シンポジウム「渡りをする昆虫たち」@津市河芸中央公民館
静岡から戻って自宅を昼食をとり、またすぐ出かけた。津市河芸中央公民館で開催されたシンポジウム「渡りをする昆虫たち」。
プログラム
第1部シンポジウム「渡りをする昆虫たち」
基調講演 金沢 至「渡りをする昆虫の調査から見えてきたこと」
三重県立博物館サポートスタッフ 木場さくら「神島・答志島調査について」
加納康嗣「名張市におけるアサギマダラの5年間の定点観察」
パネルディスカション パネラー(金沢 至・加納康嗣・中西元男・今村隆一)
第2部 三重昆虫談話会総会及び日本鱗翅学会東海支部例会
三重昆虫談話会会務報告・日本鱗翅学会東海支部報告
会員による発表
秋田勝己・乙部宏・高桑正敏「三重県に定着したフェモラータオオモモブトハムシ」
生川展行「鈴鹿川河川敷の甲虫」
「渡りをする昆虫たち」というタイトルではあったが、話題の中心はアサギマダラである。マーキングさらた個体が再捕獲されることにより、アサギマダラの移動の実態はかなりわかってきたが、まだ謎は多い。ましてや、他の昆虫をや、である。ウスバキトンボなどのトンボや、アサギマダラ以外の蝶など、「渡り」をすることを疑われながら、まだ実態がわかっていないものは多い。そんな昆虫に関する意見が交換された。
第2部のフェモラータオオモモブトハムシも日本在来の昆虫ではないが、これは明らかに人為的な移入である。もともと熱帯から亜熱帯に棲息する種なので日本では繁殖できないだろうと思われていたが、明らかに定着してしまっている。
生川展行氏の講演は鈴鹿川の河川敷で発見された興味惹かれる甲虫についての話題。
アサギマダラの移動の実態については、7年間の石垣島での観察をもとに、ぼくなりに考え(妄想)を持っているが、もう少し考えをまとめて、どこかで発表してみたいものだと思っている。
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コメント
今日はお疲れ様でした。
思った以上に盛況で驚きましたね。
皆様のお陰です。
名誉会長も大変喜んでおられました
幹事の一人として、お礼申し上げます。
投稿: シロヘリ | 2011年3月 6日 (日) 20時41分
シロヘリさん、どうもです。
昨日はそれなりに早く寝ましたので、それほど疲れはありませんでした。
それにしても盛況でした。やはりテーマをもって会を開いたのが良かったのでしょうね。
投稿: Ohrwurm | 2011年3月 6日 (日) 20時53分
お疲れ様でした。お会いできてうれしかったです。
三重は博物館と同好会がうまく絡んでこういった会が開かれるのでうらやましいです。岐阜ではまだそういった信頼関係が築けていません。
そのためにお互いが尻すぼみの状態になりつつあるのが残念です。見習っていきたいと思いました。
投稿: 甲太郎 | 2011年3月 6日 (日) 23時51分
甲太郎さん、コメントありがとうございます。
ぼくはまだ三重県の人間になりきっていないので、まだよくわかりませんが、博物館との関係はうまくいっているように見えますか?県立の博物館がない愛知県と比べれば、ずっと良いことはわかりますが。
投稿: Ohrwurm | 2011年3月 7日 (月) 06時50分