高橋敬一・連載「カメムシの目で人間を見る」人間の持つ認識能力の限界 2
山の専門誌「岳人」の2月号を立ち読みした。ぼくは決して「山屋」ではないので、読む個所は決まっている。高橋敬一さんの「カメムシの目で人間を見る」の連載だ。
2月号のカメムシはモンキヒラタサシガメだった。
このサシガメは石垣島に住んでいたときに、山の中で何度か採集したことがある。大抵は、(他人が仕掛けた)クワガタ採集を目的に置いてあったパイナップルトラップで見つかった。比較的大型で派手な色彩なので、当然名前がついているものと思っていたが、ぼくが石垣島に住んでいるうちに名前はつかなかった。現在では石川忠さんによってTiarodes miyamatoiという名前がつけられている。
高井幹夫さんが撮影したカメムシの写真は確かなものだが、高橋さんの文章も楽しみだった。1月号でもその片鱗は見られたが、2月号の最後も、人間の現在の豊かな暮らしが自然を食いつぶしながら成り立っているものであること認識すべきだということを指摘して締めくくられていた。全く同感だ。
今後の連載では、どのように「高橋節」が炸裂するか、実に楽しみだ。
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コメント
今日は観音寺のお宅にお邪魔してしまいました。有難うございました。
またいつか桑名に寄ってください。
ユンディの演奏はヨレヨレでした。これほどの名手で、しかも若くても、あの過密スケジュールではこうなってしまうのか、とつらい気持ちになった次第です。
まるで冬期講習末期の某予備校講師の授業のような崩壊ぶりでした。
投稿: chunzi | 2008年1月20日 (日) 21時02分
chunziさん、ようこそ、でした。ユンディの話は聞きました。コンクールで入賞して、マネージャーがつくようになって、限界以上にこき使われている感じでしょうか。限界以上に仕事を押し付けられても、良い仕事はできませんよね。世の中全体が、もっとゆっくり動くようになると、もっとみんなが幸せになれると思うのですが、価値観が経済効率一辺倒になっている人には、こんなことを言っても理解してもらえないでしょうね。
表題の文章を書いている高橋さんも、おそらくぼくと同じような価値観をもって文章を書いていると思います。
高橋さんからは個人的に予告的な情報をいただきましたが、岳人5月号ぐらいから、もっと炸裂するとのことです。楽しみだなぁ。
投稿: Ohrwurm | 2008年1月20日 (日) 21時44分