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2008年5月 3日 (土)

ファーブルにまなぶ

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 去年の7月から北海道大学、国立科学博物館、北九州市立いのちのたび博物館と場所を移して開催されていた『昆虫記』刊行100年記念日仏共同企画「ファーブルにまなぶ」展が、4月29日から滋賀県の琵琶湖博物館に場所を移して始まったので見にいった。県道津関線、国道1号線、浜街道をとおって2時間弱で到着した。距離は80km弱。思ったより琵琶湖は近かった。
 ファーブルは、日本人なら多くの人が名前を知っており、『昆虫記』と言えばファーブルの名前がすぐにでてくる。しかしながら、ファーブルが暮らしたフランスでは、一般の人にはそれほど名前がとおっていないようだ。
 日本には「日本のファーブル」と呼ばれる人が何人もおり、この企画展でも、岩田久二雄、常木勝次、坂上昭一の3人のハチ研究者が紹介されていた。このブログの「自然観察者」という表題も、岩田久二雄博士の著書「自然観察者の手記」から拝借している。
 企画展では、ファーブルの昆虫記にちなんだ昆虫やファーブルの生涯について解説されているだけでなく、自然を見る、という視点から、さまざまな展示がされていた。昆虫に関する様々な物、日本の昆虫同好会の活動の紹介などもあったし、見せる、という点でもなかなか充実しており、満足できるものだった。特別展の展示場所から出てきたら、ちょうど琵琶湖博物館の学芸員のYさんが声をかけてきてくれた。これだけの展示を作り上げるのには大変な努力と苦労があったに違いない。拍手を送りたいと思う。
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 博物館は琵琶湖に突き出した烏丸半島にあり、今日は天気がよかったこともあり、対岸の比良山系から比叡山までよく見えた。
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 昼食は博物館の中のレストラン「にほのうみ」で「湖の幸丼」を食べた。ビワマスとブラックバスの天丼だ。ブラックバスを食べたのは初めてだが、淡白でなかなか美味しかった。外来種を駆除しようと活動されている人がいるのは承知しており、その努力は認めたいと思うが、冷静に考えてみても、これだけ増えてしまったものを根絶しようというのは所詮無理な話なので、資源として有効に利用することを考えた方が将来が明るいのではないかと思う。ブラックバスは不味い魚ではない。たくさん食べたら良いと思う。
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 午後からは常設展を見た。昔の琵琶湖周辺の人のくらしや、琵琶湖の生物の展示などがあり、特に淡水魚の展示は充実しており、中途半端な水族館よりも満足できるものだった。ゆっくり見ていると、1日では足りないぐらいかも知れないと思った。

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コメント

生まれ育った琵琶湖の風景、懐かしく拝見しました。

 比叡山は京都が正面で、出町あたりから見える綺麗な三角形が「顔」なんでしょうけど、私はこっちの姿がおなじみです。

 40数年前の豊かな琵琶湖の記憶が少々あるだけに、今の琵琶湖には心が痛みます。

 実現できるかどうかわかりませんが、死後、琵琶湖への散骨を願っています。それも汚染かしら^_^;。

投稿: chunzi | 2008年5月 4日 (日) 08時17分

ブラックバスの天丼、意外に?美味しいんですね?。まずくて食えないという風評が流布しているように思います。

紹介画像の1枚目、セミのデザインの組紐持ち手付巾着はどのようないわれの工芸品(あるいは民芸品)ですか。

その隣の一見スプリング内蔵の自発型もの入れのようなものの正体は?ファーブル展の展示であるとすると、シルクの糸か布で覆われている?
あるいは竹製の虫かごで、鳴き声のほか虫かごの造形も鑑賞する趣向の工芸品?

投稿: こけた | 2008年5月 4日 (日) 10時34分

chunziさん、ぼくにとっての比叡山は、京都北白川から見たものです。滋賀県側から見たのは、東海道線の電車の中から見たぐらいです。ところでぼくの学生時代、この博物館があったあたりの湖岸でハサミムシを探したことがあるんですけど、そのころはまだ自然の湖岸が残っていて、ヨシなどもあちこちに生えていたような記憶があります。今は、湖岸にりっぱな道路ができてしまって、昔の面影はなかったですねぇ。

こけたさん、ブラックバスは決して不味くはないと思いました。写真の真ん中のセミは「蝉型訶梨勒(せみがたかりろく)」といって、中に香料などを入れて壁に吊るしておくものだそうです。右側のものはホタルカゴです。これらのものは、ファーブルとは直接の関係はありません。Ken爺さんからいただいたのと同じタイピン(フェリエベニボシカミキリとかオオクワガタのもの)も展示されてました。

投稿: Ohrwurm | 2008年5月 4日 (日) 21時33分

日本の昆虫同好会の活動の紹介で名昆でなく「会誌ひらくら」を中心で撮影いただいてありがとうございます。
 
バスの根絶は無理でしょう!しかし、希少種が生息している小さな池などの限られた範囲では粘り強く駆除は必要と感じます。
 
 バスは淡泊なので先入観が無ければ美味しく食べれますね。でも一般には受け入れにくいのかな??

 私はまだ琵琶湖博物館に行ったことが無いので、そのうち行って見たいです。

投稿: シロヘリ | 2008年5月 5日 (月) 18時24分

シロヘリさん、Ohrwurmです。
「ひらくら」はあったんですけど、「佳香蝶」は無かったんですよ。琵琶湖博物館のファーブル展は夏休みまでやってますから、ぜひこの機会に出かけてみてください。

投稿: Ohrwurm | 2008年5月 9日 (金) 05時50分

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