雌雄一緒にオオキベリアオゴミムシが捕獲される
ニホンアマガエルが増えてきたこととオオキベリアオゴミムシのことをこのブログに書いたのは5日前のことだったが、ついに今日、オオキベリアオゴミムシの雌を手に入れることができた。
いつものようにトラップを巡回していると、最後から2番目のトラップを覗き込んだところ、トラップの中で雌雄のオオキベリアオゴミムシが交尾していた。どういう理由かよくわからないが、雌雄一緒に同じ種のゴミムシが一つのトラップに入ることがしばしばある。今日のオオキベリアオゴミムシは今年の2頭目と3頭目にあたるわけだが、同じトラップに入っていたのは偶然とは思えない。交尾しながら歩いていて、誤って交尾したまま落ち込んでしまったのかも知れない。
早速餌にするためのニホンアマガエルを捕獲してきて飼育容器の中にいれてやったら、オオキベリアオゴミムシはほどなくニホンアマガエルに食いついた。オオキベリアオゴミムシの幼虫がカエルを食うことは、それなりによく知られていると思うが、与えればガの幼虫などでも食べるオオキベリアオゴミムシ成虫も、やはりカエルが好きなようだ。
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コメント
おめでとうございます!
ところで、オオキベリアオゴミムシの成虫がカエルを襲うとき、私が以前ご紹介したことのある文献の観察例のような遅い方、つまり脚の筋肉を切断してから内臓を食べるという方法でしたでしょうか?
投稿: ウミユスリカ | 2008年7月 2日 (水) 23時16分
ウミユスリカさん、狭い容器の中でしたから自然状態とは違うと思いますが、自分と同じ大きさほどしかないカエルに抱きついて首のあたりに食らいついていました。相手のカエルが大きいカエルだったら違ったかも知れないですね。
投稿: Ohrwurm | 2008年7月 3日 (木) 06時33分
フェロモンがあるのかどうか、先に落ちた雌を目当てに雄が落ちることはないのでしょうか。
投稿: 熊80 | 2008年7月 6日 (日) 09時30分
性フェロモンが存在する可能性は無いとは言い切れませんが、雌雄で触角の形態にほとんど差が無いので、可能性は低いように思えます。人間にも感じられる臭いはあるので、それが関係している可能性も否定できませんが。
投稿: Ohrwurm | 2008年7月 6日 (日) 14時06分
いきなり首筋ですか。
でも、あの跳躍能力を誇るカエルの筋力を封じて仕留めるのだからすごいですね。
投稿: ウミユスリカ | 2008年7月 9日 (水) 09時35分
オオキベリアオゴミムシの体は、成体になったばかりのニホンアマガエルより大きいぐらいですから、それほど無理があるわけではないように思えます。
投稿: Ohrwurm | 2008年7月 9日 (水) 19時28分