奥本大三郎著『散歩の昆虫記』
奥本大三郎著『散歩の昆虫記』
幻戯書房
ISBN978-4-901998-54-3
2,200円+税
2010年2月13日発行
219 pp.
目次
I 虫めづる散歩 (19編)
II 人もまた虫の子 (9編)
III 旅の標本箱 (17編)
IV 南の国の見聞録 (22編)
V 自然と文明 (15編)
VI 少年のいる風景 (11編)
あとがき
本書はフランス文学者・奥本大三郎氏による虫に関するエッセイ集で、「週刊読売」1996年9月1日号から2000年4月9日号まで連載された「奥本大三郎の新・博物誌」の中から抜粋し、加筆修正の上、再構成されたものである。
ひとつひとつの文章が短いので、ちょっとした時間ができたときや、布団に入って寝る前にちょっと読むのに適した本である。
日高敏隆先生のエッセイは動物行動学的な面で面白いと思うが、この奥本氏のエッセイも文学者ならではの書き方がされており、味があり好感が持てる。
海外での採集談も多く、それなりに参考になる。
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コメント
「蟲義」なんて鳩山邦夫氏と謳った対談やエッセイから10年、連載はしらなかったけど、特に政治世界への「虫の目」が読みたいです(^_^.)
この間奥本さんの生活も激変したようですし。
挿絵の水墨画も奥本さんの手になるものらしいですね。
投稿: こけた | 2011年8月24日 (水) 12時19分
こけたさん、こんにちは。
奥本先生の最近の動向については知りませんけど、そんなに大きな変化があったのでしょうか?
それはともかく、この本は肩の力を抜いて、ゆったりと読むことができる本だと思いました。
投稿: Ohrwurm | 2011年8月24日 (水) 22時30分
おはようございます。
奥本さんは数年前に高額な慰謝料で離婚、若いかたと再婚して、お孫さんほどの年齢差のある子どもさんができたそうです。それでますます労働意欲が昂進しているようです。
以上、『パリの詐欺師たち』(2008、奥本著)、『TU・I・SO』(昆虫界の週刊誌)より (^_^;)
投稿: こけた | 2011年8月25日 (木) 10時27分
こけたさん、どうもです。
奥本先生の著書はあまり熱心に読んでいないのでそのような事情は知りませんでした。子供ができると元気になれるんですかねぇ?うちももう一人、とか言ってまた男だともう大変。
投稿: Ohrwurm | 2011年8月25日 (木) 20時34分