降霜の跡(2011年12月14日)
今日は恒例の野外調査だった。朝はそれほど冷え込んだわけではなかったらしく、霜が降りていたわけではなかった。しかし、最初の調査地に着いた頃にはまだ空がどんよりと曇っていて冷え冷えとしていた。
一週間ぶりに訪れた畑だったが、先週までは青々としていたバレイショは、霜に撃たれて枯れてしまっていた。この一週間の間に、冷え込んで霜が降りた日があったのだろうと思う。言うまでもないことだが、ダイコンやハクサイやキャベツなどのアブラナ科野菜は青々としていた。
ここでは、ウヅキコモリグモをサンプリングしているのだが、陽が射していないので、一所懸命さがしたのだが、まったく見つからない。「そのうち気温も上がるだろうから、別の場所の調査を片付けてからもう一度この場所に戻ろうか」という話をしたら、まだ陽が射していたわけではないが、少し気温が上がってきた感じがしたと同時に、あちこちでウヅキコモリグモが見つかるようになった。どうやら、かなり温度に敏感なようである。
ウヅキコモリグモを探しているうち、Iさんが巣のようなものを作って中に潜んでいたハラクロコモリグモの亜成体を見つけた。ちゃんと糸を使って巣のようなものを作っていたように見えた。
次の場所に移動しようとしたとき、近くの電柱を見たら、カネタタキの雌が見つかった。このまま成虫で越冬するのだろうか?
次の調査地に着く頃には雲が切れ、陽が射すようになった。この畑の横にはクズなどが繁茂している場所があるのだが、ここでも霜に打たれて枯れている植物と元気な植物があった。
この写真に写っている植物のうち、ノイバラとアケビはまだ青々としていたが、クズとカナムグラは霜に打たれて枯れたようだった。
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