久しぶりに新鮮なヒオドシチョウを見て感激した
今日は良い天気になるのが予想されたので、少しは気合いを入れていつものフィールドに出かけた。このフィールドに行くのは5月22日以来、約3週間ぶりである。
前回出かけたときにはスイカズラの葉にニセリンゴカミキリの食痕を見つけることはできなかったが、今日はあちこちで見つけることができた。と言うことは、前回はまだ早すぎたということになる。
ハンノキやヤナギが生える湿地ではミドリシジミがいないかと思って探したのだが、見つけることはできなかった。まだ発生していないのかも知れない。と思ったとき、目の前にやや大きなタテハチョウが飛んできて、ヤナギの木に止まった、何かと思ったらヒオドシチョウだった。ヤナギの幹から滲み出している樹液に集まってきたようだ。春先に越冬してボロボロになったヒオドシチョウは去年も見たが、この時期の羽化したばかりのヒオドシチョウを見るのは何年ぶりだろうか?20年は見ていないような気がする。ヒオドシチョウの裏面は木の幹の模様に擬態しているように見えるが、表は派手な橙色である。この橙色が美しい。これを見ただけで、今日はこのフィールドに来て良かったと思った。
裏面はこのとおり。ところが、翅を開くとこのようになる。
あたりをあちこち歩き回ってから、枯れたアカマツのところに行った。前回、かなりヒトクチタケを採ってしまったので、まだ残っているかどうか心配だったが、まだいくらか残っていた。今日もクロハサミムシが出てくることを期待しながらヒトクチタケを採集したが、クロハサミムシは出てこなかった。そのかわり、前回も出てきたマツヒラタカメムシと思われるカメムシがたくさんいた。
そのあと、そのすぐ近くのタブノキでマルモンツノカメムシを見つけた。よく似ているエサキモンキツノカメムシはよく見るのだが、マルモンツノカメムシを採集したのはこれが初めてかも知れない。タブノキではホシベニカミキリを期待していたのだが、見つけることはできなかった。
このあたりにはササユリが生えている場所が何か所かあって、ある団体の人たちが保護活動をしている。それにしても、支柱に支えられているササユリは哀れに思える。自然のままにしておけば良いように思うのだが、そういうことをする人たちには変な思い込みがあるのだろうな、と思う。
そのあと、前回見た大きなキノコのところに行ったのだが、もう萎びて小さくなってしまっていた。
ほんの2時間半ぐらいの散策だったが、今日はそれなりの満足感を得ることができた。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんばんは。
6月のヒオドシチョウは羽化したばかりなので奇麗ですね。
ヒオドシチョウもタテハチョウ科の特徴として
前足が退化していて4本足です。
投稿: itotonbosan | 2014年4月 3日 (木) 21時10分
itotonbosanさん、コメントありがとうございます。
今頃の季節にヒオドシチョウを見ることはよくあるのですが、冬を越してボロボロなので、やはり6月が良いです。
投稿: Ohrwurm | 2014年4月 4日 (金) 06時44分