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2011年9月22日 (木)

ヒメジュウジナガカメムシの羽化始まる(2011年9月22日)

 昨日は台風15号が通過し、風も強かったが雨も相当降ったようで、我が家は雨漏りして大変だった。押し入れの直接外壁に面していない部分からひどく雨漏りしていたので、風で雨水が染み込んできたわけではなく、屋根のどこかに欠陥があるに違いない。まだ購入してから1年も経っていないので、売り主側の責任で修繕してくれるはずだが、しばらく押し入れが使えなさそうなのは辛い。
 今日は昨日の台風のせいで1日ずれたが、恒例の野外調査だった。2009年の台風18号のときには雲出川が氾濫し、調査地のうちの2か所が水に浸かったので、昨日の台風の大雨でも水に浸かったのではないかと心配したが、幸い水に浸かった様子はなく、ほっとさせられた。今月はじめの台風12号の時には、トラップが1つ破損したが、今回はトラップの破損もなく、ほとんど被害は無かったと言っても良い。
 台風一過の晴天とはならず、雲が多く、まだ西風が強かったが、気温は急に下がった感じだった。しかし、調査地ではまだツクツクボウシが鳴いていた。
 職場の中のガガイモの群落のヒメジュウジナガカメムシはそろそろ成虫になっているのではないかと見に行ったところ、まだほとんどが5齢幼虫だったが、羽化が始まっていて、ごくわずかだが成虫が見られた。ガガイモの葉は想像以上に衰弱し、ヒメジュウジナガカメムシの吸汁能力が凄まじいものであることがわかった。ガガイモは作物ではないので問題ないが、もしガガイモが有用な作物であったらヒメジュウジナガカメムシは重要な害虫として扱われるであろうことは疑いない。下の写真はヒメジュウジナガカメムシの集団で、大半が5齢幼虫で一部が成虫である。集団を作っている場所はガガイモに混じって生えていたアオツヅラフジの葉の上で、両側に見えるガガイモの葉は衰弱しきっている。ヒメジュウジナガカメムシの集団はほかにもたくさんあり、総個体数が4桁に達していることは疑いない。
20110922blog1

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