日本昆虫学会第71回大会@信州大学松本キャンパス・前日(2011年9月16日)
昨日は、一昨年の夏に我が家に1か月ほどホームステイしていて、いま九州大学に留学しているドイツ人学生のアレクス君を我が家に迎えた。2年ぶりの再会だったが、顔は2年前と変わっていなかったが、さらに日本語に磨きがかかっていたようだった。夜は我が家一同と一緒に中華料理を食べに行った。
今朝はアレクス君は名古屋へ向かうということだったので、電車で通学している上の2人の息子と一緒に同じ電車に乗った。息子たちは途中で降りたが、ぼくとアレクス君は名古屋まで乗り、近鉄名古屋駅で別れた。ぼくは昆虫学会の大会に参加するために中央線の特急で松本に向かった。
昼過ぎに松本に着いたが、松本は陽射しが強く、津と変わらないぐらいに暑かった。昨日の夜の中華料理を食べ過ぎたので、カウンターだけの安い蕎麦屋で軽く蕎麦を食べた。値段相応であまり美味しくなかった。昼食後、荷物をホテルに預け、駅前の街を散策し、バスターミナル14:00発のバス(1日2本、10:00発と14:00発しかない)でアルプス公園に向かった。目指すは「山と自然博物館」。「昆虫少年50年のあゆみ」の特別展が開催されている。それを観に行った。アルプス公園は小高い山の上にある。さすがに暑いなか、歩いて行くのはきついだろうと思った。帰りはバスがないので、歩かなければいけないが、下り坂なのできつくはないだろうと思った。アルプス公園に着くと、アブラゼミ、ミンミンゼミ、チッチゼミの鳴き声が聞こえた。チッチゼミの鳴き声を聞いたのは久しぶりである。まずは、館内へ。
しばらくすると、Zikadeさん(『セミの家』の主)が登場。バスに乗り遅れたので来られないかと思っていたのだが、タクシーで来られたとのこと。松本城の近くから1000円ほどで来れたとのこと。
この博物館は「山と自然博物館」という名前のとおり、山に関する展示もあった。本格的な山を知らないので、山の装備を見て「おお、こんな装備を使うのか!」などと感心しながら見た。
山や自然に関する資料もあり、思わぬ物も見つけた。
古い名古屋昆虫同好会の会誌である。ぼくが生まれる前のものも多数。「新昆虫」など、古い昆虫雑誌もあり興味深かった。どうやら地元の昆虫愛好家が所持していた資料が寄贈されたものらしい。
展示を一通り観たあと、せっかくZikadeさんと一緒なのでセミの探索。自分一人では絶対に見つけられなかったであろうチッチゼミの抜け殻を発見。あるところにはたくさんあるもので、この写真には3個も写っている。成虫の大きさから想像するよりはるかに大きく、伊勢神宮で見たヒメハルゼミの抜け殻とほとんど大きさが違わないようにも思えた。チッチゼミの抜け殻が大きいというより、ヒメハルゼミの抜け殻が小さいのかも知れない。
そうこうしているうちに陽も傾き、過ごし易くなり、二人で山を下りた。とりあえず、蕎麦屋を見つけた松本城方面に向かった。途中、ツクツクボウシの鳴き声も聞こえた。山の上の方は雑木林も残っており、いろいろな虫を観察しながらの下山になった。
街中に来たら珍しいものを見つけた。「わさび店」と看板が出ていたので、その店を覗いてみたら、本当にわさびとわさび製品しか扱っていないような店だった。
やがて松本城に近づき、松本城のすぐ前にある「川船」という蕎麦屋に入った。ぼくは「わさび菜野沢菜蕎麦」、Zikadeさんは「天ざる」を注文。値段が全然違うので当たり前だが、昼に入った蕎麦屋とは比べ物にならないほど美味しかった。
蕎麦一杯で2時間ほどの時間をつかってZikadeさんと虫談義。話は尽きない。あまり粘っても店に申し訳ないので、20:00ちょっと過ぎに店を出てホテルに向かった。
さて、明日から学会が始まるわけだが、自分の発表の準備はしたものの、他の仕事に追われていたので、どの講演を聴くのか、まったく考えていない。これから講演要旨集を見て戦略を練ろうと思う。
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コメント
小生も実は17日に松本入りしております。ですが17日は松本市外へ採集に出かけました。ほぼボウズでした。明日は姪の結婚式がお城のすぐ近くであるので、それまで松本キャンパスや県の森に出かけて40年前を懐かしみたいと思います。学会は参加費が高いからパス。その翌日は扉温泉へ採集に行きます。早川さんが亡くなられたので楽しみが少し減りましたが。
投稿: Harpalini | 2011年9月17日 (土) 19時02分
Harpaliniさん、コメントありがとうございます。
松本におられるのですか?!?!?!
いろいろな虫屋さんとの交流も楽しいですよ。
投稿: Ohrwurm | 2011年9月17日 (土) 22時05分