フチグロトゲエダシャクを求めて(2019年3月9日)
フチグロトゲエダシャクという早春に出現する昼行性のガがいる。全国的な分布は比較的広いが、三重県では限られた場所でしか記録がない。
もう何年も前のことだが、仕事で調査をしていたとき、トラップに偶然かかり、その界隈で発生しているらしいことを知った。このことは地元の同好会誌に発表した(ひらくら 61: 96-97, 2017)。
トラップにかかったのだけでは物足りないので、実際に見たくなるのは虫屋の性である。
そこで、去年から何度か発生地を求めて探している。探しているのは、津市南部の庄田町(旧久居市)や一志町其倉、一志町高野、一志町大仰あたりの雲出川やその支流に近い場所。
今日は今年3回目の調査。2月に2回調査したのだが、いずれも発見に至らず、おまけに風邪を引いてそれが長引いてしまい。今日は3週間ぶりの出動。一番いい時期を逃してしまった感がある。それでも良い天気だったので出動した。
しかし、残念ながら、今日も確認できなかった。しかし、それらしい姿を3回ぐらい見た。けっこう素早く飛び回り、やや高く無い上がることもあった。場所は庄田町の長野川の土手の道。今年はもうダメだろうから、来年に期待しよう。
3日前にモンキチョウを今年初めて見たが、今日は色々なチョウを見た。モンシロチョウ、モンキチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、それに成虫で越冬したと思われるアカタテハ、キタテハ、テングチョウ。いかにもカナムグラが生えていそうな場所だったのでキタテハはたくさん見られた。
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