ジョウカイボンの幼虫(2011年1月12日)
今日も恒例の野外調査の日であった。最初の調査場所でウヅキコモリグモを見つけようとして、畑にある枯れたゴボウの葉をめくったらジョウカイボンの仲間の老熟幼虫が見つかった。このあたりにいる大型のジョウカイボンの仲間は、その名前そのもののジョウカイボンAthemus suturellus (Motschulsky, 1860)が多いので、多分それだろうと思う。
初めてジョウカイボンの仲間の幼虫を見つけたのはコブハサミムシの調査をしていた大学院生の頃だった。コブハサミムシを食べていた得体の知れない幼虫は最初はどんな虫の幼虫なのか見当もつかなかったが、飼育したらジョウカイボンとアオジョウカイが羽化して、それがジョウカイボンの仲間の幼虫だということがわかった。
コブハサミムシも真冬に繁殖する“変な”虫だが、真冬に活発に餌を食べるジョウカイボンの幼虫も変な虫だと思う。
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コメント
Ohrwurmさん、こんばんは。
ジョウカイボンといえば、北海道にいた時に宿舎の庭で、まだ小さかった息子が見つけ、虫かごに入れたりしていたことを懐かしく思い出しました。
投稿: くらさん | 2011年1月13日 (木) 20時46分
くらさんさん、コメントありがとうございます。
北海道はどちらでしたっけ?羊ヶ丘?芽室?
いずれにしても、(虫屋的には)環境は良さそうですね。
ああ、石垣島に帰りたい!
投稿: Ohrwurm | 2011年1月13日 (木) 22時20分
Ohrwurmさん、こんばんは。
両方に居たことがあったのですが、この時は前者でした。当時は平屋の宿舎(年代物でした)が建ち並び、庭もそれなりに広く、良さのある時代でした。美形のミヤマクワガタが庭で見つかったこともありました。
投稿: くらさん | 2011年1月14日 (金) 21時04分
くらさんさん、羊ヶ丘には一度行ったことがありますけど、虫屋にとっては素晴らしい環境ですね。まあ、北国ですから、虫のシーズンが短いのが難点だと思いますが。ぼくにとっては厨川が懐かしい場所ですが、冬の寒さと日の短さはつらかったです。いろいろな虫が居て楽しかったですが。
投稿: Ohrwurm | 2011年1月15日 (土) 13時19分