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2011年12月 6日 (火)

清水義範著『はじめてわかる国語』

清水義範著『はじめてわかる国語』 え・西原理恵子

講談社
ISBN4-06-211607-3
1700円+税
2002年12月16日発行
317 pp.

目次
第一話 国語って正体不明の学科だった
第二話 国語入試問題必敗法
第三話 たまには生々しい話を
第四話 悩ましきかな漢字
第五話 どう書きゃいいのだ日本語
補習 漢字と日本人のなやましい関係 対談ゲスト 高島俊男
第六話 話すこと、聞くこと
第七話 あの歌はこんな意味だった
第八話 挨拶は丁寧に
第九話 谷崎『文章読本』の功罪
補習 文章読本の真相 対談ゲスト 斎藤美奈子
第十話 日本語は滅んでしまうのか
あとがき

 石垣島に住んでいたときに石垣市立図書館で借りて読んだことがあったが、津市津図書館にもあるのを見つけて、もう一度読みたくなって借りてきて読んだ。8年ぶりぐらいに読んだことになるが、詳細は忘れていたので新鮮な気持ちで読むことができた。
 本書は、名古屋市出身の作家、清水義範氏の「国語」に関するエッセイ集で、「小説現代」2001年11月号から2002年10月号に連載されていたものをまとめたものである。
 ボクも常々「国語」とは正体不明な学科だと思っていたので、同意させられる部分が多々あった。小学校から高校まで、「国語」の授業を受けてきたが、あとから思えばぼくが受けてきた「国語」の授業は「日本語」の授業とは言い切れず、「文学」であったり「道徳」であったりした部分が多分にあったように思う。
 ボクは「国語」を常に苦手科目としていた。試験問題で後から「正解」が示されたときも、それがなぜ正解になるのかが理解できないことが非常に多かったからである。「そのとき主人公はどう思ったでしょう?」などという問題を出されても、正解が全くわからないのだ。清水義範氏には「国語入試問題必勝法」という小説作品があり、このあたりのことをおちょくっているのだが、これも実に面白かったという印象が残っている。
 本書には、それらのことなども話題にされており、「うんうん」とうなずきながら読むことになった。こういうわけのわからない「国語」を教えている学校の先生は、さぞ大変なことだろうな、と思わざるをえない。
 本書の中には、斎藤美奈子さんとの対談も収められており、斎藤美奈子さんの著書『文章読本さん江』も話題にされている。これも読まなければいけないと思う。

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コメント

国語の問題にたいする正解が不明確なのは同感ですね。ですが、”手紙にこんなこと書いたら相手は不愉快かも”、とか”こんなことゆうたら傷つくやろな”というような気づかい能力を持つためには、やっぱり最も適切な正解を出す練習も必要ですね。話からこちらの気づかない性質なり考えなりを天才的な嗅覚で引き出せる方とは話がしにくいですね。その逆にKYの方も困りますが。

投稿: Harpalini | 2011年12月 7日 (水) 07時47分

Halpaliniさん、どうもです。
言葉は人それぞれ育った環境によって「感覚」が違うというのがわかってきましたから、「深読み」はしないことにしています。と言いますか、「深読み」なんてできないんですけど。自分が喋るときは、「深読み」の必要のない喋り方を心がけています。

投稿: Ohrwurm | 2011年12月 9日 (金) 06時52分

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