伊勢街道を歩く【松阪→伊勢神宮(内宮)】(2012年10月6日)
気候がよくなってきたので、旧街道歩きを再開することにした。前回(2012年6月 3日)は旧伊勢街道を津市の江戸橋から松阪まで歩いたので、今回は松阪から先、伊勢神宮に向かって歩けるところまで歩くことにした。8:12江戸橋駅発の近鉄急行で、まずは松阪駅へ。
ここは前回の終着点の和歌山街道との分岐。
歩き始めて間もなく、「小津安次郎 青春館」を発見。まだ朝早いので開いていなかった。
JR紀勢本線の徳和駅を過ぎたあたりで、キリギリスが何頭も鳴いている場所があった。キリギリスは真夏にさきがけて出現する夏の始めの虫だと思っていたので、まだ鳴いていたのは意外だった。ここからさらにしばらく歩いて櫛田川へ。
さらに歩いて祓川。河岸の緑が豊かである。
松阪の街を出たあたりから、家の玄関に「笑門」と書かれたしめ飾りを付けた家がたくさんあることに気付いた。津市の界隈では見た記憶がない。
明和町に入ったあたりでお昼になったが、街道筋には飲食店が全く見つからない。そんなときに目についたのは「へんば餅」と書かれた看板。
「へんばや」の本店である。国道23号線の宮川の近くにある店は知っていたが、本店がこんなところにあるとは知らなかった。しかしここは旧伊勢街道。江戸時代からある店なので納得である。
仕方がないので「へんば餅」でも食べて昼食にしようかと思って店に入った。すると、「へんば餅」だけでなく、赤飯などもあった。赤飯を買って店の中でいただくことにした。冷たいお茶のサービスもあった。
400円なり。ちょっと量が多かったが、ちょっと残すのも中途半端なので、全部食べてしまった。奈良漬けと昆布の佃煮もついていたが、それも美味しかった。
店の中は、このとおり。店の謂れも書かれていた。
店の前には駐車場があり、その脇にはトイレもあった。街道歩きをしていると、トイレに困ることもあるので、これはありがたい。
腹ごしらえをして、しばらく歩くと宮川である。宮川の堤の下にも1件中華料理屋を発見した。宮川を渡れば伊勢市の街に入る。伊勢市の街の中に入れば、飲食店に不自由することもなくなる。
「へんばや」を出てから1時間15分ほどで外宮に到着。一応お参りをする。
外宮を出てからは伊勢市の街の中であるが、旧伊勢街道は丘を越える道になっており、ここの上り坂が一番きつかった。もう20kmぐらい歩いていて、既に足も張っていたので、ちょっとの上り坂でもきついのである。
坂を下ると猿田彦神社。ここまでくると見慣れた風景である。
さらに歩いて「おはらい街」へ。さすがに連休なので人が多い。歩く時、適切な速さで歩くと疲れを感じないのだが、「おはらい街」では人が多すぎて、適切な速さで歩くことができず、少々ストレスを感じた。ゆっくり歩くのはかえって疲れるのである。
やっと宇治橋のたもとに到着。ちょっとした充実感を感じた。
ここでも一応お参り。
境内にいたチャボ。人に慣れている感じであった。
帰りは「おはらい街」から「おかげ横町」にちょっと入ってみた。これまでに何度も「おはらい街」には来ていたが、「おかげ横町」の奥まで入ったのは今回が初めてである。 とにかく人がいっぱいである。いろいろ店はあったが、昼食の量が多かったので、何も買わなかった。
ここを後にして、さらに歩いて近鉄五十鈴川駅まで歩く。内宮にお参りする人はたくさんいるが、ここから五十鈴川駅まで歩く人はほとんどいない。「おはらい街」の入り口から20分ほど歩く。
ということで、どこまで歩けるか見当がつかなかったが、結局旧伊勢街道の終点の内宮まで辿り着くことができた。
五十鈴川駅に到着したのが16:15頃。16:38発の伊勢中川行きの普通列車に乗った。さらに宇治山田で16:55発の大阪上本町行きの急行に乗り換え、またさらに松阪駅で17:19発の名古屋行きの急行に乗り換えたが、最初の伊勢中川行きの普通列車に乗っていても、一度は大阪上本町行きの急行に抜かされたが、松阪で名古屋行きの急行より先発したので、松阪か伊勢中川まで普通列車に乗っていても、最後に乗れる列車は同じだった。
17:50頃には帰宅。足は張っていて、日に焼けた顔がほてるが、ほどよい疲れである。
今回の総歩行距離は30kmを超えた。これまでに旧街道歩きをしたうちでは最長距離である。これまでに、桑名の七里の渡しから四日市の日永の追分までで1日、日永の追分から津市の江戸橋までで1日、江戸橋から松阪までで1日、今回の松阪から内宮までで1日の、計4日で桑名の七里の渡しから内宮まで歩き通したことになる。
今後は、東海道を京都の三条大橋まで歩きたいが、良い地図が入手できないのが問題である。
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