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2014年10月21日 (火)

イワサキオオトゲカメムシの近縁種(2014年10月21日)

 広島大学で先月開催された日本昆虫学会の大会の会場で、これまで名前といくつかの研究業績を知っていて、いつかはお会いしたいと思っていた蔡經甫博士にお会いすることができた。蔡博士は台湾の中興大学で学位を取得され、現在は日本の北海道大学で研究しているカメムシの分類の専門家である。
 今日、これということもなく蔡博士の名前でネットを検索していたら、蔡博士と蔡博士の親友のDávid Rédei博士イワサキオオトゲカメムシAmblycara gladiatoria (Stål, 1876)の近縁種を記載していることに気付いた。記載論文はこちら
これまでイワサキオオトゲカメムシには近縁種は知られていなかったので、琉球列島に棲息するイワサキオオトゲカメムシの同定で問題になることは無いと思われていたが、ひょっとしてひょっとしたら琉球列島にも新種が棲息しているかも知れないので、注意しなければいけないと思った。
 ぱっと見たところ、良く似ているが、前胸背板の棘の形が明らかに異なるし、点刻の密度も異なることがわかるので、同定はそれほど難しくなさそうである。
 手元に標本は無いが、これまで自分で撮影した写真を見た所、新種ではなく既知種のイワサキオオトゲカメムシに間違いなかった。
 イワサキオオトゲカメムシの寄主植物は知られているが、新種の方はまだ成虫が知られているのみで、生態は全くわかっていないようである。これまで台湾の南部とフィリピンのパラワンから知られているようであるが、まだ他の場所からも見つかるだろうと思う。

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