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2011年8月24日 (水)

丸山宗利著『ツノゼミ ありえない虫』

丸山宗利著『ツノゼミ ありえない虫 Treehoppers Incredible Insects』

幻冬社
ISBN978-4-334-02011-5
1,300円+税
2011年6月25日発行
80 pp.

目次
New World[北米・中南米]
 ツノゼミの世界へ/重厚な体/多様性のるつぼ/技ありな角/ハチを背負って/我ら毒もち/植物になりたい とげ編/植物になりたい たね・新芽編/植物になりたい 枯れ葉編/ぶくぶくふくらんで/職人魂/カフスボタンにいかが?/ツノゼミ動物園/弧を描く角/北上したツノゼミ
Old World[アジア・アフリカ・オーストラリア]
 熱帯の陽射しにきらめいて/マーブル模様の迷彩服/とんがった奴ら/おかしすぎるバランス感覚/旗をふるツノゼミ/ちび丸ツノゼミ/アフリカのツノゼミ/オーストラリアのツノゼミ
Japan[日本]
 そんじょそこらにもいる昆虫
column
 ツノゼミって何?/<ツノゼミの衣食住>ありえない姿のひみつ/<ツノゼミの衣食住>菜食主義者/<ツノゼミの衣食住>アリと暮らす/なかまとの会話/一寸の虫にも母の愛/ツノゼミの一生/深度合成写真撮影法とは?/ツノゼミに夢中
catalogue
 ものまねあれこれ/ツノゼミ顔面カタログ

 虫屋仲間のうちでは話題になっていた本である。順調に売れているらしい。今日、県立図書館に行ったら入っていたので、早速借りてきて読んだ。
 生物の形態は物理的環境や他の生物との関係の中で自然淘汰を受けて適応的に進化してきたと考えられているので、それなりにその形態の意味を見いだすことができるのが普通である。しかし、ツノゼミはその形態を適応的進化だけで理解することが不可能と思われるものばかりである。そのツノゼミを深度合成写真撮影法を用いて撮影された拡大写真を用いて解説している。
 とにかく、熱帯に棲息するツノゼミは、人間の想像力を超える形態のものばかりで、その魅力を存分に伝えているのが本書だと思う。日本に分布するものは、熱帯に分布するものと比べると遥かに地味だが、この本を読んでツノゼミに嵌まる虫屋が出てくるのは想像に難くない。一見の価値あり。
 さいごに丸山さんへ。図書館で借りて読んでしまったので、印税収入に結びつかなくて申し訳ありません。

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コメント

楽しい本でした!
以前、書店で見かけて買いそびれていたのですが、Ohrwurmさんの書評を読んで購入を決意。
作者の方にはOhrwurmさんのアナウンスで印税貢献させていただいたということで(笑)。

投稿: 星谷 仁 | 2011年8月30日 (火) 05時15分

星谷さん、どうも!
お役に立てたようで、よかったです。
丸山さん、許してね!

投稿: Ohrwurm | 2011年8月30日 (火) 19時14分

おっと、いま気付きました! 宣伝ありがとうございました!!

投稿: 丸山 | 2011年9月20日 (火) 19時10分

丸山さん、どういたしまして。
それより、学会で大事そうに持参されていたプラスティック水槽の中身のことを訊きそびれました。何が入っていたんでしょう?

投稿: Ohrwurm | 2011年9月20日 (火) 22時40分

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