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2009年2月

2009年2月26日 (木)

特急ワイドビュー南紀に乗る

 関東方面に出張したとき、伊勢鉄道と関西本線を通る「快速みえ」を利用できるときはこれを利用する。何故かと言えば、津・名古屋間の4枚綴りの回数券を利用すると、1回あたり750円で利用できるからだ。普通に「快速みえ」に乗ると津・名古屋間は1,230円もするし、近鉄の急行を利用しても980円かかる。だから「快速みえ」を利用するのは大変お得なのだ。しかし、ときどき目にする「特急ワイドビュー南紀」もちょっと気になっていた。これを普通に利用すると、自由席でも940円の特急料金がかかり、近鉄特急の870円よりも高い。しかし、新幹線の乗り継ぎ割引だと、伊勢鉄道線区間の310円の特急料金は割引にならないが、JR区間の630円の特急料金が半額になるので、名古屋から津まで620円で利用できる。これなら近鉄特急より安いので、割に合いそうな気がする。
 何故こんなことを考えるかと言えば、夕方の「快速みえ」は大変混雑するからだ。ちゃんと着席しようと思えば「快速みえ」には指定席があるので、510円の指定席券を買えば着席できる。510円というのは微妙な値段だ。この値段を考えると、620円で特急に乗れるとなれば、それほど悪くないと思える。
 というわけで、昨日のツクバからの帰りは、この誘惑に負けて「特急ワイドビュー南紀7号」に乗った。「特急ワイドビュー南紀」に乗るのはもちろん初めてだ。
 1両しかない自由席の乗車率はほぼ50%。意外にたくさん乗っていると思った。もっとガラガラかと思ったのだ。2両の指定席車輌があるので、全部で3両。ミニ特急だ。座席はリクライニングで前の座席との間隔もゆったりとしている。乗り心地では、明らかに「快速みえ」よりも良い。近鉄の特急と急行(クロスシート車)の違いと同じようなものだ。驚いたことに、名古屋を出発して間もなく、車内販売が回ってきた。たかだか3両しか繋いでいないのに。
 と、まあ、そんなわけで、ささやかな贅沢を味わうことができた。
 名古屋を出発すると、最初の停車駅は桑名。驚いたことに、自由席に乗っていた人の半分ぐらいは桑名で降りてしまった。どうみても、通勤の帰路だと思える人もいた。桑名までは20分弱だが、ぼくの感覚だと、この程度の距離を乗るのに、特急料金を払うのはもったいないと思える。ところが、調べてみたら、この区間の自由席特急料金はたったの310円だった。「快速みえ」の指定席よりも安いのだ。この時間帯の「快速みえ」や普通列車は大変混雑しているので、この程度の金額ならば、特急に乗って楽をするという選択肢も無いわけではないと思えた。

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くしゃみ・鼻水・目の痒み・ヒバリのさえずり

 昨日までツクバに出張していたが、今日は朝から外回りの調査だ。ほどほどに晴れているが、西風がやや強い。西にはスギやヒノキがいっぱい植えられている山があるので、この季節の西風は困る。
 調査にはマスクをして行ったので、何とかなるかと思ったが、目は何ともしがたいし、マスクも万全とは言えないように思える。それなりに暖かくなったせいか、今日、今年初めてヒバリのさえずりを聞いたが、そんな暢気な事も言っていられない。
 案の定、目が痒くなり、くしゃみと鼻水が出放題になってしまった。
 これからしばらくはスギとヒノキの花粉に悩まされそうだ。春が近づくのは嬉しいが、花粉のことを思うと憂鬱になる。

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2009年2月24日 (火)

本物のDysdercus philippinus

 昨日、シンポジウムの打ち合わせの前、打ち合わせの場所となった某研究所の標本館に早目に到着し、カメムシの標本を見せていただいた。石垣島に住んでいたときのことだから、もう6~7年も前のことになると思うのだが、一度ここのカメムシの標本は見せていただいている。
 その時には見つけることができなかったが、今回ついに見つけてしまった。何を見つけたかと言えば、本物のDysdercus philippinusの標本だ。Dysdercus philippinusの学名は、日本で出版されている文献では、シロジュウジカメムシに充てられているが、これが誤同定であることは海外の研究者から指摘されている。だが、それを訂正するのは(少なくともぼくにとっては)非常にやっかいな手続きがある。いずれ何とかしなければいけないのだが。
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 これが本物のDysdercus philippinusのはず。おそらくフィリピンの固有種で、ルソン島以外には棲息していないかも知れない。とにかく情報不足なので、もっと情報が欲しい。

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害虫生態研究者の立場としての昆虫分類・同定への関わり(その2)

 何とか無事に話を終えた。社交辞令かも知れないが、面白かったと言ってくれた人が複数いたので、まあまあの内容だったかも知れない。
 ところが、ぼくを分類学の研究者だと勘違いしていた人が複数いたことがわかったのは意外だった。今日の話も、あくまで害虫の生態の研究者の立場として話題提供するということになっていたはずなのだが。勘違いの一つの理由は、某T氏が某著書の中で、ぼくのことをハサミムシ屋だとしつこく書いていることがあることがわかった。確かにぼくは、日本産のハサミムシであれば、一部の未記載種を除けば同定できるし、さらにいくつかの種では、幼虫でも同定できる。これが勘違いの一つの原因だったのだ。
 でもやはり、ぼくは生態屋なのだ。学会誌に書いた論文は、生態関係のものばかりだし、学位論文もホシカメムシの生態に関するものだ。分類や同定の問題は、避けることができるなら避けて通りたい、というのが本音だ。

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害虫生態研究者の立場としての昆虫分類・同定への関わり

 組織内の会議で昨日からツクバに来ている。今日行われるその中の『昆虫研究における分類・同定の重要性について考える—応用分野と基礎分野の相互発展のためにできること—』というシンポジウムで「害虫生態研究者の立場としての昆虫分類・同定への関わり」という演題で話題提供することになっている。他の3名の話題提供者は分類屋さんだが、ぼくだけでが分類屋さんではない。何故ぼくが話題提供者としてお声がかかったのか、全くわからないフシが無いでもないが、ぼくが多少は分類に首を突っ込んだことがあることを見透かされていたのだと思う。
 昨晩は、話題提供者4名で打ち合わせをしたが、準備したとおりの内容で話をすることで決着した。
 総合討論ではどんな意見が交わされるか、ちょっと楽しみでもある。

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2009年2月20日 (金)

真冬なのにハスモンヨトウが!

 毎週1回、水曜日が調査の日だが、先週は水曜日が休日だったし、今週は火曜日から木曜日まで出張だったので、1日ずつずれて、今週は金曜日になってしまった。
 去年の11月の終わりぐらいまでは、合成性フェロモンの誘引剤としたトラップにハスモンヨトウがたくさん入っていたのだが、寒くなってからは全く入らなくなっていた。ハスモンヨトウ用の合成性フェロモン剤がよほど強力なのか、ハスモンヨトウの雄のフェロモン感知能力が異様に高いのか、ハスモンヨトウ用の合成性フェロモン剤には極めて多数のハスモンヨトウが誘引される。だから、全くトラップに入らなくなってしまったということは、その界隈にハスモンヨトウが全くいなくなったと考えても良いと思う。ハスモンヨトウは南方系の蛾で休眠せず寒さに弱いから、この界隈では冬には死に絶えてしまうのだろう、と一般には言われている。
 だから、今日、トラップにハスモンヨトウが入っていたのを見て驚いた。大変新鮮な個体だった。この前の週末は異様に気温が上がったので、その時に羽化してしまった個体なのかも知れない。
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2009年2月17日 (火)

会議の日の朝・この冬初めての積雪

 今日は年に一度の職場の年度末の会議が、山の麓の職場ではなく、市内である。9時始まりなので、いつもよりゆっくりでいい。
 いつもより少しゆっくり目を覚まして、窓から庭を見たら、雪がチラチラ舞っており、隣の家の屋根や庭の地面がうっすら白くなっていた。この冬初めての積雪だ。
 去年のこの会議のときも大雪で、職場から会議の会場に会議資料が届くのが遅れて、会議の開始が遅れた。今日はどうなるだろうか。

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2009年2月15日 (日)

三重県環境学習情報センター インタープリター研修『三重県における外来生物の問題』

 三重県環境学習情報センターによる『三重県における外来生物の問題』という表題のインタープリター研修が行われたので、別にインタープリターではないのだが、受講者の対象の中に「自然に興味のある人」というのが含まれていたので、前もって申し込んでおいて出席してきた。
 外来生物については前々から考えるところが色々あったので、自分なりの回答を得るための参考になるのではないかと期待して出かけた。
 外来生物の問題として、生態系への影響、人の生命・身体への影響・農林水産業への影響、等々ある。しかしながら、この研修の講義を受けても、外来生物として特有の問題があるわけではない、という考え方を否定できるほどの自信を持てたわけではなかった。これらの問題は、在来生物でも問題になっているものは問題になっている(例えば、シカ、ニホンザル、イノシシ、オオスズメバチなど)。
 ま、なんだりかんだりで、講義のあと、自分として納得させたかったため、講師の先生にはやや意地悪な質問を重ねてしまって、申し訳ない気持ちが無いわけではないので、この場でお詫びとお礼を申し上げたい。
 納得させられなかったことのひとつとして、ブラックバスの問題がある。ブラックバスの問題は、在来種への影響が大きい、という点に集約されるのだと思うのだが(危険な生物でもないし、少なくとも三重県においては農林水産業への影響があるとは考えにくいので)、ブラックバスが侵入したことによって、そこにいた在来種が絶滅することのどのような点が問題なのかが、自分としては未だに納得させられない。生物の長い進化の歴史から見れば、それぞれの種がいつかは絶滅するのは確実なのだから、それが将来であろうと、今であろうと、あまり関係ないような気がする。絶滅することを問題視している人にとっては、今絶滅するのが問題なのだろうが、どうしてもそれが納得できない(ぼく自身は絶滅しない方が良いと思っているのだが)。
 こういう問題を某Tさんと話し合ったことがあるのだが、今自分の目の前で絶滅するのを見るのが嫌だ、という人間の感情の問題に過ぎないのではないか、というところでほぼ意見が一致した。こういうことを書くと、「自然保護活動」を実践している人たちから突っ込まれそうだな、と思うのだが、やはり自分として納得できるとすれば、感情論に帰着する。だから、すべての人間が納得できるような回答は無いのだと思える。
 そのように考えると「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関わる法律)」というのは、存在根拠の薄いもののように感じられて仕方がない。日本の生態系にはまりこんでしまった外来種を駆逐するのはまず不可能だから、今まだ日本に入ってきていない種を日本に入れないことに予算を注ぎ込むのがもっとも必要とされることではないかと思う。

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2009年2月14日 (土)

今朝は異様に暖かかった

 今朝起きたら異様に暖かかった。風もなく穏やかで、とても2月とは思えない。ところが朝食を済ませてしばらくした頃から空が暗くなり、ポツポツと雨が降り出した。どうやら寒冷前線が通ったらしい。その後、雨はすぐに止んだが風が強くなってきた。ここ数日、スギの花粉が飛び出したらしく、目が痒いので、この風はちょっとまずい気がする。
 昼前に図書館に行って本を借りてきたが、午後本を読んでいたら眠くなってきて昼寝をしてしまった。夕方、妻に誘われて散歩に出かけた。新聞の折り込みに入っていた中古住宅があるので、それを探しに行った。人数が多い我が家にとっては悪くない間取りのように思えたが、物件を発見したところ、幹線道路に近く、騒々しそうな感じだったので、イマイチに思えた。
 そういえば、昨日の夜は三重昆虫談話会のサロンだったが、うっかりして忘れていた。これで2か月連続のうっかりである。うっかりしたにはそれなりに理由があるのだが、差し迫った仕事を抱えていることが一番大きいと思う。

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2009年2月12日 (木)

春の兆し・・・2009年ウグイス初啼き

 外回りの調査は毎週水曜日にしていたのだが、今週は水曜日が休日だったので、1日ずれて今日になった。ルーチンの仕事なので、あまり面白いことはないのだが、自然の空気に触れられることは嬉しい。
 最初の調査地に着いたのは午前9時を少し過ぎた頃だった。場所は津市の南部を東西に流れる一級河川雲出川の中流の山の近くの畑。今日は暖かくなるという天気予報だったが、まだその頃は気温が低かった。いつものようにトラップに入った虫を回収していると、どこからともなくウグイスのさえずりが聞こえてきた。ぼくにとって、今年のウグイスの初啼きの記録となる。
 この初啼きが早いのか遅いのかわからないが、いずれにせよ、春がそこまで来ている証拠だと思う。早く本格的な春になって欲しい。
 その後気温は上がり、研究所に戻ってから回収したサンプルの整理をしていると、暑くてTシャツ1枚になってしまった。部屋の温度計を見ると、30℃近くまで温度が上がっていた。この部屋は、恒温器がたくさん入っているので、暖房をつけていなくてもそこそこ温度が上がるし、外気温が高い上に、外からの陽射しもあり、こんなに温度が上がってしまったのだろう。

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2009年2月 9日 (月)

体調不良・・・・・いつもの事ながら

 土曜日の午後ぐらいから体調不良が続いている。体温は平熱だが、頭が重く、お腹の調子もいまひとつ良くない。おそらく風邪なのだろう。インフルエンザで無ければ良いが。

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2009年2月 8日 (日)

池田清彦著「池田清彦の『生物学』ハテナ講座」

池田清彦著「池田清彦の『生物学』ハテナ講座」
2008年12月4日発行
ISBN978-4-88320-446-5
1,300円+税
三五館

 生物多様性、遺伝子、性、免疫、病気、ヒト、進化について、生徒と先生の対話形式で講義がおこなわれている。内容をあまり確認せずに図書館で借りてきた。風邪気味で頭がボーッとしているのだが、それでも読むことができるような一般人向きの本だ。先生はもちろん池田清彦氏である。言葉の端々に池田節がみられる。
 内容的には生物の中でも動物に偏った内容になっているが、おそらくおおむね生物学の現状が書かれているのだと思う(としか書けない。自分の専門が生物学分野であったとしても、ぼくはそんなに幅広い知識を持っているわけではないから、現在の専門家の間での一般的な理解がどうなっているのかを知らないのだ)。
 「進化」の解説のところに顕著に現れているが、池田清彦氏の主張する構造主義生物学的な解説がなされている。
 「生物多様性」という概念には怪しげな雰囲気を感じていたが、池田清彦氏の「『生物多様性』とは政治的な言葉」というところには納得。

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2009年2月 5日 (木)

佐倉統著「遺伝子vsミーム」

佐倉統著「遺伝子vsミーム」教育・環境・民族対立
2001年9月1日発行
ISBN4-331-85005-6
1,000円+税
廣済堂出版

目次
 はじめに
 第1部 ミームとは何か
  1-1 メディアのミーム学
  1-2 知識という生命体
 第2部 遺伝子とミーム
  2-1 利己的な複製子たち
  2-2 ミームの恋愛
  2-3 老年期の役割
 第3部 文化の脊椎動物になるために
  3-1 伝えることの意味
  3-2 原罪としての環境問題
  3-3 民族対立を越えて
 あとがき
 ブック&ウェブガイド

 2001年発行の、この分野の本としては古い本だ。この本が発行された頃は石垣島に住んでいて、本を読むより自然を見る事を優先していたので、これまで読んでいなかった。
 ミームとは、言うまでもなくリチャード・ドーキンスの著書「生物生存機械論(=利己的な遺伝子)」の中で作り出された概念だ。学生だった頃、ドーキンスの本(もちろん訳本だが)を読んで、大変面白い概念だと思った。
 「遺伝子vsミーム」のあとがきの中で著者の佐倉氏は、ミームという概念はあまり評判がよくないようだ、と述べているが、この本を読めば、人間をとりまく社会や環境の問題を、ミームという概念を使うことによってよく理解できる。著者自身も述べているが、状況を理解できるだけであって、問題の解決にはあまり役に立たない、というところが評判がよくない原因ではないかということだ。
 遺伝子は生物に寄生する生物的な自己複製因子だが、ミームは生物に寄生する文化的な自己複製因子だ。遺伝子とミームはしばしば対立するが、その対立をどのように解決するかが、人間がうまく生きて行けるかどうかの要点になるように思われる。
 この本には遺伝子とミームの関係を見ることによって、教育、環境、民族対立などの問題がどこにあるのかがうまく説明されている。
 佐倉氏の著書は、素人にとっても大変読み易く書かれていて、冷静で、大変好感が持てる。ミーム研究の最前線はどのようになってるかはわからないが、この本はミームの初心者にとって、良い入門書だと思う。

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