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2011年1月 9日 (日)

2011年名古屋昆虫同好会総会・葛谷健さんの講演

 一昨年の虫供養と去年の総会と虫供養を欠席してしまったので、名古屋昆虫同好会の行事に参加するのは2009年の総会以来である。毎月の例会もあるが、夜の例会は帰りが遅くなるので、行こうと考えたことはない。
 例によって、せっかく名古屋まで出かけるので、ついでに他の用足しと余計なことも。まずは地下鉄の乗りつぶし。まだ乗ったことの無い桜通線の中村区役所方面へ。すぐに戻り久屋大通で名城線に乗り換え、上前津まで。大須の沖縄物産品店「にらい」にて「沖縄そば屋さんのBGM」のCDを見つけ、思わず買ってしまった。ついでにルートビアも。ここから鶴舞線の大須観音駅から御器所まで乗り、再び桜通線。目的地の吹上とは逆方向の野並行きに乗り終点まで。一旦外に出て、そのあたりで食事をしようかと思ったが、気に入った店が見つからず、再び野並駅に戻り、目的地の最寄り駅の吹上に。地上に出たところ、目の前にいわゆる麺類丼物一式の店があったので入る。あまり空腹ではなかったのできしめんを単品で注文。480円也。けっこう美味しく、汁も飲み干してしまった。その店を出て会場の吹上ホールへ向かっていると、信号待ちをしているときに後ろから来たAさんとIさんに声をかけられ、一緒に会場に。
 総会は会長の挨拶に始まり、会務の報告と事業計画案の承認。そのあとは今日のメインイベントである自治医科大学名誉教授の葛谷健さんの講演である。演題は「1960年頃までの東海地方のチョウ類」。葛谷さんは名古屋出身で昭和一桁の生まれであり、旧制中学までを名古屋で過ごされている。旧制高校に進学して東京に移られてからもしばしば東海地方で昆虫の調査をされている。今日の話題はその当時の話である。時代としては1948年ぐらいから1960年ぐらいまでのことである。
 その当時はあちこちに昆虫同好会ができ、各地で昆虫相の解明が進むとともに、チョウの生活史が次々と解明された時代である。ぼくが中学生になって名古屋昆虫同好会に入会した頃、ぼくは主にチョウを集めていたが、その頃には日本産のほとんどのチョウの幼虫期の生態が解明された後であり、生態を解明するというワクワクするような現場に立ち会うことはもうほとんど不可能になっていた。そのワクワクする時代に葛谷さんは立ち会うことができたわけであり、戦後の混乱もあって大変だったかも知れないが、虫屋としては羨ましい時代を生きられたことだと思う。話される内容には、「これは○○で初めて採集された個体だと思います。」という言葉と一緒に示されるチョウがいくつも紹介され、「××の幼虫を見つけたのは私が最初だと思います。」とかいう言葉があり、羨ましく感じられた。チョウの研究をしているアマチュアなら知らない人はいないと思われる磐瀬太郎さんとの交流の話も羨ましく感じられた。
 今は愛知県ではほとんど幻になってしまったヒメヒカゲが東山公園で採れたとか、その東山公園にはまだギフチョウがいたとか、今では想像できない話ばかりで、本当に羨ましく思えた。
 ちょっと話を変えるが、チョウと違ってカメムシはまだまだ生態の解明が進んでいない。ぼくがカメムシに惹かれるのは、生態の解明ワクワク感を感じることができるから、という理由も大きいと思う。そういうワクワク感を感じたい人はカメムシを研究したら良いと思う。
 話を元に戻す。2009年の総会のときの高橋昭さんの講演もそうであったが、ワクワクする現場に立ち会われた人の話を本人の口から直接聞くことのできる機会はなかなか無いので、名古屋まで出かけた甲斐があったというものである。
 久しぶりの名古屋昆虫同好会の行事への出席だったので、参加者の顔と名前の半分ぐらいしかわからなかった。昔からの人はある程度わかるが、全く分からない人も多数。今日は例会とは異なって「一人一話」が無いので、結局顔と名前が一致しない人が多数残るということになってしまった。まだ若い人(女の子もいたのにはびっくりした)もチラホラといるので、そういう人はもっと増えて欲しいと思う。
 会のあとは新年会が計画されていたが、帰りが遅くなるのも辛いので、失礼して帰宅した。地下鉄桜通線で名古屋まで出て近鉄名古屋駅まで行ったら伊勢中川行きの急行が見えたので急いで切符を買って電車に向かったが、まだドアが空いていなかった。まもなくドアが開いて乗り込んだが発車時刻の17:21までにはしばらく時間があった。その間に17:10発の賢島行きの特急が発車した。名古屋から津までの間でほとんどの急行はあとから来た特急に追い抜かれる。これは津まで870円の特急料金を払わせようとする近鉄の魂胆に違いない。この急行は近鉄弥富で特急に抜かれたと思ったら、近鉄四日市でもまた特急に抜かれた。当然のことながら気分はよくない。それでも、以前より一駅近くなり、駅から家までの距離が近くなったので、18時30分頃には帰宅することができた。

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コメント

僕は現在は蝶をやっていませんが,数年前,箱根で開かれた「鎌倉蝶話会」・・・・いわゆる磐瀬太郎さんのお弟子さんたちが親睦を深める会・・・になぜか招かれて参加したことがあります.葛谷さんにはそのときに初めてお目にかかりました.
「蝶類生態図鑑」は,当時高校生だった僕たちに大きな影響を与えてくれましたが,その前の時代,蝶の生活史解明期のまっただなかにいた一世代前の方がたは,ものすごくおもしろかっただろうな・・・・・と憧れたものでした.名昆入っていないけど,この講演は聴いてみたかったなあ.

投稿: ぱきた | 2011年1月10日 (月) 12時02分

ぱきたさん、こんにちは。
 やはり生態を解明する現場におられた方から直接話を聞けるということは、何事にも代えられないものだと思います。
 去年も何人かの虫の重鎮が亡くなられましたが、亡くなる前に話だけは聞いておくべきものだと思います。
 重鎮が早く亡くなって欲しいなどとぼくが思っているわけではないことには、誤解ありませんように。

投稿: Ohrwurm | 2011年1月10日 (月) 20時51分

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