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2010年11月13日 (土)

加藤真著『生命は細部に宿りたまう』

加藤真著『生命は細部に宿りたまう ミクロハビタットの小宇宙』

岩波書店
ISBN978-4-00-006276
1800円+税
2010年10月7日発行
132 pp.

目次
はじめに
1 入り江の波打ち際 オオカミガイ、ドロアワモチ、ウミアメンボ
2 波くだける礫浜 アオガイ、クロヅケガイ、ミミズハゼ
3 潮流がつくる砂堆 イカナゴ、ナメクジウオ、アサヒガニ
4 原野の自然と風光 ヒゴタイ、ササナバ、オキナグサ
5 平野の氾濫源 フジバカマ、カワネジガイ、カタヤマガイ
6 水田の生態系 デンジソウ、ミズアオイ、メダカ
7 森の聖域 ヒナノシャクジョウ、タヌキノショクダイ、オニノヤガラ
8 岩清水が伝う湿崖 ジョウロウホトトギス、シブキツボ、ツブミズムシ
9 せせらぎの国 アユ、ニンギョウトビケラ、カワラバッタ
おわりに
主要参考文献

 先に読んだ加藤真氏の「日本の渚」と同様に、格調高い美しいことばで自然の姿について語られている。
 「日本の渚」では、海岸線に限られて語られていたが、本書では、日本の生態系の様々なミクロハビタットに棲む生物について語られている。それにしても、加藤真氏は博識である。しかも、その博識さを押し付けがましくなく、控えめに、しかし力強い言葉をもって自然について語っている。
 日本の自然は急速な勢いで失われつつあるのは、加藤真氏が語るまでもなくぼく自身が感じているが、加藤真氏の文章によって、いまある自然を壊すこと無く残して行こうという気持ちに素直になることができるし、我々がどうすべきかをじっくり考える機会を与えてくれるような気がする。
 前書「日本の渚」と同様に、原理主義的な自然保護主義者にも読んでもらいたい本である。

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