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2009年11月23日 (月)

日高敏隆先生の訃報

 京都大学名誉教授の日高敏隆先生の訃報が届いた。11月14日に亡くなられていたそうである。10月に三重大学で開催された日本昆虫学会第69回大会にもおいでになると聞いていたのだが、実際にはおいでにならなかったので、ご病気だろうと想像はしていた。
 ぼくは子供の頃から虫が好きで、遊びと言えば「虫採り」だった。そんな子供が中学生の頃だったか、日高先生が書かれた「昆虫という世界」(朝日新聞社)という本を読み、本当の昆虫の面白さを知り、大学でも昆虫を学びたいと考えるようになった。
 もっとも、日高先生がおられた京都大学理学部に入学できるだけの学力がなく、農学部に進学したが、やはり日高先生のことは意識していた。
 ぼくは日高先生の弟子ではないので、直接お話しする機会は少なかったが、石垣島で勤務していたとき、日高先生が石垣島に来られ、先生を含めて4人という少人数でテーブルを囲んでお話する機会がたまたまあった。その頃日高先生は『動物と人間の世界認識—イリュージョンなしに世界は見えない 』(筑摩書房)という本を書かれて、「絶対的なものは存在しないのだ」ということを主張されていたようなので、そのときの話もその本に書かれたことが話題の中心になった。イリュージョンという言葉も、そのとき初めて意識した。
 日高先生はダンディで、先生の周りにはいつもすてきな女性がいたような気がする。いつも若々しいと思っていたが、病魔には勝てなかったということだ。ご冥福をお祈りしたい。合掌。

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コメント

お亡くなりになったとは知りませんでした。私は直接面識はありませんが、学生時代のゼミで読んだ動物行動学の文献などで、お名前はたびたび見ていました。
ご冥福をお祈りします。

投稿: JG | 2009年11月24日 (火) 23時49分

JGさん、どうもです。
JGさんとは、ちょっと年代が違うから、日高先生との関係はかなり違うでしょうね。やはり、ぼくらの年代の人間にとっては影響を受けないわけにはいかなかった人だと思います。

投稿: Ohrwurm | 2009年11月25日 (水) 00時14分

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