« 2010年・クマゼミ初鳴き(6月30日) | トップページ | 松永和紀著『メディア・バイアス』 »

2010年7月 1日 (木)

香山リカ著『しがみつかない生き方』

香山リカ著『しがみつかない生き方−「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』

冬幻舎新書
ISBN 978-4-344-98132-4
740円+税
2009年7月30日発行
204 pp.

目次
序章 ほしいのは「ふつうの幸せ」
第1章 恋愛にすべてを捧げない
第2章 自慢・自己PRをしない
第3章 すぐに白黒つけない
第4章 老・病・死で落ち込まない
第5章 すぐに水に流さない
第6章 仕事に夢をもとめない
第7章 子どもにしがみつかない
第8章 お金にしがみつかない
第9章 生まれた意味を問わない
第10章 <勝間和代>を目指さない
あとがき

 去年の11月に図書館に予約を入れたのだが、7か月以上待たされた。津市津図書館には3冊の所蔵があるが、これほど待たされるとは思わなかった。人気があるんだなぁ、と思わざるをえない。
 ふつうに生きることが難しい世の中になりつつあるのは、ここ10年来感じていたことである。そこで、それをテーマとしていると思われる本書を読んでみようと思った。
 読んでみて感じたのは、ふつうに当たり前のことが書かれているなぁ、ということである。と言うことは、本書に人気があるということは、今の世の中は当たり前ではなくなっている、と言うことが言えるようにも思える。
 著者の香山リカ氏は、精神科医であり、その経験に基づいた具体的なことも多く書かれていた。しかし、まだ考え方に迷いがあるような部分も多々あり、まだ悟りきっていないと思えた。香山氏はぼくと同世代だから、まあそんなものだろう、と思う。ぼくも悟りが足りないし。
 同じようなことをテーマにした本の中で、ぼくが読んだことがある本に、例えば池田清彦著『他人と深く関わらずに生きるには』がある。この本に限らないが、池田氏の著書には池田氏独特のリバタリアニズムが溢れ、また多少毒気を含んだ考え方が書かれており、年齢相応に(ぼくより一回りほど上の世代だ)悟りきった書き方がされており、ぼくにとっては池田氏の本の方が面白く感じられた。
 図書館で本書の順番を待っている人は、その前に池田清彦氏の本を読んでみるのも良いと思う。しかし、本書にも読む価値は十分にあると思う。

|

« 2010年・クマゼミ初鳴き(6月30日) | トップページ | 松永和紀著『メディア・バイアス』 »

コメント

数ヶ月前に、わたしも読みました。
タイトルが良いですね。
しかしながら、なにかやらないとボーっと
過ごしてしまう気もします。昨夜は、ボーっとふけていきました。

投稿: kamoto | 2010年7月 2日 (金) 08時37分

kamotoさん、こんにちは。
 帰国されてまだそれほど時間が経っていませんけど、そろそろ落ち着かれたでしょうか?
 この本のタイトルはよく考えられていると思います。売れるような名前を出版社が付けようとする傾向が最近は特に強くなっているように思えます。でも、この本の場合は、看板に偽り無し、だと思います。
 自分の人生の歩き方を考える上で、安らぎを与えてくれる本だと思いました。

投稿: Ohrwurm | 2010年7月 2日 (金) 20時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182871/48767607

この記事へのトラックバック一覧です: 香山リカ著『しがみつかない生き方』:

« 2010年・クマゼミ初鳴き(6月30日) | トップページ | 松永和紀著『メディア・バイアス』 »