池田清彦著「池田清彦の『生物学』ハテナ講座」
池田清彦著「池田清彦の『生物学』ハテナ講座」
2008年12月4日発行
ISBN978-4-88320-446-5
1,300円+税
三五館
生物多様性、遺伝子、性、免疫、病気、ヒト、進化について、生徒と先生の対話形式で講義がおこなわれている。内容をあまり確認せずに図書館で借りてきた。風邪気味で頭がボーッとしているのだが、それでも読むことができるような一般人向きの本だ。先生はもちろん池田清彦氏である。言葉の端々に池田節がみられる。
内容的には生物の中でも動物に偏った内容になっているが、おそらくおおむね生物学の現状が書かれているのだと思う(としか書けない。自分の専門が生物学分野であったとしても、ぼくはそんなに幅広い知識を持っているわけではないから、現在の専門家の間での一般的な理解がどうなっているのかを知らないのだ)。
「進化」の解説のところに顕著に現れているが、池田清彦氏の主張する構造主義生物学的な解説がなされている。
「生物多様性」という概念には怪しげな雰囲気を感じていたが、池田清彦氏の「『生物多様性』とは政治的な言葉」というところには納得。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント