信州のセミは少なかった
某プロジェクトの中間検討会と現地視察のために昨日、今日と長野県に出かけた。
昨日、長野駅を降りると、それなりに暑かったのだが、セミの鳴き声は全く聞かれず、もうセミは終わってしまったのかと思った。昼過ぎのほんの十数分のことだったので、たまたまその時間帯にセミが鳴かなかっただけなのかも知れないが。
検討会が済み、夜は懇親会。懇親会が終わって外に出ようと思ったところ、このプロジェクトの評価委員であるK大学名誉教授のS先生が「今でもオペラを観ているんですか?」と話しかけてきたのでタマげてしまった。ぼく「何でそんなことをおっしゃるのですか?」。S先生「ドイツの国際学会のとき、オペラに通っていたと話されていたのを憶えてますよ」。う〜ん。もう20年以上も前のことなのだが、妙なことを憶えられてしまっているのに驚いてしまった。確かに学会の会期中、3回オペラハウスに行ったのは確かだ。ハンブルクのオペラハウスでは「フィガロの結婚」、「ナクソス島のアリアドネ」、「トスカ」を観たのはずだ。でも、あれほどオペラを観たのは、あのヨーロッパ旅行のときだけだ。日本ではそれほどオペラを観られるわけではない。
二次会は失礼させていただき、ホテルでくつろぐ。とは言っても、テレビを見ながらゴロゴロしただけ。持参した本はほとんど読めず。
ぐっすり眠ることはできたが、朝は必要以上には早く目が覚めてしまった。仕方がないので昨日買っておいた朝食用とサンドウィッチを食べ、コーヒーを飲む。テレビのニュースを見ていると、津市は大雨が降っているとのことで、津の街の景色が映された。
今日は現地視察。集合時刻は7:50。普段の現地視察の場合よりちょっと早い。まず長野駅から北へ向かい、飯綱町の減農薬栽培のリンゴ農園を見た。害虫はほどほどに見られるのだが、天敵類の密度がかなり高く、実質的な被害にはなっていない。一般にリンゴは農薬が非常に多く使われている作物だが、やり方によっては農薬を減らせる良い事例だと思う。ここでは、ミンミンゼミの鳴き声をわずかに聞いたのみ。ヒメシロチョウも飛んでいたらしいが、自分は見ることができず。
ここから高速道路を使って佐久へ。とあるホテルの宴会場のような場所で食事をとってから、軽井沢町のキャベツとレタスの産地へ。ここはこれまでに2回行ったことがある場所だ。しかし、9月に入ってから行くのは初めて。これまでは8月20日過ぎぐらいだった。去年も行ったのだが、そのときはエゾゼミの鳴き声が騒々しいほどだった。ところが今年は、着いたときにはセミの鳴き声は全く聞かれず。
圃場で行われている調査の概要の説明を受けているうちに、遠くでミンミンゼミが鳴き出した。やがて、エゾゼミとアブラゼミも鳴き出した。しかし、鳴き声はまばらで、もうシーズンの終わりであると感じさせられる。圃場からバスを待たせてある場所へ行く途中、チッチゼミの鳴き声を聞くことができた。チッチゼミの鳴き声を聞くのは久しぶりだ。Zikadeさんによれば、松林の林床にツツジの仲間があるような場所に多い、ということだが、付近にはどちらも見当たらなかった。
ということで、今回はエゾゼミの合唱を楽しみにしていたのだが、今年はもうシーズンをはずしてしまって、目的を十分に達することができず、というような状態だった。
帰りは佐久平駅から新幹線で長野に出て、「しなの」に乗り換えて名古屋へ。疲れてしまっていたので「しなの」の中では3時間近く爆睡状態だった。名古屋からは「快速みえ」で津へ。疲れました。
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