池田清彦著『楽しく生きるのに準備はいらない』
池田清彦著『楽しく生きるのに準備はいらない』
青春文庫
ISBN978-4-413-09460-3
743円+税
2010年3月20日発行
238 pp.
1999年にサンマーク出版から『楽しく生きるのに努力はいらない』として刊行されたものを改題、加筆修正したもの。
目次
はじめに
楽しく生きる以前に、知っておいてほしいこと
第一部 自分を知る25のヒント
1 法律や道徳に従わないのも、あなたの勝手/2 親切にされた人が、感謝する義務はない/3 死ぬべきときがきたら、いさぎよく死ぬ/4 あなたの命はあなたのものではない/5 アホな社会をあてにしない/6 過去の考え方は、見切る時には見切る/7 人は中途半端に生きて、それで楽しい/8 援助交際を禁じる法律をつくる大人はバカである/9 必ず終わる恋愛は、別れ方が問題となる/10 恋愛がビョーキなら、セックスは運動だ/11 楽しく生きられるのが、一番重要な才能である/12 まるごと美しくなるにはどうしたらいいのか/13 天才でなかったことを喜ぼう/14 結婚するかどうかは、ほとんど趣味の問題にすぎない/15 切なくても苦しい、しかし楽しい不倫にハマる気持ちとは/16 楽しみとは非日常にあるエクスタシーのこと/17 嫉妬するのは楽しく生きるため/18 人生に目的など本当はない/19 検診を受けてオロオロするのは愚の骨頂/20 人は新ではじめて一人前/21 その日暮らしだから、老人は楽しい/22 年寄りは、ムチャクチャなことをしてもよい/23 他人に依存しない趣味が、案外楽しい/24 人生が孤独なのはお互いさまである/25 裏切られるのも人生の楽しみの一つ
第二部 他人と生きる25のヒント
26 夫や妻は赤の他人であるからこそ、面白い/27 結婚とは、1プラス1を2以上にしよう! という契約/28 浮気そのものは本人の自由だが、契約違反である/29 離婚した相手とつき合うのもステキである/30 赤ちゃんのときはただひたすら愛すること/31 子供をおもちゃにしていると、必ずしっぺ返しがくる/32 あなたの子供も、社会の中のワン・オブ・ゼムである/33 学校は勉強を教えるところ以上でも以下でもない/34 自立する子供に、親は口出しするな/35 親が財産をどう使おうと、親の勝手である/36 自分の親が再婚を望んだら/37 自立している親は他人の扱いでよい/38 親の介護に振り回される必要はない/39 兄弟は淡々とつき合うくらいがよい/40 孫と楽しみたいなら、努力をしよう/41 孫が遊んでくれるのは、ボランティアである/42 愛するということは、他人に迷惑をかけるということ/43 恋愛でやけどしないために二番目に賢い方法/44 人がストーカーになるのはなぜか/45 セクハラする人、される人/46 みんなで楽しく遊ぶ必要なんて、どこにある?/47 君子の交わりは淡きこと水のごとし/48 陰口を言われたら、まず相手をほめる/49 人生に、無能な上司とつき合うヒマはない/50 無能な部下をもつのも人生の楽しみの一つである
池田氏一流のリバタリアニズムに溢れた本である。これまでに受けた教育などから、ついつい人生をマジメに生きようとしてしまいがちであるが、そのことで人生が楽しくなくなっていることは確かにある。本書は、その重苦しい気分を解放してくれる本である。真剣に読む必要はないと思うがが、流し読みするにはちょうど良い本であると思う。
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