団まりな著『生物のからだはどう複雑化したか』
団まりな著『生物のからだはどう複雑化したか』
岩波書店・ゲノムから進化を考える3
ISBN4-00-006628-5
1,600円+税
1997年12月17日発行
137 pp.
目次
シリーズ刊行にあたって
まえがき
1 複雑さと階層構造
2 もとも簡単な生物単位−原核細胞
3 ハプロイド細胞
4 ディプロイド細胞
5 有性生殖の不思議な機能
6 植物と菌類のからだ
7 もっとも簡単な多細胞生物のからだ−上皮体制
8 内部空間の発達−間充織体制
9 自由度の大きなからだ−上皮体腔体制
10 生物の複雑化と多様化
読書案内
著者の前著『生物の複雑さを読む 階層性の生物学』を読んだので、もう1冊ぐらい読んでみようかと思って読んだ。本書は前著のエッセンスのみを取り出し、教科書のようなかたちにした本だと思われた。本書を読むより、前著を読んだ方が、著者の考え方も、書かれている内容もわかり易いように思われた。どちらか一方を読むならば、前著を読む方が適切だと思われた。
最後の方に、ネオダーウィニズムだけでは生物の進化は理解できないという趣旨の文章が書かれていたが、「構造主義」という言葉は出てきていないものの、この著者の考え方は構造主義生物学的なのだろうと思う。
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