外食に思う(2013年7月22日)
昨日の晩は、妻は送別会で不在、三男は山行で不在だったので、次男と二人だけだった。とういうわけで、夕食は外食することにした。行き先は近鉄江戸橋駅前の「にっこう亭」である。この家に引っ越してから2年半になるが、「ご近所」の「にっこう亭」は今回が初めてである。次男は一度行ったことがあるとのこと。もともと中華料理屋と喫茶店が隣同士にあったのを、一つにまとめてしまった店ということである。メニューは中華中心だが、店のつくりは喫茶店風。ボクは中華料理の店では、まず中華飯を食べることが多いが、その定石どおり中華飯を食べた。ついでに餃子も。
見た目は色が濃いので味が濃いように思われたが、他の中華料理屋の中華飯と比べると味付けは薄いように感じた。餃子も「餃子の王将」のものに比べれば薄味であった。でも、何となく落ち着く味だった。こちらのブログによれば、かなり長く続いている店らしい。それは納得できる感じである。
美味しいものを食べるのは嫌いではないので、ネットで情報を拾って、その情報をもとに出かけることも多い。しかし、ネットの情報は自分の好みと合わないと感じられることが多いと感じるようになった。大抵は味が濃すぎるのである。とくに新しい店にはその傾向が強いように思われる。
それは考えてみれば納得できる話で、新しい店が手っ取り早く客を掴もうとすればインパクトが無ければならず、そのためには味が濃い方が効果的である。しかし、長期的に考えれば、飽きが来るのも早そうなので、徐々に効果が薄れて行くように思える。
吉野家の牛丼は「チェーン店だから」という理由で敬遠していたが、出かけた先などで手軽に安く食べるために利用することもあるようになってきた。そこで気が付いたのだが、吉野家の牛丼は他の牛丼チェーンと比べると薄味なのである。これなら飽きずに食べることができると感じた。かつては「吉野家に熱烈なファンがいること」が理解できなかったが、今は納得している。
そういう意味で「にっこう亭」も飽きが来ない店なのかも知れない。一人暮らしの学生にとっては、外食する機会も多いだろうから、「飽きが来ない」というのは重要だと思う。そういう意味で、「特別ではない外食」をするためには、学生が支持するような店を狙うのが良いようにも思える。
江戸橋駅は三重大学の最寄り駅だが、(かつてはどうだったかわからないが)今は学生街というほどでもないように思える。しかし、探せば学生が支持する店もいろいろ見つかるかも知れない。先ほどのブログに名前が出ていた「中華100番」も学生に支持されていた店のようだが、店主が高齢になったために店を畳んでしまった。「中華100番」には一度しか行ったことがないが「上品とは言えないかも知れないが安心できる味」だと感じた。閉店したことは残念だと思う。
今後、このような店が新しく出来てくることは難しいかも知れない。わざわざ遠くから食べに行くような価値があるわけでもないし。だから、今ある「昔ながらの味の店」には頑張って欲しいものだと思う。そのためには、こちらも応援する(食べに行く)必要があるわけだが。
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