新年のご挨拶(2012年1月1日)
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日常の暮らしの中で見たこと感じたことを思うままに書きなぐってきましたが、多くの皆様からコメントをいただくことができました。本当にありがとうございました。
2011年もあと2時間。来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
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今日は恒例の週1回の調査。晴れたり曇ったりのはっきりしない天気で、北西の風が強くて寒かった。かろうじてモンシロチョウは飛んでいたが、風にあおられて、すぐに地面に止まる。
もう4月も半ばだというのに、なかなか本格的に暖かくならない。地球温暖化については地球全体を見渡さなければ本当のことはわからないだろうが、いつまで経っても暖かくならないようでは、地球温暖化が実際に起こっているとは思えなくなる。
寒い風に当てられたせいか、体調も思わしくない。
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今日は明け方にはかなり激しい雨が降り、午前中は天気が悪かったのだが、午後からは晴れてきたので、いつも(と行っても、最近はご無沙汰していることが多いのだが)の里山に出かけた。晴れてはいるが北西の風がやや強く乾燥気味で、生き物の観察にはあまり良い条件ではなかった。でも、家にじっとしているよりはマシだ。
コアオハナムグリやクロハナムグリなどが集まるイボタノキの花はとうに終わっており、ハナムグリ類は全く見られなかった。咲き残りのイボタノキの花の近くで生き物を物色していると、1頭の蝶が飛んできた。ルリシジミかウラゴマダラシジミかどちらだろうと見当を付けたのだが、止まってくれないと確認できない。運良く目の前のイボタノキの葉の上に止まり、ウラゴマダラシジミだということがわかった。ゼフィルス(ウラゴマダラシジミを含むミドリシジミの仲間の総称)を見るのは、今年はこれが初めてだ。
何かいないかとウロウロしていると、何かは見つかる。コナラの葉の裏で交尾しているコイチャコガネ、地面にじっとしているニホンアカガエルなど。
この里山は、あるNPOが管理している。里山の自然を守ろう、という趣旨で運営されている。ところが、このNPOが行っている里山への手の入れ方は、どう見ても適切なものだとは思えない。
林の下草を全部刈り取ってしまったり、特定の種の植物を管理して「保護」しようとしたり・・・・・。『「自然との共生」というウソ』でうまく説明されているように、特定の種を管理して保護しようという考え方は、ある個人なり、ある集団なりの「趣味」に過ぎない。
このササユリは、木製の杭に支えられている。ここからは「ササユリを保護しよう」という意思が読み取れる。しかし、杭に支えられているササユリは哀れであると同時に、これを見ていると滑稽に思えないだろうか?自然に存在するものは、たとえ傾いたり倒れたりしていても、やはり自然のままの姿の方が美しいと思えるのだが。
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今日は職場の研究設計検討会があり、そのあとに懇親会があったため、帰宅がいつもより遅くなった。帰宅すると、実家の母から電話があったと妻が伝えてくれた。「ヤブちゃんが亡くなった」と。食道癌で入院治療していたことは知っており、その手術の費用のカンパもして、復活できることを信じていたのだが。それにしても、色々なことが思い出されてくる。
「ヤブちゃん」とは藪下隆男君のことで、小学校と中学校のときの同級生だ。極めて親しいというほどではなかったが、何となく気が合うことが多かった。ぼくもヤブちゃんも、どちらかと言えばスポーツ音痴で、小学校の体育の授業や、放課後にサッカーやソフトボールをやるときには、ぼくもヤブちゃんも「二軍」に入れられた。ヤブちゃんは強度の近眼で小学生の頃から眼鏡をかけていたが、あるとき、ソフトボールのキャッチャーをやっていて、キャッチャーフライを取り損ねて眼鏡を壊したことを憶えている。
1学年10クラスもあった中学校では2年の時に同じクラスになった。担任は栗本先生。この頃ヤブちゃんはマジックに興味を持ったらしい。しばしば学校に手品の道具を持ってきた。もちろん、そんな物を学校に持ってきてはいけないことになっていた。それでも持ってきていたのだ。
ある日、手品の道具を栗本先生に見つかってしまい、取り上げられてしまった。チャイニーズ・リングだった。3本の金属の輪が離れたり繋がったりするやつだ。栗本先生はそれをマジマジと見て、「こうなっているのか」とタネをばらした。それにもめげず、ヤブちゃんは毎日のように手品の道具を学校に持ってきた。
ぼくは2年生までは生物部に入っていたが、3年生になったとき、顧問の先生が転勤されて別の先生が顧問になり、生物部が面白くなくなっていた。ちょうどその時、合唱部の顧問の先生から「合唱部においで」と声をかけられた。一悶着あったが、ぼくは生物部から合唱部に移籍した。どういういきさつだか知らないが、何故かヤブちゃんも合唱部にいた。合唱コンクールに混声合唱で出るため、男声を集めていて、コンクールには6〜7人の男声が出ていたと思う。しかし、卒業アルバムのクラブの写真を見ると、合唱部はほとんど女の子ばかりで、男はぼくとヤブちゃんの2人だけだった。
中学を卒業すると別の高校に進んだので、ぼくとヤブちゃんが顔を合わせることはほとんど無くなった。人づてに、プロのマジシャンに弟子入りしたらしい、という話が聞こえてきた。実家がすぐ近くなので、ぼくの実家の近くで喫茶店を経営しているヤブちゃんの両親とぼくの母親はしばしば顔を合わせていたので、そんなところからも話が聞こえてきていたのだろうと思う。
その後、テレビや新聞で「マーカ・テンドー」という名前で活躍するようになったヤブちゃんのことを知るようになった。手先の器用さがモノを言うマニュピュレーションという部門のマジックの世界的な大会で入賞するなど、もはや「ヤブちゃん」ではなく、世界の「マーカ・テンドー」になっていた。
直接顔を合わせたのは、中学を卒業して15年も経った頃のことだ。ぼくが結婚することになり、結婚式の披露宴に来て欲しいとお願いしたのだ。世界の「マーカ・テンドー」になったヤブちゃんは、二つ返事で来てくれることになった。披露宴で本格的なカードマジックを披露してくれたのはもちろんのこと、披露宴の二次会でもサービス精神旺盛で、会を盛り上げてくれた。ぼくはどうやらヤブちゃんからは「変わり者」として認識されていたらしく、ぼくが結婚できるなんて考えてもみなかった、などという失礼な発言をしたことも記憶に残っているが、もちろん彼のジョークだと思いたい。
その後、NHKのテレビ番組「音楽・夢コレクション」の準レギュラーの様な形で出演していたので(レギュラーは松尾貴史、中島啓江、森公美子などで、Gクレフなども毎回のように出演していた)、毎週のようにヤブちゃんのマジックを楽しませてもらった。
その後、テレビで見る機会も少なくなったが、どうやらステージ中心に仕事の場所を移していたからということらしい。そういうわけで、その後は年賀状のやりとりだけの状態が続いていた。
ところが、今年の春になって、mixiを通して彼が癌に冒されていることを知った。しかも、簡単な手術では治療できないということだ。普段不義理にしていたので、あの最高のテクニックのカードマジックがまた見られることを期待して、手術の費用をカンパした。しかし、それも無駄に終わってしまった。非常に残念でならない。実家のご両親はまだお元気なので、息子の死を見送ることは、大変辛いことだろうと心中をお察しする。
カンパ運動に関しては、マジシャン仲間のブラボー中谷さんにお世話していただいた。この場をお借りしてお礼申し上げたい。
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このブログの"My favorite blogs"に挙げてある「野田俊作の補正項」の5月9日の記事をみて、「お主、やるのぉ」と思った。ブログの主の野田俊作先生は、この世に5000台程度しか存在しないと言われているオリンパスのフルマニュアル一眼レフOM-3Tiをお持ちだのだ。実はぼくも1台持っている。石垣島在住時代にはそれなりに活躍していたのだが、こちらに引っ越してきてから写真をほとんど撮らなくなってしまったので、防湿箱の肥やしになってしまっている。使ってやらなくては、と思うのだが、写真へのモチベーションが下がったままだ。
石垣島在住時代には、OM-4Tiにはコダクロームを入れて、OM-3Tiにはフジクロームベルビアを入れて、OM-2Nにはフジクロームアスティアを入れて、というように、オリンパスOMシリーズは大活躍だった。撮る対象を考えて、フィルムも使い分けていたのだ。こちらに引っ越して、撮る対象が無くなってしまったということは、本当に寂しい。
OM-3Tiのメーカー希望小売価格は20万円だった。これだけのお金を出せば、オートフォーカス一眼レフの中級以上の機種が買えた。それをあえてフルマニュアル(フォーカスはもちろん、絞りもシャッター速度もマニュアルである)のメカニカル(露出計以外は電池がなくてもちゃんと動く)のカメラを買うわけだから、OM-3Tiの所有者にはそれなりのこだわりがあるのだと思う。
ぼくは欲しくて仕方がなかったのだが、なかなか踏ん切りがつかず、なかなか買えずにいた。ところが、ジリジリと実売価格が下がって14万円ほどになったとき、「買い時は今だ」と思って、清水の舞台から飛び降りる気持ちで金をはたいて買った。
OM-3Tiは今でもそれなりに人気があるらしく、中古の販売価格は15万円程度で、ぼくが新品を買った価格よりも高い。もっとも、買い取ってもらうとすると、そんな値段は付かないだろうから、売る気は無いのだが。やはり、所有していることに(使用することができればさらに)意味があるのだ。
5月11日の記事を見ると、さらに面白いことが書かれていた。「最新型のデジタル一眼レフに勝った」というところだ。この気持ちは大変よくわかる。ライカやコンタックスのレンジファイダーカメラには勝てないが、そんじょそこらのデジタル一眼レフには負ける気がしない。
我が家のコンパクトカメラはコンタックスの"TVS II"だ。これも「強い」カメラだと思う。同じコンタックスの"T"をはじめとする固定焦点のチタンボディのカメラには負けるが、それ以外のカメラには負ける気がしないのだ。これは、一昨年の石垣島旅行に持参した。これも使う機会を作ってやりたい。
話は変わるが、野田俊作先生のブログの5月11日の記事の本題は、ぼくも常々考えていることと似ている。「真理は中間にある」という表現が使われているが、そこまで言うのは極端だとしても、本文に書かれているように「最適解は中間にある」ということだ。どうも最近、何事につけても極端な方向に走ってしまうことが多いようだが(自分自身でもそうなってしまうことがある)、極端なところに最適解などあるはずはないのだ。
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金曜日の夜から、明日の未明まで、職場で繋がっているメールシステムが更新されるために不通になっている。メールが届かないということは、こなさなければいけない仕事が増えないということなので、たまには悪くないことだと思う。
明日の朝には復旧しているはずだが、メールの嵐にならないことを期待している。
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何とか無事に話を終えた。社交辞令かも知れないが、面白かったと言ってくれた人が複数いたので、まあまあの内容だったかも知れない。
ところが、ぼくを分類学の研究者だと勘違いしていた人が複数いたことがわかったのは意外だった。今日の話も、あくまで害虫の生態の研究者の立場として話題提供するということになっていたはずなのだが。勘違いの一つの理由は、某T氏が某著書の中で、ぼくのことをハサミムシ屋だとしつこく書いていることがあることがわかった。確かにぼくは、日本産のハサミムシであれば、一部の未記載種を除けば同定できるし、さらにいくつかの種では、幼虫でも同定できる。これが勘違いの一つの原因だったのだ。
でもやはり、ぼくは生態屋なのだ。学会誌に書いた論文は、生態関係のものばかりだし、学位論文もホシカメムシの生態に関するものだ。分類や同定の問題は、避けることができるなら避けて通りたい、というのが本音だ。
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三重県環境学習情報センターによる『三重県における外来生物の問題』という表題のインタープリター研修が行われたので、別にインタープリターではないのだが、受講者の対象の中に「自然に興味のある人」というのが含まれていたので、前もって申し込んでおいて出席してきた。
外来生物については前々から考えるところが色々あったので、自分なりの回答を得るための参考になるのではないかと期待して出かけた。
外来生物の問題として、生態系への影響、人の生命・身体への影響・農林水産業への影響、等々ある。しかしながら、この研修の講義を受けても、外来生物として特有の問題があるわけではない、という考え方を否定できるほどの自信を持てたわけではなかった。これらの問題は、在来生物でも問題になっているものは問題になっている(例えば、シカ、ニホンザル、イノシシ、オオスズメバチなど)。
ま、なんだりかんだりで、講義のあと、自分として納得させたかったため、講師の先生にはやや意地悪な質問を重ねてしまって、申し訳ない気持ちが無いわけではないので、この場でお詫びとお礼を申し上げたい。
納得させられなかったことのひとつとして、ブラックバスの問題がある。ブラックバスの問題は、在来種への影響が大きい、という点に集約されるのだと思うのだが(危険な生物でもないし、少なくとも三重県においては農林水産業への影響があるとは考えにくいので)、ブラックバスが侵入したことによって、そこにいた在来種が絶滅することのどのような点が問題なのかが、自分としては未だに納得させられない。生物の長い進化の歴史から見れば、それぞれの種がいつかは絶滅するのは確実なのだから、それが将来であろうと、今であろうと、あまり関係ないような気がする。絶滅することを問題視している人にとっては、今絶滅するのが問題なのだろうが、どうしてもそれが納得できない(ぼく自身は絶滅しない方が良いと思っているのだが)。
こういう問題を某Tさんと話し合ったことがあるのだが、今自分の目の前で絶滅するのを見るのが嫌だ、という人間の感情の問題に過ぎないのではないか、というところでほぼ意見が一致した。こういうことを書くと、「自然保護活動」を実践している人たちから突っ込まれそうだな、と思うのだが、やはり自分として納得できるとすれば、感情論に帰着する。だから、すべての人間が納得できるような回答は無いのだと思える。
そのように考えると「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関わる法律)」というのは、存在根拠の薄いもののように感じられて仕方がない。日本の生態系にはまりこんでしまった外来種を駆逐するのはまず不可能だから、今まだ日本に入ってきていない種を日本に入れないことに予算を注ぎ込むのがもっとも必要とされることではないかと思う。
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毎年のことながら、今年も年賀状は年が明けてから書くことになってしまった。年賀状というは、この一年の近況報告のようなものを書くものだと思っているのだが、その言葉を選んでいるうちに時間ばかりが経過してしまうのだ。文面は大晦日ごろにはできて、プリンタで印刷したのだが、元旦は朝から実家に出かけたし、昨日は午前中は仕事に出て、午後からは今日の午前中までは、風邪の症状が出たらしく、ダウンしてしまっていたので、宛名書きをしたのは今日の午後だ。
今年の年賀状はこんな感じ。(クリックで拡大します)
そんなわけで、この3日間に受け取った年賀状に返事を出すような感じになってしまった。まあ、これも毎度の事だ。まずは、受け取った年賀状を五十音順に並べて、それに従って順番に宛名を書いた。たまたま並んだ2枚の年賀状にクロマダラソテツシジミのことが書かれていた。クロマダラソテツシジミは時々南西諸島で発見される程度だったのだが、一昨年から去年にかけては、九州から徐々に北上し、近畿地方でもあちこちで発生し、東海地方でもあちこちで発生したので、虫屋仲間の間では大いに話題になった。今年はどうなるか、ちょっと楽しみでもある。
クロマダラソテツシジミ(2007年8月1日、石垣島平久保崎で撮影)
上に書いたように、ぼくは年賀状を近況報告だと思っているので、受け取って嬉しい年賀状は、デザインが良い年賀状ではなく、文字がたくさん書かれている年賀状だ。もちろん、虫屋仲間の写真だけの年賀状でも、言いたいことがよくわかる年賀状もある。自分の年賀状に文字が多いのは、この一年の間に、虫屋としての成果が無かったということの証であるかも知れない。
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