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2009年6月19日 (金)

クヌギの樹液にて・・・ボクトウガの幼虫とスズメバチ

 夕食後、今年はじめてのクワガタ目的の観察に出かけた。いずれも自宅の近所だ。
 最初の場所は、我が家から津駅に向かう途中にある。ちょっと前に昼間に通りかかった時、樹液が醗酵する良い匂いがしていたので、期待できる場所だった。
 まず見つかったのはスズメバチ。よく見てみると、そのすぐ先にボクトウガの幼虫が頭を出しているのに気が付いた。ボクトウガの幼虫が樹皮を齧って、そこから滲み出した樹液が醗酵し、ボクトウガの幼虫が醗酵した樹液に集まる昆虫を捕獲して食べるのを発見したのは、香川大学の市川俊英先生だが、その発表を初めて聞いたときには大変驚いた。その驚異的な事実も、こんな身近な場所で行われているわけで、それに気付くか気付かないか、というところで観察能力が問われるように思う。
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 場所を変えて、我が家の裏の崖の上にあるクヌギに向かったが、そのクヌギには樹液が出ておらずダメだったが、その近くのコナラの木から僅かに樹液が出ていたらしい。近づくとポトッと何か音がしたので下を探すと、見つかったのはヒラタクワガタだった。もちろん、今年の初物だ。小さいコクワガタもいた。
 さらに別の場所を回り、最初の場所に戻ると、スズメバチはいなくなり、ボクトウガの幼虫がもっと外まで出てきていた。スズメバチがいたときには、多少は遠慮していたのかも知れない。ここまで出てきていると、けっこう大きな個体だと実感できる。
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 家に持ち帰ったヒラタクワガタを測定したら、体長は46mmあった。それほど大きいわけではないが、まあまあヒラタクワガタらしい体形をしている。
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コメント

こんばんは

モンスズメバチではありませんか?
県内ではRDB選定種だったと思います。

採集されませんでしたか?

投稿: シロヘリ | 2009年6月19日 (金) 22時07分

シロヘリさん、どうも。
 スズメバチのことはよくわかりませんが、オオスズメバチでないことだけは確かです。腹部の黒色部が多いなぁ、と思いながら見ていました。採集はしてません。標本が必要ですか?

投稿: Ohrwurm | 2009年6月19日 (金) 22時50分

モンスズメバチは夜行性のためあまり見つけにくいのかもしれません。里山で灯火採集するとよく集まります。

投稿: 楽苦 | 2009年6月19日 (金) 22時57分

採集していただけると幸いです。

モンが夜行性と知りませんでした。
楽苦さん ありがとうございます

投稿: シロヘリ | 2009年6月20日 (土) 18時01分

ボクトウガの幼虫は、他の昆虫を食べるのですか。
初めて知りました。
県内でモンスズメバチはあまり見かけませんね。
数年前、保々地区で営巣を確認しました。

投稿: KOH | 2009年7月 1日 (水) 02時18分

KOHさん、ボクトウガが他の昆虫を捕らえて食べるという話を初めて聞いたときには驚きましたが、その後そういう目で見ていると、確かにそうだと思われます。

投稿: Ohrwurm | 2009年7月 1日 (水) 21時33分

この画像はモンスズメバチの女王で間違いないと思います
モンスズメバチは夜間も活動しますが夜行性ではないですよ
主に昼間活動しセミをもっぱら捕食する準専門家です

投稿: あふば | 2010年9月 4日 (土) 16時15分

あふばさん、はじめまして。
モンスズメバチで間違いないとのこと、ご教示ありがとうございました。女王とのことですが、この時期にはまだワーカーは出現していないのものなのでしょうか?

投稿: Ohrwurm | 2010年9月 5日 (日) 12時50分

新発見しました
クヌギのじゅえき

              和歌山市立 新南小学校
                              3年 B組  り ぶるーす

1.ぼくはカブトムシやクワガタムシがすきで夏になるとお父さんと弟と3人で虫捕りに行きます。
カブトやクワガタはクヌギの木に集まるのですが どのクヌギにもいるわけではありません
樹液が出ていないとぜんぜん取れません
なぜ樹液が出ている木と出ていない木があるのか不思議なので調べてみたいと思いました。

2.樹液が出ている木と出ていない木を比べて観察する

3.
7月21日 紀伊風土器の丘
樹液が出ているクヌギの木に近づくと変なにおいがする くだものがくさったようなにおいです。
樹液が出ている場所は木のみきの高さ1メートル50センチくらいの場所で にかしょから出ていました。
一つは樹液がにじみ出ていて木の肌が黒っぽく湿っていました。
もう一つは白い泡のような樹液で ソフトクリークかケーキの生クリームのような泡のようです。
泡のような樹液をさわってみるとホイップクリームのようなかんじです。
最初はツルツルしているようでしたがかわいてくるとネチャネチャしました。
泡をとりのぞいてみると直径5ミリくらいの穴がありました。その穴からプクプクと泡が出ていました。

7月22日 紀伊風土器の丘
樹液が出ている木と出ていない木のちがい
出ている木はデコボコしている 皮がむけていたり穴があいている
出ていない木はデコボコしていない キズも穴も無い
樹液が出ている場所は木のみきで 枝からは出ていません
樹液は木のみきのデコボコしていて皮がめくれたり穴があいているところから出ていることがわかった。

なぜデコボコしているのか 皮がむけて穴があいたりしているのかを考えてみました。
スズメバチが木の皮をかじって小さな穴を開けているところを見たことがあります。
穴といっても皮の表面にキズが付いたていどですが このキズに他の昆虫が卵を産みつけたりすると幼虫が生まれ
小さな傷に穴があいたりするとおもう そこから樹液が出ると それをめて次々と虫が集まります。
そうなると傷口はどんどん広がりさらに樹液が出ることになると思う
何年もそれがくりかえされ ウロという穴になったりすると考えられます。
樹液とは人間なら血のようなものだと思います。
人間も切りキズやすりキズで血が出ます。小さなキズならほうっておいてもすぐカサブタができて血が止まる
木も自然にキズがなおるようですが キズ口にどんどん虫が集まってキズ口を広げたらなおりません
だから樹液が出るのだと思います。

7月24日 紀伊風土器の丘
いつも観察している木がキズだらけになっていました。
デコボコしていたりウロになっているところがけずり取られています。
お父さんがそれを見て「これは酷いな、プロのしわざやな」と言ってました。
お父さんは「クワガタを取るために普通の人は少し皮をめくることはあっても こんなに大きくはめくらない
これはナタかなにかできれいに切り取っている」
僕はナタって何?と聞くと 「片手用のオノみたいなもんや ふつうの人はそんなもん持っていない」
お父さんは「クヌギの木が大きく育つには何十年も掛かる クワガタを採るためにやりすぎるのは良くない」と言いました。
大きく皮をけずりり取られたクヌギの木からは前よりもたくさん樹液が出ているようでした。
人間もクヌギの樹液にかんけいしているようです。

8月4日 紀伊風土器の丘
泡のような樹液をじっくり観察しました。
今日もくだものがくさったような強い臭いだ
泡はネチャネチャしている とりのぞいてみると直径五センチくらいの穴が開いていた。
穴の中に少し固まったようなものがある 取り除いてみると木のせんいのようだ
穴の奥になにか見えた ピンセットで取り出してみると 蛾の幼虫の抜け殻だ ボクトウガだとおもう
もういっかしょの泡もとりのぞいてみる やはりネチャネチャの泡 そして繊維のまざった泡
そしてボクトウガの幼虫がいた 幼虫は身をかくそうとしているのか泡をブクブクはきだした
大発見だ! 泡樹液の正体はボクトウガの幼虫がはき出していたのだ
お父さんがピンセットで幼虫を捕まえようとしたら 噛み付きにきたけど捕まえた
プラケースにいてれ持ち帰るとちゅう 車の中がものすごい樹液のにおいがした
幼虫の身体から臭いが出ているようだ
ボクトウガの幼虫が樹液を出させていることはお父さんがインターネットなどで調べて知っていたけど
幼虫が泡を出すことは知らなかった。
学校の若竹教室にある小学館の本では泡樹液は醗酵して泡樹液になると書いてあったがそれも間違いだと思った。

4.
クヌギの樹液は木のみきのキズ口に昆虫たちが集まってキズ口を広げて出させている
樹液ははっこうしてくだものがくさったようなにおいがする
泡樹液はボクトウガの幼虫が吐き出した幼虫の体液である
ボクトウガの幼虫は自分のみをかくすために泡をはき出しているように思った


ボクトウガの幼虫についてはインターネットでお父さんが調べた
かがわ大学のうがくぶ いちかわとしひで先生 うえだきょういちろう先生

標本の作り方は 和歌山県立自然はくぶつかん こさか先生


投稿: 李 ぶるーす | 2013年9月 4日 (水) 14時07分

李ぶるーすさん、貴重なお話ありがとうございます。
ボクはそのことに気づいていませんでした。
知り合いの虫屋さんにもこのことについて意見を求めています。

投稿: Ohrwurm | 2013年9月 4日 (水) 19時44分

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