春の日の野山の散策(2011年4月10日)
今日は名古屋昆虫同好会のギフチョウ観察懇親会なので、そちらに出かけてみようかとも少しは考えていたのだが、遠くまで車を運転するのも億劫だったし、朝ゆっくり起きたし、そちらに行くのは諦めた。しかし、天気はいいので、投票を済ませてから地元のいつものフィールドに出かけることにした。同行は妻と三男坊。
「安くて新鮮」という看板の出ている「辻ストアー」で弁当を調達。新鮮かどうかは何とも言えないが、安いのは確か。現地に着いたのが昼近くだったので、まずは腹ごしらえ。
ヨモギ、ナズナ、オオイヌノフグリ、セイヨウタンポポ、シロバナタンポポ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ハコベ、ヘビイチゴ、ムラサキケマンなど、春の草花は花盛り。
去年の春には枯れかけていたアカマツの若い林の一部が伐採されていて野積みにされていた。ヒトクチタケが生えていたのでいくつか分解してみたが、クロハサミムシは見つからず。ケシキスイやゴミムシダマシの仲間と思われるものが出てきた。
さらに進むと、黄土色のサルノコシカケの仲間と思われるキノコを発見。
このフィールドの「売り」にはイチヤクソウがあるのだが、わずかに葉が出ていたのみ。花が咲くのはまだ先のことと思われる。
このフィールドにはそれなりに人の手が入っているが、自然植生もそれなりに残っている。ヤマザクラは花盛りで、あちこちで花を咲かせていた。ソメイヨシノの華やかさより、より自然なヤマザクラの方に落ち着きを感じる。
キタテハ、ルリタテハ、ヒオドシチョウ、キチョウなど、成虫で越冬する蝶も色々見られた。春になってから出てきたはずの蝶では、モンシロチョウ、ツバメシジミなど。
水辺に近いところにはショウジョウバカマを見つけた。何度も通っているフィールドだが、この季節にはあまり来たことがなかったので、今まで気づかなかった。
水辺に行くと、水の上を飛んでは水面に落ちてひっくり返って、また歩いては飛んで水面に落ちてひっくり返って・・・と繰り返している虫が見つかった。カメムシの仲間だと言うことがわかったが、その場では種名まではわからなかった。ミズギワカメムシかと思ったら、メミズムシだった。メミズムシを初めて見たのは西表島の砂浜の近くの小さな流水の近くだったので、こんな場所にもいるとは思わなかったし、西表島で見たメミズムシはもっと敏捷に上手に飛んでいたので、これがメミズムシだとは最初は思えなかった。
さらにクヌギの疎林に向かうと、地面近くでマウントしているツチイナゴが見つかった。ツチイナゴは成虫で越冬するので、そろそろ繁殖期なのだろうと思う。
ここではクヌギカメムシをたくさん見たことがある場所なので、もう孵化しているはずの幼虫を探したが、卵殻も幼虫も見つからなかった。
歩いていると暑くなり、来ていたセーターを脱いで歩くことになった。散策を終えた後、コンビニエンスストアでソフトクリームを買って食べた。昼間は冷たい物を食べても違和感のない季節になってきた。
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