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2010年8月27日 (金)

池田清彦著『やぶにらみ科学論』

池田清彦著『やぶにらみ科学論』

ちくま新書 440
ISBN4-480-06140-1
700円+税
2003年11月10日発行
217 pp.

本書は「ちくま」2001年10月号から2003年3月号の連載に6篇のエッセイを加えて構成したもの。

目次
若者の理科離れ/自然保護と原理主義/狂牛病/市民バイオテクノロジー情報室の発足/好コントロール装置と健康/セカンド・オピニオン/科学的知識の確実性/食い物とエスノセントリズム/地球温暖化論のいかがわしさ/科学はリアリティーを喪失した?/人はなぜオカルトを信じるのか/不確実性と意思決定/ゲノム解析は何をもたらすか/クローン人間作って、何が悪い/加速するバカ化/死ぬことと生きること/定期検診は病気を作る?/田中さんのノーベル賞/アマチュア研究者の情熱と方法/外来種撲滅キャンペーンに異議あり/生物にとっての空間/連続と不連続/「同じ」ということ/万物無常
あとがき

 もう7年も前に出版された本なので古い本である。このブログを書き始める前に一度読んだかも知れないが、旅行に出かけるのに列車の中で読むに良いだろう、と思って借りてきて読んだ。
 池田氏一流のリバタリアニズムに基づいた評論に加え、狂牛病、田中耕一さんのノーベル賞など、当時話題に上がったことも取り上げられている。
 科学が発展することが絶対的な善であるという錯覚に陥りがちになることはよくあるが、池田氏はそれを斜めから見ている。本書を読むと、科学には明るい側面と暗い側面があることが理解できる。
 科学は客観的な情報を提供することが大切であるが、それを利用するかどうかは個人に任される、という考え方も池田氏らしい考え方だと思うが、もっともだと思う。
 「自然保護と原理主義」、「外来種撲滅キャンペーンに異議あり」は今流行りの生物多様性と関わる問題である。自然保護にしても、外来種撲滅にしても、未だに原理主義的な考えに支配されている人が多いように思われるが、それに対しても7年前の池田氏の原理主義的な考え方に対する批判は的を射ているように思われる。
 池田氏の書くことは、一見無責任な放言のように思えることも多いので、池田氏に反発する人も多いようだが、ほとんどはマトモなことが書かれているように思う。

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