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2013年12月 4日 (水)

モンシロチョウ(2013年12月4日)

 今日は風も比較的弱く、日中は暖かく感じられるような日だった。
 今日の午後、いつも通っている津市一志町の有機農家さんの畑に行ったところ、モンシロチョウが何頭も飛んでいた。
 今日飛んでいたモンシロチョウがうまく卵を産むかどうかわからないが、もし卵を産んだとしたら、これからはますます気温が低い時期になるので、うまく成長できたとしても、来年の春先になるのではないかと思う。
 この界隈では、真冬を過ぎようとする頃までモンシロチョウの幼虫を見たことがあるので、教科書に書かれているように、必ずしもモンシロチョウが蛹で冬を越すとは限らないように思える。もちろん、多くのモンシロチョウは秋に短くなる日長を感じて、生理的な休眠状態に入った蛹で冬を越すのであろうが。
 ここでふとモンシロチョウの生活史について思いを巡らせてみた。
 この界隈では、モンシロチョウの成虫の個体数が最も増えるのは、春に成虫になった越冬世代が産んだ卵が成虫になる第一世代である。その後は個体数が減少するが、夏には適した餌が少なくなるからだとか、アオムシサムライコマユバチなどの天敵の個体数が増えるからだとか言われているが、野外でその真偽を確認するのは難しい。
 はじめに書いたように、今でもモンシロチョウは飛んでいるが、おそらくアオムシサムライコマユバチは既に活動していないのではないかと思われる(真偽のほどはわからないが)。実際のことはよくわからないが、冬の間は天敵の活動が少なくなり、モンシロチョウの個体数は増えているのではないかと思う。その傍証として、秋に見られるモンシロチョウの個体数はそれほど多くなくても(というように感じているわけだが)、毎年春に見るモンシロチョウの個体数は少なくない。春に出てくるモンシロチョウが産んだ卵から育った世代は、まだ天敵の活動が少なくて(と感じているが)、次の世代には大幅に個体数を増やす。さらにその世代が卵を産むが、その子世代の幼虫は、非常に高い確率で天敵にやられてしまうことが多い(と畑で自分で見てそのように感じている)。
 ということであれば、やはりモンシロチョウの個体数は天敵に大きく影響されているように思える。ただし、ボク自身の感じ方としては、夏に天敵が増えてモンシロチョウが個体数を減らす、というのではなく、冬から春にかけて天敵の活動から解放されるので春から初夏にかけてモンシロチョウの個体数が増える、という方が実感に近い。同じことを言っているだけなのだが。
 こんなことは既に誰かが調べて論文に書いているかも知れないなぁ(沖縄で伊藤嘉昭さんや長田勝さんが調査した研究論文は読んだことがあるけど)。
 そう言えば、石垣島のモンシロチョウは2月頃から発生が始まり、4月から5月にかけて、本州では考えられないぐらい爆発的に個体数が増える。これはおそらく、石垣島にはアオムシサムライコマユバチがいないためである。しかし、6月頃には急速に個体数を減らし、7月には全く見ることができなくなってしまう。これはおそらく、暑すぎることと、餌が無くなってしまうことによると思う。その後、翌年の2月ぐらいまではモンシロチョウの姿を見ることはできない。ボクは、石垣島のモンシロチョウは、冬の間に北の方から飛来した個体から発生が始まり、夏には絶えてしまい、夏を越すことができないと思っている(が真偽のほどは定かではない)。

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