田中耕一著『生涯最高の失敗』
田中耕一著『生涯最高の失敗』
朝日新聞社 朝日選書 736
ISBN4-02-259836-0
1,200円+税
2003年9月25日発行
228 pp.
目次
まえがき
1 エンジニアとして生きる
2 生体巨大分子を量る
3 対談 挑戦と失敗と発見と(田中耕一×山根一眞)
あとがき
参考資料
ストックホルムの田中さん(朝日新聞社医療部・大岩ゆり)
以前にも一度読んだことがあったが、何となくもう一度読みたくなって図書館で借りてきて読んだ。
ごく普通のサラリーマンエンジニアだった田中耕一さんが、ノーベル化学賞の受賞によって一夜にして有名人になってしまったときのことは、今でも何となく記憶に残っている。田中さんがぼくと同い年であることに驚き、学位を持っていない人だということでまた驚いたものだ。
そんな田中さんをマスコミが追いかけ回し、虚像を作り上げてしまったことに対して、田中さんが自らのことを理解してもらおうと思って書いたのが本書である。
このことについて感想を書くのは、何を今更、という感じがするが・・・・・田中さんは自らをエンジニアでありつづけたいと書いているが、書かれていることを読めば、やはり科学者としても立派な素質をもっている人だと思う。ちょっとオタクの気があるところも見逃せない。
さすがに最近は田中さんのことが話題になることは少なくなったが、今はどんな生活をしているのだろうか。
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