カマキリモドキの幼虫か?続報その1(2012年1月12日)
去年の12月7日のエントリーに「カマキリモドキの幼虫か?」ということを書いたが、その続報である。
Iさんはずっと飼育していたのだが、寄主のウヅキコモリグモの雄の亜成体が脱皮に失敗して死んでしまった。カマキリモドキの幼虫らしきもののその後の経過を観察するためには、別のクモに移してやらなくてはいけない。
Iさんから呼び出されて昆虫飼育室に撮影に出かけたところ、その幼虫は容器の中を歩き回っていた。そこでとりあえずその幼虫を撮影。体長は1mmほどしかなく、大変小さい。成虫はそれなりに大きな大顎を持っているので、幼虫も大きな大顎を持っているものだと想像していたが、大顎は思ったより小さかった。カマキリモドキの幼虫はクモの卵嚢に侵入してクモの卵を食べるので、それほど立派な大顎は必要ないのかも知れない。
新しいクモを与えてしばらく観察していたのだが、なかなかクモに取り付かなかった。ぼくはしびれを切らしてあきらめてしまったが、その後Iさんが面相筆を使って新しいクモに付けてやったところ、頭胸部と腹部の間の「定位置」に落ち着いたそうである。
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