調査の合間に虫を探して(2011年6月14日)
今日は朝から夕方まで、ずっとキャベツ畑でのクモの調査だった。30分おきの調査の合間に、周りで虫を探した。
オオテントウハラグロオオテントウ
初めて見た。斑紋に変異があるようだが、オオテントウに間違いないと思う。羽化したばかりで、蛹の抜け殻に止まっていた。付いていたのはクワの木の葉の裏。オオテントウはアブラムシを食べる、という記述が多いが、このクワの木にはクワキジラミが多数発生していたので、クワキジラミを食べていたのではないかと思う。
ノコギリカメムシ
ノコギリカメムシはウリ科の植物に付く、と書かれているものが多いのだが、付近にウリ科の植物はなく、キャベツについていた。以前にもキャベツの葉の上で見つけたので、キャベツでも育つのかも知れない。
【2011年6月15日追記】
ネットで「ハラグロオオテントウ」と「キジラミ」を検索語として検索したら、ハラグロオオテントウがクワキジラミの捕食性天敵として着目されていたことがわかった。ハラグロオオテントウを採集した場所は、10日ほど前まではクワキジラミの幼虫が多量に発生していた場所なので、簡単に納得してしまった。
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コメント
ハラグロオオテントウの方ではないでしょうか。
投稿: 甲太郎 | 2011年6月14日 (火) 23時46分
オオテントウですか…なんかちょっと見た目が違いますね。ほえー。
キャベツ畑でクモの調査というのはやはり、天敵利用の為の研究なのですか?
投稿: hinokiya3 | 2011年6月15日 (水) 06時34分
甲太郎さん、コメントありがとうございます。
ハラグロオオテントウの方が正しそうですね。訂正しました。ありがとうございます。
hinokiya3さん、コメントありがとうございます。
はい、天敵としてのクモの調査です。利用までできると良いのですが、前途多難です。
投稿: Ohrwurm | 2011年6月15日 (水) 06時55分
研究経過を楽しみにしております。
田んぼ作業をしているとコモリグモ(と聞いたけど不明…)がアメンボみたいに無数に泳いでいたり、スズメがイネツトムシ(と思っていたけど違うらしい)を食べていたり、見ていて飽きなかった思い出があります…。
アブラナ科の農作物は目に見える害虫が多いものの、寄生蜂などがあまり増えてくれず、無農薬栽培をあきらめたり高価なネットを張り巡らしたりしました…。
投稿: hinokiya3 | 2011年6月15日 (水) 08時27分
hinokiya3さん、こんにちは。
田んぼにいるコモリグモはキクヅキコモリグモだと思います。ウンカなどを食べているようですよ。
アブラナ科の葉を食べるのはモンシロチョウやコナガなどの蛾の幼虫ですが、害虫の種によって寄生蜂の種も違いますし、どうしても害虫の発生の後を追うようにして天敵が発生するので、天敵の働きだけで被害を抑えるのは難しいと思います。高価ですが、防虫ネットは有効だと思います。こちら津市近郊の有機農家さんも、防虫ネットは必需品です。
投稿: Ohrwurm | 2011年6月15日 (水) 20時53分
Ohrwurmさん、ありがとうございます。
TVの自然番組も面白いですが、野原や農地の生態系も素人にはなかなか面白い今日この頃です。
投稿: hinokiya3 | 2011年6月16日 (木) 20時13分