを見た。モンキチョウの数が一番多かった。モンシロチョウはこれから増えてくるのだろう。
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2009年3月13日 (金)

論文査読の依頼が来る・・・今度は受けようかなぁ

 さきほどメールをチェックしたら、知らない外国人からメールが来ていた。どうせスパムだろうと思ったのだが、よく見てみると論文の査読の依頼文書だった。
 知らない雑誌だったが、ホームページを検索してみると、外国の大手の出版社から出ている雑誌で、まともな雑誌のようだし、メールの本文に書かれていたアブストラクトを読んでみると、自分に対応できそうな内容だった。その内容を読むと、編集担当者が、ぼくが一昨年出した論文を読んでいるらしいことが伺われる。
 ヒマというほどヒマではないのだが、査読の依頼を断ることはあまり良くないことなので(と言いながら、ちょっと前には本当に忙しかったので一つ断ってしまったのだが)、今度は受けてみようかと思う。英語で書かなければいけないのは面倒だが、それも自分の勉強になると思えば損なことではないと思う。

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2009年3月 8日 (日)

三重昆虫談話会2009年総会

 今日は午後から三重昆虫談話会の2009年総会に出かけた。津駅の近くで開催されるので、我が家からは近くて助かる。歩いて20数分というところか。
 会務報告の後以下の講演が行われた。

 1. コルリクワガタ種群の分類学的改訂と形態解析(久保田耕平・久保田典子・乙部 宏)
 2. 2008年三重県のクロマダラソテツシジミ(河本 実)
 3. 大台ケ原の蛾類相の変化と植生環境の劣化について(間野隆裕)
 4. 新三重県立博物館構想について(今村隆一)

 久保田さんの講演は、日本生物地理学会の英文誌"Biogeography"に既に発表されているものなので、その気になれば読むことができたのだが(一応、日本生物地理学会の会員なので)、まだ読んでいなかったものだ。コルリクワガタどころか、クワガタの分類のどういうところが問題なのかをよく理解していないので、読んでもわからないと思っていたこともある。話に聞くところによると、この論文は様々な物議を呼んだものらしい。外見を見ても識別できないようなものが種と言えるのか、というのが批判する人の主張だとのことだ。ま、とにかく、論文を書いたご本人から直接話を聞く事ができたのは良かった。話の要点は、雄交尾器の内袋の形態ではっきりと種を識別でき、それぞれの種が側所的に分布しているという話だ。話を聞けば非常にすっきりした話だと思うのだが、これに対して批判をするというのは、根拠に乏しいいちゃもんのように思える。考えられる唯一の問題は、これまで「コルリクワガタ」という和名で括られていた種が4種に分けられ、新しい和名が与えられたのだが、「コルリクワガタ」という和名をそのまま残したのはまずかったんではないか、ということだ。このままでは「コルリクワガタ」という記号が、従来の「コルリクワガタ」を示しているのか、新しい種としての「コルリクワガタ」を表しているのか、混乱を起こす可能性がある。ま、これも時間が経てば問題ではならなくなるかも知れないが、当分の間は混乱することが予想される。この話は、内容も濃く、面白かった。
 次の河本さんの講演は、去年の夏以降に三重県で発見されたクロマダラソテツシジミの発見の経緯を克明にレポートしたものだが、三重県の蝶屋さんの行動の素早さと、行動力の大きさを実感させられないわけにはいかないものだった。
 昨日の第151回日本昆虫学会・第88回日本応用動物昆虫学会東海支部合同講演会では、持ち時間が15分しかなかったということもあっただろうが、今日の講演の方が内容が濃かったように思われた。

 総会のあとは懇親会に出かけた。いつもの中華料理屋が改装中だったので、鰻屋での懇親会だった。仕事とは関係のない虫の話をするのは良いものだ。
 ところが、会が引けるちょっとまえから腹痛を催した。トイレに駆け込むと予想通り下痢だった。昨日あたりに食べたものが悪かったのだろうか。帰宅してからも、もう一度トイレに座り、正露丸を飲んだ。

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2009年3月 7日 (土)

岐阜へ・・・第151回日本昆虫学会・第88回日本応用動物昆虫学会東海支部合同講演会

 第151回日本昆虫学会・第88回日本応用動物昆虫学会東海支部合同講演会に参加するために岐阜大学に出かけた。朝、津駅に向かう途中に偕楽公園の中を通ると、花見の茶屋のプレハブの工事が既に進んでおり、花見の季節が近くなったと感じさせられた。
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 9:41発の快速みえ4号に乗り、名古屋駅の高島屋の地下で少し買い物をして、それから東海道線に乗り換えて岐阜に向かった。実家のある尾張一宮を通過することは、これまでに滅多になかったので、妙な気分だ。
 岐阜駅に着いたのは11:30頃。岐阜駅界隈を歩くのは何十年ぶりか、はっきり記憶が無く、とにかくJRの駅が高架になってからは、岐阜駅に降りた記憶が無い。駅前はまだ再開発の途中という雰囲気だった。
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 まだたっぷり時間があるので、ぶらぶらと歩きながら食事をする場所を探した。忠節橋通を北に向かって歩いたのだが、千手堂の交差点を渡ったところでピンとくる店に出会った。いかにも古くからある大衆食堂という雰囲気の店だった。「うどん」「そば」「丼もの」「みそ煮込み」・・・とあり、「みそ煮込み」に惹かれてその店に入ることにした。店の名前は「太田屋本店」。
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 中に入っても、ずいぶん古い店だと感じさせられた。入り口近くにテーブルが一つ。座敷にテーブルが5つあった。それほど広いわけではない。メニューはそれなりに豊富だったが、「みそ煮込み」に惹かれたので、注文したのは「卵入りみそ煮込み」、700円也。「みそ煮込み」は名古屋の山本屋のものが有名だが、この店ではどんなのが出て来るのか楽しみだった。出てきた味噌煮込みは、山本屋のものとは違い、平打ちのきしめんのような麺だった。麺の形は違うが、やはり茹でていない麺を土鍋に入れたような感じだった。やはり味噌煮込みの麺は、茹でた麺ではいけないと思う。麺の食感は山本屋のものとは全然違ったが、十分に美味しいものだった。値段も山本屋よりも安かったので、お値打ち感もあった。
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 みそ煮込みに満足してからバスで岐阜大学に向かった。忠節橋を渡ったあたりまではバスは順調に進んだが、しばらくすると渋滞につかまり、なかなか進まなくなってしまった。すばらくすると、大きなショッピングモールのようなものが見えたので、そのせいかな、と思った。そこを過ぎると、またバスは順調に進みだした。
 これからが本日のメインイベントの講演会。10題の発表があった。個人的に印象に残ったのは、伊澤和義さんの「オトシブミの産卵戦略」と小出哲哉さんらの「セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、シダクロスズメバチの攻撃性の比較」。
 伊澤さんは、エゴツルクビオトシブミの揺籃の中の卵を調べ、多くの場合は1卵しかないのだが、たまに2卵見つかる事があることを観察したが、エゴツルクビオトシブミは1卵を産卵するのが基本で、2卵産んでしまうのは、何らかの理由による事故だ、と判断した。
 小出さんらは、様々な刺激をハチに与え、どの程度攻撃するのかを調べた。シダクロスズメバチというハチのことはよく知らなかったが、2種のミツバチと比較するとかなり大人しいハチのようだ。小出さんたちは、シダクロスズメバチをキャベツの害虫に対する捕食性天敵としての利用を考えているようだったが、なかなか奇抜なアイデアで面白いと思った。
 講演会のあとは懇親会があったが、ちょっと他に予定を入れたので懇親会を欠席して帰ることにした。岐阜大学17:13発のバスに乗ったのだが、途中少々交通量が多い場所があったものの、岐阜駅発17:52の電車にギリギリで乗る事ができたので、まあまあバスも順調に走ったようだ。

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2009年3月 5日 (木)

2009年モンシロチョウとモンキチョウ初見

 職場のIさんから「モンシロチョウが飛んでましたよ」と言われたので、近所のカンザキナタネのある場所に行ってみた。予想は裏切られ、そこではモンシロチョウが見られなかった代わりにモンキチョウが飛んでいた。今年のモンキチョウの初見になる。ついでながら、そこでは成虫で冬を越したキタテハも見られた。
 そのあと、郵便局に用事があって出かけたのだが、その帰り、職場のすぐ近くでモンシロチョウが飛ぶのが見えた。今年のモンシロチョウの初見になる。
 昨日は天気が悪くて寒かったが、今日は昼過ぎまでは良い天気だったので、蛹で冬を越した蝶も飛び出してきたのだろう。春本番が近づいてきた感じだ。
 夕方の職場からの帰り道、ラジオを聴いていたら、今日は啓蟄だということだ。啓蟄は例年3月6日のことが多いので、明日だと思っていた。啓蟄にモンシロチョウとモンキチョウが飛ぶのが見られたのは何ともタイミングが良い。

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コナガ用の性フェロモン誘引剤に誘引されるのはコナガばかりではない

 今日は職場内の調査をしたが、コナガ用のフェロモントラップに捕獲された虫を回収する日ではないので、ちょっと覗き見しただけだ。
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 中に入っているのはコナガではない。キリガと呼ばれる、秋から冬を挟んで早春に活動する中型のヤガの仲間だ。中に入っている種は、属で言うとOrthosiaという属になり、けっこうたくさんの種類が日本に分布している。この仲間は早春に成虫になって活動する種類だ。
 今週の月曜日に調査した時、この春初めてのキリガの仲間の捕獲が確認された。入っていたのはホソバキリガという種類だった。月曜日に粘着板を交換したので、今日見たのは、月曜日以降に捕獲されたものだ。けっこうたくさん入っていた。本来の目的のコナガは全く入っていなかった。
 キリガの仲間は、害虫でも何でもないので、性フェロモンの研究は全く行われていないと思うのだが、おそらくコナガの性フェロモンと共通の成分を持っているのだと思う。
 実は、月末に北海道大学で開催される第53回日本応用動物昆虫学会大会では、このあたりのことについて発表する予定になっている。

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宮古島ではイワサキクサゼミが鳴き始めたらしい・・・いいなぁ

 今朝通勤の途中でラジオを聴いていたら、宮古島の西平安名崎(にしへんなざき)でイワサキクサゼミが鳴き始めたとのこと。一昨年にもこのブログに宮古島のイワサキクサゼミのことを書いているが、それは1月のことなので、今年は一昨年よりもかなり遅い鳴き始めということのようだ。しかし、石垣島では3月下旬に鳴き始めることが多いので、やはり宮古島の方が鳴き始めが早いようだ。
 石垣島でイサワキクサゼミが鳴き始める頃は、春先の不安定な天候の日がほとんどなくなり、既にかなり暖かくなってからのことなので、本格的な春の訪れを感じさせられ、心がウキウキしたものだ。こちらでは、ハルゼミが鳴き始めるのは早くても4月の下旬のこと。春が待ち遠しい。

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2009年2月24日 (火)

本物のDysdercus philippinus

 昨日、シンポジウムの打ち合わせの前、打ち合わせの場所となった某研究所の標本館に早目に到着し、カメムシの標本を見せていただいた。石垣島に住んでいたときのことだから、もう6~7年も前のことになると思うのだが、一度ここのカメムシの標本は見せていただいている。
 その時には見つけることができなかったが、今回ついに見つけてしまった。何を見つけたかと言えば、本物のDysdercus philippinusの標本だ。Dysdercus philippinusの学名は、日本で出版されている文献では、シロジュウジカメムシに充てられているが、これが誤同定であることは海外の研究者から指摘されている。だが、それを訂正するのは(少なくともぼくにとっては)非常にやっかいな手続きがある。いずれ何とかしなければいけないのだが。
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 これが本物のDysdercus philippinusのはず。おそらくフィリピンの固有種で、ルソン島以外には棲息していないかも知れない。とにかく情報不足なので、もっと情報が欲しい。

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害虫生態研究者の立場としての昆虫分類・同定への関わり(その2)

 何とか無事に話を終えた。社交辞令かも知れないが、面白かったと言ってくれた人が複数いたので、まあまあの内容だったかも知れない。
 ところが、ぼくを分類学の研究者だと勘違いしていた人が複数いたことがわかったのは意外だった。今日の話も、あくまで害虫の生態の研究者の立場として話題提供するということになっていたはずなのだが。勘違いの一つの理由は、某T氏が某著書の中で、ぼくのことをハサミムシ屋だとしつこく書いていることがあることがわかった。確かにぼくは、日本産のハサミムシであれば、一部の未記載種を除けば同定できるし、さらにいくつかの種では、幼虫でも同定できる。これが勘違いの一つの原因だったのだ。
 でもやはり、ぼくは生態屋なのだ。学会誌に書いた論文は、生態関係のものばかりだし、学位論文もホシカメムシの生態に関するものだ。分類や同定の問題は、避けることができるなら避けて通りたい、というのが本音だ。

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害虫生態研究者の立場としての昆虫分類・同定への関わり

 組織内の会議で昨日からツクバに来ている。今日行われるその中の『昆虫研究における分類・同定の重要性について考える—応用分野と基礎分野の相互発展のためにできること—』というシンポジウムで「害虫生態研究者の立場としての昆虫分類・同定への関わり」という演題で話題提供することになっている。他の3名の話題提供者は分類屋さんだが、ぼくだけでが分類屋さんではない。何故ぼくが話題提供者としてお声がかかったのか、全くわからないフシが無いでもないが、ぼくが多少は分類に首を突っ込んだことがあることを見透かされていたのだと思う。
 昨晩は、話題提供者4名で打ち合わせをしたが、準備したとおりの内容で話をすることで決着した。
 総合討論ではどんな意見が交わされるか、ちょっと楽しみでもある。

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2009年2月20日 (金)

真冬なのにハスモンヨトウが!

 毎週1回、水曜日が調査の日だが、先週は水曜日が休日だったし、今週は火曜日から木曜日まで出張だったので、1日ずつずれて、今週は金曜日になってしまった。
 去年の11月の終わりぐらいまでは、合成性フェロモンの誘引剤としたトラップにハスモンヨトウがたくさん入っていたのだが、寒くなってからは全く入らなくなっていた。ハスモンヨトウ用の合成性フェロモン剤がよほど強力なのか、ハスモンヨトウの雄のフェロモン感知能力が異様に高いのか、ハスモンヨトウ用の合成性フェロモン剤には極めて多数のハスモンヨトウが誘引される。だから、全くトラップに入らなくなってしまったということは、その界隈にハスモンヨトウが全くいなくなったと考えても良いと思う。ハスモンヨトウは南方系の蛾で休眠せず寒さに弱いから、この界隈では冬には死に絶えてしまうのだろう、と一般には言われている。
 だから、今日、トラップにハスモンヨトウが入っていたのを見て驚いた。大変新鮮な個体だった。この前の週末は異様に気温が上がったので、その時に羽化してしまった個体なのかも知れない。
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2009年1月29日 (木)

キャベツの中から出てきたヒメアカタテハ

 今日は職場の畑のキャベツを収穫した。晴れていて風もなく、気持ちの良い日だった。
 害虫による食害の具合の調査をしながらの収穫だったので、株ごと掘りとってから包丁を使って結球部を切り取って表面の葉をはぎ取って、虫の食い跡を探すということを繰り返していた。
 七割ほど調査が進んだところ、思いがけなくキャベツの中の葉の隙間からヒメアカタテハが出てきた。冷たくなっていて動かないが、眼だけは生きている眼をしていた。ひょっとしたら、温度が低くて動けないだけなのではないかと思って、採集して暖かい室内に持ち帰った。
 しかし、残念ながら、もう死んでしまっていたようで、動き出すことはなかった。
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2009年1月22日 (木)

コヒメコクヌストモドキ

 今日は体調不良で早退してしまった。しばし横になって、食事を摂ったらちょっと復活した。
 今日も同定しなければいけない虫をひとつ同定した。体長3mm弱の細長い赤茶色に見える虫だ。同定しないまま、他の虫と一緒に冷凍庫に入れていたので、それを解凍して顕微鏡を覗いた。
 一見、コクヌストの仲間のように見えた。そこで図鑑のコクヌストの仲間のところを探したのだが、そこには該当する種は見つからなかった。となれば、ゴミムシダマシか、と思ってゴミムシダマシのところを探した。すると似たような種がいくつか見つかった。図鑑の記述と総合すると、この虫はコヒメコクヌストモドキだろうと思われた。コヒメコクヌストモドキで検索すると、どうやらこの種はもともと日本にいた虫ではなくて、海外からの侵入種らしい。
 ちなみに、コクヌストとは「穀盗人」の意味だ。貯蔵穀物を食い荒らすのでそういう名前が付いたらしい。モドキとは似ていて異なるもの。コクヌストはコクヌスト科だが、コクヌストモドキはゴミムシダマシ科だ。ダマシというのも、似ていて異なることを意味している。コクヌストモドキが背負っている名前には複雑な事情がいろいろ絡んでいるということだ。
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2009年1月20日 (火)

オオセスジエンマムシ

 仕事で生物多様性がらみのことをやっているので、トラップに入った動物の名前を調べなければいけない立場に追い込まれている。自分は、農業害虫を研究している人の中では、まだ昆虫の名前を知っている方だと思っているが、真剣に昆虫採集をしているアマチュア研究家の足元にも及ばない同定能力しかないと自認している。
 ある場所に仕掛けたトラップに特徴が際立った甲虫の一種がけっこうたくさん入ったのだが、なかなか名前がわからなかった。甲虫類は種数が際立って多いので、どの科に入るのかさえ見当がつかないことも多い。最初はゴミムシダマシの仲間だと思って図鑑のゴミムシダマシのところを一所懸命見ていたのだが、該当する種は見つけることができなかった。それを長いことそのままほってあったのだが、今日、一念発起して同定する決意をした。
 とにかく、甲虫図鑑を片っ端から(と言っても、コガネムシでもゴミムシでもタマムシでもコメツキムシでもテントウムシでもホタルでもゾウムシでもハムシでもカミキリムシでもないことはわかっているので、それ以外のところを)探してみた。すると、思いがけないことに、何とこの虫はエンマムシの仲間だった。ぼくの持っているエンマムシの印象は、滑らかな艶がある丸っこくてやや扁平な虫、というものだったので、この深い襞のある丸っこい虫がエンマムシの仲間には見えなかった。
 とにかく、これで一件落着である(とは言え、他に同定する必要のありそうなものはたくさんある)。
 ところで、エンマムシは何故エンマムシと呼ばれるようになったのだろうか?閻魔様と関係があることは疑い無さそうだが、どこが閻魔様に似ているのかわからない。まあ、虫の名前は一つの記号に過ぎないのだから、あまり深く考える必要もないのだが。
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2009年1月19日 (月)

CICADA Vol. 19 No. 2/3

 日本セミの会の会報 CICADA の19巻2号3号の合併号が届いた。石垣島に住んでいた頃にはネタがあったので、いくつか報文を投稿したが、こちらに来てからはネタがなくて、もっぱら読者になるのに徹している状態になっている。
 しかし、なんだか久しぶりに CICADA を受け取ったような気がする。中を見ると、一昨年の夏に大阪で開催された例会の記事が載っていた。ぼくと三男坊の姿が2枚の写真に写っていた。もうずいぶん前のことのような記憶だ。
 合併号になっているということは、報文が足りないということなのだろうか。でも、この号は28ページ立てなので、2号と3号を分けても出せたような気がする。
 自分が編集している名古屋昆虫同好会の会誌は3か月に一回定期的に発行しているのだが、その報文が枯渇してきていて、実はちょっと焦っているのだ。 CICADA は必ずしも定期刊行ではないので、ちょっと羨ましい気がする。

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2009年1月11日 (日)

2009年名古屋昆虫同好会総会・高橋昭さんの講演

 名古屋昆虫同好会の総会は、毎年1月の第二日曜日に開催される。今日はその日だ。
 ということで、名古屋まで出かけた。去年は体調を崩して欠席していまったので、2年ぶりの参加ということになる。
 今朝は冷え込んで寒かったが、防寒着を着込んで駅に向かった。列車に乗ってからも、防寒着を脱ぐ必要がなかった。それだけ寒かったということだろう。
 総会の議事のあとは、特別講演。今年は、「東海地方の蝶、その変遷」という演題で、名古屋大学名誉教授の高橋昭さんによるものだった。高橋昭さんは、昭和一桁生まれで、第二次世界大戦中からその後にかけて、学生時代を過ごされ、その頃から精力的に愛知県を中心とした蝶の調査を行われた。その話を、ご本人から直接聴けたわけだ。高橋昭さんは、本業の医学関係でもまだ色々な仕事をされているので大変多忙な方であり、今日の講演は、直接お話を聴けるまたとない機会となった。
 高橋昭さんは、名古屋の金山近くで幼少時代を過ごされたので、必然的に名古屋市近郊での調査を多くされていた。今日はそのなかで、その当時はごく普通に見られたのに、今は完全に、あるいはほとんど姿を消してしまった蝶に焦点を当てて話をしていただいた。
 シルヴィアシジミ(シルビアシジミという表記ではないことに注意)が木曽川下流域の右岸に1960年前後にはごく普通に見られたとか、藤岡村(現豊田市)のヒョウモンモドキが1960年に発見されてから3年目を最後に見られなくなってしまったとか、作手村(現新城市)の湿原にはゴマシジミ、ヒメシジミ、ミドリシジミ、ヒメヒカゲが無数に居たのに、現在ではごくわずかのヒメヒカゲを残して姿を消してしまったとか、名古屋市東部の丘陵地のギフチョウが姿を消してしまったとか、そういった話を、いなくなってしまうとわかっていればもっと調査をしておくべきだった、と後悔の念を示されながら話された。
 それはともかく、今日は高橋昭さんの話が聞けるということもあってか、普段の例会には滅多に顔を出さない方や、遥か遠く長野から参加された方とか、総勢60名ほどが集まって、近年にない盛会だったと思った。
 総会のあとは懇親会もあったが、飲んで帰ると遅くなってしまい、駅から寒い道を歩くのがいやなので、今回は失礼してしまった。
 ま、ともかく、名古屋まで足を運んだ甲斐があったと思った。

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2009年1月 7日 (水)

ジョウカイボンの仲間の幼虫は寒くても活動するようだ

 今日は年が明けてから初めての外回りの調査だった。本格的な冬になってきたが、ピットフォールトラップにはけっこうたくさんの虫が入る。
 中でも目立つのはジョウカイボンの仲間の幼虫。12月ぐらいからトラップに入る個体が見られ始めたが、今日は特に多かった。もっとも、先週は年末年始の休みで、2週間ぶりの調査だからだったかも知れない。
 ジョウカイボンの仲間の幼虫はいつまで活動するのだろうか。この先が楽しみだ。
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2009年1月 3日 (土)

2009年の年賀状

 毎年のことながら、今年も年賀状は年が明けてから書くことになってしまった。年賀状というは、この一年の近況報告のようなものを書くものだと思っているのだが、その言葉を選んでいるうちに時間ばかりが経過してしまうのだ。文面は大晦日ごろにはできて、プリンタで印刷したのだが、元旦は朝から実家に出かけたし、昨日は午前中は仕事に出て、午後からは今日の午前中までは、風邪の症状が出たらしく、ダウンしてしまっていたので、宛名書きをしたのは今日の午後だ。
 今年の年賀状はこんな感じ。(クリックで拡大します)
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 そんなわけで、この3日間に受け取った年賀状に返事を出すような感じになってしまった。まあ、これも毎度の事だ。まずは、受け取った年賀状を五十音順に並べて、それに従って順番に宛名を書いた。たまたま並んだ2枚の年賀状にクロマダラソテツシジミのことが書かれていた。クロマダラソテツシジミは時々南西諸島で発見される程度だったのだが、一昨年から去年にかけては、九州から徐々に北上し、近畿地方でもあちこちで発生し、東海地方でもあちこちで発生したので、虫屋仲間の間では大いに話題になった。今年はどうなるか、ちょっと楽しみでもある。
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クロマダラソテツシジミ(2007年8月1日、石垣島平久保崎で撮影)

 上に書いたように、ぼくは年賀状を近況報告だと思っているので、受け取って嬉しい年賀状は、デザインが良い年賀状ではなく、文字がたくさん書かれている年賀状だ。もちろん、虫屋仲間の写真だけの年賀状でも、言いたいことがよくわかる年賀状もある。自分の年賀状に文字が多いのは、この一年の間に、虫屋としての成果が無かったということの証であるかも知れない。

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2008年12月30日 (火)

虫屋仲間でプチ忘年会

 名古屋出身で東京在住の虫屋のIさんが帰省するのに合わせて、名古屋でプチ忘年会をすることになった。集まったのは岐阜県在住の甲虫屋のTさん、静岡県在住の蝶屋のSさんとぼくの、全部で4人。SさんはIさんの大学時代の同期とのことだが、ぼくにとっては初対面になる
 せっかく名古屋に出かけるので、午前中に家族と一緒に名古屋に出て、想吃担担面で汁なし担々麺とマンゴープリンを食べ、地下鉄の桜通線と鶴舞線を乗り継いで大須観音へ。大須観音にお参りして、商店街へ。電子部品屋や息子らのためのゲームソフト屋や中古CD屋や沖縄物産店で買い物し、上前津駅から地下鉄名城線と東山線を乗り継いで名駅へ。テルミナの三省堂で本を見て、山積みされていた「読めそうで読めない間違えやすい漢字」という本を見たら、500円と安かったので、買ってしまった。そのうち、漢字検定のひとつ上の級を受けてみようと思う。
 午後3時半頃に家族は帰宅の途へ。そのあと一人で、JR高島屋の東急ハンズや三省堂で時間をつぶす。一人で名古屋に出てきても、なかなか行く機会が無い場所だけに良い時間つぶしになった。ところが、不意の腹痛でトイレに座ることしばし。それなりに奇麗なトイレだたので気分は悪くなかった。三省堂に行くと、様々な本が出ていることに気付かされる。いろいろ買いたい本はあったが、本を増やすのも問題なので、そのうち、また図書館にリクエストしてみようと思う。
 午後6時の集合時刻には全員が集合。中央郵便局の北にあるルーセント2階の琉球ダイニング「どなんち」へ。それなりに洒落た店だが、あまり琉球風ではない。泡盛の銘柄だけはたくさん揃っていた。料理はそれなりに美味しかったが、ごく一部を除き、本場琉球のものと言うには違和感のあるものが多かった。
 虫の話や虫屋の「業界」の話に花を咲かせ、ゆったりとした時間を過ごすことができ、名古屋まで出た甲斐があったというものだ。
 電車がなくなる、というSさんと別れてから3人でホテルの喫茶店で二次会。ぼくもあまり遅くなるのは辛いので、適当な時間に切り上げ、午後10:01発の近鉄急行で帰宅の途へ。
 津駅から帰る途中、空を見上げたら、奇麗に星が見えた。12月23日にもよく星が見えたが、それと同じぐらい良く見えた。時間が遅いので、オリオン座は南の空のかなり高い所に見えた。風があり、かなり寒い。

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2008年12月28日 (日)

養老孟司/池田清彦/奥本大三郎 著『虫捕る子だけが生き残る』

養老孟司/池田清彦/奥本大三郎 著
「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか『虫捕る子だけが生き残る』
2008年12月6日発行
小学館 101新書 014
ISBN978-4-09-825014-1
700円+税

目次
 まえがき
 第一章 虫も殺さぬ人が人を殺す−虫の世界から見た教育論
 第二章 虫が生きにくい社会にしたのは誰か−虫の世界から見た環境論
 終章  虫が栄える国を、子どもたちに残そう−虫と共栄する未来へ
 あとがき

 12月6日の日本鱗翅学会東海支部第139回例会の折りに、特別講演の演者である著者の一人の池田清彦氏からも紹介があり、朝日新聞にも広告が出ていたので早く読みたいと思っていた。読むのが遅くなったのは、図書館にリクエストして、それが届くのを待っていたためだ。本代をけちろうと思っているのが主な理由というわけではなく(多少それもあるが)、面白いと思われる本は図書館買ってもらって、多くの人に読んでもらえた方が良いと考えるからだ。たかだか735円で買える本が買えないわけではない。
 本書は、著者三名による鼎談を本にしたものである。この三名による鼎談を本にしたものには『三人寄れば虫の知恵』(洋泉社)があるが、本書は同じメンバーによる鼎談が12年ぶりに実現されたものだ。
 この三人が集まれば面白くないはずがなく、実際に読んでみて、その場に居たいと思わせられる気になったのは、Zikadeさんと同じだ。しかしそれには、虫屋と自認している自分だからなのかも知れないと感じさせられる部分も多かった。明らかに誤りだと思われたり、言い過ぎだと思われたりする箇所はあちこちにあり、虫屋でない人に誤解を与えかねないと思われる部分も多々あった。特に第二章ではひどかったと思う。dantyuteiさんが批判する気持ちも理解できる。しかし、そこまで言いたい気持ちにさせられているのは、自分にはよくわかる。
 全体としては、身近な自然的存在である虫という現実的存在を通して、頭の中だけで空想した仮想的(バーチャル)な世界だけではなく、決して人間が制御しえない現実的(リアル)な世界を、五感を通して理解することを重要性を強調しようとしていることは確かだと思う。
 しかし現実問題として、自分が子どもだった頃と較べると、虫の数は明らかに少なくなり、特に街中では現実の虫に触れることすらままならないという現状では、身近なリアルな世界を体で理解する人間が、遠からず絶滅することは容易に想像できる。リアルな世界を体で理解できなくなった人間は、やがて絶滅するだろうし、頭の中だけで考えたことで政治や経済を動かしている社会の足元は、極めて危ういものだと言えると思う。そう言った意味で、『虫捕る子だけが生き残る』という本書の表題は、内容をよく表していると思う。

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2008年12月26日 (金)

3年も生きていたアカガネアオゴミムシが死んだ

 職場で飼育しているアカガネアオゴミムシが3年も生きていることは今年8月12日のブログに書いた。そのアカガネアオゴミムシが、今日の調査のとき、ついに死んでいるのが確認された。採集されてから3年と3か月半ぐらいである。採集されるまでにどれぐらい生きていたか見当もつかないが、思いのほか長く生きたものだ。
 一週間から10日に一度の餌替えをしていたが、それもけっこう面倒なもので、これが死んでくれたことで、ちょっとホッとしたという気持ちもある。

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2008年12月22日 (月)

昆虫採集の将来のことなど

 最近はさぼって投稿していないので、原稿が掲載されているはずはないと思っていたのに、月刊むしが2冊届いたので何事かと思った。しかし、中を見てみたら納得できた。以前送ったアンケートの回答の文章が掲載されていたのだ。
 虫を採集することによって、本当に虫は減ったり絶滅したりするのか?新しい産地などを発表するに際し、詳細を書くべきか書かざるべきか?というような質問に対する回答だ。
 ぼくは、なるようにしかならない、と考えているので、そのような主旨で回答した。匿名で掲載されているが、わかる人にはどれがぼくの回答かわかるだろう。
 昆虫採集の将来が明るいとはとても思えないが、本当に虫が好きな人には、やるべきことはたくさん残っていると思う。

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2008年12月16日 (火)

蛹からはいつも蝶が出て来るわけではない

 石森愛彦さんからお手紙をいただいた。カメムシの写真が一枚入っており、名前を教えて欲しいとのこと。そのカメムシは日本の図鑑には載っていない種で、まだ学界にも正式に報告されていないものだと思う。たまたまカメムシBBSに写真が載っていたので、南西諸島に棲息するアシビロヘリカメムシに近縁なLeptoglossus occidentalisというヘリカメムシの一種だということがわかったが、どういう理由で東京の街中で採れたのか謎だ。アメリカ原産の種で、近年ヨーロッパに侵入し、針葉樹の種子を加害するので問題になっているらしい。
 カメムシの写真と一緒に、石森さんの出版物のコピーがいくつか添えられており、『ようちゅうボウヤのとりこしぐろう』のその後の経過のお知らせもあった。なかなかうまくいかないとのこと。
 同封されていたコピーのひとつ、『「虫の本」より「本物の虫」』というエッセイ(北海道子どもの本連絡会『ひろば』No. 106, 2008年9月)には大いに同感した。
 今の人は、本物の虫を見るより、本やテレビなどを通してみる方が好きな人が多いのではないかと思うが、それは本当の「虫を見る楽しみ」を放棄しているのではないか、という趣旨だ。テレビで見ると、蛹からは必ず蝶が羽化し、きれいに翅を伸ばす。ところが、実際にはそうならないことの方が多い。野外から蝶の幼虫を採集して飼育したら、蛹から蝶ではなく、ハチやハエが出てきた、という経験を持っている人は少なくないと思う。でも、テレビではそういう場面を映すことは滅多に無い。テレビが寄生蜂や寄生蝿を映さないのは、それが「あって欲しくないもの」であることを示しているのではないかと思う。
 冷静になって考えれば、産まれた卵が途中で死なずに全部蛹になって、それから全部蝶が羽化してくると、世界中が蝶で埋め尽くされてしまうと想像される。しかし、現実にはそんなことにはならず、平均的には、1頭の雌が産んだ卵から、1頭の産卵できる雌が生き残っていることになっているはずだ。それまでに、風雨にやられて死んでしまうものもいれば、寄生蜂や寄生蝿にやられて死んでしまうものもいて、やっと「1頭の雌が産んだ卵から、1頭の産卵できる雌」という状況が実現される。
 立場を変えて、寄生蜂や寄生蝿の側から現象を見るのも面白いと思う。いかにしてうまく寄生に成功しようかと、寄生蜂や寄生蝿は様々な策略を巡らしているはずだ。近年、施設野菜などでは「天敵農薬」として、寄生蜂が利用されるようになってきた。化学農薬の代わりに、寄生蜂を利用して害虫を殺そうというものだ。農業害虫研究者は、いかにして寄生蜂が効率よく働いてくれるようにするか、ということを追求している。
 いずれにしても、本に書かれたものや、テレビで見たものより、実物の虫を見ることほどワクワクすることはない。ぼくがフィールドに出る原動力はそこにある。何か見ることができるのではないか、と。そういう愉しみを多くの人が知ってくれればなぁ、と思う。

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2008年12月 7日 (日)

三重昆虫談話会2008年例会・・・市橋甫さんを偲ぶ会

 昨日、名古屋まで出かけて疲れたせいか、今朝の寒さのせいか、体調はあまり良くない。腹具合が良くないのが諸悪の根源かも知れない。
 連日の虫関係の行事だが、今日は四日市市の鈴鹿山麓にある三重県環境学習情報センターで開催された「三重昆虫談話会2008年例会」に出かけた。今日は休養をとって休むつもりでいたのだが、今年の7月に亡くなった市橋甫さんを偲ぶ会、ということなので多少の体調不良をおして出かけることにした。
 講演は市橋さんの思い出を語るもの2題、市橋さんが関わっていた篠立の風穴調査の映像紹介、市橋さんの名前がついた虫や、市橋さんが発見した虫に関する話題が4題。三重県の虫屋に与えた市橋さんの影響の大きさを実感させられるものだった。
 懇親会も予定されていたが、体調もあまり良くないし、夜遅くなると明日に差し支えるので、欠席させていただくことにした。出席すればたぶん楽しいんだと思うのだけど。

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2008年12月 6日 (土)

日本鱗翅学会東海支部第139回例会

 会員外の出席大歓迎、ということだったので、会員でもないが、日本鱗翅学会東海支部第139回例会に出かけた。会場は一週間前に日本昆虫学会と日本応用動物昆虫学会の東海支部会の講演会が開催されたのと同じ名城大学だ。
 朝、家から駅へ向かう途中の津偕楽公園。一週間前にも通った道だが、そのときにはそれほど多く落ち葉が落ちていたという印象は無かったのだが、今日はずいぶんたくさんの落ち葉が落ちているような気がして、ついつい写真を撮ってしまった。
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 せっかく名古屋まで出かけるので、いろいろと用を足そうとした。まずは「生せんべい」を探すこと。これは話の種として職場に持って行くつもりなのだ。ところが、名古屋駅界隈、その後に立ち寄った大須界隈のいずれでも見つけることはできなかった。御園座にあるという情報はあったのだが、御園座に用は無いので無視することにした。大須では、これまで気が付いていなかったのだが「にらい」という沖縄物産の店を見つけた。沖縄物産の店と言えば、大阪日本橋の駅の近くの「なんばウォーク」にある「ちゅらり」に何度も行ったことがあるし、名古屋の栄にも「わしたショップ」がある。それらに較べても「にらい」は店舗の面積も広く、品揃えも良いように思えた。名古屋に行く時には大須にはよく行くので、これからの巡回コ−スに入れたい店だ。欲しいものはいっぱいあったのだが、沖縄物産ではないが沖縄で普通に見られるA&Wのルートビアを買った。知らないうちにデザインが変わっていた。
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 余計な話はこれぐらいにして、本題の鱗翅学会の例会のことを書かなければいけない。今回は、特別講演として、池田清彦氏の「多細胞生物の進化メカニズム」という講演があった。今回出席しようと思ったのは、この講演があるからだ。今年になってから、池田氏の著書をいろいろ読んだが、まだご本人には直接会ったことがなかった。だから、是非とも直接話を聞いてみたいと思ったのだ。
 内容は、池田氏が主張している構造主義生物学的な考え方に基づいた進化のメカニズムについての話で、池田氏の普段の主張を知っていないとなかなか理解が困難な内容ではなかったかと思う。話はしょっちゅう脱線したが、ネオダーウィニズムに対する批判は、これまでよりよく理解できるようになったと思う。しかし、それにしてもベラベラとよく喋る人だと思った。頭の回転の速い人だと思う。
 懇親会にも出ようかと思っていたが、池田氏は所用で次の場所へ行かなければならないということで懇親会に出ないということがわかったので、懇親会は失礼することにしてしまった。
 会場を後にして、名古屋駅に向かい、西口の地下街「エスカ」にある「想吃担担面」で担々麺を食べた。時計を見ると「快速みえ」の時間までが微妙なので、本当は「汁なし」を食べたかったのだが、早く食べられると思われた「汁あり」を頼んだ。デザートはマンゴープリン。ここでマンゴープリンを食べるのは2回目だ。ちょっと高価だと思うが、やはり美味しい。
 ゆっくりしていては「快速みえ」に間に合わないので、急いで駅に向かったら、ちょうど列車が入ってきたところだった。行列が長かったので座れないと思っていたが、運良く座ることができた。座れなくても良かったので、もう少しゆっくりと担々麺を食べれば良かったと、若干後悔した。
 津駅で降りると冷え込んでいた。防寒具を身につけ、家に急いだ。

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2008年11月29日 (土)

第150回日本昆虫学会・第87回日本応用動物昆虫学会東海支部合同講演会

 第150回日本昆虫学会・第87回日本応用動物昆虫学会東海支部合同講演会に参加するために名古屋まで出かけた。今日はまあまあ良い天気になった、と思った。会場の名城大学は、去年の鱗翅学会の支部会のときに一度行ったことがあるが、今回は、同じ建物の中の別の場所だった。まだ今年の春にできたばかりとのことだ。とにかく教室も通路もゆったりと広く、余裕が感じられた。
 秋の東海支部会の講演会は、招待講演のみ。じっくりと話を聴ける良い機会だ。講演は以下の3題。
1)中松 豊(名古屋大学大学院生命農学研究科研究員)寄主の生体防御と寄生蜂の寄生戦略.
2)大久保 憲秀(三重県病害虫防除所)動物学名の仕組み.
3)山岸 健三(名城大学農学部昆虫学研究室)種多様性解明の取り組みの現状.
 中松さんの話は、細かい話で、なかなか理解が追い付かなかった。アワヨトウの幼虫とそれに寄生するカリヤコマユバチの間の防御機構の話。
 大久保さんは同名の書籍を自費出版されており、それの要点をかいつまんで話された。分類には否応無く関わらざるをえなかったこともあり、大久保さんの著書は出版と同時に購入してほんの少しだけ勉強したが、今日の話はその要点だったので、大変よくわかり、大変勉強になった。
 山岸さんの話は、ご専門の小型の寄生蜂を中心とした話。「種多様性」という言葉は、環境評価の目的で使用されることが多いが、山岸さんの話は、評価を目的としたものではなく、あくまで中立的な立場で、「ある環境にどれぐらいの種がいるのか」ということが重点に置かれていた。「種多様性」あるいは「生物多様性(biodiversity)」という言葉は最近あちこちで耳にしたり目にしたりすることが多い言葉だが、未だにその概念を把握するに至っていない。おそらく、その研究に関わる人の数だけの概念があるのではないかと思う。
 講演が終わったあとは、来年の秋に昆虫学会東海支部会が担当して行う日本昆虫学会大会の準備の進捗状況についての話。三重大学で開催されるわけなのだが、鈴鹿で行われるF1グランプリの日程との関係で無駄に労力を遣わされたが、当初の予定通り開催されるということだ。
 酒なしでの懇親会の席での話。同じ三重県にあるぼくの職場でも大会の事務を担当しなければいけないことになっているが、その話が多少具体化してきた。来年の夏は忙しくなりそうだ。

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2008年11月19日 (水)

一番安全な農薬・・・・・テデトール

 有機農業をやっている農家さんの畑を研究に使わせていただいているのだが、今日そこで調査をしていると、となりの畑で仕事をしていたおばあさんから声をかけられ、「虫がいっぱいおるんやないの?」。ぼく「いっぱいいますよ、薬かけてないから」。おばあさん、「わしも薬かけてないけど、毎日手で取ってるよ」。一番安全な農薬、テデトールである。手間はかかるけど。
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2008年11月17日 (月)

秋の虫の音の名残り・・・マツムシなど

 夜8時過ぎに郵便を投函しに近所のポストまででかけたところ、思いがけずマツムシの鳴き声が聞こえた。まだ鳴いていたんだ、という印象だ。アオマツムシの騒々しい鳴き声はいつの間にか聞こえなくなっていたが、マツムシのか細い鳴き声はまだ健在なのだ。
 出かけるときには気付かなかったが、家の近所では、ツヅレサセコオロギや、名前のわからないコオロギの仲間の鳴き声も聞こえた。
 今はまだ気温もそれほど低くないので鳴いているのだろうが、明日あたりからは気温が下がるということなので、今年のマツムシの鳴き声も聞き納めかも知れない。

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獣の糞に集まるフンバエ

 今日は週に2回の調査の日だ。ヒメジュウジナガカメムシは11月6日を最後に、もう姿を見かけなくなってしまった。タヌキと思われる獣の糞がある場所には、やや新しい糞が増えていた。これまでも、1頭、2頭ぐらいは見られていたのだが、今日は10頭近いフンバエの仲間が集まっていた。フンバエの種名はよくわからないが、ヒメフンバエではないかと思う。獣の糞の表面には、無数の白い粒が見える。おそらくフンバエの仲間の卵だろう。フンバエの生態についてはよく知らないのだが、これから冬に向かうというのに、この糞を利用してゆっくり成長していくのだろうか。それとも、冬が来る前に急速に成長して、冬になる前に蛹が成虫になるのだろうか。獣の糞をいじるのはあまり気が進まないが、これから暫くの間の観察の楽しみになるかも知れない。
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2008年11月 6日 (木)

秋の山の谷へ

 気温はそれほど高くなかったと思われるのだが、天気が良く風もなかったので、それなりに暖かい日に感じられた。こんな日にじっと部屋の中にいるのも気分が良くないので、昼前に職場を抜け出して近くの山の谷に入った。こうやって職場を抜け出せるのは裁量労働制の良いところである。
 最大の目的は、繁殖行動がそろそろ始まると思われるコブハサミムシを見ることだ。コブハサミムシは、秋の風のない天気の良い日によく飛ぶ。その飛ぶところを見たいのだ。
 この春コブハサミムシを見つけた場所はほどほどに日が射して暖かそうなのだが、コブハサミムシが飛ぶのは見られなかった。もともとコブハサミムシの密度がそれほど高い場所でもないので仕方がないかも知れない。
 他になにか虫がいないかと探したところ、何とアオマツムシの雌が見つかった。アオマツムシと言えば、街の中の虫という印象が強かったので、山の中で見つかったのは意外な感じがした。外国から侵入した虫も、徐々に山の中へ分布域を拡げているということだろうか。
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 次に目についたのは、越冬に備えて色が変わりかけたチャバネアオカメムシ。夏には鮮やかな緑色をしている部分が、褐色に変色しかかっている。冬が近いということだろう。
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 帰りがけに谷の入り口にある墓地の便所を見回った。ここはカメムシが越冬に集まる場所なのだ。去年の秋にはクサギカメムシだけでなくオオトビサシガメも見つかったのだが、今日はそれほど多い数ではないクサギカメムシが見つかっただけだった。まだこれから増えてくるのではないかと思う。
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 コブハサミムシが見つからなかったのは残念だったが、多少は気分が晴れた。これからしばらくの間は、天気が良い日にはまた来てみようかと思う。とは言え、時間に余裕がある日がそれほどあるわけでもないのだが。

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2008年11月 3日 (月)

2008年この秋初めてのケバエの幼虫

 今日は休日だが、飼育中の虫を見てやらなければならないので出勤した。そのついでに、トラップの調査もした。最近、ピットフォールトラップに入る虫の数が少ない日が続いていたのだが、今日はこの秋初めてケバエの幼虫が入った。どんな種のケバエなのかはわからないが、とにかくケバエには間違いない。
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 たくさん入るときは、もっとゴッチャリとまとめて入るのだが、今日はそれほどの個体数ではなかった。これからもっとたくさん入る日もあるだろう。

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2008年10月27日 (月)

ヒメジュウジナガカメムシ続報16

 ヒメジュウジナガカメムシが寄生していたガガイモの蔓が切られてしまったのだが、その時にまだ幼虫だったヒメジュウジナガカメムシのいくらかは成虫になることができたらしく、ガガイモの蔓が絡んでいたサツキツツジの葉の上で集団を作っていた。まだ若干数の幼虫が残っているが、成虫になることができるのかどうか、ちょっと気になるところだ。
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2008年10月23日 (木)

熊野の森ネットワークいちいがしの会編『明日なき森 カメムシ先生が熊野で語る……後藤伸講演録』

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熊野の森ネットワークいちいがしの会編『明日なき森 カメムシ先生が熊野で語る……後藤伸講演録』
吉田元重・玉井済夫監修
2008年10月10日発行
新評論
ISBN978-4-7948-0782-3
2,800円+税

 この本は、2003年に73歳で亡くなった後藤伸さんの講演を文章にしたものだ。後藤伸さんは、和歌山県生まれ和歌山県育ちで、和歌山県立田辺高等学校に長く教鞭を執られ、その傍ら紀伊半島の自然を見て、行動されてきた方だ。自然全般に関して様々な経験をされ、体で自然を理解しておられる方だ。
 と、このように書いたが、ぼく自身は後藤伸さんについて詳しく知っていたわけではなく、この本に収録されている講演録を読んで、そのように感じたのだ。
 後藤伸さんは、生物の中でも、昆虫のカメムシに特に造詣が深い。実は、1997年、ぼくが石垣島に移り住んだ年に、和歌山県の虫仲間と、宮本正一先生をはじめとするプロのカメムシ研究者等、総勢10名以上の団体で石垣島においでになり、そのときに一度お会いしてお話したことがある。そのときに記念写真を撮り、それは高橋敬一著「八重山列島昆虫記」(随想舎、2001年)の76~77ページに掲載されている。実を言えば、そのときは、こんなに壮大な思想の持ち主であることを知らなかった。もっとじっくりをお話をしていれば、ぼくのその後の生き方も変わっていたかも知れない。
 とにかく、この本はあまりに面白く、一気に読み終えてしまった。普通の人間は、物心ついた後のことしか思考が及ばないものだが、後藤伸さんは何百年、何千年という単位で自然の移ろいを想像できる力をもち、しかもそれを他の人に理解できる言葉で語ることができる、類稀なる人物だと言える。文献などで得た知識を持っていても、実体験を持っていない、いわゆる偉い学者の考えを一刀両断で斬り捨てていることなどは、痛快ですらある。実体験は重いのだ。
 昨今のエコロジーブームなど、この後藤伸さんの言葉を読めば、いかに浅はかなものであるかがわかる。これから自然を考える気のある人は、ぜひともこの講演録を読んで、自然を読んで考えるとはどんなことであるか、ということを理解して欲しいものだと思った。もちろん、ぼく自身もそうである。この講演録を読んで、目から鱗が何枚はがれ落ちたことか。
 亡くなった73歳という年齢は、最近にしてはちょっと早い。晩年は癌との闘病生活をおくられ、辛かったことだろうと思う。もう少し長く生きて、もっと多くのことを語って欲しかったと思う。 

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2008年10月21日 (火)

ニホンミツバチの群れが現れる

 今朝出勤したら、昨日の午後ぐらいから、研究室のある建物からちょっと離れたところにある昆虫飼育室の近くにニホンミツバチの群れが出現した、という話を聞いた。今朝もまだ同じ場所にいたという話だったので、ちょっと時間ができたときに見に行った。ところが、数頭のニホンミツバチがあたりをプンプンを羽音をたてて飛び回り、ニホンミツバチを狩りに来ていたと思われるオオスズメバチが1頭いただけで、群れはどこかに行ってしまったあとだった。この時期に分封するとは考えにくいので、おそらく分封群ではなく逃去群だろうと思う。
 移動中のニホンミツバチの群は、どこかに良い場所を見つけるとすぐに居なくなってしまうので、もう見られないものかと諦めたのだが、昼食時に新しい情報がもたらされ、最初の場所から100mほど離れた建物の中に入っているとのことだった。今度は急いでその場所に行ってみた。すると、建物の上のほうにある窓の近くに群れをつくっていた。梯子を上ってすぐ近くから撮影することができた。中央に女王蜂が見える。
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 ここに来てからニホンミツバチを見たのは初めてだ。その前に住んでいた石垣島にはニホンミツバチが分布していないので、ニホンミツバチを見るのは、さらにその前、福岡県久留米市に住んでいたときに、当時の自宅近くに出現した分封群を見て以来だ。さらにその前、岩手県盛岡市に住んでいたときは、分封群をつかまえてきて1年余り飼っていたことがあり、それなりの経験もあるので、今回の群を飼ってみたい気もするのだが、残念ながら道具が無いので、諦めざるをえないと思う。

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2008年10月19日 (日)

第43回名古屋昆虫同好会虫供養

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 今年も例年のごとく、名古屋大学の近くにある桃厳寺で開催された名古屋昆虫同好会の虫供養にでかけた。それなりの数の虫を殺しているで、それなりの意味のあることだと思う。今年で43回目。よく続いているものだと思う。今日は約20名と、例年に較べて参加者が少なかった。天気が良かったので、お寺でお経を上げてもらうより、虫を採りたいと思う人が多かったのではないか、というのが大方の参加者の見解だった。
 

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2008年10月17日 (金)

ハサミムシの同定の実習を行う

 今日は受講者が持参した材料の同定の実習だ。ハサミムシは種類数が少ないので同定に困るような種が出て来るとそれはそれで楽しみなのだが、幸か不幸か同定ができないような材料を持参した受講者はいなかった。予想したとおり、初心者にはヒゲジロハサミムシ、コバネハサミムシ(キアシハサミムシ)、コヒゲジロハサミムシの3種の間の同定が難しいようだという感触を得たが、十分に理解していただける説明ができたと思う。
 実習は忙しすぎることもなく、ヒマすぎることもなく、充実した時間を過ごせたと思う。このような充実感は、これまでのツクバ出張では感じたことは無かった。
 実習が終わり、他の講師や受講者の8名ほどで、果樹研究所の前の「天将」という店で昼食をとった。聞くところによれば、この店は、その昔果樹研究所の前身の園芸試験場が神奈川県の平塚にあった頃には園芸試験場の前で店を開いており、試験場のツクバ移転(昭和50年代前半頃のことだ)とともにツクバの果樹研究所(当時は果樹試験場)の前に移転してきたとのことだ。天ぷら定食840円。際立った特徴はなかったが、御飯と味噌汁は特に美味しいと感じられ、それなりの満足感はあった。
 その後、一緒に食事をしたMさんの車で受講者のYさんと一緒にみどりの駅まで送ってもらったら、すぐに電車が来た。すると目の前に現れたのはツクバの某研究所のYさん。受講者のYさんとぼくの間に席を移ってもらい、某研究所のYさんとぼくの共通の前任地(任期は重なっていないが)の石垣島の話などをしたので、電車の中で飽きることはなかった。
 例によって秋葉原で電車を降りてから、電気街の電子部品屋を数軒ハシゴした。そして自動販売機のペットボトル入りのドクターペッパーを土産にするために入手しようと思ったのだが、ペットボトル入りは無く、350ml入りの缶入りだけしかなかった。仕方がないので、帰りの新幹線の中で飲むために1本だけ買った。ペットボトル入りのドクターペッパーが入手できなかったことに落胆しながらJRに乗り、東京駅で土産を入手し、新幹線に飛び乗った。名古屋からは18:30発の快速みえ。列車を待つ人の列の後ろの方に並んだが、珍しく4両編成だったので、難なく座ることができた。
 新幹線と快速みえの中では持参した池田清彦氏の著書を読んだ。最近、氏の他の著書も読んだので、このブログには近いうちにその読後感を書こうかと思っている。
 風邪の症状の咳がまだ残っており、体調は万全ではないはずなのだが、今回の出張では、思いのほか疲れが残らなかった。今回は、これまでのツクバ出張のうちでは、もっとも充実感があるものだったが、その充実感が気分に影響して、疲れが残らなかったのではないかと思う。もっとも、昨日たくさん歩いた後遺症の筋肉痛が出そうな気がするのだが。

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2008年10月16日 (木)

あてにならないバス時刻表

 某プロジェクトの研修会の講師を依頼されて、ツクバにある果樹研究所に出かけた。ハサミムシの同定法についての講演だ。ハサミムシは、ぼくの研究生活の出発点における材料だったので、それをネタに話をする機会を作っていただいたことは、やはり嬉しい。
 インターネットで列車やバスの時刻を調べ、津駅7:21発の近鉄の急行(この列車は名古屋に到着するまでに特急に1回も追い抜かれない数少ない急行の一つだ。途中で2本の特急に抜かれる急行も少なからずあるので、1回も追い抜かれないのは気分が良い。)に乗り、つくばエクスプレスのみどりの駅に11:45分に到着し、みどりの駅の近くで食事をとって土浦行きのバスに乗って榎戸バス停で降りて、そこから果樹研究所まで歩いて行く計画を立てた。
 ところが、朝予定より早く準備ができたので、その1本前の7:11発の急行に乗る事ができた。すると名古屋では予定より10分早い新幹線に乗ることができ、しかもそれはN700系だった。東京で京浜東北線に乗り換え、日暮里で常磐線に乗り換え、北千住でつくばエクスプレスに乗り換えてみどりの駅には予定より30分早い11:15に着いてしまった。ちょっと時間は早いが食事にすることにした。入った店は駅から歩いて数分のところにある「にんたまラーメン」という看板が出ている店。津市にもあるチェーン店だが、興味惹かれる店だったので当初からチェックしていた。チェーン店なので大きな期待はしていなかったが、それなりに美味しく、スープも飲み干してしまった。と言うことは、ぼくにとっては合格点だった。
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 そこであらかじめ調べておいたバスの時刻までしばらくあったので、店の中で持参した新書を読んで時間をつぶし、バス停に向かった。するとどういうことか、インターネットに出ていたのとは時刻表が全く異なっており、バスは出たすぐあとだった。目的地の近くまで行く次のパスまでに40分近く待たなければいけないことがわかり唖然とした。そこで気を取り直し時刻を計算すると、歩いて行っても開始時刻に余裕で間に合うことがわかったので、黙々と歩き始めた。天気が良く気温もやや高かったが、幸い荷物も軽かったので、足取りも軽かった。歩き始めてしばらくすると、何やら誰かに後を付けられているような気がして後ろを振り向いた。すると、長身の若い女性が日傘をさして歩いていた。やがて間は徐々に縮まり、ついには追い抜かれてしまった。足を動かす速度はほとんど同じなのに、歩く速度が違うのだ。どうやらぼくの歩幅が小さいらしい。はっきり言って悔しかった。その女性も同じ方向に歩き、女性が交差点で信号に引っかかる度に、ぼくが少しずつ追い付くなどして、差が開いたり縮まったりした。その女性がサイエンス大通りの信号に引っかかったときに何とかまた追い付いた。女性はサイエンス大通りを渡ったところで方向を変え、ぼくと別れることになった。みどりの駅から歩いてきたとしたら、その女性もかなりの距離を距離を歩いたことになる。ぼくと同じ酔狂な人だったのだろうか。ぼくはそのまままっすぐ歩き、上横場の信号の少し手前で脇道に入り、目的地の果樹研究所に向かった。ラーメン屋を出てから約45分で着いた。かなり早足で歩いたつもりなので、距離は4kmぐらいあったのではないかと思う。それにしても良い運動になった。
 目的地に着いてから地元の人にバスの時刻が変わっていた話をすると、「関東鉄道バスはちょくちょくダイヤが変わるのに、それを知る方法がバス停に行かなければわからないんですよ」とのこと。それにしても、とんでもない目にあったと感じた。みどりの駅に着いたときに、ちゃんとバス停で時刻表を確認すべきだった。
 今回の出張では、ぼくのハサミムシのほか、寄生蜂、クモ、ゴミムシ、トンボの同定法の講演があった。ぼくのハサミムシは他の分類群と較べると、種数が遥かに少ないので、十分に余裕のある話ができたと思う。
 夜は研究所の中での懇親会。この類の懇親会はあまり好きではない。何故かと言えば、ぼくの体は食べ物として汁物を要求するのだが、この類の懇親会では汁物が出る事は決してなく、水分を摂ろうと思えば、ビールかジュースかウーロン茶を飲むしか無いのだ。懇親会を終えてホテルに行っても、体が汁物を欲していたのだが、そんなものはなく、我慢して寝ることにした。
 明日は受講者が持参した材料を見る実習だ。どんな材料が見られるか楽しみだ。

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2008年10月10日 (金)

ヒメジュウジナガカメムシ続報15

 観察を続けていた職場の中のガガイモが一部刈り取られてしまった。昨日までは何の前触れもなく、たった一つ果実を太らせていたガガイモの種子が穫れるのを楽しみにしていたのに、その部分は残念ながら刈り取られてしまった蔓についていた。写真はたまたま昨日、刈り取られる前に撮影することができたものだ。
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 ひょっとしたらヒメジュウジナガカメムシはいないだろうかと探したところ、あっけなく見つけることができた。これまでは、ひどい藪の状態になっていて、奥の方まで見ることができず、気が付かずにいたということになる。
 5齢幼虫が30頭ほど見つかり、そこで羽化したと思われる成虫も2頭見つかった。8月以来ヒメジュウジナガカメムシの発生が途切れてしまっていたと思っていたのだが、どうやら細々と世代を繰り返すことができたということのようだ。
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 ということは、春以来、この場所では、2世代を繰り返すことができたということになる。ここで成虫になったヒメジュウジナガカメムシは、冬の間に何処へ行ってしまうか見当もつかないが、また来年もここで発生して、ぼくの目を楽しませて欲しいと思う。

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2008年10月 1日 (水)

栗拾いの季節到来

 寒さに当たったせいで風邪を引いてしまったが、喉が痛く、痰がからむものの、寒気は治まり、それほどひどい状態ではなくなった。今朝は、ここ数日と比べると、気温もやや高めのようで、風邪を引いている身にとってはありがたい。
 今日は週に一度の有機栽培農家の畑での調査。朝出かけたときには時折霧雨も混じるほどだったが、戻る頃にはかなり明るくなった。台風15号は遥か南の海上を進んでいるらしい。その職場への帰り道の山の中の道でのこと。道端に車を停めて、何やら探している熟年男性二人連れ。何かと思ったら、そのあたりの路上には栗の毬が落ちていた。なるほど、栗拾いというわけか、と納得したら、またしばらく走ると、今度は熟年女性二人連れ。やはり栗拾いらしい。近所の栗の毬も落ちているかも知れないので、見に行かなければいけない。
 昼頃にはかなり暖かくなり、職場に戻るとツクツクボウシが鳴いていた。何度も鳴いていたので、まだ複数の個体がいるように思えた。いつまで鳴き声を聞くことができるだろうか?

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2008年9月26日 (金)

南西諸島以外でもアカホシカメムシが

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 昨日から1泊でアカホシカメムシを見に行ってきた。東南アジアでは棉作害虫として有名な虫で、南西諸島でも珍しくも何ともないのだが、南西諸島ではない場所で発生したのが問題だ。去年も発生して、ぼくが書いた論文をたよりにKさんから連絡していただいたのだが、去年はとても忙しかったので、現地に乗り込む余裕が全くなかった。南方系の虫なので冬の寒さに耐えきれず、今年は発生することはないだろうと思っていたのだが、今年も発生しているという情報をKさんから1か月ほど前にいただいたので、時間をやりくりして現地を案内していただくことになった。
 アカホシカメムシは、畑の周囲に植えられているアオギリと、家庭菜園のオクラ、それに生け垣のムクゲから発見された。オクラの大産地のオクラ畑では、幸い見つけることはできなかった。定着してしまった可能性が高いので、今後オクラの産地ではそれなりの対策が必要になると思われる。

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2008年9月22日 (月)

実験室が水浸し

 今日は代休なので出勤しなくても良い、と言うか、正確に言うならば、建前上は出勤してはいけないことになっている日だったが、仕事をこなすために出勤した。生き物を扱って仕事をしていると、こちらの都合で休むわけにいかないことも多いので、こういう時に恨めしく思うこともある。
 まずいつものように実験室に入ったのだが、何と実験室の床が水浸しになっており、慌ててしまった。実験室のなかにある恒温室の空調装置の加湿器が壊れて(それはあとからわかったことなのだが)、そこから水が溢れ出してしたのだ。担当者に連絡して修理を依頼し、自分は風邪で頭がボーッとしていながらも、必死でモップを使って水を吸い取った。バケツ何杯分あったか知れないが、相当な量だった。最低限の仕事をこなして午前中には帰宅するつもりだったのが、こんな余計な仕事が入ってしまったので、結局は定時まで職場にいることになってしまった。風邪で体調が悪い中だったので、精神的にも肉体的にも消耗した。
 明日は、旧ニフティ昆虫フォーラムのメンバーのでんでんむしさんとJGさんの結婚祝賀パーティーのために上京する予定だったが、頭痛や腰痛など風邪の症状が芳しくないので、参加を断念することにした。名古屋であった結婚式にも招待されていたのだが、学会と重なってしまって出席できなかったので、昆虫フォーラムのメンバーでの祝賀会に参加することを楽しみにしていたのだが、本当に無念だ。
 全く関係ない話だが、このブログのカウンタを見ると、明日か明後日には7が5つ並びそうだ。
 ついでで何だが、今日はやたらに風が強かったが、その中でツクツクボウシの鳴き声を聞くことができた。

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2008年9月21日 (日)

雨のやみ間のツクツクボウシの鳴き声

 学会に参加している間は心も高揚していて、疲れはあまり感じなかったのだが、帰ってきてからそれなりの普段の仕事をこなしていると、疲れがなかなかとれず、結局この週末もどこに出かけるということもなく、ブラブラとして過ごすことになってしまった。学会のあと、寝違いをしてしまって首を動かすと痛いのだが、その状態もまだ完治していない。
 昨日は天気は良かったのだが、やや鬱陶しくなってきた髪を切りに行き、そのあと図書館に寄って本を借りてきた。そのあとはゴロゴロしながら本を読んだ。多少は疲れが取れたかも知れない。夕食後には、多少は体を動かした方が良いかと思って、妻と三男坊と一緒に近所を散歩した。場所によっては、騒音と行っても良いほどの騒々しいアオマツムシの鳴き声が聞こえる場所もあった。アオマツムシがたくさん鳴いていると、他の虫の鳴き声など全く聞こえなくなってしまう。アオマツムシの少ない場所では、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、カネタタキなどの鳴き声を聞くことができた。
 今日も朝なかなか起きられず、普段より1時間は遅い起床となってしまった。今日は朝から曇っていて、湿気が高く蒸し暑く感じられる。
 昼にお好み焼きを食べようという話になり、肉屋まで豚肉を買いに行き、家にもどったとたんにやや大粒の雨が降り出した。雨はそれほど長く降らず、空は明るくなった。すると午後2時をやや過ぎた頃、ゴロゴロしながら本を読んでいた耳にツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきた。どこから聞こえてくるのか確かめようと庭の方に行くと、どうやら我が家の庭の木から鳴き声が聞こえてきているようだった、空の明るいのはそれほど長く続かず、ツクツクボウシの鳴き声はその後聞くことができなかった。明日はどうかわからないから、ひょっとしたら今年のツクツクボウシの鳴き声の聞きおさめになってしまうかも知れない。
 その後も相変わらずゴロゴロしながら本を読んでいたのだが、妙に蒸して気分もあまりよくない。すると夕方4時半ぐらいになると、遠くから雷鳴が聞こえるようになり、また大粒の雨が降り出した。どうも天気が不安定だ。明日の天気はどうなるだろうか。

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2008年9月17日 (水)

スズムシの鳴き声に気付く

 高松から帰って、午後から職場に出かけた。朝は晴れていたが、午後には曇ってしまって、雨が近いことを感じさせられた。
 いつもなら午前中にしている調査を、今日は午後やったところ、4日間不在にする前には気が付かなかったスズムシの鳴き声に気付いた。かなりまとまった鳴き声が聞こえたのだが、不在にしていた4日間に急に増えてきたのか、これまで午前中に調査に出ていたので気が付かなかったのか、どちらなのかよくわからない。
 スズムシを飼っている人は多いと思う。飼われているスズムシは鳴くのが上手と言うか、人間の耳には美しく聞こえるが、野外のスズムシはあまり上手に鳴いているようには思えない。飼われているスズムシは、上手に鳴く個体が選抜されてきたのかも知れない。
 ところでセミのことだが、今日はツクツクボウシの鳴き声しか聞くことができなかった。この4日の間に、アブラゼミが姿を消してしまったのかも知れない。

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2008年9月16日 (火)

日本昆虫学会第68回大会3日目

 昨晩早めに寝た甲斐があって、体力と気力はほぼ復活したように思われた。朝食をとりに食堂に行ったら、キャラビッドさんとウミユスリカさんに会った。キャラビッドさんは昨日ぼくが出たのと同じシンポジウムに出ていたので、それに関する印象について意見を交換したところ、キャラビッドさんもぼくと似たような感想を持ったということがわかった。来年は地元三重大学で開催することになっているので、シンポジウムの持ち方も少し考えないといけないと思った。
 今日の一般講演は午前中だけでおしまい。ぼくも今回は前任地の6年前のデータで話をしたのだが、某Sさんは前任地での9年前でのデータで話をしていた。お互い転勤がらみでドタバタして、これまで話す機会を逸していたものだ。Sさんとはその件についてちょっと話をしたのだが、まあ仕方がないでしょう、というところで意見の一致をみた。
 今日楽しみにしていたのは、伊藤文紀「戦後間もなく岩田久二雄がみた香川県の昆虫」だ。このブログの名前は、自然観察者の手記などを著した岩田久二雄にちなんでいる。しかしながら、恥ずかしいことに、ぼくは岩田久二雄が香川大学農学部の前身である香川高等農林学校で教鞭を執っていたことを知らなかった。岩田久二雄が「昆虫学50年」という著書の中に2年間の香川時代のことをいろいろ書いているということだが、「昆虫学50年」はぼくが高校生時代に読んだ本なので、もう完全に忘れていたのだ。この講演のあと、会場のすぐ近くにある香川大学博物館に行ったら、岩田久二雄に因んだ展示もあり、標本の現物も見ることができた。
 昼食はMさん、Iさんと一緒に昨日のうどん屋へもう一度。ぼくはそこそこレベルの高い店だと思ったが、地元の人に訊いてみれば、まだまだですよ、などと言われるかも知れない。
 昼食から戻ると学会会場前のホルトノキの前に人だかり。人が集まっていれば何か面白い虫がいるのではないかと、ますます人が集まってくる感じだった。カイガラムシや葉を巻く鱗翅目の幼虫が棲んでいたあとや、ヒロヘリアオイラガの繭などを見る。
 午後はシンポジウム「樹液と昆虫の生態学」。樹液をめぐる生態学は面白いぞ、ということを宣言すること目標としたものだったと思うが、全体としての印象は、ちょっと期待はずれだったような気がした。市川先生のボクトウガの生態の話は熱弁で聴きごたえがあるものではあったが、最初に学会の一般講演で聴いたときほどの衝撃はなく、その後あまり進展していないという印象を持った。クヌギジュエキダニの話はちょっと地味すぎる感じ。カブトムシの話の内容はそれなりに興味深いものだったが、喋り方にもう少し工夫が欲しいと思った。多種共存メカニズムの話は、直感的に当たり前だと思われることをデータをもって示したに過ぎない感じがした。
 夕方は「日本半翅類学会」の小集会。ぼくにとっては、アットホームな感じがする会だ。一人一話形式で参加者全員が何らかの話をしたが、ぼくは今年職場のガガイモで発生したヒメジュウジナガカメムシのパワーポイントファイルを持参して、ヒメジュウジナガカメムシの生態の一断面を紹介した。
 そのあとは街に繰り出して「日本半翅類学会」の懇親会。ここでも2人から「ブログを読んでます」と言われた。読んでいただけるのは嬉しいが、下手なことは書けないなぁ、と思ってしまう。
 この店を出たら、他のグループの一次会が終わったところに出くわしたら、そのなかに「斷蟲亭日乘」のMさんもいたので、「斷蟲亭日乘」の名前をつけた理由ついて訊ねた。永井荷風描くところの下町が好きだ、とのこと。
 そこで「日本半翅類学会」の懇親会に参加したメンバーとも別れを告げる。
 そう言えば、この学会中に鳴き声を聞いたセミはアブラゼミだけ。それに死にかけたクマゼミを見たが、何故かツクツクボウシの鳴き声は聞かなかった。街中ばかりにいたので、ツクツクボウシがいなかったか少なかったのではないかと思う。

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2008年9月15日 (月)

日本昆虫学会第68回大会2日目

 今日は日本昆虫学会第68回大会の2日目だ。自分の発表は昨日済んだので気楽になった。が、昨日の懇親会で普段飲まない酒を飲み過ぎたためか、それとも自分の発表が済んで気が緩んだためか、はっきりと実感できる疲れが出てきた。それでも、一般講演を最後まで聴き、シンポジウムにも出た。夕方の小集会は、元弘前大学の安藤喜一先生の講演を聴いたところで失礼してしまった。
 今日はぼくの心に響く講演が1つあった。小松貴・丸山宗利・市野隆雄「アリヅカコオロギ属Myrmecophilus(バッタ目:アリヅカコオロギ科)におけるスペシャリスト種とジェネラリスト種の寄主アリ巣内での行動および生存の違い」。アリヅカコオロギの仲間は何種かおり、そのうち沖縄島北部に棲息する2種のアリヅカコオロギの生態と行動の違いを比較したものだ。アリヅカコオロギの仲間はいずれもアリと緊密な関係があるが、種によって行動のパターンが全く異なることを報告している。1種のアリに特化して緊密な関係を持つスペシャリストのアリヅカコオロギは、行動的にも化学的にもアリに擬態していて、アリから餌をもらっていないと生きていけないのに対して、複数の種のアリに関係を持つジェネラリストのアリヅカコオロギは、アリの巣の中にチャッカリと居候してアリの餌をかすめ取っているというように、全く異なっている。小さな虫の話だけに、観察するのは大変だったと思うが、素晴らしい発見だと思う。
 その他では、弘岡拓人・香取郁夫・横井智之「マイマイツツハナバチを寄主とするイワタセイボウの寄生率」も興味惹かれた。この研究は、まだ基本的な生活史の記述をしたに過ぎない程度のものだったが、カタツムリの殻に巣を作るハナバチがいること自体知らなかったし、さらにそれに特化した寄生蜂がいることは、さらに面白いことだと思った。これからどんな方向に研究を進めて行くのか読み取れなかったが、やり方によっては面白い研究になると思った。
 2つ同時並行して開催されたシンポジウムのうち、「ため池と田んぼの昆虫たち」というのに出た。自然保護委員会が主催したものだ。4つの講演があったが、はじめの2つは概観的な話、あとの2つは個別種の生態に関するもの。今年の春に開催された第52回日本応用動物昆虫学会の3日目に開催された小集会「水田普通種の激減と長期残効殺虫剤」のようなものを期待していたが、シンポジウムというには共通の目標のようなものがあまり感じられず、表面的なようなものに感じられ、期待はずれの感を否めなかった。「水田普通種の激減と長期残効殺虫剤」の方が突っ込んだ内容で、面白かったと思う。
 小集会での安藤喜一先生の講演は、「休眠しないで越冬する虫たちの季節適応」。一般に温帯に棲息する昆虫は、冬を越すために休眠するものが多いのだが、休眠せずに冬を越す種も例外的なものではないことが紹介された。いつもながら、常識を疑う心を持つことは大切だと感じさせられる。
 ところで、今日の昼は、学内の食堂ではなく、大学の近所のうどん屋で食べた。高松に着いた夜に入ったチェーン店のようなうどん屋よりは、遥かに美味しいうどんを食べることができた。
 明日は最終日。ぐっすり眠って体力を回復させたい。
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2008年9月14日 (日)

日本昆虫学会第68回大会1日目

 今朝ホテルで食事をしていたら、今は消滅してしまったニフティ昆虫フォーラムのメンバーだったウミユスリカさんとキャラビッドさんに会った。ウミユスリカさんには、昨日書いた記事にコメントをつけていただいたばかりだったので、同じホテルだったとは驚いた。しかも、同じフロアの隣の隣の部屋。さらにその隣の隣の部屋がキャラビッドさんの部屋だった。偶然とは言え、極めて低い確率でしか起こらないことが起きたわけだ。
 会場の香川大学へは歩いて15分ほど。降っているときには全く気がつかなかったが、地面がぬれていたので、どうやら雨が降ったらしい。学会が終わる頃には台風13号が近づきそうな気配なので、ちょっと気になる。9年前の愛媛大学や2年前の鹿児島大学での大会は台風の影響をまともに受けたのが思い出される。なるべくゆっくり来て欲しいものだ。
 大学の正門の前に着くと、H先生が奥様と一緒にタクシーを降りられたところだった。H先生はいつも奥様と一緒に学会に来られる。ぼくが興味を持ったことを長年やってきておられるので、いつも講演は聴かせていただいている。
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 今日は自分の講演があった。ベニホシカメムシの生活史とその餌になるアカホシカメムシ類の生活史との関係を扱った石垣島時代のネタで、自分としても自信を持って面白いと言えるような話題ではなかったので、反応がどうなるのか気になっていた。講演の後で質問もしてもらえたし、夕方の懇親会の席では尊敬するM先生から「面白かったですよ」と言っていただけたので、まあまあだったのだろうと思う。社交辞令だったかも知れないが、好意的に受け取っておこうと思う。
 その他、サボることなくずっと講演を聴いていたが、「これは面白い!」と言えるような講演には出会えなかった気がした。が、石川忠「チャバネアオカメムシ類は日本に何種いるか?」は個人的には面白かった。宮古・八重山のチャバネアオカメムシが沖縄以北のチャバネアオカメムシとは別種である、ということであれば、これまでの疑問が少し解消するのだ。明日以降もっと面白い講演に出会えることを楽しみにしたい。
 懇親会の会場でK大学のNさんから声をかけられた。若い人で面識のない人だった。「ブログを読ませていただいてます」と言われて驚いてしまった。ブロクへのアクセスのログを見ると、K大学からのアクセスが時々あるのには気がついていたが、K大学からのアクセスの一部は、どうやらこのNさんだったようだ。話を聞いてみると、Nさんの実家がぼくの現在の自宅のご近所のようで、ときどき載せる近所の風景の写真を懐かしがっておられるようだった。
 このブログも気張らしで書いているわけだが、こうやって人との新しい繋がりができると思うと、書く励みになる。つまらないことでも、どんどん書いておいた方が良いかも知れない。

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2008年9月13日 (土)

イスラエルのオオキベリアオゴミムシ

 このブログの写真を見たイスラエルのテルアビブ大学の学生さんからメールをいただいた。オオキベリアオゴミムシの仲間の研究をされているそうだ。ぼくは仕事の片手間に趣味的にオオキベリアオゴミムシを飼育しようと試みて、なかなかうまくいっていないのだが、この学生さんの研究室ではそれなりの成果を上げられているようだ。
 このページを見ていると、イスラエルに棲息しているオオキベリアオゴミムシの生態は、日本のオオキベリアオゴミムシEpomis ngricansに大変よく似ていることがわかる。

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2008年9月12日 (金)

カワセミとコゲラを見る

 今日は代休だったが、片付けなければいけない仕事があったので夕方4時頃まで職場にいた。今日も職場ではツクツクボウシとアブラゼミの鳴き声を聞いた。
 明るいうちに帰宅することができたので、三男坊と一緒に近所を散歩した。近所の墓地のクヌギの樹液にはアリしかいなかった。ここでもツクツクボウシがたくさん鳴いていたが、アブラゼミも鳴いた。アオマツムシ、カネタタキ、ミツカドコオロギなどの鳴き声も聞こえた。
 池のところまで来ると、池の水面が揺れている。近づいてみると、誰かが池に放り込んだと思われるパンのみみにブルーギルがたくさん集まっていたのだ。すると、ピーッという鳴き声とともにカワセミが現れたが、池の傍に生えているカシの木の茂みに中に隠れてしまった。
 今年のクリのなり具合はどうかなぁ、などと歩いていると、今度はコゲラが姿を現した。コゲラの姿を見るのは久しぶりだ。それにしても、カワセミもコゲラも見られるとは、今日は運が良い。
 墓地からの帰り道、ツマグロヒョウモンの幼虫が道端をさまよっていた。付近には餌のスミレは見当たらない。ちょっとかわいそうに思ったので、これを持ち帰って自宅の庭に生えているスミレのところに置いてやった。すると、ツマグロヒョウモンの幼虫は、すぐにスミレの葉を齧りだした。空腹だったのだろう。

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2008年9月11日 (木)

2008年のセミの動向7

 今日も天気が良かったが、ついにニイニイゼミの鳴き声を聞くことができなかった。鳴き声を聞いたのは、たくさんのツクツクボウシとわずかばかりのアブラゼミ。

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2008年9月10日 (水)

2008年のセミの動向6

 昨日はクマゼミの鳴き声が聞こえたが、今日はついにクマゼミの鳴き声を聞くことはできなかった。もちろんツクツクボウシの鳴き声が一番賑やかなのだが、ニイニイゼミとアブラゼミの鳴き声も聞こえた。ニイニイゼミは朝から夕方まで、おそらく1頭の個体が鳴いていたのだろうと想像するのだが、何度も鳴き声が聞こえた。何度も書くが、ニイニイゼミは思いのほか長く鳴いているセミだと思う。

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ヒメジュウジナガカメムシ続報14

 ヒメジュウジナガカメムシの今後が楽しみだ、と書いたのは8月17日のことだったが、8月20日を最後にヒメジュウジナガカメムシは姿を消してしまった。餌のガガイモの状態は決して悪いわけではなく、十分に繁殖に適した状態だと思われたのだが・・・・・。餌が十分にあるのに何処かに行ってしまうとは、よほど放浪癖のあるカメムシのようだ。
 ヒメジュウジナガカメムシに吸汁されたガガイモの花芽は、ことごとく枯れてしまって花芽が落ちるばかりだったが、ヒメジュウジナガカメムシがいなくなったせいでガガイモの花芽が順調に育つようになり、ちゃんと開花するようになった。それにしても、ここにいたヒメジュウジナガカメムシは何処へ行ってしまったのだろう?
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2008年9月 9日 (火)

2008年のセミの動向5

 朝は涼しかったが、カラッと晴れて日中は気温が上がった。するとセミもちゃんと鳴き出した。
 いちばん賑やかなのはツクツクボウシ。たくさん鳴いている。アブラゼミもまだ少しだが鳴いている。何とクマゼミとニイニイゼミもそれぞれ一声ずつ聞いた。
 クマゼミやニイニイゼミの鳴き声は何時まで聞くことができるだろうか。ひょっとしたら、今日が今年の聞き納めかも知れないが。

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2008年9月 8日 (月)

ダイズ畑のアオマツムシ

 今日は職場の外へ調査に出かけた。出かけた先は、有機栽培を行っている農家さんの畑だ。
 調査を始めると、すぐ隣にあるダイズの畑のあちこちからアオマツムシの鳴き声が聞こえてきた。まだ陽も高いのに。
 街の中だとアオマツムシは、ソメイヨシノなどの樹木の上の方に居ることが多く、鳴き声がやたら聞こえる割には、その姿を見る機会は少ない。鳴くのが暗くなってからだということも、姿を見る機会が少ない理由の一つだ。
 今日は自分の腰の高さより低い所で鳴き声が聞こえるわけだから、探さない手は無いと思った。するとほどなく鳴いているアオマツムシの雄を発見できた。よく見てみると、すぐ近くに雌もいた。
 それにしてもこのダイズ畑のアオマツムシ、ずっとここに住み着いているのだろうか?アオマツムシは木本植物で生活しているという印象があまりに強いので、意表を突かれた気がするのだ。ちょっと離れた所に、さほど大きくはないソメイヨシノがあったことはあったのだが。
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 普段アオマツムシを詳しく観察しているわけではないので、見当はずれの予想をしているかも知れないが、これを見て、雌がすぐ近くにいたから陽の高いうちからアオマツムシの雄が鳴いていたのではないかと思った。

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2008年9月 5日 (金)

信州のセミは少なかった

 某プロジェクトの中間検討会と現地視察のために昨日、今日と長野県に出かけた。
 昨日、長野駅を降りると、それなりに暑かったのだが、セミの鳴き声は全く聞かれず、もうセミは終わってしまったのかと思った。昼過ぎのほんの十数分のことだったので、たまたまその時間帯にセミが鳴かなかっただけなのかも知れないが。
 検討会が済み、夜は懇親会。懇親会が終わって外に出ようと思ったところ、このプロジェクトの