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2007年11月25日 (日)

三重昆虫談話会2007年例会

 四日市市にある三重県環境学習情報センターで開催された三重昆虫談話会の例会に出かけた。この会場になった場所は、公共交通機関を使ってはほとんど行けないような不便な場所にある。このような公共の場所をとんでもなく不便な場所に作った三重県の良識が疑われる。と言うわけで、Iさんの車に便乗させて連れて行っていただいた。Iさんの車は8人乗りだが、定員一杯で少々窮屈だった。
 会長の挨拶と会務報告が行われたあとは講演。
講演その1. 稲垣政志さんによる「最近新種記載された食糞コガネムシについて」:稲垣さんが新種記載にかかわったコガネムシ数種について解説された。鈴鹿川の河川敷で発見された種(メモをとっていなかったので名前は失念)については、マスコミにも取り上げられ、いろいろと取材を受けたことは話に聞いていたが、その顛末についても話していただいた。コガネムシ類にもまだまだ身近に新種が発見されるとは、これからも楽しみだ。
講演その2. 河本実さんによる「三重県北部のムラサキツバメ」:三重県北勢地方の最近2年間のムラサキツバメの発生の動向について報告された。去年は比較的あちこちで発見できたが、今年は去年発見できた場所でも発見できなかった場所が多かったとのこと。市町村単位では朝日町ではまだ発見されていないとのこと。去年は多く見られたのに今年は少ないという傾向は、隣の愛知県名古屋市周辺と同様の傾向であるようだ。もっとも、今年は多くの昆虫の発生が少なかったので、ムラサキツバメに特有の問題ではなく、もっと大きな要因があったのではないかと思う。それが何かがよくわからないのだが。
講演その3. 秋田勝己さんと乙部宏さんによる「虫屋が実践する昆虫の保全」:三重昆虫談話会のメンバーとしては秋田さんと乙部さんが深く関わって、津市の海岸と志摩半島にある海の近くの池における、外来生物や環境破壊による稀少種の減少に対して、それをくい止めるために行われた実践活動のついて報告された。一度環境が破壊されてしまったり、外来生物が侵入してしまったりすると、なかなかそれをくい止めるとこが難しいことが感じさせられた。秋田さんや乙部さんのように、労力のかかる活動を実践することはなかなか困難なことだと思う。
講演その4. 河野勝行さん(って自分のことなんだが・・・)による「コブハサミムシの幼虫はなぜ母親を食べるのか?」:孵化したばかりのコブハサミムシの幼虫がそれまで自分たちを保護していた母親を食べる行動が進化した背景について解説された。内容については、かつてこのブログに書いたことと同じだ。

Photo

 講演4題は、それぞれ昆虫を扱ったものだが、方向性は全く異なっており、いろいろ刺激になったのではないかと思う。桂雀松師匠の独演会へ行くのを諦めてこの会に出席した価値はあったと思う。
 夜は所要のため懇親会は失礼させていただき、近鉄湯の山線の大羽根園駅まで送っていただいた。ここまで来たのなら、四日市の「ベトコン亭」に寄らない手はないので、まずは近鉄四日市まで出て、国道1号線沿いの「ベトコン亭」まででかけた。ここに来るのは2回目だ。今回も前回と同じ「国士無双」を注文した。前回はスープが辛すぎて最後まで飲み干せなかったが、今回は刻まれた鷹の爪3かけを除いて、すべて食べて、スープも飲み干した。辛かったが美味しかった。スープを全部飲み干すことができたということは、ぼくにとってそのラーメンが美味しかったということになる。また、機会があれば食べに行きたい。
 駅からベトコン亭に向かう途中のアーケードには出店がいっぱい出ていた、何かイベントがあったのだろう。それには脇目もふらず駅に戻り、急行電車に乗った。四日市から津までは大した距離ではないのだが、途中の伊勢若松の駅で後から来た特急に追い抜かれた。やはり悔しいが、たかだかこの程度の距離に500円の特急料金を払う気にもならない。
 7時半には家に帰り、風呂に入り、その後に備えることにした。

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コメント

先日はお疲れ様でした。
 窮屈な想いをさせてすみません。懇親会などあると幹事の私としては帰りの足まで配慮しなければなりません。そうなるとあのような満席となってしまいました。ご理解くださいネ。  でも車中では色々話しが聞けて楽しかったです。

>独演会へ行くのを諦めてこの会に出席した価値はあったと思う。
 
この一行で随分すくわれます。ありがとうございました。これに懲りずに来年3月、総会での講演またまたよろしくお願いします。(今度は津市です。)

投稿: しろへり | 2007年11月27日 (火) 17時58分

しろへりさん、コメントありがとうございました。
 車は多少窮屈でしたが、いろいろお話ができて良かったです。会場では、これまで名前だけ記憶にあった人とも直接お話することができたりして、大変有意義でした。
 しかし、あの場所は何とかならんかなぁ、と思います。鉄道の駅から歩いて15分以内の場所を希望します。
 3月は、今年と同じ場所でしょうか?あそこなら駅から近くて良い、と言いますか、我が家から歩いて行っても30分以内で行けますので、滅茶苦茶都合が良いです。
 今度は何の話にしましょうか?アシブトヘリカメムシの卵寄生蜂の話でも良いですか?このネタは論文には書いたのですが、まだ何処でも喋っていないので、喋りたいと思っています。

投稿: Ohrwurm | 2007年11月27日 (火) 22時59分

 不便な場所ですよね!でも、あの部屋は機材を使っても1日の使用料が無料です。
 3月はいつもの教文会館ですが、こちらの使用料は結構取られます。
 会の運営側からすると、総会は津(有料施設)・例会は無料施設を使わざる得ない経済状況です。
会誌も今年から紙質も向上させました。会費も30年以上据え置きの年6回発行3000円は結構頑張って運営している会と思います。
 ご理解いただけると幸いです。

総会の演題はお任せします。アシブトの寄生蜂の話しは楽しみにしています。
 

投稿: しろへり | 2007年11月28日 (水) 17時54分

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