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2011年5月 5日 (木)

酒井聡樹著『100ページの文章術』

酒井聡樹著『100ページの文章術 わかりやすい文章の書き方のすべてがここに』

共立出版
ISBN978-4-320-00585-3
1,000円(税別)
2011年3月15日発行
vii+100 pp.

はじめに
目次
第1章 文章術の前に
1.1 読者のために、あなたのために、わかりやすい文章を書こう
1.2 文章の理解とは
1.3 記憶の仕組み
1.4 わかりやすい文章とは
第2章 文章の構成要素
2.1 文章の構成
2.2 章・段落
2.3 文
第3章 文章全体としてわかりやすくるす術
3.1 骨格を練る
3.2 無駄な情報を削る
3.3 一度に一つの話題だけを扱う
3.4 何の話をするのかを前もって知らせる
3.5 前の文の要素を、次の文の話題とする
3.6 読者が知らないであろうことは説明する
第4章 一つ一つの文をわかりやすくする術
4.1 わかりやすい文を書くための心構え
4.2 一つの文で一つのことだけを言う
4.3 語順:重要な要素を先にする
4.4 語と語との修飾関係を明確にする
4.5 係り受けを確認する
4.6 漢字とカナの混じり具合
参考文献

 「これ論」(「これから論文を書く若者のために」)などでお馴染みの酒井聡樹さんの最新刊である。著者である酒井聡樹さんのウェブサイトはこちらで、ここにはこれまでの著書が紹介されている。植物生態学者・進化学者である酒井聡樹さんは、文章を書くことは本来は専門外だと思うのだが、論文を書くことや、学会でのプレゼンテーションを効果的に行うための技術についても情熱を燃やされているようで、これまでにも何冊もの著書があり、ここに紹介されている著書は、みな売り上げ好調のようである。
 ぼくはマニュアルはあまり好きではないのだが、わかりやすく効果的な文章を書くことについては、それなりに考えているので、自分の考え方が間違っていないかどうかを確認するために、この本を読む気になった。幸い、県立図書館に所蔵されており、借りてきて読むことができた。ちなみに、酒井聡樹さんのプレゼンテーションに関する講演は一度聴いたことがあるが、著書を読むのは初めてである。
 大雑把な感想としては、たった100ページに、わかりやすい文章を書くための要素が過不足無く盛り込まれている、というところである。ぼくが書く文章(このブログも含む)は決して良い文章ではないと思うが、自分が考えていた「わかり易い」文章の考え方は、基本的には間違っていないと再確認できた。
 ぼくにとって、まだ完成されていない他人の文章を読む機会には、論文の査読がある。査読に回ってるる論文には、わかり易い文章を書いてくる人はもちろんあるが、何を言いたいのかわからない文章を書いてくる人も無いわけではない。わかりにくい文章には、文章の構成にもケチを付けることがある。よくある「わかりにくい論文」には、記述が単に時系列になっている場合のことが多い。もちろん実験なり調査なりは、時系列で行われたであろうが、それをその順序で書いたからと言って、それが読者にとってわかりやすいという保証は何もない。その理由は本書を読めば理解できる。
 本書には「わかりやすい文章」を書くためのエッセンスが凝縮されており、2〜3時間もあれば読めてしまうほどの分量でもある。内容を理解してもらうための文章を書く人には、文句なしにお勧めできる。
 さいごに酒井聡樹さんへ。図書館で借りてしまったので、印税収入に結びつかなくて申し訳ないです。

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