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2010年8月 3日 (火)

元村有希子著『理系思考』

元村有希子著『理系思考 分からないから面白い』

2007年10月30日発行
毎日新聞社
ISBN978-4-620-31837-0
1,500円+税

350 pp.

目次
はじめに
I 理系と文系のあいだ
科学技術を鍛える/作る人・使う人/理科離し/ボサボサ頭の変人/枠を飛び出す/理系リーダー考/すみ分け/嫌われる理由/水兵リーベの悲劇/星空の学校/されど博士/自然界の辞典/「レンジ猫」に学ぶ
II 未来の住みごこち
21世紀の予言/先端技術の節度/宇宙の住み心地/食のマイレージ/熱都トーキョー/やさしさの裏側/スリムな日本/たばこの危険、牛肉の不安/午後11時53分/PISAの斜塔/SFと現実/科学と芸術の再会/ニセ科学の罪/O型大リーガー/氷点下の教室/なせばなる?/素人感覚/「平和」考/自分で決める/あべこべ眼鏡/神様の居所/第三の火/原子力ルネサンス
III 科学記者の現場
役に立ちますか?/「家族」を残して/おおらかな博物館/新聞離れ/楽観主義を戒める/老老介護/最善の努力/フグの肝の味/花守り市長/ゆりかごは問う/脱・悲観主義/竜巻博士の遺産/政治と科学/異なる視点で/塀の上を歩く
IV 女は科学に向かないか
「なんとかせい」/少子化と迷信/女性と科学/寝た子を起こす/踏まれた痛み/ノータイ革命/美意識が危ない/名前のつけ方/「男時」の女たち/ルーツを知りあい/実力主義のさじ加減/人明かり/サマーズ以降/平成の憶良/家族愛という正義/大理石の天井/脱力発言/男社会
V 科学大国はどこへ
マタイ効果/脱「ではのかみ」/セレンディピティー/電気が消える/「大岡裁き」の限界/江戸のロボット/職人が消える日/ノーベル賞の楽しみ方/科学と笑いの相性/和製の政界標準/運・鈍・根/酒と薬の麹菌/身勝手な国際基準/和魂洋才/学力ってなんだ/コトつくり/成功する人生/「第一級」の資格/国語か英語か/教師たちへ/教えること・学ぶこと/宇井さんの遺言/またあおうね
おわりに

 著者の元村有希子氏は、毎日新聞の「理系白書」の取材班のメンバーであり、本書は毎日新聞の「発信箱」というコラムにおいて、科学ニュースについて書かれた元村氏の記事をまとめたものである。
 もともとがコラムの記事だったという性格上、字数が限られ、思いを十分に伝えきれているかとかとなると、かなり難しいものがあるのではないかと思う。また、題材が多岐にわたり、全体としてのまとまりもあまりなく、スッと読めるのではあるが、あまり印象に残らないものが多かった。
 副表題の「分からないから面白い」というのは、理系人間が理系の仕事をしているときに誰でも思っていることだと思うが、本書からは「分からないから面白い」ということを意識して書かれているとは感じられなかった。
 全体として、あまりおかしなことは書かれていないと思ったが、だからと言って面白いとも思えなかった。
 科学の面白さの一つはストーリー性にあると思うのだが、やはりこのような短い文章では、科学の面白さを伝えるのはかなり無理があるのではないかと思う。もっとも、本書が科学の面白さを伝えようという目的で書かれたわけではないと思うが。やはり、いわゆる理系ファンの文系人間が書いたという程度のものであるように思う。ひょっとしたら、文系人間が読めば面白く感じられるかも知れない。文系・理系を分けるのは良くないと思うが。

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