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2010年11月12日 (金)

第20回天敵利用研究会@熊谷市文化センター

 昨日の午後から今日の昼過ぎまで熊谷市文化センターで開催された第20回天敵利用研究会に参加した。4題のテーマ講演と23題の一般講演があった。
 テーマ講演第一部は「カブリダニの利用:その現状と将来性」、第二部は「植生を活用した害虫管理」。ぼく自身は施設野菜関係の仕事をしていないので、カブリダニには縁が無く、いまひとつピンとこない。それに対して、生物多様性関連の仕事をしているので、植生管理は興味あるところである。生物多様性を高めることが農業生産にとって良いことなのかそうではないのか、未だによくわからないが、だからこそ研究に値することなのだろうと思う。
 一般講演は施設栽培での天敵利用に関連した事例報告のようなものが多かったが、やはりぼくにとっては実体験が無いだけに、ピンとこないものが多かった。
 一番「もっともだ」とうなずきながら話を聞くことができたのは、広瀬義躬先生の「わが国における害虫の天敵としての寄生蜂の同定体制−現状と問題点」。就職の難しさもあり、分類学を志す学生が少なく、分類学者の再生産が行われていない現状は危機的であると思える。天敵を利用しようと思っても、その天敵が何者であるかがわからないのでは話にならない。
 天敵利用研究会の参加者は150名ほどで、決して多いわけではない。しかし、会場は一か所のみである。例えば、日本応用動物昆虫学会や日本昆虫学会の大会の参加者は遥かに多いわけだが、たくさんの会場に分かれているので、講演をしても聴いてもらえるのは多くてもせいぜい100名程度である。だから、自分の話をたくさんの人に聴いてもらおうと思った場合、この天敵利用研究会という場は悪い場ではないように思えてきた。もっとも、天敵に関係のある話でなければいけないわけだが。

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