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2014年7月20日 (日)

論文を真似されたことが発覚(2014年7月20日)

 先週のこと、とある必要性があって、ボクが石垣島で勤務していた頃の研究の関連論文をネットで調べていた。するとボクの研究に良く似ている論文が見つかった。オープンアクセスのオンラインジャーナルだったので、早速読んでみた。
 まず引用文献のリストを見てみると、ボクの論文が3編引用されていた(うち2編は英語で書かれたものだが、1編は日本語で英文の要約のみ)。次に内容をざっと読み始めると、すべて自分が行った実験と同じようなことが行われているのがわかった。
 もう10年も前のことなので、詳しいことを覚えておらず、自分の論文を見直してみたところ、件の論文はボクが書いた2編の論文(件の論文には引用されていない)の劣化コピーのような論文であることがわかった。
 引用されている3編の論文を見つけることができたなら、引用されていない2編の論文を見つけられないはずはないので、引用されていない2編の論文を読んでいるにもかかわらず引用していないことが強く疑われた。
 これは研究者の倫理の問題としては極めて重大だと思う。材料の昆虫も同じで、明らかにしようとしていることも同じで、先行研究も見て見ぬふり。日本語で書かれた文献も引用されているが、日本語を読めるはずもなく、「孫引き」をしているのは明らかである。先行研究に関する文献を見つけることも困難な時代ならともかく、文献がネットですぐに読める今の時代にこんなことをするとはマトモな研究者ではないと思う。
 しかしこのことで、図らずも自分の過去の研究が「求められている研究」であることもわかった。他人に真似される研究を行ったことは、自慢すべきことかも知れない。
 この問題に対してどのように対応するかはなかなか難しいので(件の論文を載せた雑誌の編集責任者に通報すれば良い、というものでもないので)、関係者と相談して適切に対処したいと思っている。
 聞くところによれば、この論文の著者の国(どこの国とは書かないが、このオンラインジャーナルを発行している国も同じ国である)では、論文の真似とか二重投稿とか、全く珍しくないという話である。

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