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2011年7月

2011年7月31日 (日)

夜中のクマゼミの鳴き声(2011年7月31日)

つい今さっき、遠くからクマゼミの鳴き声が聞こえてきた。こんな夜中にクマゼミの鳴き声を聞いたのは初めて。

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2011年7月23日 (土)

近所でもツバメの巣が(2011年7月23日)

 今日の夕方、近所のコンビニエンスストアに買い物に行ったら、その店先にツバメの巣があり、3羽の雛が顔を出していた。今時まだツバメの雛がいるということも意外だったが、こんな場所にツバメの巣があること自体意外なことに思えた。
 今住んでいる場所はけっこう街中だと思っていたが、ツバメの雛が育っているということは、それだけの餌=虫がいるということだから、この界隈は思ったよりも自然度が高いのかも知れない。
 職場に行く途中にあるスーパーマーケットにも毎年ツバメが巣をかけるが、こういう人がたくさん出入りする場所に巣をかけるというのも、それなりの理由があるのだろうと思う。人間はツバメを獲って食べようとは思わないし、人間がいる場所はツバメを食べようとする野生動物も寄り付かないだろうから、このような場所はツバメにとっては案外と安全な場所なのであろうと思う。

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2011年7月22日 (金)

昼間のニイニイゼミの羽化(2011年7月22日)

 昨日の夜は涼しくて、布団をかけて寝た。朝起きても曇っていて、出勤のためバイクを走らせると、長袖シャツ1枚では寒い。
 職場の庭のウバメガシの木にはニイニイゼミの抜け殻が増えてきた。そろそろ発生のピークを過ぎているのではないかと思う。
20110722blog1 いつものようにピットフォールトラップの調査をするのだが、この前の台風の風で、落ち葉がいっぱい入っていた。いくつ目かのトラップを見たとき、中の落ち葉に脱皮が始まったニイニイゼミがついていた。生きているのかどうかわからなかったが、中から取り出して写真を撮ってみた。
20110722blog2 生きているようにも見えたので、落ち葉と一緒に職場の居室に持ち帰った。すると、このニイニイゼミはちゃんと生きていて脱皮が始まった。おそらく、天気が悪くて暗く、しかも気温が低いため、変な時刻に羽化してしまったかも知れないし、変な所に落っこちて、仕方なくこんな時刻に羽化を始めたのかも知れない。
20110722blog3 今日は見学する客の対応をしなければいけなかったので、じっと観察しているわけにはいかなかった。昼前に居室に戻ったら、もうニイニイゼミは完全に翅を伸ばしていた。体が固まったてから手に取ってみたら、これは雌だった。おそらくもうピークを過ぎているので、これから羽化する個体は雌が多いのではないかと思う。
 夕方になって、完全に体が固まってから、外に逃がしてやった。
 しかし、セミの羽化を見たのは久しぶりの気がする。

 夕方、畑の向こうの林に行ったが、ヒグラシの鳴き声もニイニイゼミの鳴き声も聞こえなかった。気温が低すぎて鳴けないのではないかと思った。
 帰宅のとき、長袖シャツでバイクを走らせたのだが、まもなく寒さに耐えきれなくなってウインドブレーカーを着た。
 帰宅してから、「ナベを食べたいねぇ」と行ったらバカにされたが、体は冷えてしまっていた。ナベは食べられなかったが、暖かいおしるこを食べた。

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2011年7月21日 (木)

ヒグラシが増えてきた(2011年7月21日)

 今日は晴れるという天気予報だったが、結局一日中曇っていて、ほんの少しだが雨もぱらついた。台風一過というわけにはいかなかった。
 職場のヒグラシは、建物のすぐ近くの庭にもいないことはないのだが、そこでは個体数が大変少ないので、畑の向こうの林まで行かなければ合唱を聞くのは難しい。
 今日の仕事を終えてその林に行ってみると、ヒグラシがたくさん鳴いていた。今年初めて鳴き声を聞いた一週間前とは比べ物にならないほどである。
 しかし、今のところ、職場の界隈で一番鳴き声が目立つのがニイニイゼミである。あちこちでたくさん鳴いている。分布は限られるが次に目立つのはヒグラシであろう。さらに少なくなってクマゼミとアブラゼミというところであろうか。ツクツクボウシの鳴き声はまだ聞こえないし、この界隈にはミンミンゼミはほとんどいないので山の方まで行かないとわからない。

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2011年7月20日 (水)

クワカミキリ登場(2011年7月20日)

 昨日は台風6号マーゴン(MA-ON)が四国の南まで近づき、こちら津市でも暴風が吹き荒れていたが、まだ台風が近づきつつあるはずだった今朝には風が治まっていた。台風が行き過ぎてしまったのかと思ったら、台風はまだ潮岬の近くにあった。昨日の昼前に出された暴風警報も今朝には注意報に切り替わっていたので、とりあえず出勤した。暴風警報が出ていたら、今日は休みを取ろうと思っていたのだ。
 出勤しようと思って家を出たら、JRの踏切のところに人が立っていて、故障して通れないとのこと。津駅から北のJRの踏切が全滅らしい。台風のせいかどうかはわからない。仕方が無いので一身田駅の北側の陸橋を通って、大回りして出勤した。
 出勤しても、雨も降っていないし、風も大して吹いていないので、当初の予定通り恒例の調査に出ることにした。昨日の風でトラップが飛ばされている可能性があったので、補修のための資材も車に積み込んだ。
 案の定、最初の調査地ではトラップが飛ばされたり倒れたりしていた。しかし、川が増水して冠水した様子は無かった。
 次の調査地は全く異常なし。先週の調査ではこの畑の横にあるクワの木にはまだクワカミキリが見つからなかったが、今日は3頭も見つかった。夏本番である。
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 クワカミキリは大きいので採集しようという意欲が起こらないわけではないが、去年十分に採集したせいもあるので、見るだけにした。
 その近くの木立にあるコナラの木の樹液のところに行くと、大きなオオスズメバチがいた。これはおっかないので見るだけ。 20110720blog2
 その他にも色々みたが、特に採集することなしに職場に帰還。
 職場に帰っても、雨も降らず、特に風が強くなることもなく、台風は終わってしまった感じだった。
 台風の中心から離れた所の方が風が強いのか、それとも台風が急激に衰えてしまったのか、理由はよくわからない。

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2011年7月17日 (日)

300,000アクセスお礼

 2006年7月2日にこのブログを開設したが、先ほどアクセスカウンタが300,000になった。5年余りでの達成なので、1年平均で約60,000アクセス。1日平均で約160アクセスということになる。ところが、この中には1日で半年分ものアクセスがあるという「事件」もあった。
 今年の5月7日の17:00頃のことである。この直後から「デイゴとハチのはなし」のエントリーに異常なほどのアクセスが集中した。何事が起こったかと思ったのだが、その理由が「Yahoo!ニュース」からリンクが張られたからだということがすぐにわかった。そのあたりのアクセスの推移はこのグラフのとおり(クリックすると拡大します)。
Capture2011050520110511
 さすがに大手ニュースサイトの威力はすごいと思った。
 これほど大きな影響はないようだが、テレビか何かで紹介されると、それを検索キーに使ってこのブログを訪問していただけることもあるようで、「コブハサミムシの母親殺し」のエントリーにもしばしばアクセスが集中することがあった。
 それはともかく、このブログを訪問していただけることは嬉しいことである。皆様に感謝したい。

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ヒメハルゼミ@伊勢神宮外宮(2011年7月17日)

 この前の木曜日7月14日に内宮へ行ったばかりだが、今日は外宮に行ってみた。近鉄の急行に乗って宇治山田駅に着いたのは14:00頃。それなりに暑い。
20110717blog1 歩いて10分ほどで外宮前。
20110717blog2 中に入るとニイニイゼミの鳴き声が。ところが突然ヒメハルゼミの大合唱が始まってビックリ。
20110717blog3 とりあえず外宮一帯を歩き回って分布を確認。かなり広く分布しているらしく、断続的ながらあちこちからヒメハルゼミの合唱が聞こえた。
 ということで一安心したので、ちょっと休憩。着いたばかりの時に目を付けていた店でかき氷。抹茶200円+あんこ50円+ミルク50円=300円。
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20110717blog5 この店に向かう途中に見えた森からもヒメハルゼミの合唱が聞こえていたので、そちらへ。近くに行ってみると、そこは外宮の一部かと思われたのだが、「度会大国玉比売神社」と「伊我理神社」だった。ここが入り口。
20110717blog6 中に入るとこんな感じ。
20110717blog7 ここなら観光客もいないのでゆっくり抜け殻探しができると思ったら、さっそく抜け殻が見つかった。それもたくさん。いい時期に夜ここへ来れば羽化も観察できるかも知れないと思った。
20110717blog8 今日の外宮付近のヒメハルゼミの合唱のピークは16:00前後のように思われた。16:30を過ぎると、合唱も断続的になった。16:55頃調査終了。
 この前の内宮での観察と比較すると、分布していると思われる範囲は狭いと思われるのだが、合唱の賑やかさでは、今日の外宮の方が勝っているように思われた。1頭が鳴き始めると、すぐに何頭かが続いて鳴き、すぐに合唱になった。そして、合唱になると、1頭ずつの鳴き声が全くわからなくなってしまうほどだった。
 というわけで、外宮周辺にも高い密度でヒメハルゼミが棲息していることが確認できたので、一応の収穫があったと言える。
 伊勢市駅まで歩き、17:20発の近鉄急行に乗って帰る。

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2011年7月16日 (土)

日本学術会議公開シンポジウム「新時代の昆虫科学を拓く2」(2011年7月16日)

 前日に開催されたシンポジウムに引き続き、今日もまた名古屋大学野依記念学術交流館で開催された日本昆虫科学連合、日本学術会議応用昆虫学分科会およびその加盟学協会主催のシンポジウムに出かけた。

プログラム
開会(13:00)
1 日本昆虫科学連合活動報告
山下 興亜(中部大学学長、日本学術会議連携会員)
2 応用昆虫学分科会からの「報告」
藤崎 憲治(京都大学大学院農学研究科教授、日本学術会議連携会員)
3 講演
1)細胞内カルシウム動態のかく乱を特徴とする殺虫作用
正木 隆男(日本農薬株式会社; 日本農薬学会)
2)アジアにおける昆虫媒介性感染症とそのベクター
沢辺 京子 (国立感染症研究所 昆虫医科学部; 日本衛生動物学会)
3)食品への昆虫混入とその防止法
宮ノ下 明大 (農研機構食品総合研究所 食品害虫ユニット; 日本家屋害虫学会)
4)アルカロイド利用昆虫の化学生態学
本田 計一 (広島大学大学院 生物圏科学研究科 生物機能開発学専攻; 日本鱗翅学会)
5)トンボにおける色彩多型の発生・進化機構
二橋 亮 (産業技術総合研究所; 日本動物学会)

 昨日のシンポジウムはちょっと期待はずれだったが、こちらの方は面白かった。
 講演はともかく、藤崎先生からの「報告」は、昆虫科学が置かれている立場やこれからなすべき仕事について、的を射た「報告」だったように思われた。
 正木氏の講演は、最近開発された優れた殺虫剤フルベンジアミドの作用機作の解説が中心であったが、勉強になった。
 沢辺氏の講演は、最近軽く見られがちの昆虫伝搬性疾病にかかわる媒介昆虫の重要さをあらためて示したもので、面白いと思った。
 宮ノ下氏の講演からは、意外なところで昆虫が問題になっているということを知ることができて勉強になった。
 本田氏の講演は、もうかなり解明されてきたかのように思われたマダラチョウとピロリジジンアルカロイドの関係が、まだ十分には明らかにされていないことを示したもので、昆虫と植物の共進化の奥の深さをあらためて感じさせられた。
 二橋氏の講演は、トンボに見られる「色」について、様々な面からその機能を明らかにしてきたもので、大変興味深かった。
 昨日のシンポジウムもこのシンポジウムも、もともとは東京で開催される予定だったものが、震災の影響で名古屋に会場を移して開催されたものである。このようなシンポジウムは、東京ばかりでなく、地方でも開催して欲しいものである。言うまでもなく、東京に行くより、名古屋に行く方が気楽である。

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2011年7月15日 (金)

日本学術会議公開シンポジウム「食料生産から生物多様性を考える」(2011年7月15日)

 名古屋大学野依記念学術交流館で開催された日本学術会議農学委員会植物保護分科会および植物保護科学連合(日本植物病理学会、日本応用動物昆虫学会、日本農薬学会、植物化学調節学会、日本雑草学会)主催のシンポジウムに出かけた。

プログラム
開会挨拶「植物保護科学推進に向けて」
 上野民夫(日本学術会議植物保護科学分科会委員長)
特別講演「世界におけるミツバチの現状と減少の原因」
 門脇辰彦(名古屋大学生命農学研究科)
「途上国農業から見た生物多様性と私達の食卓」
 夏秋啓子(日本学術会議連携会員、東京農業大学国際食料情報学部)
「農家のための生物多様性~環境保全型害虫管理技術の展開」
 大野和朗(宮崎大学農学部)
「作物の栽培と雑草の多様性」
 冨永 達(京都大学農学研究科)
「根寄生雑草と食料生産-ストリゴラクトンから見た生物の機能多様性とその農業利用-」
 米山弘一(宇都宮大学雑草科学研究センター)
「欧米における農薬の生態影響評価・最前線」
 片木敏行(住友化学(株)生物環境科学研究所)
総合討論 白石友紀(日本学術会議連携会員)

 「生物多様性」という言葉に惹かれて出かけたが、その言葉に対する期待が大きすぎたためか、少々焦点が外れたように思われた講演ばかりのように思えた。「生物多様性」は最近の生物学における一つのキーワードだと思うが、このシンポジウムは「生物多様性」という言葉に名を借りた寄せ集めのようにしか思われなかった。「生物多様性」という言葉を意識しなければ、それぞれの講演はそれなりに面白かったのかも知れないが、まとまりのないシンポジウムだったように思われた。

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2011年7月14日 (木)

ヒメハルゼミ@伊勢神宮内宮(2011年7月14日)

 Zikadeさんにお尻を叩かれて出かけることにしてしまった。何時行こうかといろいろ考えたのだが、明日、明後日は出張だし、休日は混んでいそうだし、ということで、急遽今日行くことにした。
 朝は職場に少し出かけたが、最低限の仕事だけ済ませて即帰宅。早めの昼食を済ませていざ出発。晴れて良い天気で暑い。
 13:15頃、内宮の駐車場に到着。かなり混んでいたが何とか空いている場所を見つけて無事に駐車できた。休日だったらとても無理だろうと思う。
 まずは参拝するのも兼ねて、一番奥の正宮に向かった。ニイニイゼミは既に鳴いている。正宮に近づいたあたり、単発的ながら小規模なヒメハルゼミの合唱が聞こえた。時刻は13:35頃。その後も断続的ながら小規模な合唱があちこちで聞かれた。14:20頃、アブラゼミの鳴き声も聞こえた。
 まずは抜け殻を探そうと思ったのだが、神宮の中では森に足を踏み入れるのが憚られるので、なかなか見つけられない。仕方がないので一旦外に出て、五十鈴川左岸の県道22号線の方に出てみた。こちらでもヒメハルゼミの鳴き声が聞こえたので、居る事は間違いない。こちらは森に足を踏み入れても全く問題なさそうだったので、斜面を登った。中に入ってまもなくのこと、ヒノキの幹の根元からの高さが1.5mぐらいのところに小さなセミの抜け殻を見つけた。驚くほど小さい。これがヒメハルゼミの抜け殻だ。まずは目的の一つが達成できた。
20110714blog1 すると間もなく15:12頃、ヒグラシが一声鳴いた。
 一安心したところで、「おかげ横町」まで戻り、赤福氷を食べようと思った。すると、そのすぐ横の木立の中からもヒメハルゼミの鳴き声が聞こえてきた。へえ、こんな所にも居るのか、と思いながら赤福氷の食券売り場へ。並んでいる人は居なかったが15分待ちとのこと。本当にぴったり待つ事15分でお目当てのものが運ばれてきた。
20110714blog2 夏の内宮に来たときには、これを食べるに限る!
 一息ついたところで、もう一度正宮の方へ。ヒメハルゼミの合唱の頻度はだんだん高まり、16:30ぐらいからは連続的に合唱が聞こえるようになった。17:00頃には合唱がピークになったような感じで、おかげ横町の入り口近くにあるトイレの回りやタクシー乗り場の横の木立からもヒメハルゼミの大合唱が聞かれるようになった。まさに森全体が唸っているようだ。ヒメハルゼミは体が小さい割には鳴き声は大きいので、大合唱のように聞こえても、本当にたくさん居るのかどうかはわからない。だが、あちらの森からもこちらの森からもというように合唱が聞こえてくるので、地域全体で見れば相当な個体数であることは間違いなさそうだ。17:45頃には鳴き声がやや少なくなったように感じられた。ピークははっきりしているわけではないが、17:00前後ではないかと感じられた。18:00頃にはかなり合唱はまばらになった。そのころには、ニイニイゼミやヒグラシの鳴き声が目立つようになった。
 18:25には調査を終了したが、まだところどころでヒメハルゼミが鳴いていた。
 今日の観察で内宮に最も多いセミはヒメハルゼミに間違いなかった。分布が非常に広い。ニイニイゼミも多かったが、ヒメハルゼミよりは遥かに少なかった。ヒグラシもかなり居たが、分布はやや限られている感じだった。アブラゼミはまだ出始めで少なかったと思われ、泣き声はごく散発的にしか聞こえなかった。到着したのが午後だったので、クマゼミが居たかどうかはわからなかった。
 Zikadeさんにお尻を叩かれる感じで出かけたわけだったが、ヒメハルゼミの大合唱を聞く事ができ、有意義な日を過ごす事ができたと思う。Zikadeさんに感謝!

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クマゼミ初鳴き(2011年7月14日)

 さきほど、7時17分頃、自宅前でクマゼミが一声鳴いた。今年のクマゼミの初鳴き。
 去年(6月30日)より半月遅れの初鳴き。
 これから騒々しくなるんだろうなぁ。


【2011年7月14日夜追記】
通勤途中の津市渋見町付近、職場のある津市安濃町草生でもクマゼミの鳴き声を確認。

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2011年7月13日 (水)

ヒグラシ・アブラゼミ初鳴き(2011年7月13日)

 夕方6時過ぎに職場の畑の近くにある林に行ったら、たくさんのニイニイゼミの鳴き声に混じってアブラゼミとヒグラシの鳴き声が聞こえた。ヒグラシとアブラゼミの今年の初鳴きである。
 去年のヒグラシの初鳴きは7月8日だったので少し遅く、アブラゼミは7月13日だったのでちょうど同じである。
 去年は6月30日に初めてクマゼミの鳴き声を聞いたが、今年はまだクマゼミの鳴き声が聞こえてこない。クマゼミだけ少し出現が遅れている。

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2011年7月11日 (月)

武田邦彦著『生物多様性のウソ』

武田邦彦著『生物多様性のウソ』

小学館101新書 109
ISBN978-4-09-825109-4
740円+税
2011年6月6日発行
254 pp.

目次
はじめに
第1章 生物多様性とは何か?
 第1節 生物は減っているのか?
 第2節 人間に自然は必要ない
第2章 絶滅なくして進化なし
 第1節 トキは絶滅した方がよい
 第2節 外来種、ブラックバス歓迎!
 第3節 動物のために経済発展を止めるのか?
第3章 「生物多様性」利権の裏側
 第1節 アメリカとヨーロッパの陰謀
 第2節 情緒的で議論なき日本
 第3節 環境運動家のエゴ
 第4節 行きすぎた予防原則の危うさ
 第5節 人間には「未来予測」ができない
第4章 人間に地球が壊せるか?
 第1節 人間は自然の一部か?
 第2節 「地球温暖化」と「生物多様性」の矛盾
 第3節 「環境破壊」は日本になかった
おわりに

 暴言だらけの本である、というもっぱらの評判だったので、それを確認する意味で読んでみる必要があると思ったのだが、たまたま津市津図書館に入っていたので読んでみることにした。
 目次を見ただけで物議を醸すようなフレーズが並んでいる。物議を醸すことによって売り上げを伸ばそうという魂胆だな、こりゃ。
 というわけで、読み終えての感想だが、第3章あたりでは「良い所を突いているな」と思う部分も無かったわけでもないが、専門外のことをにわか勉強したとしか思えないような著者自身の生態系や生物進化に関する理解がお粗末で(著者は生物学者や生態学者ではなく、資源材料工学者であることに注意しておかなくてはいけない)、ここに書かれていることを信用すると困ったことになりそうなことがたくさん書かれるので、生態学をしっかり学んでどこに問題があるのか理解できるようになった人が、ここがおかしいとか、そこがおかしいとか、突っ込みを入れながら読むような本だと思った。はっきり書いてしまえば「いいかげんな本」であり、かなり「トンデモ」であるが、売れてしまいそうな本なので、この本を出版した小学館は「売れれば良い」という考え方のように思われ、小学館にはもっと良識を持って欲しいと思った。

 第1章第1節: まず、20ページの生物の種数の時代による変動の図のデータの出典が示されていない。古い時代の生物に関する記録は不完全だから、古い時代の生物の種数は少なくて当たり前。それを根拠にして今生物の種数が増えているとするのは乱暴。28ページの生物の絶滅割合の時代による変動の図のデータの出典も示されていない。種の絶滅は時間の関数ではなくランダムに起こると考えられるので、回帰直線が引かれているのは不適切。それを外挿して、絶滅する種がやがてゼロになると予想するのは根拠がない。事実、近年たくさんの生物種の絶滅が報告されていることが、この主張への反証となる。また、「生物多様性」が問題にしているのは人類にとっての危機意識であり地球が主体ではないから、生物が多くても少なくても「地球」には関係ない、という主張も論点を外している。
 第1章第2節: 生物の進化の話がいろいろ出てくるが、この本を読む限り、新種が次々と新しくできてくるように読み取れる。今新種として記載されているのは、新しくできたものではなく、新しく認識されるようになったものに過ぎないのだから、武田氏の認識ははっきり言って間違っている。例えば、イボタとイボタガの「軍拡競争」にしても、新しく防御物質を作るようになったら、それを打ち破る手段がすぐに進化するような書き方がされているが、はっきり言えばそれはウソである。また、種内の遺伝的変異レベルの進化についても、それを「新種」と呼ぶのは間違っている。日本は自然が豊かなところである、という主張はそれほど間違っていないと思うが、日本には世界の1割近くの昆虫がいるという記述は明らかにウソである。ちなみにボクが詳しいハサミムシは、日本で見られるのは20数種なので、全世界の2000種以上から見れば、約1%に過ぎない。日本に生物種が多いというのは、単に生物相の解明度が高いというだけに過ぎない。熱帯地方には、まだ発見されていない新種が山ほどいるはずである。さらに、武田氏は自然がない都会に人間が集中していても「自然環境から隔絶したことによって起こる疾病=非自然環境疾病」が発生しないから、人間には「自然」は必要ないと論じているが、これは全く論点を外している。都会に住んでいても「生態系サービス」から得られる資源(衣食住に関わるものなど)を消費せざるをえないのに、そこを武田氏は全く見ておらず、議論の底が抜けていると言わざるをえない。また「ニッチ(niche)」という述語は、一般的には「生態的地位」ということを意味するが、武田氏は「隙間」(空白になっている生態的な空間、という意味であろうか。この後の方にも、こういう誤った用語の使い方がされている)という意味で使用している。しかしまあ、生物の進化に関して、「進化し、環境の変化に強くなっていく」と書いていたり(自然選択では、その環境に不適なものがふるい落とされるだけ。環境が変われば、ふるい落とされる形質も変わるはず。)、新種が次から次へとボコボコ誕生するような書き方をしていることからも、武田氏は自然選択の理論を全く理解していないということが明らかである。昨今は高校で生物を学ばない人間が増えているらしいから、信じてしまう人も多いかも知れないのは非常にまずいことだと思う。また、武田氏は生物進化の時間尺度と種の絶滅の時間尺度を一緒くたにしているが、意識的にそうしているとすれば犯罪的だし、意識せずにしているのならアホだと思う。
 第2章第1節: 一度は絶滅したトキを中国から導入して、税金を使って増殖していることを批判している点は同意できる。だからと言って、「絶滅しそうな生物を保護する」ということを「いじめ」と捉えるのは的を外した言い方であり、問題を矮小化していると思う。
 第2章第2節: ブラックバス問題。少しぐらい「駆除」したとしても、また自然に殖えるので、駆除活動するのは意味がないという点など、賛同できる部分もあるが、ブラックバスが不味いというのは明らかなウソ。一度食べたことがあるが普通に美味しい。不味いと思われているのは、単に一般にはブラックバスを食べる習慣がないだけだと思う。また、「外来種によって日本の生物はさらに多様になり、進化も促進される」というのは明らかなウソ。武田氏が進化の理論を全く理解していないことがよくわかる。
 第2章第3節: 自然保護と経済発展が対立することを指摘しているが、当たり前のことしか書かれていないので、特に指摘することもなし。
 第3章: 「生物多様性」の問題が政治的な問題であるという指摘には同意できる。それは、アメリカがCOP10に参加しなかった理由を考えればわかる。 日本が理屈ではなく情緒に基づいて対応しているという指摘にも同意。「環境運動家」に問題があるという指摘にも同意。「マッチポンプ」になっているというのも、おそらく間違っていない。DDTがマラリアの防除に役立っていることは確かだが、DDTの分解物が生物に蓄積しているという指摘があるから、人畜に対して全く無害だという主張はおそらくウソ。殺虫剤についてはDDTしか触れられていないが、他にも問題のある殺虫剤があるので説明不足だと言わざるをえない。「東京に住んでいて、生物多様性を問題にする」人間が「ミンダナオの森を守る」というように、途上国に開発の抑制を求めるのが先進国のエゴであるという指摘には同意。地球温暖化の主な要因がCO2ではない、という指摘はおそらく間違っていないと思う。太陽の活動の変動の影響の方が大きいと思う。石油があと500万年もつ、と主張されているが、計算の根拠がしっかり示されていないので信用するわけにはいかない。現在、石油がどの程度の速度で形成されているかわからないが、それを上回る速度で消費すれば、いずれ枯渇すると思う。地球全体では石油の消費を抑制するべきだと思う。これまで環境問題に関して出された様々な予測がことごとく間違っていたからと言って、「将来の予測はできない」と言い切ってしまうのには同意できない。より確かなデータがあれば、予測精度を向上させる事は可能だと思う。第3章には間違ったこともたくさん書かれているが、本書の中では一番マトモな章だと思われた。
 第4章: 人間を絶対的に強い生物で、他の生物とは決定的に異なると書かれていることはウソである。人間は脳が発達したことで、抽象的なこと(例えば、「お金」などの概念)を考えられるようになったという点では他の生物と異なるが、生物であるという制約(食べなければ生きていけないなど)からは逃れられていないことからである。また、人工の島とサンゴ礁の島を「同じ」として扱うのも乱暴である。人間の意識が作り出した島と自然の生物が作った島を同じものと考えるなら、この世の中のものをすべて「同じ」と考えなければいけなくなるはずであるが、そんなことはない。最後に「環境破壊は日本にはなかった」と書いているが、多くの昆虫個体群が地域から姿を消しているのを知っているぼくらのような昆虫愛好家から見れば、これは武田氏が生物を全く見ていないことを証明するような文章に思える。
 「おわりに」の項目に書かれているように、「左の写真はゴルフ場のありふれたものですが、とても美しい自然の風景です」という武田氏のような自然観では、やはり「生態系」や「生物多様性」について語るには資質を欠いていると言わざるをえないと思う。何かと言うと武田氏と一緒に名前が挙げられる池田清彦氏は、昆虫マニアというだけあって自然を見る目は確かだと思われるので、武田氏と池田清彦氏を同類の人物として見るのは間違っている。

 というわけで、本書はツッコミどころ満載の本であったので、近い将来『「生物多様性のウソ」のウソ』という本が出版されるのは間違いないであろうと思う。そのような本が出るということは不毛なので、最初からこのようないいかんげんな本を出さないで欲しかったというのが本音である。

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2011年7月10日 (日)

自宅前でもニイニイゼミが鳴いた(2011年7月10日)

 今日の午後1時過ぎ、にわかにニイニイゼミの鳴き声が聞こえてきた。こんな街中ではどうせクマゼミとアブラゼミぐらいしか鳴かないだろう、と思っていたので少し驚いた。姿を確認しに行ったところ、ケヤキの木の幹に止まっているニイニイゼミの姿を確認できた。やはり嬉しい。

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2011年7月 9日 (土)

長谷川英祐著『働かないアリに意義がある』

長谷川英祐著『働かないアリに意義がある』

メディアファクトリー新書015
ISBN978-4-8401-3661-7
740円+税
2010年12月31日発行
189 pp.

目次
序章 ヒトの社会、ムシの社会
 「とかくこの世は住みにくい」/個体は社会から逃げられない/厄介者扱いされるオス/齟齬が生みだすユニークさ/ムシの社会を覗いてみれば
第1章 7割のアリは休んでいる
 アリは本当に働き者なのか/ハチの8の字ダンス/働かないことの意味/なぜ上司がいなくてもうまく回るのか/小さな脳でなぜうまくいうのか/若けりゃ子育て。年をとったら外へ行け!/アリに「職人」はいない/お馬鹿さんがいたほうが成功する/兵隊アリは戦わない/●1章のポイント
第2章 働かないアリはなぜ存在するのか?
 「上司」はいないアリやハチの社会/よく働くアリ、働かないアリ/怠け者は仕事の量で変身する/「2:8の法則」は本当か/遺伝で決まる腰の軽さ/「やるやらない」はどう決まる/経験や大きさで仕事は決まる/ハチやアリにも過労死が/みんなが疲れると社会は続かない/規格品ばかりの組織はダメ/●2章のポイント
第3章 なんで他人のために働くの?
 子を生まない働きアリの謎/血縁選択説の登場/わが子より妹がかわいくなる4分の3仮説/実証不能のジレンマ/美しすぎる理論のワナ/弟はいらない/群選択説も登場/ヒトの滅私奉公/生き残るのは群か?血縁か?/向き合わない両者/●3章のポイント
第4章 自分がよければ
 社会が回ると裏切り者が出る/本当に働かない裏切りアリ/なぜ裏切り者がはびこらないこか/他人の力を利用しろ/究極の利他主義、クローン生殖/最初にやった仕事が好き/それでもやっぱりパートナーがいないと/●4章のポイント
第5章 「群れ」か「個」か、それが問題だ
 庭のネコの生物学的見分け方/なぜ群れるのか/なぜ群れないのか/完全な個体/不完全な群体/不完全な群体を超えて/●5章のポイント
終章 その進化はなんのため?
 食べ始めたとき、進化した/自然選択説の限界/神への長い道/説明できないという誠実さ/いつも永遠の夏じゃなく/終章のポイント
おわりに 変わる世界、変わらない世界

 よく売れている本らしい。図書館で借りてきたが、借りてきた本は2011年4月23日発行の第5刷である。表題はなかなか印象的であり、一般人受けすると思われる。
 著者はアリを中心とした社会性昆虫の研究者であり、本書はアリなどの社会性昆虫の生態を一般の人向けに易しく解説したものである。社会性昆虫の生態や進化について、これまでの知見が紹介されており、どんな説があり、どこまで解っていて、何がまだ解っていないのか、などが解説されており、社会性昆虫の入門書としては手頃であろうと思われた。
 遺伝的に均一な集団が必ずしも適応的ではない、というところなどは社会性昆虫についての知識が古いぼくにとっては新しい知識であり、いろいろ勉強になることが多かったのは事実である。粘菌が社会性生物だ、ということが書かれており、それはぼくにとっては初めて聞いたことであったが、考えてみれば確かにそうであり、なるほどと思った。
 著者の考え方はネオダーウィニズムに基づいたものであり、社会性昆虫の社会進化についてはうまく説明されていると思うのだが、生物全体をみた場合、やはり自然選択と遺伝的浮動だけでは進化を説明できない部分もある(例えば、「原核生物からどのように真核生物が進化したか」などということは、自然選択と遺伝的浮動だけでは説明が困難だと思われる)ので、終章に「地球の歴史上、生命はたった1回しか現れなかった」と書かれているにもかかわらず、その後の生命の多様化に関する説明が不十分とだと思われた。やはり、自然選択と遺伝的浮動だけでは進化を説明できない部分もある、とはっきり書いておくのが誠実ではないかと思った。
 書かれている主張は吉村仁著『強いものは生き残れない』と共通するような部分もあるので、そちらも併せて読んでみるのも良いかも知れない。

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小島望著『図説 生物多様性と現代社会』

小島望著『図説 生物多様性と現代社会 「生命の環」30の物語』

農文協(農山漁村文化協会)
ISBN978-4-540-09299-2
1,900円+税
2010年9月5日発行
244 pp.

目次
第1章 生物多様性とは
 生物多様性とは/遺伝子の多様性、種の多様性/生態系の多様性
第2章 生物多様性を育む生態系
 里山/森林/河川/湿原/干潟/サンゴ礁
第3章 失われゆく生物多様性
 レッドリストと絶滅危惧種/生物多様性保全にかかわる国内法/野生生物の保護増殖事業/飼育される野生生物たち/生物多様性と農業/遺伝子組み換え作物/林業の衰退と森林の荒廃/捕鯨問題をとらえなおす/生態学からみた水俣病/環境ホルモン
第4章 生物多様性の保全とこれからの私たち
 野生生物保護対策にみる日米の比較/環境アセスメント/自然の権利/外来生物が及ぼす影響/自然再生/ビオトープをつくるということ/森は海の恋人 川は仲人/世界遺産/温暖化に追われる生き物たち/最大の生物多様性破壊「戦争」/生物多様性国家戦略
引用/参考文献
あとがき
謝辞
キーワード索引

 「生物多様性」という言葉が本書の表題に入っていたので、図書館で借りてきて読んだ。
 「現代社会」という言葉が入っている表題のとおりだと言えばそのとおりなのだが、本書は生物多様性が自然科学的な話題として解説されたものではなく、社会的あるいは政治的な話題として解説されている項目が多かった。だから、「生物多様性とは何か」とか「生物多様性を高めることにはどんな科学的な意味があるのか」ということを考えるためには、あまり適している本ではないと思われた。また、本書で扱われているのは「生物多様性」よりもむしろ「環境保護」あるいは「環境保全」と言った方が適切である項目の方が多いように感じられた。しかし、鷲谷いずみ氏が書いたところによれば、『「生物多様性」とは、野生生物全般がおかれた、ヒトの強い干渉のもとでの危機的な状況を憂える進化学・生態学の研究者が、その問題を社会に広く訴えるために考案した一種のキャッチフレーズである。』ということなので、「生物多様性」という言葉をキャッチフレーズだと捉えれば、本書の表題に「生物多様性」という言葉が冠されているのは納得できないことではない。
 本書の著者である小島望氏は、ナキウサギの研究をしてきた人であるとのことである。したがって、本書に書かれていることは、直接自分自身が研究したことではなく、著者が文献を読んで勉強したことをもとにまとめた上で著者の考え方が添えられたものである。巻末には各節での引用ないし参照した多量の文献のリストが挙げられているので、これは有用であるとともに良心的である。逆に見れば、専門外のことを書いているわけで、ここに書かれていることをどこまで信じていいのかという判断は難しい。
 本書を読んで感じられることは、著者が原理主義的とまではいかないが、かなり環境保護至上主義的である理想主義的だということである。人によっては反発を感じることもあるのではないかと思われた。まあ、そのような人でなければ、本書のような本をまとめることはないであろうと思われる。
 さて、全体的に見れば、まあ妥当なことが書かれていることが多いと思われるが、ちょっと認識が古いのではないかと思われた部分もあるので指摘しておきたい。まず、第3章「生物多様性と農業」における殺虫剤に対する認識が古いと思われた。確かに一昔も二昔も前の殺虫剤は非選択的で皆殺し的な毒性を示すものが多かったが、現代の新しい殺虫剤は、従来の殺虫剤と比較すると格段に選択性が高まっており、特に天敵類等の非標的生物に対する悪影響が小さくなるように配慮されている。農業生産において天敵類などの生物的資材が害虫防除に使われる機会は大きくなってはいるが、まだ化学合成殺虫剤が害虫防除の中心であることは確かなことである。しかし、その中でも選択性の大きい殺虫剤を使用すれば、標的である害虫以外の生物への影響を小さくすることが可能であり、化学合成殺虫剤だからと言ってすべてを排除すべきものではないと思う。その殺虫剤の性質次第で使っても悪影響のないものなら害虫防除体系の中で大いに使ったら良いと思う。
 本書は2010年9月25日発行なので、2011年3月11日の震災以前の考え方が書かれたものであるが、第4章「温暖化に追われる生き物たち」で原子力発電についての考え方として、震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故以降に問題だと指摘された点が既にほぼ全般的に指摘されているので、しっかり考えている人は常々考えていたのだと改めて認識させられた。
 本書は「生物多様性」の解説書だと思って読むと役に立たないが、環境保全のための問題点を指摘した教科書だと思って読めば、引用あるいは参照した文献のリストも充実しているので、かなり有用な本だと思われる。ただし、「図説」と冠されているほどには「図」あるいは「表」が有効に機能してはいないように思われた。また、ところどころに著者の本音だと思われる意見が垣間みられたが、このような教科書的な本ではなく、もっと論説的な本として、この著者の考え方を知りたいものだと思った。

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2011年7月 3日 (日)

ナツノツヅレサセコロギ初鳴き(2011年7月3日)

 夕食後、近所に散歩に出たら色々な虫の音が聞こえてきた。その中で、ナツノツヅレサセコオロギは今年初めて鳴き声を聞いた。
 そのほか、マダラスズはたくさん鳴いていたが、もう以前から鳴き始めていたはずで、何時が初鳴きだかわからない。もう一種類わからない鳴き声があったが、帰宅してから調べてみたら、キンヒバリの鳴き声のように聞こえたが自信はない。これはもっと前から鳴き声が聞こえていた。ケラの鳴き声も聞いた。

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2011年7月 2日 (土)

日本応用動物昆虫学会2011年度 学会賞・奨励賞授与式 名誉会員推挙状授与式 および受賞者による特別シンポジウム@三重大学(2011年7月2日)

 3月下旬に九州大学で予定されていた日本応用動物昆虫学会の大会は3月11日の震災の影響で中止されたが、行わなければいけないことを行うため、「日本応用動物昆虫学会2011年度 学会賞・奨励賞授与式 名誉会員推挙状授与式 および受賞者による特別シンポジウム」が開催された。場所はぼくの地元の三重大学。
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式次第
1. 開会の挨拶:河合 章 会長
2. 名誉会員推挙状授与:湯川淳一 会員
3. 学会賞・奨励賞授与:松村正哉 会員、深津武馬 会員(学会賞)、前野浩太郎 会員、徳丸 晋 会員(奨励賞)
4. 受賞者による特別シンポジウム
徳丸 晋(京都府農林水産部)「侵入害虫を含めた難防除野菜害虫の生態解明と防除に関する一連の研究」
松村正哉(九州沖縄農業研究センター)「イネウンカ類の発生予察と管理に関する一連の研究」
深津武馬(産業技術総合研究所)「昆虫類と微生物の共生現象に関する研究」
湯川淳一(九州大学)「害虫および天敵タマバエ類の分類と生態に関する研究」
5. 懇親会

推挙状など
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会長の挨拶
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 今回はホスト側ということで、タイムキーパーを仰せつかった。シンポジウムの講演は面白いものが多く、つい聞き入ってしまい、深津さんの講演のときにはベルを鳴らし忘れ、2分ばかり講演時間を長くしてしまったが、誰も気づかなかったと思う。昆虫と共生微生物の関係は今後解明されるべきものがたくさん残されていると感じられ、研究ネタの宝庫のように思われた。なお、奨励賞の前野浩太郎さんは海外に出られたので、授与式には代理でお父さんがおいでになっており、講演はなかった。
 夕方は場所の移して懇親会。再び河合会長の挨拶から。
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 懇親会は三重大学の生協のカフェテリアで行われた。2009年の昆虫学会の大会の懇親会も三重大学生協の料理だったが、質量ともに申し分なかった。今回も料理は美味しく、量も十分すぎ、最後はかなり食べ残しが出てもったいないと思った。
 懇親会のあと、多くの人は二次会へと津市内へ向かったが、それは失礼して帰宅した。

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