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2012年6月17日 (日)

第17回農林害虫防除研究会新潟大会@ホテルニューオータニ長岡(2012年6月14〜15日)

20120614_nouringaichu_17
 入会するきっかけを逸していて未だに非会員なので、これまで大会に参加したことがなかった農林害虫防除研究会の大会に参加してみた。入会を逸していた理由は、この研究会が設立された理由のひとつが、「日本応用動物昆虫学会と日本昆虫学会の合併が協議されていた頃、合併に反対していた日本応用動物昆虫学会の会員を中心に、応用関係、とくに都道府県の試験研究機関の職員が参加し易いようなものにしよう」ということだったらしいので、結局、合併が不調に終わり、日本応用動物昆虫学会だけで十分ではないかと考えていたからである。というわけで、今回が初参加である。
 今回の大会は「カメムシ対策のこれから〜カメムシ類の加害種変動とつきあい方〜」というシンポジウムの講演4題と、一般講演25題であった。
 シンポジウム「カメムシ対策のこれから〜カメムシ類の加害種変動とつきあい方〜」では斑点米カメムシに関する講演3題と、最近南方から分布を拡大しているミナミアオカメムシに関する講演1題があった。ボクはこれまで稲作の害虫の研究をしたことがないので、斑点米カメムシは自分では研究対象にしたことはないが、種子食性のカメムシの生態は面白いと思っているので、それなりに興味を持って聴いた。水稲害虫の防除は、一頃と比べると相当な程度に「減農薬」が進んでいて、斑点米カメムシに対する防除も1回きりの場合がほとんどである。その1回の防除をいつ行うのが効果的か、というのが現在の中心的な研究課題になっているように思える。斑点米の問題については、コメ1000粒に1粒の斑点米が混じっただけで「等級落ち」する制度が防除を減らせない原因になっていることは確かなので、これも何とかならないものかと思う。今回の講演は、そんな中で努力されていることの内容の紹介であった。ミナミアオカメムシは様々な作物を加害してイネも加害するが、ダイズでの被害が大きい。ここ数年の急激な分布の拡大について紹介されるとともに、その分布の拡大の要因について考察された。
 一般講演25題のうちの3題は「地元枠」ということで、地元新潟県の非会員による講演があった。地元枠での講演は、新潟県におけるさまざまな害虫の防除に関する取り組みが紹介された。その他の一般講演は、「日本応用動物昆虫学会」のような本格的な学会で発表される内容とは若干傾向が異なり、まだ最終的な結論の出ていない研究途中の紹介のようなものが多かった。奈良県の国本氏による「農薬の包装、ラベルの表示について」の講演は先月の「関西病虫害研究会」の大会で講演されたもの(別の会場の講演を聴いていたので聴けなかった)と重なる部分が多かったとのことであるが、漂白剤や医薬品などと比べると農薬のラベル表示の注意書きが小さいのでもっと大きくすべきである、という意見には同意できる。
 1日目の夜には「情報交換会」という名の懇親会があり、発生予察用フェロモン誘引剤についてMさんからいろいろとお話をうかがった。懇親会の料理の量はちょうど良いぐらいかやや少なめという程度であったが、「ニューオータニ」という名前から期待されるほどの味ではなかったように思えた。
 大会の運営に当たられた新潟県在住の会員の皆さんには有意義な会を開催していただいたことにお礼申し上げたい。
 来年は奈良県で開催される予定である。

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