なぜかクロアナバチ(2012年8月15日)
このところ何となく体調が良くなかったり、これというネタが無かったりで、久しぶりのブログの更新になってしまった。Facebookにも時々書き込んでいるので、こちらへの書き込みの頻度も相対的に下がっている感じもある。
今日は水曜日なので、恒例の野外調査であった。有機栽培の野菜圃場の近くに性フェロモン誘引剤を誘引源にした粘着板式トラップを設置してあり、それを毎週調査している。
調査の対象としているのはガの仲間なのだが、想定外の生物もトラップに捕捉されてしまうことがある。脊椎動物はもちろん想定していない動物だが、ニホンカナヘビはしばしばトラップにくっついている。今日はニホンカナヘビだけでなく、ネズミもくっついていた。ネズミの種名はよくわからないが、大きさから判断するとハツカネズミか何かのように思われた。脊椎動物が捕捉されると、それが死んで腐臭を放ち、ハエが集まってくるので、あまり気分の良いことではない。
今日はさらに、想定外の昆虫がたくさん捕捉されていた。ある場所の一つのトラップには、多数のクロアナバチが捕捉されていた。クロアナバチはキリギリスの仲間などを捕獲して幼虫の餌にする狩りバチの仲間である。それがなぜガのフェロモン剤に誘引されたのか全くもって不明である。たまたま、1頭のメスが捕捉され、それにオスが集まってきてしまったのかも知れない。が、あくまで想像の域を出ない話である。
クロアナバチは狩りバチの仲間では大型なので、目にすればすぐに気が付く種である。子供の頃、地面にクロアナバチが掘った巣穴のところに、カマキリを入れたガラス瓶を被せてカマキリとクロアナバチを戦わせようとした記憶がある。しかし、それがその後どうなったのか全く思い出せない。子供の頃はいろいろと残酷なことをしたものである。
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