山梨県の有機栽培農家を訪ねる
昨日から山梨県北部の有機栽培農家を訪ねてきた。KさんやAさんなど、山梨県職員の皆さんには大変お世話になった。
去年の秋、ある研究会でKさんとAさんにお会いしたとき、山梨県では有機栽培でしっかり経営が成り立っている農家がありますから是非見にきてください、というお誘いがあり、それに応える形でそれが実現した。
あまり詳しいことは書けないが、これまでぼくが持っていた有機栽培のイメージが完全に破壊されるような衝撃を受けた。もっとも、三重県という温暖地と山梨県というやや高冷な地域とでは事情が異なるのかも知れないが、それにしても大きな規模で有機栽培を実現している現場を目にして驚かないわけにはいかなかった。
これから数年の間、環境保全型農業と関連した研究プロジェクトに関わることになっているが、今回の見聞は大きな意味のあるものになるに違いない。
山梨県を訪れたのは、学生時代以来かも知れない。そのときはオオムラサキで有名な日野春に行った。今回はオオムラサキの季節にはまだ早すぎるので思いを馳せたに留まったが、あちこちに雑木林や松林がある環境は、ぼくにとって心安らぐ所にように思えた。昨日も今日も天気がよく、松林に行けばハルゼミが元気に鳴いていた。本当に久しぶりにハルゼミの合唱を聞くことができた。山もまだ残雪を抱いており、南アルプスの雄大さは圧倒的だった。八ヶ岳の雪はほんの僅かしか残っていないように思われたが、山を南から眺めていたから残雪が少なく見えたのだろう。
昨日の夜は山梨県の皆さんと情報交換を兼ね懇親を深めた。一次会の席はとりたてて甲斐の国らしい場所とも言えなかったが、二次会に連れて行ってただいた店は、「おざる」と言って甲斐の国の名物の「ほうとう」をざる饂飩のようにして食べさせる店に連れていっていただいた。本当はこの店を一次会の場所にしたかったとのことだったが、他のグループに先に押さえられて予約できなかったとのことだ。ざるに盛られた茹でて水切りした「ほうとう」を具の入った暖かい汁をつけて食べる。麺食いのぼくとしては、大変満足できるものだった。この日ばかりは減量作戦も休戦だ。
今回は行きも帰りも中央本線の塩尻を経由した。中央本線の名古屋方と甲府方の乗り継ぎはあまり良くない。行きは塩尻から先は普通列車の乗り継ぎしかなく、帰りは特急列車を乗り継いだが30分近くも待たなければいけなかった。甲府は東京方面に出るのは便利なようだが、それ以外の方向に出るのは極めて不便な場所と言わざるをえない。リニア新幹線ができれば大変近くなるだろうが、リニア新幹線そのものは無くても良いようなものに思える。
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