三木光範著『理系発想の文章術』
三木光範著『理系発想の文章術』
講談社現代新書1616
2002年7月20日発行
680円+税
ISBN4-06-149616-6 C0200
図書館で借りてきて、昨日の京都への行き帰りと、今日の夕食後で読了した。いわゆる「理系の文章」とはどんなものか、ということが奇麗に整理されていて分かり易かった。
科学論文は理系の文章の代表的なものだが、はじめて論文を書くまで、何をどのように書いていいのかわからなかった。試行錯誤のうちに、何とか論文らしいものを書けるようになった。この本を読むと、自分がどんなところでつまづいていたのかがよくわかる。
もともと自分は文章を書くのが苦手だと感じており、今でも変わっていないのだが、この本を読んだことにより、より良い文章が書けるようなるような気がする。
今、昆虫同好会の会誌の編集をしているが、読みづらい文章の原稿を送ってくる人が少なからずいる。同好会誌の報文はまさに「理系の文章」なので、ぜひともこの本を読んで良い文章を書いていただきたいものだと思う。
目的を明確にして読者を意識していただけるだけでも、文章はよくなるはずだということが、この本を読めば理解できる。
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