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2010年6月25日 (金)

直翅目以外の直翅類大図鑑の計画と浜口哲一さんの訃報

 昨日「ばったりぎす」(日本直翅類学会連絡誌)145号が届いた。最近はハサミムシとも疎遠になってしまっているが、パラパラとめくって中を読んだ。日本直翅類学会のメンバーが中心になって、2006年には『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』が発行されたが、今度はバッタ目以外の直翅類系昆虫の図鑑を発行しようというプロジェクトが始まるようである。ハサミムシ目以外はあまりわからないので(カマキリ類は種数が少ないのでそれなりにわかるけど)、ハサミムシ目のリストには目を通した。ざっと見ただけだったが、リストから漏れている種に気が付いた。
Prolabisca infernalis (Burr, 1913), Pygidicranidae
和名なし,ムカシハサミムシ科
20100625blog1_2
 ぼくは西表島で幼虫を、沖縄島北部で成虫を採集したことがある。西表島で幼虫を採集したときは、ハサミムシ科(Anisolabididae)かと思ったし、飼育して成虫が出てきたときもやはりハサミムシ科だと思った。種名がわからず、いろいろ探しているうちに、ハサミムシの分類の専門家の西川勝さんが台湾で採集したという論文を見つけ、それに付けられている図を見て、この種に間違いないと思った。科は思いもよらぬムカシハサミムシ科であった。ここに写真で示したように、短翅型(左)と長翅型(右)がある。
 というわけで、さっそくプロジェクトの仕掛人でリストの作成者であるIさんに「リストから落ちてますよ」という電子メールを送ることにした。


 「ばったりぎす」には一枚刷りの別紙が入っており、本誌の訂正などが書かれていたが、最後に書かれていた訃報のところを見て驚いた。永年、平塚市博物館におられた浜口哲一さんが亡くなられたとのことだ。直接お会いしたことはなかったが、ぼくが石垣島に住んでいた2002年頃に、何かのこと(それが何だったか思い出せないのだが)で電子メールをやりとりすることがあり、それ以来、ことあるたびに個人的なメールマガジンをお送りいただくようになり、それは2004年からは「平塚から」と題されて毎月1回定期的に送られてくるようになっていた。そのメールマガジンには多くの本の紹介があり、参考になるものも多かった。今年の4月まではそのメールマガジンを受け取っていたが、調べてみたら5月のものは受け取っていなかった。ご病気で5月3日に亡くなられたそうである。一度お会いしてお話をしてみたいと思っていた人であるが、ついにその機会は無くなってしまった。非常に残念である。

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コメント

浜口さん、実は、私が長崎で郷土資料館を立ち上げる仕事で飛び回っていたときに、平塚の博物館を参考にさせていただくために出張で伺わせていただいたことがあり、その折には大変お世話になっていたのです。1995年の事ですから、もう15年も昔のことになります。

そういえば、昨年だったか一昨年だったかの昆虫学会に浜口さん、お見えになっておられましたよ!最初にお会いした時の浜口さんと比べて随分お痩せになっておられて、私もびっくりしたのですが、それがこんなに早くお亡くなりになられるとは、訃報に触れて眩暈がする様な想いでした。

投稿: ウミユスリカ | 2010年6月25日 (金) 16時16分

ウミユスリカさん、こんにちは。
 浜口さんは昆虫学会にもおいでになっていたのですか。気が付きませんでした、と言うか、顔を知らないので、気付きようがなかったのですが。
 いつも送られてくるメールマガジンの書評にはいろいろ刺激を受けました。

投稿: Ohrwurm | 2010年6月25日 (金) 22時27分

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